名証セントレックス上場の太陽商会(旧Now Loading)が、上場廃止基準に該当する2期連続の債務超過を回避するために、粉飾決算を行なったとのニュース。

太陽商会の粉飾決算をめぐり、架空取引を持ちかけられた都内の不動産会社代表(68)は産経新聞の取材に対し、太陽商会社長から「100万円を払うので、製品を購入したことにしてほしい」と依頼されたことなどを証言した。

代表によると、太陽商会社長とは数年前に知人の紹介で知り合い、その後も業界のパーティーなどで親交があったという。

架空取引を持ちかけられたのは昨年2月。代表が都内の飲食店で太陽商会社長と面会した際、オゾン発生器のカタログを示され「約8千万円分買ったことにしてほしい」と依頼された。さらに、社長は100万円の報酬を支払うと約束。「迷惑はかけない」と懇願されたという。面会には太陽商会の前社長(当時は社長)も同席していた。

代表は困惑したが「金銭的な余裕もなかったので引き受けてしまった」。翌3月、代表は都内のホテルで、再び2人と面会。前社長が用意した契約書に判を押したという。

太陽商会は今年3月、監視委から不正経理の指摘を受け、ホームページで「販売先(不動産会社)が転売に失敗したため、前社長個人が資金を借り入れて決済した」などと説明。だが、不動産会社代表は「転売の話など最初からなく、架空取引だった」と証言した。

 その後、約束された報酬は一部しか支払われなかった。代表は「結局はだまされ、利用されたということだ」と憤った。
[出所]産経新聞(2014/4/22)

監視委は、同社が2期連続の債務超過による上場廃止を避け、経営陣らが保有する株価の維持を図ったとみている。今後、経営陣に対する同法違反(偽計)容疑での強制調査も視野に実態解明を進める。
[出所]産経新聞(2014/4/22)

名証は上場廃止の恐れがあるとして、太陽商会を監理銘柄に指定している。今後、訂正した有価証券報告書の提出を受けて、廃止基準に当たるかを審査する
[出所]日経電子版(2014/4/21)


で、平成25年3月期の売上を7619万円減額する過年度決算修正を行なっております。

証券取引等監視委員会は、太陽商会に課徴金納付命令を科すよう金融庁に勧告する方針を固めたようです。課徴金額は約1200万円と報じられておりますが、太陽商会の現預金残高は約230万円しかありません・・・(2013年12月末残高)。支払えませんね。




▼訂正前(有報より)
太陽商会 有報


▼訂正後(リリースより)
太陽商会 過年度決算修正