2007年07月06日

高校入試の動向

少子化は都立を受験重点へと回帰させた。都教育委員会は,進学指導重点校として日比谷を始めとした7校を指定後, さらに進学指導特別推進校として新宿高校などの5校を指定。ほか九段など11校を進学指導推進校に指定。このうち九段高校は区に譲渡され中高一貫の道をたどることが決まっている。さらには中高一貫教育校として10校を指定した。この中高一貫校の人気は異常なまでに高く, 本来の私立受験組みまでもがなだれ込む勢いである。いずれも難関校にねらいをすましたものではあるが, 都の指定とは裏腹にかなりの温度差がある。難関校に的を絞ったという進学指導重点校では日比谷の躍進が著しいものの他の従来からの高偏差値校の戸山, 青山など凋落振りは目をおおうばかりである。進学指導特別推進校は難関大学を中心とした進学指導が狙いというが, 都立駒場などは偏差値は高いもののもともと国立には実績は何もない。昔から理数系には実績を持たないのである。国立の合格実績では偏差値が下の都立新宿に及ばない。こうして都立中高一貫が一躍脚光を浴びることとなった。九段は区立ながらもその一翼を担う。今後は, 優秀な人材を早くに取り込むことを可能にした中高一貫校が将来的には伸びていくと思われる。
 絶対評価の結果, 都立の推薦入試は調査書の高い者が集中する結果となっている。新宿高校の例では, 全受験者の調査書の平均点が86%と発表されている。これは ,ほとんど5ということである。各学校が5を連発している様子が数字に表れている。畢竟推薦は異常な競争率となる。学力検査の場合でも,調査書は 81%と高い。が, 学力検査の受験者の平均点は61%と意外ととれてない。これは, もちろん3科目が独自問題ということによる。独自校の問題は難しく学校の優等生も5割前後で争っている。数学・英語などを私立並みに鍛えていない学校の優等生では歯が立たないということである。逆にいえば, 調査書点が低い者にも実力さえつければチャンスが大いにあるということである。
 都立高校の現状がこうであってみれば, 多くの小学生が都立一貫校に流れるというのもわかるような気がする。適性検査は巧みに作られており, 大手進学塾で定型化された訓練で固定した反応しか示さない児童は見事に跳ねられ, 真に創造力に満ちた才能をある者を掘り出すことに成功しているのではないか。現実に即した注意深い判断力を求めている。大手に通う型にはまった秀才は見事にはねつける適性検査の技ありである。
 そうはいってもただ朴念と受験したところで受かるものではない。猫も杓子も受けてみようでは通らない。私立受験はしない児童は塾の経験がほとんどない子ばかりであるが, こういう子がすわ受験といってもそうは問屋が卸さないわけだ。分数の計算もままならない, 1あたりもまるでわからない, そういう子が, 適性検査は私立受験と違って難しい算数や理科・社会などはないからと, 一斉に動きだしても, それは違いますというしかない。
 適性検査は簡単ではない。実に見事なまで「注意深さ・判断力・社会的視野など諸々の能力」をあぶりだすように巧みに作られている。何も考えないで「うかつに」受けても受かるはずがない。
 私などは, 毎日のように適性の過去問を眺め直しては, 気がひきしめられる思いである。私は過去問と闘い, 子どもたちに何が必要かを真剣悩む。



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2007年05月29日

2006年都立新宿高校入試にみる独自問題作成校の実情

近年の都立入試の受験者の傾向として自校問題作成校の入試を敬遠する傾向が強いことが顕著となりつつある。竹の会では昨年度都立青山に1名合格者を出しているが、いわゆる共通問題出題校の受験
分析がまるで通用しないものであった。本年の新宿高校の発表によると、合格者と不合格者の差があまりないというデータが出ている。特徴的なのは、社会・理科の高得点化が顕著なことだ。社会の合格者の平均点は、89.9点だ。不合格者の平均点は85.6点とこれも高い。理科の合格者の平均点は81.1点、不合格者の平均点は、74.3点だ。理科・社会については、かなりの高得点をとれることが、受験の前提条件だということがわかる。近年、都立志望者には、理科・社会を軽視したものか、早くからの対策をとらずに、失敗する者が多い。理科・社会はとれて当たり前という現実を真摯に受け止めた対応が望まれる。
 理科・社会は共通問題ということで、点がとれて当たり前ということだ。しかし、独自問題である数・英・国については、なかなか厳しい。数字でみると、合格者の平均点は、国語53.4点、数学55.6点、英語61点だ。不合格者の平均点は、国語49.3点、数学49.3点、英語55.0点となっている。実際、今までの共通問題のようには点はとれない。数学でも、英語でも、いわば私立の数学・英語・国語対策に近いものが要求される。ある意味、実力者が受かりやすいような環境設定になっている。いままでのように、中学の優等生では通用しにくい。学校の成績がいいというレベルではだめだということだ。
 3科については、5割を越せば合格の可能性が出てくる。いわゆる業者テストの結果では、合格判定が難しいかもしれない。業者テストの合否判定は、共通問題出題校にはかなりの程度に有効だと思う。しかし、難関とまでいわなくてもそれなりの私立の合否判定には私は使ったことがない。実力を推し量るのは、何年分もの過去問を時間を計って解かせてみるのが一番だ。つまりこの方法のみが真の実力を推し量るのに最適の方法だ。少なくとも私立に関しては、この方法で私は難関を突破させてきた。今後、独自問題出題校の対策としても、私立と同様の方法が有効ということだ。


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2007年05月27日

理科・社会の強力指導システム

竹の会では、中学入試・高校入試の少なくとも暗記面における問題を一挙に解決する指導システムの開発に成功しつつあります。現在電子単語帳を利用したソフトを開発中です。社会の政治経済時事分野・歴史分野・地理分野につき入試に実際に出た重要語を網羅した暗記電子カードを製作中です。理科についても、暗記で片付くところは電子カードですべて網羅しきります。これでもうあの分厚いテキストを何度も読むという作業からは確実に解放されることでしょう。電子カードは夏季指導コースの重要アイテムとして登場予定ですが、現在、試行製作頒布中です。

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2007年05月26日

理科・社会竹の会版テキスト夏期講習にて遂に登場

理科・社会オリジナルテキストの執筆が進んでいます。
旧著「理科・社会超整理」をたたき台にして、新たな構想のもとに新テキストの開発に乗り出しました。新テキストは、中学入試と高校入試を視野に入れたものになります。新たに必要十分な知識をもりこむとともに、理解を重視した徹底解説を試みました。さらに、重要入試問題をとりこみ、立体的理解を図るために、徹底した解説を心がけました。従来の塾用市販教材では、どうしても理科、社会の点数を上げられないという認識のもとに、竹の会が、受験指導20余年の経験を結集してその作成に取り組むことになりました。このテキスト1冊あれば、理科、社会は十分というくらいにしあがりつつあります。テキストは、日本地理、世界地理、歴史、公民、理科の5分冊の予定です。また、このテキストは、毎年、バージョン・アップして、常に最新の知識を提供していく予定です。この竹の会の新テキストは、来年度入試用として、4月から竹の会の理科、社会指導に使われる予定です。現在製作中の試行版は、適宜、現在の入試指導コースの会員にも配布中です。試行版の一部は、竹の会書店で無料配布版が公開中です。
なお、完成版の一部は、竹の会書店より、全国販売の予定です。

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2007年05月25日

最近の指導のこと

永く、竹の会では、私の執筆したテキストが使われてきた。しかし、去年あたりから、このテキストはほとんど使われていない。テキストが古くなったというよりは、私の指導技術がかなり変化したということだ。過渡期ということもあって、まぁよくできているなぁというテキストを使ってみた。また、夏期などには、いろいろとテキストを用意してみた。しかし、まずテキストをきちんとやる生徒はほとんどいない。いや、1人はいるかな。余程、勉強に対して、前向きのスタンスを持っている子でない限り、与えられたテキストをまじめにやるなんてことはまずありえない。これが、現実だ。さらには、このテキスト、いくらよくできているとはいっても、やたら分厚いこと、無駄と思える問題が結構あること、などマイナス面も多い。指導者が、きちんとやるべき問題を指示しないととても使えない。指導する側としては、指導の壺は「ここだ」というときに、そこのみを特化して練習させたいというのが、ある。そんなときに余計なものをてんこ盛りに盛られたテキストなどは、かゆいところに手が届かなくていらいらさせる。結局、自分で、指導教材をつくるのがいちばんいい。結果もいい。そういうわけで、また、昔のように、その日にある指導を想定して、日々プリントを作ることとなった。そうなると、欲がでてくる。最近、ネットを駆使して、パソコンでプリントを作るために役に立つソフトを探すことが多い。そいうソフトもそろえつつある。これからは、充実した教材を作る、そしてそれを使って指導するというパターンになる。自然、塾用テキストは使わない方向へといくことになろう。とはいっても、まったく使わないということもない。理科や社会、あるいは算数にも他人の作ったいいテキストがあるからである。他人の作ったものでも、優れていれば使うほかない。

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2007年05月24日

成績を伸ばすには長時間勉強がベスト

成績が今ひとつぱっとしないという会員は、長時間指導の申込をお勧めします。伸びない原因は様々ですが、能力的な問題が大きいことは否定しえません。できない生徒は必ずといって家庭での学習が皆無、せいぜい学校の宿題をやるのが精一杯ということが多いようです。これは能力がないから何をやっていいのか、わからないという悪循環になりやすい結果ともいえます。竹の会では、過去、中1時、オール1に近かった生徒を中3時にほぼオール4にまで成績をあげた指導データがあります。中1段階で通分もできなかった、be動詞の区別もできなかった子をです。長時間の反復による基本知識の積み重ねがもたらした結果です。もっとも勉強嫌いな子はこの指導の成果はあまり期待できませんが。やはり本人の強い意志の力が大きい。成績がよくなりたいと思う力が強ければ強いほど、能力の問題を凌駕する力が出る。竹の会で長時間かつ指導という形態をとった場合には恐るべき成果が待っているでしょう。

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2007年05月20日

竹の会OB大学受験結果のこと 2006

 OBのK君が、慶応大学法学部法律学科に合格しました。彼は、高校受験では、内申制度の被害者であり、実力はあっても内申が悪いのでいい都立を受けられなかった。ために私立に行った。東京農大、国学院、佼成と受かったが、自分の意思で佼成を選んだ。同期のものが、推薦で戸山などの人気都立に合格していったのを横目に見ながらの進学ではあった。彼はまじめな性格で高校生活をきちんと送ったのだと思う。一浪して、早稲田大学の教育学部に進学した。が、法学部への思い、慶応への思いを断ち切れずに再挑戦して合格を果たした。同期のものを既にはるかにしのいでいる。高校入試がすべてで終わりだなどと考えている人が意外と多いのには驚かされる。問題は高校入学後なのに。最終結論はまず大学入試の結果で出るということだ。
 もう一人、実は、OBが今年慶応大学理工学部に合格している。彼は、生粋の竹の会育ちだ。なにしろ小学生のときから高校3年まで竹の会で学んでいるのだから。高校は推薦で都立西に進学した。内申はほとんど5であったと思う。もともとは東京工大志望であったが、いつからか東大を目指すようになった。一浪して再受験したが、油断したようだ。なにしろ大手三大予備校のすべてで全国順位2ケタという模試成績を残しているのだから。東京工大ならトップ合格であっただろうが、東大でも合格が確実と思われたから本人は残念な気持ちであっただろう。試験というものは恐ろしい。実力がある者が受かるというふうにはなっていないから。
 今年の2月には、竹の会出身の2人が大学卒業の報告にきた。一人は、早稲田大学商学部を卒業して、某大手会社に就職が決まった、これまた生粋の竹の会育ちの男子だ。もう一人は、津田塾大を卒業した女子。いずれも竹の会でともに苦しい受験勉強時代を過ごしたことを懐かしがっていた。
 そういえば、生粋の竹の会育ちで、慶応大学総合政策に行った○○さんのことが、思い出される。きっとまたいつか報告にきてくれるでしょう。

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新英語指導案 2005

「英語指導案1・2・3」及び「英語ポイント集」を統合した塾長最新作。全90ページに基礎英語・受験英語の要十分な内容を完璧に盛り込みました。この1冊で受験は十分と確信しています。竹の会の会員はこれからこのテキストにより確実に基礎から受験レベルまで一気に実力をつけることが約束されたと思います。久し振りの塾長の会心作です。





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2007年05月19日

竹の会オリジナルテキストの意味 その2

中学入試はほとんどの中学が入試科目に理科・社会を加え、4科が主流となっている。そして、多くの受験生が理科・社会に苦しむことになる。理科・社会の対応に追われ、算数に時間をかけられないため、算数が伸びきらないままに終わるという事態もめずらしくない。そもそも中学入試の理科・社会の出題範囲が膨大でしぼりにくいということもある。しかも、中学によって、出題の深浅が極端に異なり、望校によっては、一律の対応がとりにくいことがある。大手の対策テキストなんかをみていると、小学生にこれだけ膨大な量の知識を要求するのかと出題者側の良識を疑いたくなる。普通じゃないと思ってしまう。
 視点を変えて、高校入試の理科・社会と比べてみると、社会に世界の地理がないだけで、他はほとんど重なっている。世界の地理にしたって、公民で姿を変えて問われているから、全くないわけではない。理科なんかは、てこの原理や滑車の問題なんかは、高校入試では出ないから、やや範囲がずれているが、ほぼ重なっていることは同じだ。
 高校入試の理科・社会だと、それなりに出題範囲が限定されている。しかし、これができない生徒が実に多い。知識のみを覚えようとしていると、やはりその膨大さに挫折する。ポイントとなる原理・しくみに重点をしぼって勉強するとこれが以外に組みしやすい。問題の多くが実は基本原理や基礎知識があれば解けるものばかりだ。大半は、問題を読み取り、推理力を働かせて、自分の知っている礎知識にたどりつくことで解けるものばかりだ。少ない知識で後は「推理」を利かせた問題の読み取りが勝負だ。
 実は、このことは、中学入試でも変わらない。なんでもかんでもやたら覚えるという勉強方法ではだめということだ。普段の勉強もこの推理力を養うような方法がいいに決まっている。
 そこで、大手のまとめのテキストなんかを流し読みして、問題を解いては、一喜一憂するやり方ではだめだということをまず自覚してほしい。中学でも、理科・社会のできる生徒には実はある共通点があった。これは私が過去20年の間に、とにかく理科・社会のできる奴というのをみて得た結論だから間違いない。また、それは私の中学時代の方法でもあった。それは、「教科書をノートにまとめて、覚える」という単純なことだ。実は「まとめる」いうことは、書かれている内容を頭の中に整理し理解するという意味で実に有益な作業なのだ。このまとめる作業を通して、推理力が培われるというのがまた重要なのだ。
 理科・社会の効率的な対策、それは「少ない知識」でいかにして「推理」を駆使して問題を分析するかだ。こう考えると、中学入試の理科・社会が実は膨大な知識を要求しているのではなくて、推理力を試す試験だ、そして最低限度の知識をのみ要求する試験だ、ということがわかるであろう。
 竹の会の理科・社会の指導は、そういう指導を実践するものである。中学入試はほとんどの中学が入試科目に理科・社会を加え、4科が主流となっている。そして、多くの受験生が理科・社会に苦しむことになる。理科・社会の対応に追われ、算数に時間をかけられないため、算数が伸びきらないままに終わるという事態もめずらしくない。そもそも中学入試の理科・社会の出題範囲が膨大でしぼりにくいということもある。しかも、中学によって、出題の深浅が極端に異なり、志望校によっては、一律の対応がとりにくいことがある。大手の対策テキストなんかをみていると、小学生にこれだけ膨大な量の知識を要求するのかと出題者側の良識を疑いたくなる。普通じゃないと思ってしまう。
 

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竹の会オリジナルテストの意図

「正しい疑問には答えの半分が含まれている」。これはある書物のコピー広告にあった言葉である。そして、最近、新書で同じテーマの書を読んだ。内容はつまらなかったが、私なりに考えるところがあった。コピーの載っていた本は環境の本で読んでいない。ただコピー広告の中に「視点を変えて」というフレーズがあったのが気を引いた。話しは少し変わるが最近の本はタイトルが内容のすべてだったりするものがあまりにも多い。つまり、わざわざ買わなくてもいい。ところで、本題だが、思考とは、問いの連続であり、この問いが悪いから答えが出ないということはあるわけである。理解を深める問いというものがある。最近、竹の会では、インターネットを使ったテストを会員のために実施し始めた。テストばかりをやってもだめだという話しもある。だが、理解のための問いつまりテスト集をつくることができればと考えた。何を問うかがテストの成否を決める。入試の問いはどうなのか。問いは思考をつくり、深めるものでなければならない。ひとつの問いには深い背景が含蓄がこめられているものでなければならない。ひとつの問いを考えるだけで様々なことに思考が及ぶものでなければならない。一つの問いは原理的なもの、本質的なものにつきあたるものでなければならない。竹の会のオリジナルテストはこうした問いのもつ意味を考え考え作り上げられていかなければならない。ひとつの問いから深い理解を得られる、そういう問いを考えていきたい。
 現在、作成中の問題には、いずれ詳細な解説を添付する予定です。読者は、この解説とテストだけで入試に必要な知識を得られるようにしたいと思っています

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