今日はみんな大好き、お酒の話です。
BBQメインなら、乾杯から食事中にかけてほぼ缶ビール。
アウトドアビストロなら、スパークリングワインで乾杯して、食事中は白ワイン(ソーヴィニオン・ブランが定番)。
野外鍋なら缶ビールで乾杯して、日本酒or芋焼酎で。
といった感じで僕の場合は食事に応じて合わせるお酒を変えますが、しかし食事も終えて焚き火を眺めながらまったり飲む時間はかなりの高確率でハイボールです。
氷を用意しておかなければならないので、準備は用意周到に進めなければなりません。GWに道志の森キャンプ場で連泊した時には、毎夕管理棟に焚き木と氷をひとつづつ買いに通ったものです。。。(暖まりたいのか冷やしたいのかどっちやねん!的な。。。)
ちなみにグラスはステンレスマグがいいですね。グラスを揺らした時に氷が鳴る澄んだ音もハイボールの楽しみのひとつですから、間違ってもプラコップで飲ってはいけません。オシャレに飲みたいからといってチャムスもダイネックスもNG。ホーローでも構いませんが、とにかく必ず金属製を使ってください。シェラカップってのもオツなものですが、そういうのはバックパッカーに任せて、オートキャンパーは贅沢にステンレスマグでいきましょう。
グラスが決まったら、その他用意するモノは言わずもがなの、ウィスキー・炭酸・氷ですね。
レモンなどの柑橘類も好みで用意しても結構ですが、モルトの香りを楽しむなら柑橘系はなしがよいですナ。渋いオトナならそれが正解。(←この場合、格好つけの大きな子供のことを「オトナ」と書きます)
さてさて、主役のウィスキーですが、
今宵のオススメはスコッチのシングルモルト。
「オトナ」がいつまでも角やトリスを飲っちゃあイケマセン。
バーボンなんかも勇ましいハーレー乗りに任せるとして、大自然に抱かれて焚き火のパチパチはぜる音をつまみに静かに飲むハイボールはやはりスコッチで決めたい。(←気分ですよ。気分。この場合の判断軸は100%気分でいいのです)
一般的な製品の区分として、スコッチは2種類に分けられます。シングルモルトとブレンディッドです。ブレンディッドとはその名の通り味を調えるために複数の原酒をブレンドして作るスコッチです。シングルモルトはひとつの蒸留所でのみ作られたスコッチのことです。
ジャックダニエルやバランタインといった銘柄はいずれもブレンディッドウィスキーです。卓越したブレンド技術により実に安定した品質のスコッチを生み出し続けています。
ジャックダニエルももちろん美味いんですが、ですが、、、我々は「オトナ」なので、オトナやはりスコッチの原点であるシングルモルトをチョイスしたいですナ。
スマートで華やかなのがブレンディッドのスコッチ。
対して、ピュアで武骨なのが、シングルモルトスコッチといえます。
ほら、アウトドアマンならシングルモルトな気がしてきたでしょ?
でも~、お高いんでしょ~(←TVショッピング風に)
いやいやいやいや、そりゃあ安いもんじゃあないですが、そこは、それ、オトナなんで!・・・って言ってもそんなに高いもんじゃあないですヨ。ちゃあんと安くて美味いとこ紹介します。
我が家の定番その1はコレ。
グレンフィディック12年 700ml
鹿のラベルがかっちょいいですね。グレンは谷の意。フィディックは近くを流れる川の名ですが、ゲール語で鹿を意味するのだそうです。「鹿の谷」という名のウィスキーなのですね。
かつて「クセがあって飲みにくい」と敬遠されていたシングルモルトを、初めて世界に向けて輸出をした銘柄でもあります。実に勇敢なファーストペンギンだったのですね。
グレンフィディックが成功を収めたおかげで、その後多くの蒸留所がシングルモルトウィスキーを世界中に送り出していきました。今日我々が多くのシングルモルトを飲めるのも、グレンフィディックのおかげなのかもしれません。
味わいはクセがなくさわやかで実に飲みやすいです。シングルモルト入門編としては最適の1本と言えます。
続いて我が家の定番その2。
ザ・グレンリベット12年 700ml
蒸留所はリベット川のほど近くにありますが、リベットとは「静かな」という意味。「静かな川の流れる谷」という名のウィスキーです。
このウィスキーの歴史で特徴的なのは「英国政府公認蒸留所第1号」であること。19世紀当時ウィスキー作りが禁止されている最中、山奥の深い谷で密造されていたこのウィスキーのあまりの旨さに国王が名指しで所望したと言われています。
そうして密造の時代が終わりを告げ、始まったのがパクりの時代。名声にあやかって多くの蒸留所が「グレンリベット」と冠したウィスキーを発売し、巷はグレンリベットだらけになってしまったそうです。
そして長い訴訟の末に勝ち取ったのが「THE」という定冠詞。以降、他の蒸留所はグレンリベットと名づけたウィスキーに一切「THE」を入れることを許されませんでした。
「ザ・グレンリベット」という名はまさにオリジナルであることの証なのですね。
味わいはクセがなくまろやか。グレンフィディックと並んでシングルモルトの入門として最適です。
どちらも安くて飲みやすいので、我が家ではグレンフィディックとグレンリベットを交互に買っていますヨ。
今宵の3本目はコレ。
ボウモア 12年 700ml
数年前まではカモメが描かれたラベルがとても素敵だったのですが、今はシンプルなラベルになってしまいました。。。
先の2本はスコットランド本土に蒸留所があるのですが、このボウモアはアイラという島で作られるシングルモルトです。
スコッチの産地はおおまかに5つの区域に分けられており、地域ごとに味・香りの特徴が違います。アイラは最も特徴的なスコッチを作る地域ですが、その香りが独特で、よく「ヨードチンキの匂い」と称されます。
慣れないと非常に飲みにくいフレーバーですが、それだけにハマると病みつきになる香りです。ボウモアはアイラのスコッチの中では比較的クセが穏やかで飲みやすいのが特徴です。
アイラのシングルモルトの入門編とも言えるスコッチではないでしょうか。
今宵のオススメは以上3本。ぜひ次回のキャンプにお供させてください。
ちなみにハイボールの作り方ですが、ウィスキーが先か炭酸が先かということで言うと、初心者はウィスキー→炭酸の順で作ることをオススメします。ウィスキーのほうが比重が軽いので、この順で入れると勝手に混ざるからです。
ツウを気取るなら(←オトナなので)逆の順で入れましょう。上澄みがウィスキーでその下が炭酸という状態のハイボールをゆるゆると指先で混ぜながら飲むと、一口ごとに味わいが変わって楽しめます。(ウィスキーがビールの泡、炭酸がビール本体部分と例えると、ちょうど泡と本体の境目を飲む感じで飲むのです)。混ざり方にムラがあるほうが、シングルモルトの香りや味わいが豊かになる感じがしますヨ。
以上、ぜひ、オ・ト・ナなキャンプを!
BBQメインなら、乾杯から食事中にかけてほぼ缶ビール。
アウトドアビストロなら、スパークリングワインで乾杯して、食事中は白ワイン(ソーヴィニオン・ブランが定番)。
野外鍋なら缶ビールで乾杯して、日本酒or芋焼酎で。
といった感じで僕の場合は食事に応じて合わせるお酒を変えますが、しかし食事も終えて焚き火を眺めながらまったり飲む時間はかなりの高確率でハイボールです。
氷を用意しておかなければならないので、準備は用意周到に進めなければなりません。GWに道志の森キャンプ場で連泊した時には、毎夕管理棟に焚き木と氷をひとつづつ買いに通ったものです。。。(暖まりたいのか冷やしたいのかどっちやねん!的な。。。)
ちなみにグラスはステンレスマグがいいですね。グラスを揺らした時に氷が鳴る澄んだ音もハイボールの楽しみのひとつですから、間違ってもプラコップで飲ってはいけません。オシャレに飲みたいからといってチャムスもダイネックスもNG。ホーローでも構いませんが、とにかく必ず金属製を使ってください。シェラカップってのもオツなものですが、そういうのはバックパッカーに任せて、オートキャンパーは贅沢にステンレスマグでいきましょう。
グラスが決まったら、その他用意するモノは言わずもがなの、ウィスキー・炭酸・氷ですね。
レモンなどの柑橘類も好みで用意しても結構ですが、モルトの香りを楽しむなら柑橘系はなしがよいですナ。渋いオトナならそれが正解。(←この場合、格好つけの大きな子供のことを「オトナ」と書きます)
さてさて、主役のウィスキーですが、
今宵のオススメはスコッチのシングルモルト。
「オトナ」がいつまでも角やトリスを飲っちゃあイケマセン。
バーボンなんかも勇ましいハーレー乗りに任せるとして、大自然に抱かれて焚き火のパチパチはぜる音をつまみに静かに飲むハイボールはやはりスコッチで決めたい。(←気分ですよ。気分。この場合の判断軸は100%気分でいいのです)
一般的な製品の区分として、スコッチは2種類に分けられます。シングルモルトとブレンディッドです。ブレンディッドとはその名の通り味を調えるために複数の原酒をブレンドして作るスコッチです。シングルモルトはひとつの蒸留所でのみ作られたスコッチのことです。
ジャックダニエルやバランタインといった銘柄はいずれもブレンディッドウィスキーです。卓越したブレンド技術により実に安定した品質のスコッチを生み出し続けています。
ジャックダニエルももちろん美味いんですが、ですが、、、我々は「オトナ」なので、オトナやはりスコッチの原点であるシングルモルトをチョイスしたいですナ。
スマートで華やかなのがブレンディッドのスコッチ。
対して、ピュアで武骨なのが、シングルモルトスコッチといえます。
ほら、アウトドアマンならシングルモルトな気がしてきたでしょ?
でも~、お高いんでしょ~(←TVショッピング風に)
いやいやいやいや、そりゃあ安いもんじゃあないですが、そこは、それ、オトナなんで!・・・って言ってもそんなに高いもんじゃあないですヨ。ちゃあんと安くて美味いとこ紹介します。
我が家の定番その1はコレ。
グレンフィディック12年 700ml
鹿のラベルがかっちょいいですね。グレンは谷の意。フィディックは近くを流れる川の名ですが、ゲール語で鹿を意味するのだそうです。「鹿の谷」という名のウィスキーなのですね。
かつて「クセがあって飲みにくい」と敬遠されていたシングルモルトを、初めて世界に向けて輸出をした銘柄でもあります。実に勇敢なファーストペンギンだったのですね。
グレンフィディックが成功を収めたおかげで、その後多くの蒸留所がシングルモルトウィスキーを世界中に送り出していきました。今日我々が多くのシングルモルトを飲めるのも、グレンフィディックのおかげなのかもしれません。
味わいはクセがなくさわやかで実に飲みやすいです。シングルモルト入門編としては最適の1本と言えます。
続いて我が家の定番その2。
ザ・グレンリベット12年 700ml
蒸留所はリベット川のほど近くにありますが、リベットとは「静かな」という意味。「静かな川の流れる谷」という名のウィスキーです。
このウィスキーの歴史で特徴的なのは「英国政府公認蒸留所第1号」であること。19世紀当時ウィスキー作りが禁止されている最中、山奥の深い谷で密造されていたこのウィスキーのあまりの旨さに国王が名指しで所望したと言われています。
そうして密造の時代が終わりを告げ、始まったのがパクりの時代。名声にあやかって多くの蒸留所が「グレンリベット」と冠したウィスキーを発売し、巷はグレンリベットだらけになってしまったそうです。
そして長い訴訟の末に勝ち取ったのが「THE」という定冠詞。以降、他の蒸留所はグレンリベットと名づけたウィスキーに一切「THE」を入れることを許されませんでした。
「ザ・グレンリベット」という名はまさにオリジナルであることの証なのですね。
味わいはクセがなくまろやか。グレンフィディックと並んでシングルモルトの入門として最適です。
どちらも安くて飲みやすいので、我が家ではグレンフィディックとグレンリベットを交互に買っていますヨ。
今宵の3本目はコレ。
ボウモア 12年 700ml
数年前まではカモメが描かれたラベルがとても素敵だったのですが、今はシンプルなラベルになってしまいました。。。
先の2本はスコットランド本土に蒸留所があるのですが、このボウモアはアイラという島で作られるシングルモルトです。
スコッチの産地はおおまかに5つの区域に分けられており、地域ごとに味・香りの特徴が違います。アイラは最も特徴的なスコッチを作る地域ですが、その香りが独特で、よく「ヨードチンキの匂い」と称されます。
慣れないと非常に飲みにくいフレーバーですが、それだけにハマると病みつきになる香りです。ボウモアはアイラのスコッチの中では比較的クセが穏やかで飲みやすいのが特徴です。
アイラのシングルモルトの入門編とも言えるスコッチではないでしょうか。
今宵のオススメは以上3本。ぜひ次回のキャンプにお供させてください。
ちなみにハイボールの作り方ですが、ウィスキーが先か炭酸が先かということで言うと、初心者はウィスキー→炭酸の順で作ることをオススメします。ウィスキーのほうが比重が軽いので、この順で入れると勝手に混ざるからです。
ツウを気取るなら(←オトナなので)逆の順で入れましょう。上澄みがウィスキーでその下が炭酸という状態のハイボールをゆるゆると指先で混ぜながら飲むと、一口ごとに味わいが変わって楽しめます。(ウィスキーがビールの泡、炭酸がビール本体部分と例えると、ちょうど泡と本体の境目を飲む感じで飲むのです)。混ざり方にムラがあるほうが、シングルモルトの香りや味わいが豊かになる感じがしますヨ。
以上、ぜひ、オ・ト・ナなキャンプを!
- カテゴリ:
- 飲み物