December 08, 2013

ここのシャンパーニュが大好きなんです。

割と行き辛い場所にある上にプロの方の訪問のみ受け付けているメゾンです。
従って私の様なただの「ワイン好き」にはなかなか伺うことのできないメゾンなのですが、縁あって三年連続での訪問となりました。
去年は記事にしてないのですが、一昨年に初訪問した時の記事はこちら → こちら

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フィリポナは、マルユイユ・シュール・アイ村に設立された歴史のあるメゾン。
トップの写真は、最上級キュベにしてモノポール(単独畑)の「クロ・デ・ゴワセ(Clos des Goisses )」です。
畑は5.5ha(ピノ・ノワール3.5ha、シャルドネ2.0ha)。
「ゴワセ」は「重労働」を意味するそうですが、確かにこんな急斜面じゃあ機械も入れられないし、その畑を”手”でメインテナンスしていくことはさぞや重労働であろうことが畑の下に立っただけでも分かります。
それを実感すべく畑を階段一区切りだけ上がると、重労働にして恐怖。
畑にこんな奇妙な名前を付けたくなる気持ちも分かります。

伺った時期は10月の初旬。
畑にはまだ割と多くのぶどうがなっており。
「あれ、収穫はもう終わったって言っていたけど、なんでこんなになってるの?」
「収穫した時にはまだ熟してなかったのが熟したのよ」
「こんなにあるけどどうするの?もう一回くらい収穫できそうじゃない?」
「収穫って費用が掛かるから、一回しかやらないの。だから今実ってるのはこのまま放置。」
と言いながら、これが美味しいよ、こっちのもちょうど食べごろだよ、なんてお腹一杯になるくらいゴアセのぶどうを頂きます。

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ちなみに、日本でシャンパーニュを販売する時に
「ここに使われている葡萄はすべて手摘みなんですよ!」なんて”手摘み”にメチャクチャプレミアム感を出している売り子さんがいらっしゃいますが、シャンパーニュの規定でシャンパーニュと言われる為には葡萄は手摘みでなくちゃいけないというルールがあるんです。
その収穫は一気(メゾンや畑によって異なりますが、1−2週間)に短時間で行うため、フルーツを狩ることを仕事とする人たちを季節労働者として雇って行います。だから「費用が掛かる」ため、その期間外に何度も行う事は出来ません。
ちなみついでに、季節労働者(パートさん)といっても彼らはただのパートさんではなく、フルーツの手摘みを専門とする人たち。メゾンや畑が異なれば時期も異なるとはいえ葡萄の収穫がそんな短期間で終わっちゃったら一体他の時期は何をしているのかというと、欧州のどこかでは必ず何かが実っているため(そりゃそうだ)、全国を動き回って仕事をされているんだそうです。
ポールスゴさんのところで聞いた出張デゴルジュの話と言い、よくできてるよね。

そのあと地下のセラーなど、一通り見せて頂き。
ガイドしてくれたニコレッタ・ニコラ(Nicoletta Nicola)とは三回目の対面という事もあって
「最近はどう?」なんて話をしながらデギュ(試飲)を。
そういえば昨年は、ムシュー・フィリポナに抜栓して頂いて日本ではまだリリースされていないヴィンテージロゼを頂いたりしたんだっけ。

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「シャンパーニュは全然変わらないから毎年来てても新しい事はないでしょ」
なんてニコレッタに言われて
「変わってない事を確認しに来てるのよ。変わる事より変わらない事の方が難しいっていうでしょ。」(I am here to confirm nothing has changed at all. Someone says not changing at all is sometimes much more difficult than changing. )
そんなものかしらねーという顔をしながら彼女が注いでくれるシャンパーニュは日本で飲むフィリポナより更に美味しくて。

以前、どこかで「いい酒は旅をしない」という言葉をご紹介しましたが。
こちらでこうやって彼女と話をしながら気軽にシャンパーニュを飲んでいると、それが間違いない事実である事を身を持って知ります。
アイの駅まで彼女のX1で送ってもらって。降りた時には
「また来年ね〜。あ、もし日本へ行くときは連絡するわ」
「もちろん!連絡して〜」
なんてやり取りを。
ん?来年も訪問する事を期待されているのか?



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