日本M&Aセンターホールディングスの三宅卓社長が朝日新聞のインタビューに答え、「資金目当て」と疑われる「不適切」な買収案件を仲介していたこと認めています。
[朝日新聞]日本M&AセンターHD社長「不適切だった」資金目当てのM&A仲介
日本M&Aセンターは10日、「M&Aトラブル防止のための取り組みについて」を公表しています。
[日本M&Aセンター]M&Aトラブル防止のための取り組みについて
[朝日新聞]日本M&AセンターHD社長「不適切だった」資金目当てのM&A仲介
この会社(注:中小零細の製造業を数多く買収していた都内の会社)では、買収先から引き出した多額の資金が、M&Aや運転資金にあてられているとして昨秋の取締役会で問題化した。買収先から引き出した資金を、同じ会社の買収資金や仲介手数料にあてる事例も複数あった。日本M&Aセンターでは十数社分のM&Aを仲介していたが、商談中の案件はすべて中断し、社内ルールの大幅な改定に取り組んだという。
三宅氏は都内の会社による買収事例について「不適切だった」と認めたうえで、「当初の志は間違っていなかったが、途中から積極的なM&Aに走り、資金不足となって『資金目当てのM&A』になってしまった」との認識を示した。そうした買い手を仲介したことについて、「ターニングポイントを見抜けなかったのは大きな反省点だ」とした。
日本M&Aセンターは10日、「M&Aトラブル防止のための取り組みについて」を公表しています。
[日本M&Aセンター]M&Aトラブル防止のための取り組みについて