フェイスブックの取締役(COO)シェリル・サンドバーグさんの話題作『LEAN IN』が文庫化されました。

女性向けに書かれた本であり、やはり女性の方にオススメした本ですが、男性の私も大いに共感できる内容でした。

女性が力を手にするためには、この内なる障壁を打破することが欠かせない――これが、私の主張である。その一方で、制度的な障壁を取り払わない限り女性は上に行けないと主張する人もいる。(P19)
つまり、自分の中の壁を打ち破り、一歩踏み出してはどうかと。
ちなみに、タイトルの『LEAN IN』は、一歩踏み出せというメッセージです。

英語では、出世はよく梯子に喩えられる。だがこれは、もはやほとんどの人に当てはまらない。(略)キャリアは梯子ではなくジャングルジムだ。(略)ジャングルジムならてっぺんに行く道筋はいくつもある。(P88)
「ほとんどの人に当てはまらない」という根拠は、2010年の時点で平均的なアメリカ人は18〜46歳の期間だけで11の仕事を経験しているため。日本でもジャングルジムのようなキャリアを積んでいる人が増えていますね。

リスクをとること、成長に賭けること、チャレンジすること、しかるべき昇進を要求すること(もちろんにこやかに)。これらはどれも、キャリア・マネジメントで重要な要素である。最後に私の好きな言葉を紹介しよう――「自分には力がないと考えたとき、人はもうあきらめている」。作家のアリス・ウォーカーの言葉である。地位も、やりがいのある仕事も、待っているだけではやって来ない。(P104)

私の見方(私の真実)があれば、相手の見方(相手の真実)がある。これを理解することこそが円滑なコミュニケーションの第一歩だ(P131)

企業では、会議の場でも本音で話すのはむずかしいが、正直なフィードバックを伝えるのはもっとむずかしい。相手が部下でも、上司でも、同僚でも。ここで覚えておくとよいのは、フィードバックは真実と同じで、唯一絶対ではないことである。フィードバックとは、あくまで自分の観察や経験に基づく意見、あるいは自分が他人に対して抱く印象にほかならない。(P137)
円滑なコミュニケーションには ”コーチング” の技術が必要だと思いますが、それを実践されています。このP137以降は熟読するに値します。