テントに付属していたプラペグを卒業して、ちゃんとしたペグを買うぞ!という場合、オートキャンプであれば鍛造ペグを選択するのがベターでかつポピュラーだと思います。

で、鍛造ペグって、おおまかに40cm・30cm・20cmがあるけど、どれを何本買えばいいの?というのが次に立ちはだかる疑問のはずです。

で、これけっこう人によって意見がマチマチなようです。 なので、今日はセマフカ的見解をひとつ。(っつか、今週はペグウィークですナ。。。)

以前の記事「プラペグ&プラスチックハンマーからの卒業を考えている貴殿へ」・「究極のペグは本当にソリステか?」で考察はしていますが、もっと具体的に検討してみましょう。

まずはサイズ別に用途を考察します。

■40cmクラス(ソリステ40cm・エリステ38cm) 

きわめて単純に言えば「非自立型タープのメインポールの張り綱に使う」べきペグです。

ここで非自立型というのはヘキサタープ・レクタタープといったタイプを指しています。これらタープは張り綱で強いテンションをかけることで、ピンっと張ることができています。特にメインポールにつながっている張り綱はもっとも重要な張り綱であり、かつ常時強いテンションがかかっています。

万が一この部分のペグが抜けた場合には、強いテンションが解放されるためにペグがすごい勢いで飛びます。重量がある鍛造ペグが高速で飛んでくるわけですから、とても危険です。

なので、この部分の張り綱は必ず40cmクラスを使いたいものです。

ヘキサ・レクタタープは、メインポールが2本なので、40cmペグは4本必要になります。

■30cmクラス(ソリステ30cm・エリステ28cm)

最も汎用性の高いペグと言えます。用途としては、「ヘキサ・レクタタープのサブの張り綱に使う」「テント・スクリーンタープのメインの張り綱に使う」の2パターンと考えればよいと思います。

まずヘキサ・レクタタープのサブの張り綱としてですが、前述の通り非自立型のタープは常に一定のテンションがかかっているので、20cmでは少々役不足。30cmクラスの使用をおススメします。

また、自立するテント・スクリーンタープのメインの張り綱としてですが、これら自立型テント・タープをペグダウンする目的は風対策です。強風にあおられて動いたり、倒れたりしないようにするためと考えてください。

テントの説明書を見ると、おそらくどのようなテントでも10か所前後をペグダウンするように解説されていると思います。そのすべてに30cmペグを使うことはさすがに非現実的です。

「テントのメインフレーム線上から伸びる張り綱がメインの張り綱」とし、この部分についてのみ30cmクラスのペグを使うという考え方がいいと思います。

例えば、スノーピークのアメニティドームの場合。
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説明書ではこのように10か所のペグダウンを推奨しています。そこで、テントのメインフレームはどれか?ということですが、「テントのボトムの対角線を構成しているフレームがメインフレームである」と判断してほぼ間違いはないです。

アメドの場合だと、この赤いラインで示したフレームがメインフレームとなります。
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よって「C」がメインフレームから伸びている張り綱となりますので、Cには必ず30cmクラスのペグを使います。Bはメインフレームにつながっていませんが、Cの反対側という根拠で、ここにも30cmを使った方がいいと思います。(いきなり例外で恐縮ですが。。。)

で、残りA・Dは20cmクラスでいいか、というと、正直な話、通常のオートキャンプ場でキャンプをする限り、この部分のペグダウンは必ずしも必要ないというのがボクの見解です。

これは実際の天候の状況、また天気予報をにらみながらの判断になりますが、全個所風対策の張り綱をしないとテントが飛んでしまうような状況のもとでは、そもそもキャンプを中止したほうがいいです。

これらテントに多くの張り綱が張れるようになっているのは、強風にさらされる場所での使用までカバーしているためで(例えば山岳地帯など)、普通にサービスを行っているオートキャンプ場では、たいていの場合、全個所のペグダウンは必要ないと考えます。

アメドの場合、強風時にはB・Cに加え、サブフレームから伸びているAの全6か所をペグダウンすれば十分だと思います。Aは20cmクラスのペグでよいのではないでしょうか。

コールマンのタフワイドドームの場合。
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説明書は8か所のペグダウンを推奨しています。これも前述のセオリーに則って、通常は対角線の4か所を30cmクラスでペグダウンすれば十分だと思います。

下図の赤丸の部分ですね。
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強風時にはサブフレームが入っている部分をケアすべきですので、上図の青丸の部分を追加でペグダウンすればOKと思います。ここは20cmクラスで十分です。

■20cmクラス(ソリステ20cm・エリステ18cm)

40cm・30cmクラスに比して抜けやすいので、タープのメインの張り綱や風対策のメインの張り綱に使うにはふさわしくない長さです。

ではどのような用途にふさわしいかというと、「大きな力が加わらない個所」に主に使います。

これは具体的に説明したほうが分かり易いです。
スノピのアメドの場合。
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上図の前室の2か所。そして後室の1か所(矢印マークの箇所)が20cmペグを使ってペグダウンすべき個所です。

これはテント全体を支えてるのではなく、前室・後室のスペースを作るためのペグダウンです。ちなみに風対策のペグダウンをサボるようなキャンパーでも、この3か所は必ずペグダウンをするものです。

このペグは部分的にフライシートを引っ張っているだけですので、長いペグは必要ありません。

コールマン タフワイドドームの場合も同じです。
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合計5か所。それぞれ前室・後室のスペースを作るためと、サイドのベンチレーションを確保するためのペグダウンで、いずれも省かないほうがいいでしょう。

また前述の通り、風対策のメインのペグは30cmが推奨ですが、めったに使わない風対策のサブの張り綱は20cmでよいと思います。

■まとめ

□スノーピーク アメニティドームの場合
・メインの張り綱として30cmを4本(B・C)
・サブの張り綱として20cmを5本(常時前室・後室に3本。強風時にAに2本)

□コールマン タフワイドドームの場合
・メインの張り綱として30cmを4本
・サブの張り綱として20cmを7本(常時前室・後室・サイドで5本・強風時に前室フレームに2本)

テントのボトムやグランドシートも、説明書ではペグダウンするよう推奨されていますが、ボクは特に必要とは思いません。(ただしテントの中でもティピー・ワンポールタイプはインナーテントのボトムのペグダウンは必須なものが多いですヨ。)

アメニティドーム・タフワイドドーム以外のテント、また異なるタイプのテント・スクリーンタープなども、上記で示したセオリーを活用すれば、ペグダウンが必要な個所、必要なペグの種類・本数が判断できると思います。 

適切にペグを使って安全で楽しいキャンプを!