野口由美子さんのIASB会議現地レポート。

これまでの「のれん」に関する議論の背景が非常にわかりやすくまとめてくれております。日経の報道を受けて、「IFRSでものれん償却をするのか?」という問い合わせが多いのですが、のれん償却をする可能性は低いと思います。詳しくは、野口さんのブログをご覧頂ければと思います。

[IFRS of the day]のれん償却、なぜ今注目されているのか(IFRSの動向を読み解く)

IFRSが規定するのれんの減損テストは評判が必ずしも良くありません。投資家からは、認識される減損損失について「金額が少なすぎる、タイミングが遅すぎる」という批判がありますし、企業からは「手続きが複雑、時間もコストもかかりすぎる」と言われ続けています。そこで、IASBは投資家と企業の両方からの期待、減損テストの有効性の向上と簡素化という相反する要望に応える必要がありました。それが現在進行中のプロジェクトである、のれんと減損の目的でした。

IASBでは2018年7月に方針を転換し、ヘッドルーム・アプローチといった減損テストの手続そのものの変更を推し進めるのではなく、のれんに関する情報開示の充実を図ることを決めました

(のれんの償却は)簡素化の手段としても認められる余地は少ないのではないかと思います


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