とうとう始まってしまいました・・・
やがてここには、バイパスが通ります。
ここは、「一の釜墓地」という江戸時代に造られたという両墓制遺構です。
埋葬地に石を置くという、古い習性が江戸時代まで引き継がれた
貴重な遺跡です。この遺構については、下諏訪町教育委員会発刊の
「わが町下諏訪 歴史編」にも記載されています。
先ずは、この遺跡の元の姿を、以下のリンクからご覧になってくださいませ。
以下、2018年10月31日の、この遺跡の姿です。
積まれた石のように・・・
やがては、今はまだ以前の状態で置かれている石達も、全て撤去され、
そしてその上にバイパスが出来上がります。
バイパス計画は下諏訪で終りではありません。
諏訪湖の北岸地域の何処かを通り、諏訪市四賀まで延長される予定です。
その沿線地区には、未確認のものも含め貴重な遺跡が多くあります。
また、景観の損失や自然に対する配慮等、懸念される事は多くあります。
以下のリンクは古いものですが、
ほぼこの計画通りにバイパス計画が行われれば、
以下のリンク記事に該当するものの破壊が懸念されます。
一つ誤解をしないでいただきたいことは、私は、バイパス計画に反対を
しているわけではありません。
諏訪地方の道路事情というものは、決して良いものではありません。
それを改善する為には、必要な面もあるかと思われます。
ただし、その前にきちんとした調査が行われ、十分な検討が成されたうえでの
工事を望んでいるのです。
そのさい、遺跡を全て保存するなどということは不可能でしょう。
それよりも優先すべきことも多々あるかと思われます。
何よりも優先すべきことは、環境への配慮と、周辺住民の安全の確保です。
あえて遺跡に関してだけいわせていただきますと、
先ずは十分な調査による記録の保存、これは行っていただけるだろうとは
思います。しかし、現段階で遺跡未登録となっている地域に関しては
どうでしょうか?
上記リンクにある細久保地区の古墳群と私が推定している辺りは、
全くの未確認地区です。ですが、明らかに古墳の石室と思われるものが
そこにはあり、上記リンクによる諏訪市都市計画図によれば、
その場所はバイパスが通過すると思われます。
下諏訪では、遺跡として認識されたきた場所さえ当記事にあるような
扱いを受けています。
ならば、未確認地帯はどうであろうかと、私は懸念しております。
一応、上記推定古墳群については、それと同じレポートを、
諏訪市教育委員会に提出はしています。
次に、絶対に無くしてはいけないものとして、
また、ここに鎮座する足長神社周辺の景観も重要であると思います。
この岩は、上記リンク記事{足長神社とミソギ平}にもあるとおり、
とても重要なものです。
上記リンクによる諏訪市都市計画図によれば、バイパスはこの岩のすぐ側を通り、
足長山に沿って国道20号方面へ出るというルートとなっています。
一応、岩自体は道路計画線上にはありませんが、すぐ側を工事する関係上、
資材置き場になるとか、あるいは付随的要素によって撤去されるという
可能性は無いとはいえません。
このバイパスの完成を待ち望む方は多くいらっしゃると思われます。
確かに、これがあれば、諏訪の道路事情は大きく改善されると思います。
せっかく造る道路です。できれば、大社とその大いなる歴史を証明する
遺跡群とを結ぶ道であってほしいと、そのように願います。
ゆえに、手遅れにならないよう、出来るだけ事前の調査を進めていただきたいと
願っております。
どうか以上のようなことを、できるだけ多くの方々に
知っていただきたいと願います。
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