2006年04月

2006年04月30日

ワンアクション編集で演技の同時性を

2人の人が互いに銃を向けるシーンを撮る場合、緊迫感を演出しようと思ったら撃つ者撃たれる者の主観に立ったカメラワークが効果的だと思う。主観に立つためにはカメラは人物の視線に合わせることになるが、そうすると自分も銃を相手に向けていて、同時に相手も自分に銃を向けた事を表現するためには、自分の視野に相手が銃を構える姿と銃を構える自分の手を同時に入れる方法が考えられる。ただそうすると両者の緊迫感を表現するという意味ではちょっと物足りない感じになってしまう。そこで2人それぞれの視点で自分に銃が振り向けられる所を撮って繋ぐことが考えられる。それを短純にやったのがこの映像だ。

単純に繋いだもの(WMV)

見てわかる通り、迫力は出せていると思うのだが、銃を突きつける時間に差があるようでもあるし、テンポももたついた感じになる。そこでワンアクション編集の出番である。2人が銃を突きつけるまでのカットを途中で切り替えることで、2人の動作が同時に起こっている事を表現し、テンポのいいシーンに仕上げることが出来るのである。これが修正したシーン。

ワンアクション編集で繋いだもの(WMV)

くどくどと説明臭い映像は見ていて飽きる。逆にあまりにチラチラして落ち着きの無い画面は見ていて疲れる。人間の感覚はどちらに対しても長く継続して受容できない構造になっている。逆にこれらを絶妙なバランスとタイミングで切り替えれば、素晴らしい効果を上げられるはずである。ワンアクション編集はダラダラした映像にピリッとした緊張感を入れるスパイスに持って来いなのかも知れない。



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2006年04月29日

LightWave3Dが体験版になった

今日LightWave3D(以下LWと表記)のモデラーでファイルを保存しようとしたらエラーメッセージが出た。「体験版ではこんな数のポリゴンは保存できん」と書いてある。体験版って・・・。ここでピンと来た事があった。「そういや最近運気が落ちてるな・・・」じゃなくて、ドングルが反応していないんジャマイカ?
ドングルと言えば先日MotionBuilder7(以下MBと表記)の為にUSBドングルを付けたばかり。あれからLW使ってなかったから犯人はたぶんその辺なんだろうなと考えた。実はLWのドングルはパラレルポートに刺すタイプを未だに使っている。そしてLWはパラレルもUSBもどちらのドングルにも対応している。だからUSBのドングルなんか新たにやって来れば、USBドングルの方で認証しようとしても不思議は無い。そこでまずトラブルの原因を絞り込むためにドングルが故障しているかどうかの検証しようと思い、LWを使っているパソコンからドングルを外して他のパソコンに取り付けてLWをインストールしてみた。やっぱりちゃんと動く。これで修理代はかからないのでホッとしたけど、それじゃあやっぱりドングルのバッティングなのかいなと、メーカーサイトのFAQを漁ると新しいドングルドライバがある事がわかった。一応そのFAQのURLを書いとく。

http://www.dstorm.co.jp/FAQ_www/FAQShow.php?id=163&ProdType=1

さっそくSentinel Protection Installer v7.2.2をダウンロードして、古いsentinelドライバーを全部アンインストールしてからインストールしてみた。結果は大成功。LWはちゃんと動くようになったし、MBも問題なく起動できた。やれやれ。連休中のトラブルは誰もかまってくれないので独りでヤダヤダやって過ごすしか無いんだよね(笑)。



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2006年04月28日

アクションは7:3でつなげ

映画の編集技術が発展途上にある事に気づいている人は意外と少ない。若い人達は生まれた時から映画やテレビがあるのが当たり前だし、カメラは複数台あって、それが切り替わったり重なったり、割り込ませたりといった事はTVを見ていればあって当たり前に思える。しかし実際には映画が広く見られるようになったのはそんなに昔じゃなく、ほんのエジソンまでしか遡る事が出来ないし、いわんやTVはもっともっと後になる。映画が作られ出した当時はもちろん映画の作り方について誰も知らないし、誰もが手探りで色々な事にチャレンジしていたわけである。今では笑い話だが、初めて手がアップで映し出された時、見ていた人達は手が切れたと思ったそうである。画面の切り替えなんかもついて行けない人がいっぱいいたそうで、映像どっぷりの現代人にしてみればほんの百年ちょっと前の人達の感覚にかえって驚かされるのではないだろうか。で、たった100年の間にこれだけ凄まじい発展を遂げたわけで、ある程度の方法論が確立されつつある。これを享受せずに1から自分で工夫したり、なんとなく見た過去の映画の記憶をもとに映像を作っていたのでは人類の大いなる財産をドブに捨てるようなものである。なぁんてかっこつけてみたが、最近編集のHowTo本を見つけたので、これをネタに改めて勉強してみようというのが、ホントのところだ。
さて、いつまで続くかわからないが、まず最初は1つのアクションをカメラ2台を切り替えて違和感の無い繋ぎをするには切り替えタイミングをどうするのがいいかというお話。結論は7:3がいいそうだ。実験のため、実際にモーションビルダーで体育座りから立ち上がるまでのモーションを作ってカメラ2台を切り替えてどうなるかやってみた。
まずアクションのちょうど中間で切り替えた場合。

5:5で切り替えたシーン(WMVファイル)

なんとなく動作がダブってもたついている感じを受けないだろうか?
続いて7:3で切り替えたもの

7:3で切り替えたシーン(WMVファイル)

もたつきも無くいい感じで繋がっている。この法則は3:7でも成り立つそうだ。アップから入っるようなシーンはアップ3で引いて7みたいに応用すればいい。アップはインパクト映像であまり長い間映っていると圧迫感があるし、引きの絵は状況を説明する絵だからじっくり見せたいわけで引きの方が長くなるのは納得できるんじゃないかな。

このように先人達は膨大な試行錯誤の中でいろんな法則を発見し、色んな形で残してくれている。ありがたい事だ。そして今日も世界中のあちこちで、様々な試行錯誤が繰り返されているのは言うまでも無い。



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7人の女弁護士を見た

木曜日は9時10時と弁護士ドラマが続く。「7人の女弁護士」と「弁護士のくず」だ。で、昨日初めて「7人〜」の方を見たのだが、一番感じたのは女優さんいっぱい出過ぎて監督も大変だなって感じだ。依頼人との接見に綺麗どころ3人がやって来て、個性の全く感じられないセリフを均等に割って喋ってく。プロモーションビデオとしては鑑賞の価値ありなんだけど、喋る人が次々変わるから画面が落ち着かなくて集中できない。おまけにスケジュール管理が大変なのか、街で聞き込みするシーンなんかは1ショットで別々の聞き込みシーンを全部納めちゃうヤッツケぶり(失礼)。7人って言っても全員同じ事務所の必要なかったんじゃないか?「弁護士のくず」の方の事務所も弁護士が4人いるけど、所長はたまにしか出てこないし、それぞれの個性が出るようにきちんと描かれているのに対して「7人〜」はただただ姦しいのひとことって感じだ。シーンはテンポ良く次々変わるのはいいけど、繋がりとかにこだわりが無く、えっ、もう法廷?えっ、もう裁判終わり?、って感じでちょっとついて行けない気がした。やっぱり原因は綺麗どころの女優さん使いすぎなんじゃないだろうか。みんな主役級だし、それならそれで回ごとにフィーチャーするキャラを絞って釈由美子とからませて行けばいいんだと思うんだけど、その順番でも揉めるんだろうねぇ。ベテラン女優もギャグにしか使われていなくてもったいないよね。平板な進行に深みを与える役割を担うのが定番だと思うんだけど、全員で楽しくルンルンに事件解決とかやってるから出番無しなんだよね。
と、書いてみたけど、対象とする視聴者の姿が自分とかけ離れているだけかもしれない。あんまり複雑なストーリーはついていけないとか、仕事で疲れてソファーでゴロ寝しながら綺麗な女優さんを眺めて癒される人とか、食事の片付けをしながらチラ見の人とか相手によって作り方は変わって来るからね。そういう意味でどんなコマーシャルやってたか記憶に無いのでハッキリしませんな。
ただ、このドラマの後で「くず」を見るとその巧みさに感動すら覚えるんだよね。単なる好みなのかな。



take_z_ultima at 10:12|この記事のURLComments(1)TrackBack(0)ドラマ 

戦国自衛隊1549を見た

やはりリメイクオリジナルを超えられない運命なんだろうか。特撮なんかはいい出来だったと思う反面、人間の描き方がどうにも納得出来なかった。まず戦国時代と現代の人間の差が描けていなかった。そしてそれぞれの時代の人間の抱える問題や背景が殆ど描けていなかった。魅力あるキャラクタと言うのは表面的に明るいとか暗いとか不良っぽいというのではなくて、その人物の歴史や社会的背景、人間関係、抱えるジレンマなどが滲み出て来るような行動規範、反応、セリフがあって始めて人を惹き付けると思うのだが、そういうモノが殆ど感じられなかった。オリジナルの戦国自衛隊は自衛隊を戦国時代に送り込む事によって自衛隊とはいったい何なのか?人が武器を持って戦うとはいったい何なのかを見るものに問い、自衛隊が内在する問題を浮き彫りにして見せてくれた。今まさに日本は戦地に自衛隊を派遣し、隣国はミサイルや核をちらつかせ、国境線を侵犯し、日に日に緊迫の度を強めている。そんな中作られたこの作品が時代を何も映し出していない事は残念でならない。
爆弾で国を吹っ飛ばしてゼロから建国し直すとか、タイムリミットまでにこの地点に戻ってくれば元の世界に戻れるとか、なんともTVゲームじみているのも見る人間に合わせて意図的になされたものなのか、それが現代的な解答なのか、どうも好きにはなれない。
タイムパラドックスについては突込みどころいっぱいなので語る必要も無いけど、SF好きの人が見ると物足りなさに身悶えるだろうし、自衛隊が協力した割にはミリタリーマニアの心をくすぐるギミックも無く、言葉使いもそれらしさが感じられなかった。実際自分は自衛隊に入隊したこともないけど、見ている人の殆どがそうだと思う。そういう人たちにそれらしさを感じさせるセリフや用語なんかはもう少し工夫した方がいいんじゃないかな。センスオブワンダーって大切だよね。
そういう意味で敵も味方も戦術も戦略も行き当たりバッタリなのは誰もが感じたんじゃないかな。例えば奇襲は夜やる方がいいでしょ。それに武器弾薬は製造できないものが多いはずだから喉から手が出るほど欲しいはずなのに奪わず焼いちゃうし、救助する側も事前に何の計画も立てずに来ているとしか思えないドタバタぶり。せっかく江口洋介が凄い戦略能力を持っている感じを匂わせといて、そりゃないぜって思っちゃうよね。自分がシナリオ書くならここら辺は、戦国時代から戻って来るのが加賀丈史の腹心の部下で、戦国時代で天下統一を図るために必要な物資や兵器、そして稀代の戦略家であるかつての部下江口洋介を戦国時代に連れて来るためにいろんなウソをついてまんまと計画を捻じ曲げる。それが戦国時代にタイムスリップしてから徐々にバレて行き、気が付いた時には敵の術中にはまっているなんて言うのがいいな。そして江口は己の居所を見つけてイキイキと戦うかつての上官加賀に共に戦おうと誘われ、今の矛盾に満ちた世界を救うのか、それともかつての上官と現代で果たせなかった欲望を満たすのかのジレンマに苦しむ。なんてどうだろか?ついでに現代に戻った腹心の部下も現代でちょっと里心がついたりして最期に裏切ったりなんかもいいな。単なる自己満足かな。自分の事は客観視出来ないのでわからん。



take_z_ultima at 02:26|この記事のURLComments(0)映画 
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