第二の人生を謳歌しよう!

仲間との「住みよいまちづくり」奮闘記。感想記。

経済成長は不可能なのか

 盛山和夫著、『経済成長は不可能なのか』。本書は、2011年6月25日、発行。20年デフレが続く中、東日本大震災に襲われ、日本経済が崖っぷちに追いやられた時に発刊された本である。


 著者は東京大学大学院人文社会系研究科教授。社会学の分野から経済を考察して、提言する。他に『変動する階層構造』、『権力』などがある。


 「日本はもう経済成長はできないのか」は私個人の長年の疑問である。

 本書は、2014年9月3日に読んで、当ブログに私見を載せていた。もう、すっかり忘れていたが。


  
日本はこれから経済成長は望めないのか?



🔴日本が抱える四重苦

 ボブル崩壊後、日本は四重苦を抱えて、あえいでいる。

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 はたして、日本はこれから経済成長はできるのか。

 日本は成熟経済期に入っているので成長は望めないと朝日新聞は主張する。これに立憲民主党の枝野幸男党首が便乗し、財源を示さないで、所得の再配分を主張する。



🔴日本のGDPはなぜ伸びないのか

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 上のグラフは日本のGDPの推移。名目GDP伸び率は1975年の20%増をピークに下がり始め、1995年(阪神大震災、村山富市内閣)以来、横バイで伸びていない。

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 結果、1980年代後半、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と称賛され、「一人当たり生産性世界一」になった日本も、今や世界22位に後退している。これは、名目GDPが伸びていないのと、1990年当初時より円の価値が下がったことの結果論である。問題はGDPが伸びていないことに尽きる。


 なぜ、日本は成長が止まったのか。著者は分析する。

  ブラザ合意(1985年)による急激な円高
    ↓    製造業の海外への工場移転、中国から安い商品の輸入
  輸出企業への対策として採られた大幅な金融緩和
    ↓   
  不動産、株への投機
    ↓
  バブル
    ↓
  バブル崩壊後の日銀の極端な金融引き締めの継続
    ↓
  政府、日銀におけるバブル認識の甘さ
  物価下落、給与減、消費減の悪循環


🔴政府が今、行うべき未来への投資

 ’間10兆円投資すれば少子化問題は解決する。

   先進国の育児投資費
            GDP比     出生率
    イギリス      3.81%      1.90
    フランス      3.20       2.01
    スウェーデン               3.75       1.91
    日本       1.35       1.41

   以上は現況の実態。日本は年10兆円増加すればGDP比3.35%で、西欧諸国並みにある。


 高齢者向け社会保障

   現行の年金や介護の給付を削減していけば、ますます節約し、貯蓄に回す、消費は低迷し、GDPは下がる。
   これ以上、社会保障の給付を下げるとますます、デフレの悪循環に陥る。

 
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   GDP=生産年齢人口 × 一人当たり生産性

   日本の人口は減り続け、生産年齢人口は減っていく。ならば、一人当たり生産性を高めなければならない。
   生産性を高めるのは、人への投資=教育であり、科学技術開発から生まれる生産設備・システムである。
   特に第4次産業革命の核心はAIとされている。



🔴こうすればまだまだ日本も経済成長する。

 GDP=個人消費 + 民間設備投資 + 財政支出 + 輸出

 いまは、個人消費も民間設備投資も弱い。これを誘導させるために、今政府がやるべきとは、財政支出。

 ところが、財務省は財源がない、ますます国債残高が増えるとして、国債発行には反対、むしろ消費税増などの増税を主張する。デフレから要約抜け出そうとしている今、消費税を増税すれば、「元も木阿弥」になることを財務官僚は教訓にしていない。


 著者は、教育、少子化、科学技術への投資は未来投資であり、確実に将来リターンが見込める有望な投資である、と主張する。同じ考えの高橋洋一氏は、「建設国債」だと提言する。

 
 年間20兆円の未来国債を10年間発行し、個人消費、民間設備投資を誘導させると名目GDPを10年間で120兆円増やすことでき、デフレから抜け出し、10年先には国債発行を年30兆円以下に漸次おとし、国債残高を減らしていくシミュレーションを著者は提案している。


 国債発行での教育、科学技術、社会保障。これが、日本を再度、成長軌道にのせる。


 国会ではこのような議論を進めてもらいたい。モリカケで1年では、これこそ、時間と金の無駄使いだ。


 先進国での一人当たり生産性は、

    スイス     880万円
    ノルウェイ      780
    シンガポール    580
    スウェーデン      560
    日本       430  

、日本はまだ倍増しうる余地がある。  






散歩道

 ほとんどなくなった脚の筋肉を少しでもつけるためにノルディック・ウォーキングとスクワットを再開して1カ月が経った。今回は、長く続いている。ノルディック・ウォーキングでは手の使い方に慣れてきて、脚への負荷が軽減されてきたからだろう。

 ノルディック・ウォーキングには、デジカメを持っていく。気になるものをデジカメにおさめ、俳句を詠む。

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 近くの人口池にかるがものカップルがデート中。新居探しに来たのだろうか。池の水質を調べているのだろうか。渦を作っている。

 「 かるがもの新居選びや池に渦 」

 しばらく調べていたが、カップルで飛び去った。それ以来、見かけないので、この新居は不合格だったようだ。


 その近くの人工池には鷭のファミリー、7羽が元気に生活している。鷭は動きが速いのでなかなかうまく撮れないでいる。散歩の都度、癒される存在である。




 黒い蝶に出会った。
 
 「 真青なる空から来たり黒き蝶 」


 
 高浜虚子を真似て、

 「 初蝶来何色と問ふ黒と答ふ 」




 少し、路地に入った斜面地に、「蕨」や「いたどり」が生えている。3月には土筆も生えていた。

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 「 散歩路に摘んでいけよとわらびかな 」

 このわわらびは明日の食卓に。



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 散歩のゴール地点に、あっと振り返る、目にとまる花が咲いている。よく見ると花びらが、時間の経過とともに、白から紅色に変わっていく。

 「箱根空木(うつぎ)」というらしい。花言葉は「移り気」。確かに、何日も見ていると、飽きてくる花である。


 「 散歩路に休んでいけと箱根空木 」

 「 箱根空木散歩のゴールとなりにけり 」



 次は、散歩道にある旧跡の写真をとろう。






反則タックルの日大アメフト選手の記者会見

 日大vs関学のアメフト定期戦における、ラフプレイを起こした日大選手の記者会見が行われた。


 日大からの圧力で、「監督の指示はなかった、選手個人の判断で行った」という記者会見になるのではないか、と思っていたが、事実(と思われる)を述べる、正直な記者会見であった。


 今回の事件の核心である監督の指示に関しては、「「日本代表を外れたくなければ、クォータ−ターバックを潰せ」と指示された。潰せとはケガをさせろと意味だとコーチは説明した」と明確に選手は語った。さらに、「けがをした関学の選手への謝罪はするな、と監督から言われた」とも語った。


 よくぞ、日大からの圧力にこらえて事実を語ったものだ。

 このところ、自己保身に走り嘘ばかりつく官僚に日本国民は、「日本人気質はどこに行ったか」と失望している中で、20歳の学生による事実の説明は、「すがすがしい」気持ちにさせてくれた。同時に、「日本人気質は若い人に残っている」ことに嬉しくなった。


 尤も、間違った指示が上から出ようと、20歳の若者ならば判断し実行しないこともできたはずだ。この学生にも非がある、と非難はできる。



 日大は最悪の状況に追いやられた。この記者会見後、日大は、そして内田監督はどう出てくるのだろう。危機管理を誤った自己責任とは言え、日大の失った信用は大きい。来年からの受験者は大幅に減るだだろう。

 ‘眦鳥瓩隆篤弔覆蕕咾法⇒事の解任

 ⇒事長の解任

 アメフト部の1年間対抗試合禁止

 アメフト部のコーチ全員の解任

と、言う位の処置をとらねばならないだろう。


 日大の出方を国民は見ている。




偏向テレビ報道をなくす方法

 緊急事態条項、安全保障関連法案、モリカケ問題、憲法改正問題をはじめ日本は、大手マスコミの偏向報道で日本国民は知らないうちに洗脳されてきている。新聞の場合は、不買運動で抵抗することができるが、テレビは受動的に無料で電波が届けられる。中でも「ニュースステーション」の偏向報道は顕著だ。


 なぜ、日本のテレビは確信的な偏向報道が多いのか。保守評論家の小川榮太郎氏はその理由を解説する。

 日本の放送法には罰則がないからだ、と。小川氏は、米、英、独、韓国の放送法と比較し、これらの国では、訂正放送命令や課徴金、放送免許停止または取り消し処分すらあり得るとしている。さらにイギリスを除く4か国では、刑事罰を課せられることもある。

 小川氏は言う。「今、日本に必要なことはテレビを政府から守ることではなく、テレビの一方的な電波独占から、国民の知る権利を守る制度なのです」と。


 さらに、テレビの偏向報道をなくすには、
 ・電波オークションの導入
 ・偏向報道調査をスポンサー企業に報告
を提言している。

 電波オークションによって放送局の新規参入を容易にする。放送業界も競争社会にする。先進国で電波オークションを導入していないのは日本だけである。

 偏向報道調査をスポンサー企業に報告すれば、偏向報道をする番組のスポンサーは不買運動を怖れ、スポンサーから降りるだろう。スポンサーが付かないと番組は作れない。



 日本のマスコミに左翼系が多いのは、このような理由から来ている。日本のマスコミ天国、マスコミ崇拝が、日本人を劣化させてきていることに政治家はもっと真摯の取り組んでほしいものである。





トランプの最悪外交

 トランプの外交が最悪になっていると、国際関係アナリストの北野幸伯氏は指摘する。


 ・最悪の米ロ関係

 ・貿易戦争で悪化する米中関係

 ・イラン核合意離脱で悪化する米欧関係
   イラン核合意を支持しているのは、イランとイギリス、フランス、ドイツ、ロシア、中国。アメリカはこの離脱により欧州主要国とも関係を悪化させている。

 ・貿易戦争を始めると悪化する米欧関係
   ドイツとロシアを結ぶ海底ガスパイプライン「ノルドストリーム2」に建設参加する企業に制裁を科すとトランプは脅している。

 ・米朝関係も悪化
   米朝首脳会談を前に、主導権を取るための「脅し合い」、「騙し合い」が始まっている。


 
 なぜ、トランプはこのような無茶苦茶な外交を行うのか。北野氏は、「トランプには大戦略がないからだ」と解説する。

 アメリカの大戦略とは、世界最高の戦略家ルトワックとリアリズムの神ミアシャイマーが同じことを言っている。

 ・アメリカの最大の敵は中国である。

 ・アメリカは、ロシアと和解して、中国を封じ込める。
   つまり、アメリカは日本、欧州、ロシアと手を組んで中国を封じ込めること。


 これがアメリカの大戦略。トランプにはこの大戦略を理解していない。まもなく予定されている日米首脳会談で安倍首相はトランプに進言すべきことだろう。米ロの関係をよくするのは安倍首相しかいない。


 トランプがこれからどう変更するか、見ものである。




 

ポスト平成ですごいことになる日本経済2.0

 渡邉哲也著、『ポスト平成ですごいことになる日本経済2.0』。

 
 著者は、経済評論家、作家。他に、『これからすごいことになる日本経済』、『欧州壊滅 世界急変』などがある。


🔴平成の30年間は、戦後から脱皮するのに必要な期間だった。

 平成元年(1989年)の12月29日、日経平均株価は史上最高の38,915円を付けた。それ以降、バブルが崩壊し、失われた30年が続いている。第二次安倍内閣になった2012年12月以降、アベノミクスでやっと「デフレ脱却」の薄日が差し始めたものの、平成の30年間はデフレ不況の期間だった。

 中でも、1994年社会党の村山富市内閣と2009年民主党の鳩山・菅・野田内閣時政府の間違った政策により円高を進め、日本の製造業の海外移転を促し、日本の製造業を衰退に追いこみ、デフレをさらに悪化させた。


 著者は、この30年を、「戦後を清算するための必要な時期」と評しているが、私は、「資本主義経済からポスト資本主義経済に移行するための時期」であったと解釈したい。次のポスト資本主義社会は日本が生み出すと期待したい。



🔴なぜ、憲法改正にマスコミは抵抗するのか。

 国家が国民の命、財産を守るのは憲法以前の当たり前のこと。憲法より上位の概念である。「国破れて憲法なし」。国が他国に占領されると、占領した国の憲法で統治される。日本の憲法は何の意味のもたない。

 アメリカは、北朝鮮の核弾頭を乗せたICBMの開発に目くじらを立てて抵抗する。アメリカ国民の半数は、北朝鮮への先制攻撃を認めている。既に、北朝鮮には日本に向けて何百基ものミサイルが配置されているのに、日本人はあまり気にしないで、憲法改正にすら反対している。

 憲法改正反対を誘導しているのは大手マスコミである。日本は、これから大きく変わろとしているのに、それに抵抗しているのはマスコミ。マスコミは既得権益で守られている業界。現状を改革することには抵抗する。



🔴遅れている安全保障対策

 日本はやっとTOC(国際組織犯罪防止条約)に加盟した。既に、187か国が締結し、テロリストを世界各国で一致協力して逮捕、防止しようとしている。なぜ、日本は加盟するのにこんなに時間がかかったのか。リベラル派野党が日本の法整備を拒んできたからである。

 日本政府が国際テロ組織として指定しているのは、指定暴力団構成員、オウム真理教、日本赤軍とされている。

 安全保障は右や左の思想以前の問題である。

 なのに、日本の野党、リベラル政治家、マスコミが日本の安全保障を阻害する。変な国日本は、長い戦後からあるべき日本に早く脱皮しなければならない。



 本書は、国際情勢を広く、浅く羅列したものに過ぎず、分析がなく、論理的な帰結も示されていない。単なる思いつきの域を出ない本であった。




 

日大の矜持はどこにいった?

 日大・関学のアメフト定期戦で、日大の選手が、関学のクォーターバック(QB)にラフプレイというか、ボールを持っていないQBに不意に後ろから暴行タックルを行ない、全治3週間の傷を負わせた。5月6日のことである。


 その夜から、そのプレイの動画がネットで流され、一部の間では問題になっていたが、大手マスコミがこの問題を報じたのは、事件から1週間後であった。


 昼のワイドショーでも大きく取り上げられ、アメフト専門家は「このプレイはありえない」と非難の声をあげている。テレビ局は取材により、「監督が選手に1プレイ目でQBを壊してこい。そうすれば今度から試合に出してやると指示した」と報じる。モリカケ問題では、何ら取材しないで扇動を繰り返しているマスコミも、この問題は取材した。


 ところが、肝心の日大アメフト内田監督は雲隠れしたままで、テレビの画面に出てきていない。日大から関学への書面による謝罪がやっと、17日に行われた。しかし、その書面には、「監督の指導と選手の理解には乖離があった」とし、「監督の指示ではなく、選手自身の行動である」としている。学生を守るべき立場にある監督や学校側が学生に全責任を押し付けるという、実に見苦しい謝罪書面であった。


 肝心の内田監督は19日に、やっと関西大学と負傷した選手宅を訪問し謝罪した。その帰りの伊丹空港で記者につかまった。監督辞任を表明し、謝罪した。核心の監督指示については答えず、後日書面で回答するとした。「監督本人が指示したかどうか」の質問に、本人が答えられないとはどういうことか。またぶら下がりのその席で、関西学院大学を「かんせいがくいん」でなく、「かんさいがくいん」と何度も間違って言った。失礼極まりない発言だ。最後まで相手をバカにしている。


 「内田監督は男気がある」と評する日大OBの意見があった。「男気」やスポーツマンシップがあるならば、試合後のあとすぐに、自らが説明し、辞意を表明すべきだった。


 内田監督の行動に呆れるとともに、それ以上に日大の対応に呆れる。日大のガバナンス、マネジメントは全くなっていない。日大はもっと早く記者会見すべきであったし、内田監督に即、解任すべきであった。今もって、監督は解任していないし、内田氏を理事からも解任していない。これでは、大学の信用を失うばかりだ。来春以降、受験生が大幅に減るだろうが、それは当然のことだろう。あまりにも、世間を軽視している。


 それにしても、なぜこのような日本人らしくない対応が増えているのだろう。東芝事件、大相撲暴行事件、モリカケ問題への官僚の言い訳など、日本人の道徳観、倫理観、武士道精神が失われてきている。


 道徳教育を全日本人にすべきだろう。そのために公共報道のNHKがあるのだろう。尤も、これを言うとリベラル派の政治家から猛反発を受ける。リベラル派にこそ、ことの本質の主因になっている。





金正恩、本領発揮

 金正恩は、「米朝首脳会談をやめる」と警告している。本領発揮というか、本音が出てきた。

 
 北朝鮮問題で、超タカ派のボルトン大統領補佐官が、「リビア方式」を言及していることに対する金正恩の不安といら立ちがその原因だと、国際関係アナリストの北野幸伯氏は分析している。

 金正恩は不安の中にいる。

 (督首脳会談で、「リビア方式」で合意させられる。

 ■稗腺釘舛来て、北の核兵器、ICBMなどが廃棄される。
 
 その後、制裁は解除される。

 だこγ罎ら投資が入ってきて、北朝鮮は発展しはじめる。

 グ貶で、アメリカは「反体制派」を北朝鮮の中に育てる。

 Α嵌紳寮派」は、大規模な「反金デモ」を起こす。

 Ф眄飢犬蓮武力で鎮圧を試み、内戦が勃発する。

 米軍が、反体制派を支援し、介入する。

 核をもたない金政権は、なすすべくもなく敗北

 金正恩は捕らえられ、フセインやカダフィのように処刑される。


 一方、「段階的非核化」を主張する、金正恩の本音はこうだ。

 “鶻鵬修鯡鸞する。

 ∪裁を解除させる。

 ちゃっかり経済支援も受け取る。

 っ羚顱韓国などとの貿易拡大で、経済を成長させる。

 イ靴し、核兵器は保有し続ける。


 父親の金正日がが世界を2度も騙してきた方法だ。
 この方法は、中国、ロシア、韓国には支持されている。


 さて、トランプはどこに、落としどころを見つけるるのだろうか。これから3週間、米朝の「落としどころ」を探る、「だましあい」が続く。


 6月12日に世界同時に、「世紀のドラマ」が公開される。予告編による演出は上々。公開が待ちどおしい。





プレバト 48

 私のお気に入りのテレビ番組、『プレバト 俳句』 48。


 今日のお題は「公園の自転車」。


🔴雛形あさこ

 (原句)   「 ソーダ水母想う忙しい日々 」

 (指導)   きれいに収めているが、自分が母親になったことならば

 (添削句)  「 母となり母想う日々ソーダ水 」

 (評価)   2位、凡人

 (感想)   きれいにまとまっているが、発想はありふれている




🔴加藤登紀子

 (原句)   「 肩寄せて自転車サミット夏木立 」

 (指導)   「肩寄せて」が作者の意図とは違う。
        背景を詠い鮮やかに

 (添削句)  「 青空の自転車サミット夏木立 」

 (感想)   「自転車サミット」という発想が見事



🔴キスマイ北山

 (原句)   「 原爆忌あいつと青く飛んだ日々 」

 (指導)   「青く飛ぶ」=特攻隊、「青く」=青春を連想させる
        夏井先生絶賛
        お見事、直しはなし

 (評価)   1位、才能あり

 (感想)   若いのに戦争がよく浮かんだなぁ



🔴千原ジュニア

 (原句)   「 迅雷や自転車チェーン黒き爪 」

 (指導)   発想はいいが、描写しきれていない

 (添削句)  「 迅雷やチェーンを直す爪黒し 」

 (評価)   特待生4級 → 現状維持

 (感想)   ジュニアは「大仏を睨むボクサー朝の月」を詠んでいる。句風は同じだ。



🔴三遊亭円楽

 (原句)   「 前カゴでチワワ吠え背なで子の泣く暑さかな 」

 (指導)   「背なで」はお見事。必ず上五にこだわらなくてもよいが、五七五で詠める

 (添削句)  「 前カゴでチワワ背で子の泣く暑さ 」

 (評価)   特待生2級 → 現状維持

 (感想)   円楽は、「チーママの裾もはしゃりたる梅雨の夜」を詠んだ。句風は作者によって同じようになるものだなぁ。



 俳句の微妙な表現の違いが分かりかけてきた。創作意欲が旺盛になってきた。




箕面市コミュニティバス

 免許書返納手続きで箕面警察署へ行く。車を手放したので、足は、箕面市コミュニテイバス「オレンジゆずるバス」を利用する。当住宅から箕面市中心部へのバスは1時間に1本。しかし、これでもありがたい。近所のKさんの尽力のおかげだ。しかも70歳以上の高齢者は、「高齢者運賃割引証」で、1回100円で乗車できる。


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 座席は11人分の小型バス。平日の朝9時58分発のバスは、満員御礼。20人ほどの乗車があり、この時間帯は黒字だろう。


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 箕面市のゆるキャラの、箕面の滝と紅葉と、名産品の柚子を表わした、「滝の道ゆずる」君と、「モミジーヌ」ちゃんが迎えてくれる。


 これからは、このバスが足になる。市役所で「バスマップ」と「時刻表」をもらってきた。随分立派なパンフレットが封筒に入れられて配布される。


 警察署で免許書を返納する。若い女性の警察官に、「もう今から、バイクも原付も乗れなくなりますが、本当によろしいですか」と、念を押される。思わず、決意がぐらつくが、数秒待って、観念した。もう、今から、車を運転できない。無免許で捕まる。


 警察署を出たところで、新しい店を発見する。ベーカリーかと立ち入ったが、「シューズケア」の店だった。店員さんの勧めで、履いてみる。夫婦して、足の計測をしてもらう。靴のコンサルテイング販売店だ。


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 これは、「足相」とでも言うのだろうか。自分の足にフィットように、中敷きを加工してくれる。結果、フィット感が増し、足の疲れが軽減され、歩く姿勢がよくなるという。


 買う気もなく、ぶらりと入った店で靴を買うことになった。先週、別の店でスニーカーを買ったばかりなのに。


 車なら、ちょっと入ってみるかという行動は起こらない。車のない生活とは、このようなことが起こるのか。思いがけない楽しみがあるが、衝動買いが増えそうだ。


 運動がてら歩いて帰るところ、梅雨前のムシムシした暑さを言い訳に、帰りも箕面市コミュニティバスを利用した。

 



虞美人草と紫蘭

 ノルディック・ウォーキング中に、きれいな、強烈にアピールする花を見た。


 人工池のネットで囲まれた中に、赤い軍団が群生している。人工池を管理している箕面市が植えたものだろうか。芥子と名前がついているが園芸用に作られたものは麻薬の原料はならないので心配不要とか。


 日本ではヒナゲシ(雛罌粟、雛芥子)、中国では虞美人草、フランスではコクリコと呼ばれている。


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 三国志の時代、楚王項羽には、寵姫虞姫がいた。漢の国が楚国に攻め込んできた時、虞姫は項羽の足手まといにならないよう、自害してしまう。死後この花に化したとのことから、「虞美人草」と呼ばれるようになった。

 花屋さんで、この花を見つけた夏目漱石は、この花と名前が気に入り、その時書いていた小説を「虞美人草」とした、エピーソードもある。きれいなことのイメージする名前だ。


 「 虞美人草只いちめんに愛し抜く 」 (伊丹三樹彦 )


 「 虞美人草生きた証を示しけり 」

 


 強烈に存在感を示す虞美人草に対し、ひっそりとたたずむ美しさの紫蘭が家の近くに咲いている。ラン科の植物である。


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  花言葉は、「美しい姿」、「あなたを忘れない」、「変わらぬ愛」。日本的なきれいな花だ。


  「 雨を見て眉重くゐる紫蘭かな 」  (岡本 眸)

  
  「 ひつそりと何を想うや紫蘭かな 」

 

 
 雀が高い声を発し、木々を飛び交わしている。残念ながら、雀の姿は写真には捕らえられない。

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  恋の季節なのだろう。

  「 新緑に雀の恋やソプラノの 」



 今年最初の夏日、29度の暑い午後だった。




免許書返納

 高齢者による交通事故が日常茶飯事になっている。自分は大丈夫だと思っていても、咄嗟の判断を誤り、無意識にブレーキとアクセルを踏み違える。

 高齢車の家はどの家も、家族は「早く免許書を返納しろ」といい、本人は「自分は大丈夫だ」と言い合っている、のだろう。我が家もそうであったが、まったく気が付かないうちに、車の前と後に擦り傷をしていた。「これはヤバイ」。


 5月で免許書が切れる。車検は来年の1月。というタイミングもあり、ついに観念した。


 昨日、12年間乗ってきたプリウスを廃車した。このプリウスとの付き合いは、今秋10歳になる孫より長い。思い出が尽きない。下取ってもらった自動車販売会社の駐車場の片隅に、ポカンと置かれていたプリウスの最後の姿を見た時、目頭が熱くなった。愛馬との別れと同じだろう。

  「 マイカーの別れ行く朝五月雨に 」 



 車の維持費は意外とかかっている。普段は考えていなかったが、改めて計算すると、

        <月額費用>
  車の償却費     25,000円   (3,000,000円の車を10年間使ったとして)
  駐車場料金   9,000円
  ガソリン代    4,000円
  保険      4,000円
  自動車税    3,000円
  車検      6,000円   (150,000円/24カ月)
   計       51,000円


 月に約5万円、年間で約60万円もの費用になっている。それだけの便利さを享受してきた、ということだろう。


 免許書を取ったのは、大学生の20歳の夏休み、56年前である。これからの時代には免許書は必需品になる、そういう風潮が田舎にもあった。

 マイカーを持ったのは、この住宅を購入した、1973年(昭和48年)、31歳の時だった。車という超贅沢品が庶民にも、若造にも買える時代になったことに歓喜した。まさに高度経済成長期の実感だった。今日、若い人の車離れが起こっているが、我々の世代には理解できない。



 いよいよ、車のない生活が始まる。車と歩行では、目線とスピードが違う。歩くことによって気がつく、発見する、新しい世界に出くわすことを楽しみにしよう。

  「 車なき新生活や五月晴 」


 明後日には、警察署に行き、免許書を返納する。警察署までは、今までは「ドア トゥ ドア」で車で8分だったが、これからは箕面市の福祉バスと徒歩で30分くらいかかって行くことになる。新しい生活の門出だ。

  「 予防なり免許書返納梅雨前に 」


 

 車なき新生活の初日の今日、万歩計は、8,329歩となっている。上々の滑り出しである。しかし、不便になるなぁ。





ブックオフ 12

 終活の一環として、本の処分。2月15日以来の、3か月分。



 侵略に気づかない日本人                                    300円
 なぜこの国はおかしな議論がまかり通るのか               250円
 中国がいつまでたっても崩壊しない7つの理由          100円
 大手新聞・テレビが報道できない官僚の真実           80円
*リベラルという病                        80円
 官僚とマスコミは嘘ばかり                   70円
 経団連と増税政治家が壊す本当は世界一の日本経済 70円
*天才                     30円
*財務官僚の出世と人事               10円
*熱情                        5円
*いいエリート、わるいエリート                 5円


  この3か月は、いい本に出会わなかった。
 

すり寄ってきた中国

 何年かぶりに、日中韓首脳会談が東京で開かれた。

 その会談の中で、安倍首相と李克強(リーコ−チャン)首相との二国間会談で、李首相は、「中日関係がここ数年、波風を経験し、悪い道を歩んできた。が、今まさに波風が過ぎ去って青天が現れ始めた」と、恥ずかしくもなく語り、「今年は日中友好条約締結40周年にあたる。両国関係を正常な軌道に戻すことは、両国の利益になるだけでなく、国際社会からの期待に応えるものだ」と関係改善に意欲を示した、とマスコミは報じている。


 日中関係の波風は中国が起こしてきたものだ。よく言うよ。

 2012年11月、習近平は「反日統一共同戦線」をプーチンに呼びかけ、韓国にも呼び掛けてきた。この結果もあり、第二次安倍政権誕生後に安倍首相が靖国神社を参拝したことに対し、中国は中心になって「世界的安倍バッシング」を起こした。この時は、中韓だけでなく、西側主要国も巻き込むバッシングとなった。


 2014年3月のクリミア併合、2015年3月のAIIB事件、2015年4月、安倍首相のアメリカ議会での「希望の同盟演説」などの安倍外交の成果で、この中国の仕掛けた「反日統一共同戦線戦略」を振り除いてきた。


 今や、日米、日露はじめ、西側主要国と日本は強く、良好な関係が結ばれている。このたびの李克強首相の上述の発言は、中国が日本に歩みよってきた証拠と、国際関係アナリストの北野幸伯氏は分析する。


 安倍外交の勝利である。


 しかし「誤るな」と、北野氏は警告する。中国の本音は、「中国は宗主国 >>>>>>> 日本は属国」であることを決して忘れるなと。「中国との関係で「対等な関係」という概念はあり得ない」と。


 この意味でも、真中派の石破氏、岸田氏が首相になった場合、日本には不安に陥る。


 日本の首相は、ここ数年は、安倍首相にお願いすべきだ。そのことを読売新聞、産経新聞は、社説で日本国民を説得するのがマスコミの国を思う真の使命ではないだろうか。




一年をモリ・カケで暮らすバカ野党

 野党はこの一年、相変わらず、「モリ・カケ」で意気込んでいる。前に進まない国会に、また、それを追っかけるマスコミに国民はウンザリ。つい、月刊誌『hanada』6月号を手にしていた。

 「朝日新聞は正気か」大特集で、
  ・常識を探るか、狂気を探るか   小川榮太郎
  ・朝日と野党の歪んだ倒幕     長谷川幸洋
  ・亡国の冤罪づくり         青山繁晴
  ・戦後ジャーナリストの歴史的汚点   櫻井よしこ×門田隆将×石橋文登
  ・「モリカケ」で一年、バカ野党     堤堯×久保紘之
 の、各テーマで、私の好きな論客が発表している。

 政治家、マスコミ、官僚への不満をこの本は代行してくれる。


 この中で、ジャ−ナリストの堤堯氏と久保紘之氏の対談、参議院議員の青山繁晴氏の論文を紹介しよう。


●一年をモリ・カケで暮らすバカ野郎

  この1年、国会はモリカケばかり騒いでいる。野党は与党を牽制するのが仕事といえば仕事だが、1年経っても追及しきれないのなら、そのやり方を変えるべきだろう。国会議員一人に1億円の税金を払っている。これでは税金ドロボーも甚だしい。この間に、東アジアの局面は大きく変わろうとしている。

 野党の幹部議員は、「証人喚問」や「参考人招致」で証人や参考人を呼んでも追及しきれない茶番劇ばかり繰り返している。何度も同じ失敗しているのだから、人・金を使って証拠を集め、追及レベルを上げることに頭を使ってほしい。

 日本憲法第38条に、「何人も自己に不利益な供述を強要されない」という、自己負罪拒否特権が認められている。立憲民主党が好きな国民の権利だ。ところが、共産党の小池議員はじめ立憲民主党の長妻、辻本、蓮舫議員らは、執拗に「自白」を迫り、挙句の果て、「これじゃ証人喚問にならない」と怒鳴る。自分たちの証拠不足、能力不足は棚に上げている。さらに国民の権利をも剥奪しようともしている。もし、これらの野党の政権ができたら、憲法第38条の権利は剥奪されるのは目に見える。彼らの方が怖い。


 青山繁晴氏も、「この1年、国会は半島から同胞を救出することよりも、総理の冤罪づくりにいそしんできた」と非難する。



●財務官僚は政治家を小バカにしている。政治家を忖度することはあり得ない。

  官僚はもともと政治家を忖度しない。大臣・副大臣は、官僚より数段能力が劣る上に数年で交代するからだ。官僚が忖度するのは上司。中でも官僚の中の官僚である、財務官僚は政治家を小バカにしている。元財務官僚の高橋洋一氏は、『財務官僚が政治家を忖度するなんてあり得ない」と強調している。

 森友学園の本質は、籠池という名代の詐欺師に財務省理財局は引っかかり、事務処理を失敗した。その自らの失敗を隠すための策がツグツギとばれたのがこの事件の本質。


 加計問題の本質は、前川前事務次官を主犯とする、内閣府にメンツがつぶされた文化省官僚の内乱で、責任を内閣府に転嫁したことにある。



●モリカケ問題を材料にした朝日新聞による安倍政権倒閣劇、日本弱体化政策

 朝日新聞の社命は、「安倍晋三内閣を倒閣すること」と社説で公言している。朝日新聞は、このネタとして、モリカケを捏造し、野党議員に情報・資料を流し、扇動させた張本人である。

 この証拠資料として以下の関係書が発行されている。

 「森友・加計事件」 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪   小川榮太郎   飛鳥新書

 「財務省文書改竄報道と朝日新聞誤報・虚報全史」
    小川榮太郎 安倍晋三 櫻井よしこ 渡部昇一 藤原かずえ 門田隆将  飛鳥新書


 中国は、ロシア、韓国を巻き込み、「反日統一共同戦線戦略」を2012年11月から長期戦略として始めている。中国が朝日新聞や野党議員をこの手先として使っているのは承知の事実である。「日本弱体化→日本亡国→中華人民共和国小日本省」が中国の戦略目標である。



●朝日新聞や野党はなぜ、日本を弱体化したいのか。

 青山氏は、「朝日新聞は今の日本を転換したくない。これまでもうまくやってこれたのだから、これからも今のままでいいではないか、と考えている」という。しかし、朝日新聞はさらに、日本を中国の一つの省にしたい、と考えているのではないだろうか。


●自衛隊の日報問題

 自衛隊の日報は、他の省庁の書類とは意味が違う。自衛隊の資料は軍事情報なので情報公開すべきものではない。それを他の省庁と同様に情報公開する制度にしているところに日本の法整備の不備がある。

 マックス・ウェーバーは、「政治が宗教と同じ絶対的な倫理にたって真理への義務を果たそうと、たとえ自分の国に不利益をもたらそうが、結果を問わず、全ての文書を公表したら国家など成り立たない」と言っている。この言を借りて、久保氏は、「枝野幸男氏は、この政治のイロハも知らない未熟児である」と断じる。尤も、立憲民主党には「国家」という概念はない。



●世界は、安倍退任を危惧している。

 「欧米諸国は、朝鮮半島危機解決のキーマンは安倍晋三であると言っている」と、青山氏は伝える。さらに、「安倍氏は退任するとデフレが逆戻りし、日本に新たに金融不安になり、世界経済に影響する」と欧米諸国は危惧している、と伝える。

 「ポスト安倍候補に上がっている石破氏、岸田氏ではこの難局を乗り切れない」と欧米の政治家はみているが、このことは日本のマスコミには報道されていない。


 大手メディアにさらされて、何かおかしいと思う中で、スカットさせてくれる雑誌『hanada』である。



 尤も、東洋経済オンライン5月13日号は、「安倍逆風から追い風に風は変わった」と報じている。

 国民民主党が結党され、自民党になびいてきている。参議院の運営委員会は、自民、公明、国民民主党の三党で事前に合意され、立憲民主党が参加しようとした時にはまはや決定事項になっている。参議院の審議がスピーディに進めれれてゆく見通しになってきた。


 かくて、野党の支持率が一向に上がらない。野党の支持率が上がらない限り、内閣支持率が低迷しても、自民党は恐れる心配がない。かくて、自民党内の「安倍おろし」の声も小さくなっている、と報じる。

 これから安倍首相の出番の外国局面になって行く。6月12日に決まった米朝首脳会談の結果、トランプは安倍首相に花を持たせてくれそうだ。その代わり、安倍首相はゴールデンウィークに中東諸国を訪問し、米政府によるエルサレム首都宣言の影響を回避すべく外交努力をしてきた。トランプにとって嬉しい援護射撃になった。トランプは、拉致でその恩返しをしてくれそうだ。

 シンガポールでの米朝首脳会談のあと、その足でトランプは訪日し、会談結果を直ちに安倍首相に伝える段取りを組んでいると、先ほどネットで報道されている。トランプの安倍首相への信頼は予想以上に高い。ますます、安倍三選の可能性が高まってきた。


 自民党の若手議員が言っている。「安倍さんというのは不思議な人で、なぜか協力してあげたいと思わせる魅力がある。これは、石破さんにはないし、まして小泉進次郎さんにもないものだ」と。


 逆風の安倍氏に、追い風が吹いてきた。朝日新聞が安倍おろしを仕掛けてきたが、日本を後戻りさせることは防げそうである。

 朝日新聞の言いなりになることを国民は阻止しないと日本は再びデフレ不況に逆戻りする。




NHK俳句通信教育 俳句実作4

 NHK俳句通信教育の添削が返ってきた。今回は、自信作で、ワクワクしながら添削文を開けた。




〇(原句)    「 千年後匂ひ消えたり八重桜 」

 (作品の背景) 伊勢大輔の「いにしえの奈良のみやこの八重桜けふ九重に匂ひぬるかな」の、生意気な本歌取り気分で詠む。私には匂いは届かない。

 (添削)    千年後のことは断定できません。よって「消えたり」とするのは適切ではないでしょう。せいぜい、消えるかもしれないという程度としてみたいですね。その方が真実的でしょう。

 (添削句)   「 八重桜その香消ゆかも千年後 」

 (感想)    添削の先生は勘違いしている。伊勢大輔は平安時代の人で、この本歌を詠んだのは今から千年前。したがって千年後とは、今日のこと。今の八重桜には匂いはない。因みに、ここで言う平安時代の匂いとは、本当の匂いではなく、美くしさを言う、と本に解説されていた。先生は、この意味を知らないのでは。




〇(原句)    「 微笑めば微笑み返す八重桜 」

 (作品の背景) 八重桜は重い花が風に揺れる。まるで微笑み返してくれるように優しい。

 (添削)    果たしてこの句を読んだ人が共鳴していただけるかどうか。一寸危うい断定だと申せますね。

 (添削句)   「 八重桜微笑み返しにも似たり 」

 (感想)    確かに読者には分かりづらいかも。




〇(原句)    「 老人のスマホ教室藤の下 」

 (原作の背景) 老人会も旧来のイベントでは老人は集まらない。新しいものに挑戦する老人たち。老人の関心も変わってきている。

 (添削)    新しさに挑戦するのは悪くありませんね。ただし、時流に乗ることだけが、生きることだとしてしまうのは危険です。この場合は「教室」とするよりも「談義」がよいでしょう。

 (添削句)   「 老人のスマホ談義や藤の下 」

 (感想)    なるほど。この方が格段によい。



〇(原句)    「 名句二百味い浸る夏みかん 」

 (作品の背景) 名句集を再鑑賞する。今まで気づかなかったことを再発見する。好きな夏みかんをたべながら余韻に浸る至福の時。

 (添削)    数多くの句に接するのがよいという訳でなく、これぞと思う数少ない句に接した方が句の心をつかみ易いですね。

 (添削句)   「 夏みかん名句二百を味はひぬ 」

 (感想)    自信作だったが。そうか、これぞという句=自分が気に入った句をじっくり鑑賞するのがいいのか。
         「名句2百味わいてまた夏みかん」とすればどうか。
        


 「詩」、「感動」、「読者に分かる」を次の挑戦課題にしよう。


    

偶然の傑作

 このところ足腰の筋肉強化のため、スクワットとノルディックウォーキングを始めている。珍しく3週間続いている。テレビの説明に間違いがなければこの3週間で2kgの筋肉がついたことになる。ためか、体幹が少し安定してきたように感じないでもない。


 散歩道にある人工池でかるがも、正確に言うと嘴が赤く、かるがもより少し小さい鷭(バン)夫婦で7羽の雛を育てている。金網が張ってあり、鷭の動きが速いので、うまくカメラに収まらない。金網の間にデジカメのレンズをいれ、ズームアップして、シャッターを押した。


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 人工池のコンクリートの壁に、鷭の動きを追う、わが夫婦の影が映っている。カメラの焦点は草むらの中にいる鷭だが、それは映っていない。偶然に、影が絵になっている。「偶然の傑作」だ。

 「 鷭夫婦の子育て見守る老二人 」

   「 子育ての鷭ファミリーに夫婦かな 」

 「 子育ての鷭ファミリーに影二つ 」



 今日は、遠景が綺麗だ。いつもはうまく撮れない、安物のバカチョンデジカメでも、まずまずの遠景が撮れた。
梅田周辺に高層ビル、マンションが増えた。

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 「 五月晴れ遠くに浮かぶ摩天楼 」

 「 摩天楼五月の三時目の前に 」


 青もみじが瑞々しい。


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  「 五月晴れ光ひとすじ青もみじ 」



 いい、散歩日和だった。




プレバト 47

 私のお気に入りの番組、TBSテレビの『プレバト 俳句』 47。

 今日のお題は、「新緑の鎌倉」。夏井先生は鎌倉が好きだ。鎌倉は何度もお題に取り上げられる。


〇高田万由子

 (原句)  「 鎌倉宮新緑すくう柄杓かな 」

 (指導)  調べは綺麗
       焦点を遠くから近くに絞った方がよい

 (添削句) 「 鎌倉の新緑すくう柄杓かな 」

 (評価)  2位、才能あり

 (感想)  手水鉢に映った視点が見事



〇A.B.C−Z 河合
 
 (原句)  「 風ふわり雨やみ新緑つややかに 」

 (指導)  「風」と「雨」と二つあげると中途半端になる

 (添削句) 「 つややかに新緑の香立つ雨あがり 」

 (評価)  3位 凡才

 (感想)  焦点を一つに絞ること、このことが難しい



〇藤井 隆

 (原句)  「 夏ひかげ無音の波に足とまる 」
 
 (指導)  「無音の波」に詩がある

 (添削句) 「 夏ひかげ無音の波にとめる足 」

 (評価)  1位 才能あり

 (感想)  きれいだ



〇中田喜子

 (原句)  「 段葛きゃらぶき弁当かかへゆく 」

 (指導)  「きゃらぶき=伽羅蕗=初夏、長い葉柄を食用にする=夏の季語」
       段葛=だんかつら=鎌倉の歴史的街道
       季語の選択が凄い

 (添削句) 直しなし

 (評価)  特待生2級 → 特待生1級に昇格



〇東国原英夫

 (原句)  「 青嵐黄綬褒章の父の眉 」

 (指導)  青嵐=青葉のころに吹き渡るやや強い風、夏の季語
       「眉」で年輪を表現したのはさすが
       映像が浮かぶ

 (評価)  名人7段 → 名人8段に昇格

 (感想)  青嵐から黄綬褒章、そして眉、との発想がお見事。これで、フジモンに並んだ。この句は覚えておきたい。




 このところ、夏井いつき先生は、「詩」、「映像」、「焦点を絞れ」とよく言われる。だんだん、分かりかけてきた気がする。




ラプラスの魔女

 東野圭吾原作の『ラプラスの魔女』の映画版。


 19世紀フランスの天才就学者ラプラスは言った。「ある瞬間の全物質の力学的状態とエネルギーを知り、計算できる知性が存在するならば、その知性には未来が全て見えているはずだ」と。後の学者は、それを「ラプラスの魔女」と呼んだ。よくわからない仮設だが、この仮説が正しければ、これからのAIの進歩で、仮説が実証されるかもしれない。


 ある脳科学者が、意識不明の青年を手術し、無事意識が回復する。その脳手術の結果、その青年には、「未来を予測する能力」が身についていた。脳科学者は、目の前で竜巻事故で母を隠した娘のトラウマを排除するため、自身の娘にもその手術を施し、成功する。


 青年と、自身の母を妹を殺害した父親を、その予知能力を使って復讐する。警察はその殺害方法が分からなく、事故で処理しようとする。手術を受けた娘と、櫻井演ずる地質学者がその殺害方法を・・・・・。



 「手術で未来が予測できる能力が身につく」、この発想がユニークで面白い。さすが、東野作品とうならせる。しかし、殺害がその復讐という展開は、ベタすぎて、腰が引ける。



 主役は、櫻井翔、福士蒼汰、広瀬すずという若手。脇を、玉木宏、豊川悦司、リリー・フランキーが固める。高嶋政伸、檀れいがチョイ役として出ているのには、驚く。贅沢なキャスティングだった。



 全く、期待しないで観に行ったので、逆に面白い印象を受ける映画だった。




米中首脳会談の行方

 「核とミサイル」が、国の、戦争の最大の抑止力、外交の最大の交渉力になっていることを、ここ数年、北朝鮮の金正恩が世界に見せつけた。アメリカ本土に届くICBMが開発されていなければ、トランプは金正恩を相手にすることはなかったろう。ICBMがなければ金正恩は、リビアのカダフィのように殺害されていたかもしれない。


 トランプと首脳会談が持てるだけの力を持つたために、習近平も、金正恩の突然の訪中を受け入れた。小国の北朝鮮が、世界の覇権国家、アメリカや中国と「サシの会談」が持てるのは核とミサイルを保有しているからに他ならない。


 ところが、日本の憲法学者は、よくわからない人種である。集団的自衛権の国会議論の折、憲法学者209名に、アンケート(朝日新聞調査、2015年7月、回答数は122名、58%)を取った。それによると、

   憲法違反である     104名  85%
   憲法違反の可能性がある   15名  12%
   憲法違反ではない     2名   2%
   無回答          1名    1%

と、ほとんどの学者が「集団的自衛権は憲法違反」と見ている。これは、質問の仕方が悪かったのだろう。現行憲法の条文は、日本語の分かる人ならば誰でも、「自衛隊は軍隊であり、日本の憲法では軍隊は持てない」と読む。「もともと、軍隊が持てないのに、集団的自衛権は持てるはずがない。論理的におかしい」というのが憲法学者の理屈だろう。

 質問を変える。「国民の命と領土を守るために、軍隊は必要ですか」と。「国民の命と領土を守るために他国と同盟を結ぶことは必要ですか」と。日本の憲法学者はなんと答えるだろうか。この問いに、軍隊は不要、集団的自衛権は不要と答える憲法学者にはその理由の論文をマスコミで公表し、国民が判断を下す。


 話は脇にそれたが、1カ月以内に開催される米朝首脳会談の予測が、経済アナリストの吉田繁治氏のメルマガで紹介されている。


 米朝首脳会談の落としどころは、「北朝鮮の完全で不可逆的な核の廃絶」をどう具体化するかにある。


 南北共同宣言で言う「朝鮮半島の完全な非核化」ならば、金正恩は、「在韓米軍の持つ核の引上げ」を要求するだろう。在韓米軍の縮小を公約に掲げているトランプと言えども、これを認めると、陰で核を保存するだろう北朝鮮に対して、明らかに「韓国は分が悪くなる」。韓国も、日本もこれは承知できない。


 米外交評議会のフライ氏が、「中国軍駐留による北朝鮮の非核化」を提案している。韓国には、約3万人の米軍が駐留している。これと同じ規模の中国軍を北朝鮮に駐留させ、北朝鮮の核廃絶の過程を検証させる、という提案だ。

 裏では、親中派のキッツシンジャーが動いている。中朝首脳会談も既に打ちあわせ済みかもしれない。この提案ならば、習近平の面子もたつし、金正恩も受け入れやすい。



 未確認情報だが、北朝鮮には、既に、ロシア軍と中国軍が配備され、アメリカの北朝鮮への先制攻撃は事実上不可能になっていると言われている。中間選挙のために、またノーベル賞のために成果を求めているトランプは、金正恩が受け入れやすい中国軍の駐留策で合意するかもしれない。この場合、金正恩の無茶な行為はなくなるだろうが、中国の今まで以上の影響が朝鮮半島に及んでくる。



 米朝首脳会談は、いずれの結果になろうとも、日本の脅威は高まるとみておいた方がよいのだろう。核がなぜ重要なのか、なぜ集団的自衛権が重要なのか、NHKはもっと時間を割いて、日本国民に正しい認識を紹介しなければならない。


     なんと、このブログを書いた二時間後、突然、大連で習近平と金正恩の緊急首脳会議が行われるようだの速報がテレビに流れた。北朝鮮のバックに中国がつくことが鮮明になった。トランプは、中国軍の北朝鮮駐留を、受け入れる可能性が高まった、とみてよいのだろう。日本にとっては、脅威は高まることになる。




世界卓球選手権2018女子団体決勝戦

 2018世界卓球選手権が開かれている。このところ、伊藤美誠、平野美宇らの高校生アスリートが出てきて、卓球女子も強くなってきた。リオオリンピックに続いて、世界選手権の決勝戦に進出した。相手は強敵の中国。


 今回の決勝戦には、中国は、
  朱 雨玲  23歳 (世界ランキング 2位)
  劉 詩ブン  27歳(       10位)
  丁 寧   28歳(       11位)

 対する日本は、
  石川佳純  25歳(       3位)
  平野美宇  18歳(       6位)
  伊藤美誠  18歳(       7位)

と、世界ランキングでは負けていない。


 緊迫の中で決勝戦が始まる。

 第1試合 伊藤美誠 3-2 劉詩ブン
       11-9  8-11   5-11  11-8  12-10

 第2試合 平野美宇 0-3 丁 寧
       6-11  10-12  11/13  

 第3試合 石川佳純 0-3 朱雨玲
       4-11  7-11   8-11 

 第4試合 平野美宇 0-3 劉詩ブン
       6-11  6-11   10-12


 力の差はなさそうだったが、完敗である。

 日本は「中国」という名前に、負けているのかもしれない。試合運びに負けるのだろうか。


 世界女子卓球ランキング50位までに、日本は12名、中国は9名と、日本の方が選手層は広い。その上日本の選手は、25歳の石川選手をの除き、18~22歳と若い。一方、中国は、今回出席の劉=28歳、丁=27歳と、年齢層でも日本に「のりしろ」がある。

 2年後の東京オリンピックには無理かもしれないが、4年後の世界選手権では、日本は中国を倒せる可能性が高い。


 一方、男子卓球は、世界ランキング50位に日本は9人、中国は5人が載っている。15歳の張本智和を最年少に、24・5歳の選手の層が厚い。ただ、高校生、大学生がいないのが少々、こころ細い。


 高校生に世界に通用するアスリートが出てくると、その競技は、しばらくは日本の天下がやってくる。これからが、卓球は楽しみな競技である。



 

2018立夏 in 箕面如意谷住宅

 今年の子どもの日で立夏。暦に上では今日から夏。最高気温は夏日となったが、爽やかな風ですがすがしい。住宅周辺を散歩し、初夏を味わった。



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 あやめが存在感を示している。

 昔の人は、「何れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」と、優劣のつけがたい美しさを評した。

 「あやめ」も「しょうぶ」も「かきつばた」も、いずれもアヤメ科アヤメ属で、見分けがつきずらい。因みに漢字では、「あやめ」も「しょうぶ」も、同じ漢字「菖蒲」を使う。

 美人を例える言葉に、「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿が百合の花」がある。さて、芍薬、牡丹、百合とあやめの勝負はどうなのだろう。


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 今日は、遠くに大阪のビル街と、更にその奥に生駒山が見える。手前の桜の木の中で、時鳥が、勝ち誇ったかのように高々と鳴いている。

 「 天空に我が天下よと時鳥 」

 「 天下取り時鳥かなあやめかな 」



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 強剪定され、グロテスクな姿を見せていた街路樹もやっと、芽生えだした。


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  住宅内の新緑は次第に深まってきている。数種類の野鳥がうるさいほど、さえずっている。


  「 新緑に野鳥の集う団地かな 」



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 夕焼けに遠くの梅田のビル街も浮かび上がっている。

 「 夕焼けに大阪の街浮かびたり 」


 この住宅は、四方に自然が残っている。
 かるがもが旦那を連れて帰ってきた。卵を産み、雛を育てている。
 住宅讃歌を詠む。


 「 時鳥わが天下よと家の北 」

 「 標準木開花宣言家の西 」

 「 三匹のほたるが涼す家の西 」

 「 浪花海遠くに霞む家の南 」

 「 帰り来てかるがも子育て家の東 」




アメリカは、北朝鮮にリビア方式で臨むか?

 米朝首脳会談の下準備として、中国の外相の北朝鮮訪問、安倍・習近平の首脳電話会談の下打ち合わせが続いている。

 
 さて、トランプは、金正恩との首脳会談をどう展開しようとしているのか。国際関係アナリストの北野幸伯氏は、分析している。


 ボルトン米大統領補佐官は、北朝鮮の非核化について「リビア方式」を検討していることを明らかにした。

 2003年12月、リビアのカダフィ大佐は、「核兵器を開発していた事実」を認め、「無条件の破棄」を宣言した。
       その結果、欧米諸国との関係が大きく改善された。

 2006年、リビアの「テロ支援国家」指定が解除された。

 2010年、「アラブの春」と呼ばれる民主化運動が起こった。リビアでも民主化運動(=反カダフィ派)が起こった。
     アメリカは、反カダフィ派を支援した。

 2010年10月、カガフィは、欧米が支援する反カダフィ派につかまり、殺害された。


   これが、「リビア方式」。


 金正恩は、「リビアの教訓」はよく知っている。「リビア方式」には乗ってこないだろう。

 金正恩は、カダフィのようにならない保証を求めるだろう。それは、中国、ロシアそして国連を味方につけて保証をとるだろう、と北野氏は見ている。


 日本にとって、最悪のシナリオは、

 朝鮮半島の完全非核化
   ↓
 在韓米軍の撤退
   ↓
 中国、北朝鮮、ロシアの防衛最前線が日本になる
   ↓
 佐世保、沖縄が核を保有する最前線基地になる
   ↓
 日本の緊張が高まる


 トランプは、「朝鮮半島での終戦協定を平和協定に変えた」功績で歴史に名を残し、ノーベル平和賞を受賞する。このために、上記のシナリオになる可能性は十分にありうる。


 この時、日本のリベラルと称する野党議員ならびに自民党の一部の議員はどう反応するのだろうか。これでも、憲法改正を反対するのだろうか。

 

 

経団連と増税政治家が壊す本当は世界一の日本経済


 上念司著、『経団連と消費増税政治家が壊す本当は世界一の日本経済』。

 著者は、経済評論家。勝馬和代氏と「デフレ脱却国民会議」主宰、著者は事務局長。他に、『財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済』、『日銀貴族が国を滅ぼす』などの著書がある。

 著者は、高橋洋一氏と同じく、リフレ派浜田宏一教授に師事、アベノミクス賛同派。データをふんだんに使い分析、解説するが、今一つ、深堀りに欠ける面のあるが、久しぶりに、いい本に出合った。




1.なぜ、企業の内部留保は450兆円にもなったのか?

 日本の企業の内部留保は、2006年には250兆円だった。それが2017年には450兆円に膨らんできている。景気低迷のこの10年、毎年、20兆円も増えてきている。なぜ、日本の企業は、内部留保するのだろうか。

 日本の大企業は、将来不安のためにため込んでいる。その理由は、官僚も政治家もマスコミも緊縮財政を標ぼうしているから、将来は、「緊縮財政=デフレ進行=不況」と経営者がみているからだと著者はいう。

 さらに考えられることは、
 ⇒望な成長事業が生み出さないでいること
 5詬燭鮠紊欧覆ても労働者は文句を言わないこと
ではないかと、私は思う。



2.なぜ、日本には第二のソニーやパナソニックが生まれないのか?

 日本の大企業の経営者は、今や、サラリーマン経営者。創業者と異なり、サラリーマン経営者は秀才ではあるが
リスクを怖れている。その上に、会長、相談役、顧問らのOBが院政を敷いているので、上の顔色を窺い、リスクを伴う新規事業には手を出さない。

 企業規模は大きくなれば、守りになるのは止むを得ない面もあるが、新規事業に取り組まないと、企業は滅んでゆく。新規事業は、子会社でやらせる方法があるがこのリスくすら大企業はとっていない。



3.経団連と大企業の大罪

 バブル崩壊後、造船産業、鉄鋼産業、電器産業、電子産業などにおける日本の大企業は、中国、韓国の企業との競争に敗ぶれてきた。理由は、日本の大企業の経営者は「大企業病」に患り、守りに入ってきたからだと著者は分析する。

 大企業で構成される経団連は、自らの既得権益を守るために、規制の強化を政府に要請し、新規参入を阻み(加計学園問題もこの一例)、租税特別措置(これは大企業が恩恵を受けている)や公共事業(これも大企業が受注している)とのバーターで消費税増税を賛同している。消費税増税はデフレをさらに長引かせ、いずれ大企業の首をしめることになることにも気づかず、目先の利益しか考えていない。

 楽天の三木谷浩史CEOは、「経団連は、護送船団方式で既得権益を守る守旧派の集まり。起業家精神を抑え込むような経団連なら不要」として、経団連を脱退し、あらたに「新経済連盟(新経連)}を創った。「新経連の設立意図は、ITのさらなる戦略的活用を軸として、新産業を興し、発展させていく」としている。日本経済を発展させるために今日必要なことは、まさに新産業を育成することにある。官僚も、経団連も足を引っ張ることばかりしている、と著者は怒る。

 創業者社長  vs  雇われ経営者
 規制緩和   vs  既得権益
 イノベーション  vs  悪しき先例主義

と、著者はうまく表現している。


 待機児童は永年言われてきているが、いまだ解決していない。それはなぜか。

 新規参入のハードルが高くて、新規参入ができないから。保育園業界と官僚(天下り先を確保するため)がグルになって、規制緩和に抵抗しているからだ。




4.日本人の働き方が悪いのか?

 日本の時間あたり労働生産性は、OECD加盟35か国に中で20位、先進7か国の中で最下位とされている。製造業では、アメリカの70%、サービス業ではアメリカの50%とデータは示している。

 安倍内閣もこの国会を「働き方国会」と名付け、ようやく議論が始まった。

 確かに、日本の労働時間は欧米にくらべ長い。短縮させなければならない。しかし、労働生産性という尺度からみると、労働時間の短縮だけでなく、産出量を上げることも考えなくてはならない。著者は、算出量が少ないのは、需要が少なすぎるからだと見る。現に、バブル崩壊前の日本人の労働生産性はOECDの中で上位を占めていた。




5.日本の財政は健全そのもの、消費税増税は必要なし

 著者は高橋洋一氏と同じく、「日本の財政は健全」であり、消費税増税による財政健全化は「財務省の騙し」だと論じる。

 理由は、「政府と地方の債務は1200兆円に上るが、政府と日銀は1100兆円の資産を持っている。差し引き、純負債は100兆円にすぎない。きわめて健全な状態にある」。

 この議論は永年、言われている。日本の財政は健全なのかどうか、NHKのBSあたりで1週間ぶっつけで経済学者を招いての討論番組をやってもらいたいものだ。その結果、どちらが正しいかは国民が判断できよう。



6.間違った経済・金融政策の元凶は財務省と日銀

 日本経済を成長させるには、デフレを脱却し、物価を上げ、生産性をあげ、新産業を興すこと。そのためには、規制緩和をし、消費税増税をしない、アベノミクスをさらに10年続ける、日本経済はインフレになることを政府は国民に周知徹底すること、と著者は提言する。


 ところが、財務省と日銀は、それとはまったく違った政策を出し、政治家やマスコミを操作して国民を騙している。経団連も財務省の口車に乗せられて、「消費税増税」、「規制強化」を支持する。

 日本を間違った方向に誘導している元凶は、財務官僚と日銀である、と著者は断罪する。

 著者はかつて、民主党に政権交代した2009年、鳩山由紀夫内閣にリフレ政策を提言したが、幹部は聞く耳を持たなかった、という。政治家は往々、経済の知識はない。ほとんどの政治家は財務官僚に洗脳されている。また、日本の経済学者の主流は今もって古い経済理論を治めた人で固まっている。


 ポスト安倍候補の、石破茂、岸田文雄、野田聖子、小泉進次郎も経済に疎く、財務官僚に洗脳されていて、消費税増税を主張している。維新、共産党を除く野党の政治家の消費税増税に賛同している。これでは、消費税増税に向かわざるを得ない。



7.ベンチャーの成功例

 著者は新しい産業の芽生えを紹介する。
 
 外食産業の海外進出は、この9年で3倍になっている。
  
  丸亀製麺      海外店舗  330店
  とんかつ新宿さぼてん         127店
  吉野家             730店
  味千拉麺            700店
  モスバーガー              325店
  サイゼリヤ             290店

  ミシュランガイドが日本食を高く評価したこと、インバウンドの観光客がSNSなどで紹介してくれたことがその主因。日本を訪れるインバウンド客の目的は、「日本食を食べること」が1位になっている。


  「トリリオン・センサーズ・ユニバース」の社会になろうとしている。「世界の全人類が沢山のセンサーを使い、医療、農業、環境、エネルギー、教育などのさまざまな分野でネットワークされ、人類が直面する問題が解決される社会」を言う。例えば、遠隔医療である。また、MAMORIO蠅蓮◆孱稗奪織亜椒好泪曄廚任覆したものを探し出すシステムを開発している。

 このセンサー技術で日本は世界のトップを走っている。日本は世界で47%のシェアをとっている。ところが、日本はベンチャーへの投資が極めて低い。アメリカの50分の1、中国の14分の1で、近々、抜かれる可能性が高い。ドローンやセグウェイの規制緩和が日本では進まない。この面でもアメリカや中国にますます引き離されている。AIの論文数はアメリカと中国がしのぎを削り、日本は大きく引き離されていることが今日の読売新聞でも報じられている。AIは次の産業革命をもたらす中核の道具である。

 なぜ、官僚や銀行や経団連の頭は、固いのか、変化を望まないのか、著者は問題を提起する。



8.消費税増税はデフレを進めるか?

 リフレ派は、「消費税増税は景気を引き下げる。日本経済を再びデフレに引き戻す」と強調する。消費税増税は、景気を後退させるのか、データで見てみよう。


       名目GDP 実質GDP   主たる出来事
       (兆円)  (兆円)
  1996年   526     451     橋本内閣 
  1997年   534     455      ↓      消費税3→5%  
  1998年   528     450     小渕内閣
  1999年   520     449      
  2000年   527     462     森内閣
  2001年   523     464     小泉内閣
  2002年   516     464      ↓
  2003年   515     471      ↓
  2004年   521     482      ↓
  2005年   524     490      ↓
  2006年   527     497     安倍内閣   日銀は金融緩和を解除
  2007年   532     505     福田内閣
  2008年   521     499     麻生内閣   リーマンショック
  2009年   490     472     鳩山内閣
  2010年   500     492     菅内閣
  2011年   491     491      ↓      東日本大震災
  2012年   495     499     野田内閣
  2013年   503     508     安倍内閣    アベノミクス
  2014年   514     511      ↓      消費税5→8%
  2015年   532     518      ↓
  2016年   538     522      ↓
  2017年   546     531      ↓
  2018年   556     538      ↓      予想


 1997年の消費税増税(3→5%)で、名目GDPはその年の534兆円をピークに、2015年まで18年間も回復することができなかった。実質GDPは3年目の2000年には回復しているが。確かに、消費税増税の影響は大きかった。時の橋本龍太郎元首相は、「財務省に騙された」と後に、悔やんでいる。

 ところが、2014年の消費税増税(5→8%)では、名目GDP、実質GDPともに影響は受けていない。これはどういう意味なのだろうか。

 なぜ、リフレ派は消費税増税は景気の足を引っ張ると力説するのだろうか。1997年の消費税増税後はGDPデータを示して説明するのに、2014年の消費税増税後のGDPは説明していない。不都合な事実は、リフレ派も隠すのか。私の疑問である。

 消費税増税と景気についても、NHKのBSで討論してほしいテーマである。






プレバト 46

 お気に入りの番組、『プレバト 俳句』 46。


 今日のお題は、『学校のこいのぼり』。


〇中村仁美

 (原句)  「 母になり手帳に記す端午の日 」

 (指導)  散文的、詩的に変えると

 (添削句) 「 母となり手帳に記す端午の日 」

 (評価)  2位 凡人

 (感想)  平凡さがよくわかる



〇柴田理恵

 (原句)  「 校庭に葉桜ぽつんとたたずめり 」

 (指導)  「ぽつん」はいらない。「廃校」を謳った方がいい
       発想はいいが、技術に問題あり

 (添削句) 「 廃校の風に葉桜たたずめり 」

 (評価)  3位 凡人

 (感想)  柴田氏は、かつて名句、「もてなしの豆腐ぶら下げ風の盆」を詠んだ。今回も、添削句のように詠んでおれば、「才能あり、1位」と夏木先生の評価。



〇石田たくみ (万歳コンビ、カミナリ)

 (原句)  「 窓の枠狭しとうねる鯉のぼり 」

 (指導)  この時に電話があり、指導を聞きのがした。

 (添削句) 「 窓枠の狭しと風の鯉幟 」

 (評価)  1位 才能あり



〇東国原英夫

 (原句)  「 こいのぼりさいのかわらにかがむ吾子 」

 (指導)  下五が説明的。「吾子」はない方がいい

 (添削句) 「 鯉幟さいのかわらの空如何 」  
             あるいは、空蒼き

 (評価)  名人6段 → 現状維持

 (感想)  「暗さ」の東国原氏の本領発揮。これはいいと感じたが、名人6段では現状維持に終わった。



 このところ、句はよく浮かぶのだが、どうも発想が平凡の域から出ない。どうすればこの域から脱しられるかが頭を占めている。今日の先生の指導で、「散文的 → 詩的」と、「廃校」というような感傷を覚える言葉や、「風」で音を表現する、ことを学んだ。使ってみよう。




なぜこの国はおかしな議論がまかり通るのか

 高橋洋一著、『なぜこの国はおかしな議論がまかり通るのか』。

 この
一年、高橋洋一氏の本を読むことが多い。かっては、三橋貴明氏の本にこったことがある。高橋氏も、三橋氏も、初期の本は、データをふんだんに紹介し、分析し、データ基づく解説が行なわれていた。新しい発見があり、新鮮な感動を覚えることが多かった。


 三橋氏は、最近は小説やエッセイに流れ、私の関心から遠ざかっている。高橋氏も最近の本は、中身が荒っぽい。前の本で書いたことを一字一句違わず、コピーしている部分もある。項目間の脈絡がなく、列挙型のコラム風が多くなっている。


 本書では、この国の「おかしな議論」として、
  
  財政破綻
  TPP反対
  集団的自衛権は日本を戦争に巻き込む
  年金制度は破綻する
  モリタケ問題の忖度
 
をあげ、この原因は
 
  財務省の操作
  不勉強なマスコミの記者
  偏向報道に命をかける大手新聞社

にある、とする。

 著者の持論の繰り返しだ。

 
 偏向報道の事例として、新たな紹介があった。

 2017年3月14日、経済財政諮問会議にノーベル経済学賞受賞のスティグリッツ教授が招聘された。彼は「消費増税を急ぐな。日本の財政は破綻しない」と提言したが、マスコミは報道しなかった。それは、日本の財務官僚が自分たちに不都合な情報を流さなかったからだと著者は言う。

 2016年3月16日、国際金融経済分析の会合に、スティグリッツ教授は、同じくノーベル経済学賞受賞のクルーグマン教授と参加し、両教授ともに「消費税増税に反対」の意見を述べた。マスコミが、「日本の消費増税について語る資格があるかどうか疑問だ」と断じた。これも、財務官僚の入れ知恵だと著者は言う。



 本書は、高橋氏の持論の焼き直しだった。このところ、氏の本は手抜きが多い。しばらくは、氏の本は読まないようにしよう。



 

財務官僚の出世と人事

 福田財務省事務次官はセクハラ事件で事務次官を辞任、佐川国税庁長官は森友学園問題で国税庁長官を辞任した。官僚の中の官僚と言われる財務省の、それもトップとナンバー2の辞任だ。野党もマスコミも毎日、この件で騒いでいる。


 かかる中で、2冊の中古本をアマゾンで購入した。

 高橋洋一著、『「官僚」の真実 大手新聞・テレビが報道できない』 SB新書 2017年7月15日発行

 岸 宣仁著、『財務官僚の出世と人事』 文芸新書 2010年8月20日発行


 
 元財務官僚の高橋洋一氏の『「官僚」の真実』は、1年前に読み、本ブログに紹介していた。


     
「官僚」の真実

 読んだことさえ忘れていることは、記憶力の衰えたこのところ、よくあることである。

 この本では、森友学園問題の本質は財務官僚が自分らのミスを安倍首相に押しつけたもの、加計学園問題の本質は文科省の官僚による内閣府への腹イセににある、と単純明快に解説している。官僚は、既得権益を守るために、うまくマスコミをだまし、国民を操作ことに長けている。官僚の権力集中を縮小させるのは、々饑把を財務省から分離し、歳入庁を創れ、道州制に実現、を著者は提言する。


 岸宣仁氏は、読売新聞社を経て経済ジャーナリスト。『財務官僚の出世と人事』は、日本最高の頭脳は集まる財務省での、出世競争での勝利を分けたものは何かに、焦点をあてる。


 幼いころから神童と呼ばれ、小・中・高では各県でトップクラスの成績を収めた秀才が、東大法学部に入学する。その東大法学部生の中でさらにトップクラスの一部が、財務省に合格する。官庁の中でも、財務省は省庁の中の省庁であり、財務省に合格するには「大学での「優の数」と国家公務員試験の成績」が条件になる。国家公務員試験でも上位の成績でないと、財務省への合格はむつかしい。

 かくて、財務省には秀才の中の秀才の集まる。挫折を知らない超エリート20数名が同期となり、超エリートたちの事務次官の一つのイスを目指しての30数年におよぶ競争が始まる。

 この度マスコミを賑わしている福田事務次官も、ナンバー2の佐川国税庁長官も、この超エリート競争を勝ち抜いてきた勝者だ。新聞記者に囲まれた記者会見や、国会での答弁を見ていると、そのように見えないが、二人はどうのような能力で勝ち抜いてきたのか、本書は答える。


 本書は、過去20年ほどの財務官僚の競争を見てきた結果、超エリート競争の勝者の要因を、

  ‐の器
  ⊃曜
  情
  ぅ離鵐ャリアを使いこなす能力

と、要約する。

 元財務官僚で現弁護士、コメンテイターの山口真由氏の言う、「親分肌」「ガハハと笑う人」と相通じる。

 これは、官僚だけでなく、民間の企業も同じだろう。


 本書は、あまりにも表面的、現象的な面だけの分析で、本質的な分析がない。初めと終わりだけ読んで、間のほとんどは読み飛ばした。上記の程度の分析ならば、この本を読むに及ばないことである。


 こんなに優秀な財務官僚のトップが、なぜ醜態を見せるのか。問題はここにある。




 

ハラパゴス化した日本のマスコミ

 このところの日本の国会、マスコミを賑わせている、森友・加計問題、自衛隊日報問題、財務官僚セクハラ問題などのスキャンダルは、多分に、裏付け取材なしの意図的な虚偽報道から来ている。その本心は、「安倍政権の倒閣」を社命とした朝日新聞のプロパガンダ報道姿勢から来ている、と言っても過言ではない。


 朝日新聞は、従軍慰安婦報道では、吉田清治という詐欺師のでっちあげ本を朝日が宣伝して、大きな国際問題に仕立て上げ、中国、韓国には強力な反日の武器を与え、日本の汚名を世界に広めた。


 この世紀の誤報に対し、朝日は目立たない訂正記事を載せ、社長交代程度でお茶をを濁した。今回の「総理のご意向」記事も、虚報の疑いを自ら晴らすどころか、居直って、これを暴露した小川榮太郎氏を名誉棄損で5千万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴えを起こしている。


 これだけの不詳事件を起こすと一般の企業は、株価低迷、取引先からの損害賠償で市場から大きな制裁を受け、経営危機に陥る。現に神戸製鋼、東芝などがそうだ。ところがなぜ、マスコミだけはなぜ安泰なのか。この疑問に、メルマガ『国際派日本人養成講座』主宰の伊勢雅臣氏は答えてくれる。


  崙刊新聞紙法」で新聞社の株式譲渡が制限されている。

   新聞の公共性を維持する目的で、新聞社の株式譲渡に制限が加えられている。この結果株主は代々、変わらない。株主は会社運営のことに口をはさまない。かくて、経営者には怖いものがない。首を切られることがないので好き放題ができる。

   欧米のように、新聞社の株式が公開されていたならば、慰安婦問題の誤報では、株主代表訴訟が起こり、大幅な株価下落の損失補償が経営陣に求められているだろう。株式が公開されていたならば、取材の裏付けを取らないような報道は起こらないだろう、と伊勢氏は言う。

 また、日本のテレビ局は新聞社の子会社になっているので、テレビ局も株式は公開されていない。他企業から買収される恐れがないので、一般企業のような国際競争の荒波にさらされていない。



 ▲謄譽啅匹蓮嵎送法」による免許制になっており、新規参入がない。

  テレビ局は、総務省の認可を受けて、電波という公共財を独占的に使用している。テレビ放送事業への新規参入は非常にむつかしく、既存テレビ局の既得権益が守られている。

 これを打開する方法は、「電波オークション」を導入し、新規参入を図ること。電波オークションを導入していない国は、OECDの中では、アイスランド、ルクセンブルグ、日本の3か国。アイスランドは人口35万人、ルクセンブルグは人口59万人の小国である。


 このような法律があるために、日本のマスコミは競争がなく、その結果内容が劣化してきている。
 
 この結果、日本のマスコミは、世界の中でガラパゴス化している、と伊勢氏は解説している。


 ただ、最近は若者の新聞離れが進み、左翼化した新聞の洗脳が免れるという好現象?が生まれている。


 最近の内閣支持率は、若い世代ほど高い。

         支持    不支持
 29歳以下    44%    33%  
 30〜39歳    39%    39%
 40〜49歳    32%    56%
 50〜59歳    30%    54%
 60〜69歳    23%    67%
 70歳以上    25%    58%」


 マスコミは、「最近の若年層は右傾化」というが、「最近の若年層は新聞を読まなくなり、新聞の影響を受けていない」ことが正解だろう。

 60〜69歳の層が最も支持率が低いのは、「全学連世代である」からと、伊勢氏は見る。


 左翼系新聞の影響が次第に及ばなくなってきているのはいい傾向とみていいだろう。これをみると、憲法9条の改正は10年先になるのだろうか。
 


  

南北首脳会談

 4月27日、韓国と北朝鮮の歴史的会談、「南北首脳会談」が、38度線で行われた。世界中の人がテレビの前で朝から生中継を見ていただろう。


 金正恩と文在寅が、50cm幅の南北間の軍事境界線を挟んで、会い、握手する。文在寅の手招きで金正恩が境界線をまたぎ、韓国に入る。北朝鮮のトップが初めて韓国の土地を踏む。ここでまた握手。今回の首脳会談の見せ場だ。そのあと、世界をびっくりさせることが起こる。文在寅の「私はいつ北に行けるでしょうか」の問いに、金正恩は「今、行きませんか」と文在寅の手を取り、一緒に、境界線をわたり、北に入った。取り巻きが驚き、思わず拍手が起こった。金正恩の見事なサプライズだった。


 二人は並んで会場に入って行く。金正恩は30歳そここその若造であり、二人は親子ほどの年の差があるが、金正恩の態度、所作は負けていない。いや、100キロは優に超えている肥満体のためか、中肉中背の文在寅より、貫禄がある。その上、頭の回転が速い。軍事境界線で見せた機転といい、その後の文在寅との会談時のユーモアといい、記者団を巻き込むユーモアといい、なかなか、「やるな」「器が大きい」「明るい」という印象をテレビ電波を使って、世界中に発信した。


 今回の首脳会談は韓国側が演出に知恵を絞ったと言われているが、この大舞台の中で、金正恩は最優秀男優賞に値する主役の演技を見せつけた。この辺は、やはり、「生まれながらの委員長(元首)、三代目」なのだろう。ものおじしない大人物に映った。


 板門店の散策中、二人はベンチに座り、30分以上、話し込んだ。テレビ画面は、文在寅が話しかけ、金正恩が真剣な顔つきで聞いている、ように見える。会話の内容は、二人以外は知り得ない。この演出は予想外の効果となった。さらに、夕方には二人並んで、「共同宣言」発表した。金正恩がこのような形で、プレスに向かって、生放送で世界に発信するのは初めての出来事で、この演出も見事だった。


 共同宣言の中味は、

ヾ袷瓦僻鶻鵬修鯆未検核のない朝鮮半島を実現する共同目標を確認

∈G中に終戦を宣言し、休戦協定を平和協定に転換

と、いう、大方予想されていた内容で、具体策はない。具体的な対策は、米朝首脳会談に残した。今回の会談は米朝首脳会談の前座、という見方もある。大御所の出番を作ってくれた、トランプは気をよくしているだろう。



 今回の南北首脳会談の評価は、成功、効果なしの両極に分かれる。トランプも習近平も高く評価している。当事者の韓国では、大手新聞の社説は、保守系の新聞は低い評価、革新系の新聞は高い評価をしている。


 国際関係アナリストの北野幸伯氏は、南北首脳会談の結果を冷静に分析している。

 過去の北朝鮮の、「裏切りの歴史」を列挙する。

 1994年6月、北朝鮮(金日成)は国際原子力機関(IAEA)からの脱退を宣言した。
    10月、北朝鮮(金正日)はアメリカと、「枠組みの合意」を締結した。
       )鳴鮮は、核開発を凍結する。
       ∨鳴鮮はNPTに復帰する。
       アメリカは北に軽水炉を提供する。
       ぅ▲瓮螢は北に毎年、食糧と50万トンの重油を供与する。
     しかし、北朝鮮は約束を守らず、核開発を着々と進めた。

 2003年1月、北朝鮮は再度NPTから脱退の宣言
      米朝合意は破棄された。
    8月、六か国協議開始

 2005年2月、北朝鮮「核兵器保有」を宣言
    6月、金正日、「北朝鮮には核兵器を持つ理由がない」と「非核化の意思」を示した。
    9月、北朝鮮が「核放棄を約束」する「六か国共同宣言」を採択する。
    この宣言も北朝鮮は守らず、核開発を続けた。

 世界は北朝鮮に騙され続けてきた。

 2014年、北朝鮮(金正恩)は、「ストックホルム宣言」を受け入れた。
     拉致被害者のみならず北朝鮮にいる日本人全ての調査を約束したが、期限を延ばし、延ばしして、ついにこの約束を反故にした。


 日本は、世界以上に騙されてきた。


 韓国も、

 2000年、金大中と金正日との第1回南北首脳会談

 2007年、廬武鉉と金正日との第2回南北首脳会談

で、過去2回騙されてきている。騙すことが得意な韓国人が、北に騙されてきたことを半分の韓国人は忘れ、この度の首脳会談を手放しで喜んでいる。


 北野氏は、「金正恩は、祖父金日成、父金正日と全く同じ戦略を今回もとろうとしている」と指摘する。「非核化宣言は経済制裁解除、経済支援を受けるための口約束」と、断言する。


 舞台は、米朝首脳会談に移される。トランプがどう交渉するか、にかかってくる。トランプは若造だが交渉に長けた金正恩に騙されるのはないか、と池上彰氏はテレビで解説した。

 その理由は、

 .肇薀鵐廚蓮⇔鮖砲北召残ることを望んでいる。

 ⊇の中間選挙で勝利したい。

、とあげ、そのためには半年間だけでも効果のある成果を出したいからだと、解説した。


 トランプがどう出るか、金正恩がこれからどう騙すのか、世界の注視は続く。




プレバト 45

 2週間ぶりの『プレバト 俳句』。


 今日のお題は、「春の動物園」。



〇寺田 農

 (原句)   「 はな子には足止めぬ子ら夏近し 」

 (指導)   はな子では象のはな子とは理解できない。
        上五は字余りでもよい。

 (添削句)  「 象のはな子に足止めぬ子ら夏近し 」

 (評価)   2位、凡人

 (感想)   なるほど



〇金子恵美 (前衆議院議員)

 (原句)   「 春風にゆられ長鼻檻の主 」

 (指導)   平凡、ピリリとしない

 (添削句)  「 春風の檻やゆらりと長き鼻 」

 (評価)   3位、凡人

 (感想)   発想がベタ



〇仮面女子 桜姫 (東大卒のアイドル)

 (原句)   「 象の歩に見えては隠る雀の子 」
 
 (指導)   このように丁寧に物をみる人は少ない。
        「見える」は俳句にはいらない。

 (添削句)  「 象の歩に隠れて跳ねて雀の子 」

 (評価)   1位、才能あり

 (感想)   「跳ねて」は思いつかないなぁ



〇フルーツポンチ・村上

 (原句)   「 象の糞豊かに崩れ穀雨かな 」

 (指導)   「穀雨」は、穀物を育てる雨。季語、春。
        季語と象の糞が、つかず離れずの感覚がよい。

 (添削句)  「 象の糞豊かに崩れゆく穀雨 」

 (評価)   名人3段 → 名人4段に昇格

 (感想)   「豊かに崩れる」とは思いつかない。「つかず離れずの関係」がわからない。



〇東国原英夫

 (原句)   「 春深し象舎の壁のひび長く 」

 (指導)   春深しの季語選びのセンスがよい。
        「ひび」と「春深し」の季語の関係が、「つかず離れず」でよい。

 (評価)   名人6段 → 名人7段に昇格

 (感想)   東国原氏はこのところ絶好調。「暗さ」は氏の得意とするところ。



 「季語選び」が難しい。東国原氏は「春深し」の季語選び、村上氏は「穀雨」の季語選びに頭を悩ませた。



 先日、大学のゼミ仲間との食事会があった。耳が遠くなり、友の声が聞き取れない。聞き取れないので会話が進みずらい。


 「 耳遠し会話にならず春の雨 」

 「 耳遠し会話進まず春の空 」

 「 耳遠し笑いでごまかす春の嵐 」


 聞こえなくて、「なさけない」、「はがゆい」、「いらつく」という感じの季語を見つからないでいる。補聴器を調整してもらう時期になっている。




北朝鮮に日本はいくら金を搾り取られるのだろうか?

 いよいよ明日、南北会談が開かれる。


 アメリカ在住の作家で世界情勢に詳しい冷泉彰彦氏は、北朝鮮問題の行きつくところを「金」だと、結論づける。


 朝鮮半島の緩衝地帯を維持するために、中国とロシアは北朝鮮にかなりの「金」を出すのは間違いない。韓国は金を出すことを世論が支持するだろう。この秋に中間選挙を迎えるトランプも外交成果を出すために金を出す、と冷泉氏は分析する。


 問題は日本だ。支払い能力があり、強気に出る者に弱い日本には、金正恩は「取れるだけ搾り取れ」で臨んでくるだろう。安倍首相ならまだ交渉力があるだろうが、安倍首相の支持率が下がってきており、首相交代もありうる。次の首相がリベラルならば、法外な額を拒否しない可能性が高い。この時、日本国民はどう出るだろう、と冷泉氏は懸念する。


 明日の南北会談、そして中朝首脳会談、米朝首脳会談で、金正恩の要求がジワジワと見えてくる、と冷泉氏は予測している。いよいよ、歴史的会談が始まる。






リベラルという病

 昨日に続いて、山口真由氏の本。『リベラルという病』。

 著者は、2014年から2016年、ハーバード・ロースクールを終了し、日米両国で弁護士資格を有している。本書の帯には、「若き知性がアメリカの謎を解く」とある。「リベラルとは」を知るために本書を手にした。



●アメリカの「コンザーバティブ」とリ「ベラル」

 アメリカは共和党と民主党の二大政党が政権を交代している。共和党=コンサーバティブ、民主党=リベラルと定義づけられるが、アメリカでいう、コンサーバティブとリベラルはイデオロギーではなく、「価値観」の違いだとし、両者の違いを著者は説明する。

        <コンサーバティブ>         <リベラル>

国家像     小さな政府            大さな政府
        自由な社会            平等な社会
        少ない税金、自己責任        税金を増やし、再配分

経済学     古典経済学            ケインズ経済学

外交      孤立主義、不干渉          野蛮な国に民主主義を普及させる
                         武力介入も辞さない
        第二次世界大戦に消極的      第二次世界大戦に参戦した

自然観     自然への畏敬を持つ         自然は克服する

宗教観     神を信じ、祈る           宗教に冷淡
        自然の摂理を尊ぶ
        (子ブッシュはES細胞予算を削減)

        中絶は悪(神の摂理に背く)     中絶も良し(自分の人生は自分で決めてよい)

家族観     父親と母親、その血のつながった子   家族の多様性を認める、同姓婚

価値観     伝統を重んじる           人間が選択する権利が大事
        銃規制反対            銃規制賛成
        (自分で自分を守る) 
        
        人間の理性への不信         人間の理性への信頼


 著者は、コンサーバティブとリベラルの違いを、上記にように説明する。その根っこでの違いは、「人間の理性を信頼するか、どうか」にある、と見ている。「正悪説」「性善説」に分けてもいいのだろうか。


 日本人の根っこには、「人知を超えるものへの畏怖、畏敬の念」を持ち、「自然への謙虚」がある。日本の歴代の首相が共和党の大統領とはウマが合い、民主党の大統領とはケミストリー(相性)が合わないのは、この点から来ているのではないか、と著者は分析する。



●行き過ぎた「平等」

 リベラルの特徴は、宗教に冷淡だが、その代わり、人種、性などに関係なく「全ての人間に平等」を尊重する。「日本はセクハラ天国の野蛮国」と日本を批判するように、アメリカでは性に対する感覚が異常なほど鋭敏。性だけでなく、あらゆる差別に対して、どんな些細なことでも断じて許さない、「ゼロ・トレンス」が知識人のバロメーターになっている。

 この影響で、日本でも、私は、自治会の役員仲間であった若い母親に、「子供」と書いてはいけない、「子ども」と書き直されたことがあった。「「供」には隷属の意味がある。子と親は平等である」と言われた。

 この本の中で、「障碍者」と見慣れない言葉があった。「しょうがいしゃ」と読むのだろう思って漢字変換しても漢字が出てこない。読み方を漢和辞典で調べる。

  もともとは、「障礙者」 → 略して、「障碍者」 → 「碍」が当用漢字からはずされて → 障害者 
 
  「害」はよくないとリベラル派の反対に会い、「障がい者」 → わかりずらいという反対があり、「障碍者」

という、変遷のようだ。むつかしい時代になって来た。


 アメリカ人の根っこは、差別主義。ところがリベラルが進める「平等」には表だって反対が言えない。しぶしぶながら、理想主義者ぶる。この偽善に耐えられないアメリカ人がこの度、トランプを選んだ、と著者はみる。


 アメリカは、これからも偽善ぶって理想主義を掲げるアメリカ人と、偽善に耐えられなくなったアメリカ人のしのぎ合い、の分断が起こっている。



●日本のリベラル

 日本のマスコミがいうリベラルは民主党を差す場合が多い。左翼でもない、あえていうなら、日本のリベラルはに自民党に反対する人、自民党の政策に何でも反対する人、と解釈したほうが分かりやすい。


 著者は言う。「日本の民主党は、国家目標も持たず、そのための一貫した政策をも持っていない。敵失誘発作戦しか持たない」と批判する。その通りである。

 日本の政党は、なぜ、シンクタンクに国家目標とその達成政策と工程表」を作成せないのだろうか。なぜ、それを公約としないのだろうか。国民をバカにしてるのだろうか。



 本書で疑問が湧いてきた。

(薪を推進するアメリカのリベラルは、貧富の格差、所得の格差をなぜ認めているのだろうか。

⊆然の摂理に背くことを拒むコンサーバティブがなぜ、遺伝子組み替えを進めるのだろうか。


 この本はなぜか、まとめづらい。それは、著者が学者タイプであり、自らが意思決定をしなければならない行政家、実務家ではないからだろう。自分の意見がないからだろう。




いいエリート、悪いエリート

 山口真由著、『いいエリート、悪いエリート』。


 福田財務省事務次官のセクハラ問題が起こってから、著者は、最近、テレビ「ひるおび」でコメンテーターとしてよく見かける。


 東大法学部3年生の時に一発で司法試験合格、東大法学部を首席卒業、財務省を経て、ハーバード大学留学、現在弁護士事務所勤務、テレビのコメンテーター。エキゾチックな顔立ちの美人コメンテ−ター。その上、解説が論理的で分かりやすい。



 エリート中のエリートだ。ところが本人は、「自分は、「地アタマ」には恵まれていない。常に中学時代から背伸びして、努力で勝ち取ってきた」となかなか言いづらいことを言う。頭の良さにも、上には上があるのだろう。


 本人の、今まで勝ち抜いてきた勉強法を、『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』という本を出し、『東大首席弁護士が教える「7回読み」勉強法』なる、本で、本人がやってきた勉強法を教えている。1冊の教科書や参考書を最低、7回読む、精読の勉強法である。


 将棋永世七冠の羽生善治氏も、「努力し続けれること、これは大きな能力である」と「継続できる努力」の重要性を説いている。


 本書は、東大時代、財務官僚時代、現在の弁護士体験を語るエッセイ。


 記憶に残ったのは、以下の点である。


・学生時代の総勉強量が生涯賃金を決める。


・勝利は最も優れた人間ではなく、勝利に対する執着力の強い人に訪れる。


・日本のエリートには覚悟がない。プロスポーツのように、目に見える形での激しい競争、選抜と、年俸格差がないと、本当のエリートは生まれないのではないか。日本は、もっとエリートに高額の年俸を出し、目に見える激しい選抜を行う制度にすべきではないか。


 肩に力を入れず、スーッと読める本である。



明治151年

 2018年の今年は、明治で言うと「明治151年」にあたる。明治元年が1868年だから、確かに151年だ。一世代が30年とすると、150年は5世代。150年前は、祖父母の上の曽祖父母、さらにその上の高祖父母が生きた時代だ。2年前に書きあげている自分史の中の家系図で名前を知るだけで、どのような人生を送ったのかは知らない。



 高浜虚子に師事した、中村草田男(1901年(明治34年)−1983年(昭和58年)、享年82歳)は、詠んでいる。


 「 降る雪や明治は遠くなりにけり 」


 明治151年を、そのまま詠んでみた。

 「 春惜しむ明治百五十年 」




 昭和元年は1926年だから、今年は昭和で言うと、「昭和93年」になる。


 ずいぶんと「昭和も遠くなりにけり」だ。


 「 夏来る昭和九十三年なり 」



 近くの公園では、日曜日と言えども、冬場は子供をほとんど見かけなかったが、気温の上昇とともに、子どもたちの元気な遊び声が帰ってきた。やはり、公園には、子どもがいないと、様にならない。

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 「 公園に子供の声や山笑う 」


 時鳥もうまく、「ホーホケキョ」と鳴けるようになってきた。裏山から「ホーホケキョ」の声がこだましている。


 来週からゴールデンウイークとなる。今年も早いなぁ。




財務官僚の横柄な態度

 セクハラ官僚、福田財務省事務次官の、たびたびのテレビ画面に映し出される横柄な言葉遣い、態度が国民に反感をよんでいる。


 「なぜ、官僚は自分の過ちを素直に認めないのだろう」、
 「なぜ、官僚には、日本人の特徴と言われる謙虚さがないのだろう」、
 「なぜ官僚は、上から目線の横柄な言葉遣いなのだろう」。


 福田事務次官は特に顕著であるが、他の官僚も本質は変わりない。なぜ、そうなるのだろう。



 私も今までに二人の横柄な言葉遣いをする人に出会った。


 一人は、政府系金融機関から出向で受け入れていた60歳前の人。この人の電話応対にびっくりした。取引先の人に、まるで社内の部下に言うような頭ごなしの横柄な言葉で電話応対する。すぐ注意したが、この年になると直るものではなかった。早々にお引き取り願った。


 この人は銀行内でも長い間、社内相手の仕事をしてきたので、このような話し方でも文句はいわれなかった。その行内での社風に染まり、自分ではそれが普通と思っていたようだ。



 もう一人は、これはリタイアして、管理組合の業務をしてから出会った。取引先にまるで親会社が下請け会社に言うようなきつい言葉遣いをする人がいた。大手建設会社の現場監督を長年した人だった。この人にとっては、このような荒っぽい言葉遣いは、業界では当たり前であり、親しみが湧き、周りの雰囲気を和らげる、ことだったのだろう。が、建設業界にいないほとんどの者にとっては、なんと「横柄な」、「品位のない」と顔をしかめる存在だった。



 財務官僚は新入社員の時から、取引先から、ちやほやされる。政治家ですら、応対は課長クラスが対応する。大企業の社長ですら、課長クラスが対応する。酒席の場では、上座が予定されている。


 課長、局長、事務次官と出世してゆくうちに、おのずと大名気分になり、言葉遣いも態度も大名のようになるのだろう。本人自身はそれを悪いとは思っていない。自然に、そのような言葉遣い、態度が当たり前と思っている。



 福田事務次官も、バッシングされる理由が、また辞任しなければならない理由が、自分ではわからない、というのが本当のところだろう。


 「環境が人を創る」という。


 四月から小学校では、「道徳」が「正式科目」に格上げされたという。いいことだ。30年先には、その成果が実ってくることを、期待したい。




官僚とマスコミは嘘ばかり

 高橋洋一著、『官僚とマスコミは嘘ばかり』。高橋洋一氏は、元財務官僚、小泉内閣・安倍第一次内閣でブレーン。現在、嘉悦大学教授。著書に、『さらば財務省!』、『戦後経済史は嘘ばかり』、『年金問題は嘘ばかり』など多数。


 森友学園問題、加計学園問題、財務次官セクハラ問題などで、官僚の嘘、マスコミの嘘が充満している。タイミングのよい本である。著者の本質の見抜く力と、官僚・官邸の体験から、官僚とマスコミの嘘を快刀乱麻で暴いてゆく。



1.森友学園の本質は、財務官僚のミス

 森友学園に売却した土地は、もともと、伊丹空港騒音問題やゴミ問題で、「いわくつきの土地」であり、近畿財務局は早く手放したかった。

   ↓

 近畿財務局はゴミが埋まっている土地であることを知りながら、説明せずに、さらに入札ではなく、随意契約にした。後日、巧妙な詐欺師的人物、籠池氏からこの落ち度を脅迫され、近畿財務局は、自らのミスを隠すため、大幅に値引きした。

 著者は指摘する。「本件は、もともといわくつきの土地であり、入札にすべきものを、随意契約にしたのが失敗の原点。その上、ゴミの説明を怠るミスを重ねた。さらに、本件には三つの特殊性が重なった。
  [地の特殊性(ゴミ、騒音)
  交渉相手の特殊性(脅迫的要求をする籠池夫妻のキャラ)
  8鮠直魴錣瞭端貔(貸付条件が3年から10年に延長された) 」

   ↓

 この財務省のミスを隠すために佐川理財局長は、国会で財務省らしかなぬ十分に練っていない答弁ミスをした。

   ↓

 答弁に整合性をもたせるために決裁文書を改ざんした。


 財務官僚のミスが、「嘘が嘘を呼ぶ、嘘の上重ね」となり、大きな問題になって来た。


 この問題の本質は「入札ではなく、随意契約にした点。それに、なぜ8億円もの値引きにしたのか」である。マスコミもここを、追及すべきなのに、「安倍内閣を倒閣したい」朝日新聞は、「総理の関与」というストーリーを作り、野党を煽って、事の本質からずれた追及をさせている。



2.加計学園問題の真相

 この問題の真相は、「文科省の反安倍運動」にある、と著者は指摘する。
     
     ↓
 文科省内部資料をマスコミにリーク(漏えい)
 
     ↓

 追い打ちをかけ、前川文科省事務次官が、「行政が歪められた」と発言し、マスコミを扇動した。

     ↓

 「安倍内閣の倒閣」を社命とする朝日新聞がこの発言に飛びつく。

 これは、官僚が暴風を起こし、マスコミが乗っかかった事例、と著者は分析している。



3.官僚の中の官僚が自分の都合の良い方向に世論を誘導するのは日常茶飯事

 財務省は日本の最高権力者であり、怖いものがない。政治家でも財務官僚を恐れている。それは、
 
  〆睫馨覆蓮⇒住司埓権を持っている。 政治家も財務官僚に予算を陳情に行く。

  ∈睫馨覆蓮国税調査権を持っている。 政治家の資金収支、納税はグレーゾーンが多い。
                   国税庁に狙われると選挙に響く。

  財務省は、官邸内に張り巡らされた人的ネットワークを持っている。
                   官邸内の情報は財務省に筒抜け


  これだけの強い権力を持つ財務官僚は、マスコミ操縦にも長けている。

  財務官僚は若い時から、記者と学者との人間関係を構築していく。
  
  ー磴さ者に、リーク記事をあげて貸しを作っておく。人間関係を作っておく。

  ⊆磴こ惻圓髻∈睫馨覆琉儖会、研究会などの委員に推薦し、人間関係を若い時から築く。

  財務省主催の海外視察に、若い記者や学者を参加させる。

  いくて、記者が論説委員になった時、財務省の考えを「社説」に書かせることができる。
  
  イくて、財務省の考えを学者の意見としてマスコミに述べさせることができる。


  記者は、経済の知識がなく、勉強もしないので、財務官僚は記者にレクチャーし、財務省の思い通りの記事を書かせることができる。


  自身の経験から著者は言う。「財務省の課長の仕事は、政界、財界、学界にの人と付き合うこと。机に長く座っている課長は無能な人と評価される」と。



4.マスコミの無能さ

 本来マスコミは(野党も)、政権を追及する場合、自らエビデンスを示さなければならない。ところが、今のマスコミ(野党も)は、エビデンスを示さない。尤も、なかったことには、そのエビデンスはないので証明できない。

  マスコミは、自分が作ったストーリーを決めつけ、感情的に報道する。視聴率が取れればよい、とか、「安倍内閣倒閣」という個人的な好き嫌いでストーリーを作っていく。


 このようなマスコミに「カツ」を入れるには、マスコミの既得権をなくし、「株式譲渡制限」をなくすとか、「電波オークション」にして、新規参入を認め、競争による緊張感を持たせ、と著者は言う。



 日本の中枢部分の官僚、マスコミが堕落している。

 これを解決するにはどうしたらよいのか、問題提起の本である。





天真青(まさお)

 今日の大阪は、今年初めての夏日の26度。大阪の空は、雲一つない、「まっさお=真青=まさお」の空だった。「秋晴れ」なる季語はあるが、「春晴れ」なる季語はない。「五月晴れ」は歳時記によると、梅雨の合間の晴れを言う。となると、四月の雲一つない晴れは、なんというのだろう。


 言葉はともかく、四月に雲一つない、青々とした空は、75年の生涯で初めて気づいた。


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 見事な青と、新緑の翠。絵になる。

 「 まさおなる天に届かん新緑や 」

 「 真青なる天に届かん若き木々 」


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 梅田方面を眺める。

 空は青い。地上に近いところは白っぽい,埃っぽい。


 「 天真青(まさお)下界は霞む箕面山 」

 「 天渺々下界は霞む箕面山 」

   天渺々(てんびょうびょう)=天は果てしなく広がってる


 見事な青に、感動した。




米朝会談のゴール

 歴史的な会談、米朝会談が近づいている。この会談に先立ち、日米首脳会談がもたれた。緊迫した世界情勢の中で、日米首脳が強い絆を国際社会に見せつけた意義は大きい。

 日本にとっては、安倍首相は、米朝会談時に拉致被害者問題を取り上げることをトランプに約束させたことは大きな成果だ。一方、トランプが強く主張する貿易均衡については、安倍首相は妥協せず、今後の担当大臣間の交渉と先延ばしにした。日米首脳会談は日本にとって大成功となった。



 歴史的会談となる米朝首脳会談の目標、ゴールは何か、国際関係アナリストの北野幸伯氏は明快に予測している。


 金正恩が望んでいることは、「体制保証」。そのためには「非核化」に同意している。

 一方、トランプが望んでいることは、「非核化」。

 会談の成立は、「非核化して体制保証」。


 かつて、アメリカは核開発を停止したカダフィの攻撃し、カダフィは惨殺された。金正恩はアメリカを信用していない。

 アメリカは、いままでずっと北朝鮮に騙されてきた。トランプは北朝鮮を信用していない。



 ここで登場するのが中国。中国が、米朝が約束することを保証する。


 北野氏は、米朝会談のゴールを以下のようにまとめている。分かりやすい。

 ・北朝鮮と韓国は、「終戦宣言」をし、「平和条約」を締結する。

 ・北朝鮮は、「非核化」に同意する。

 ・アメリカは、北朝鮮の「体制を保証する」と宣言する。

 ・アメリカと北朝鮮は、「平和条約」を締結する。

 ・中国は、アメリカと北朝鮮の約束が履行されることを「保証」する。


 この会談のために、アメリカ一の親中派のキッシンジャーが根回ししている。その指示のもとに、ポンペオ次期国務長官が金正恩と会談したことをトランプは安倍首相に伝えた。

 まもなく、南北首脳会談も開かれる。その前後に習近平の突然の北朝鮮訪問が発表されている。

 歴史的米朝首脳会談の前に、南北首脳会談、中朝首脳会談と、金正恩は着々と準備に余念がない。若いけれどもなかなかの戦略家だ。商談のうまいトランプの上手をいく会談結果に勝ち取る可能性が高い。


 米朝首脳会談は6初旬までには行われる。世界情勢が大きく変わろうとしている。





 

ルクア バルチカ

 JR大阪駅に、ショピングゾーンとして、ルクアと伊勢丹が出店している。そのルクアの地下に、「食べ物のショッピングセンター」ともいうべき、27店舗からなるバルチカが出来た。ラーメン、うどん、お好みや焼き、鉄板焼き、串かつ、天ぷら、海鮮料理、焼き肉、寿司、イタリアン、タイ料理、台湾屋台料理、アジア料理、中国料理、韓国料理、メキシコ料理、カレー、スペイン料理、ワイン、日本酒、大衆飲み処などが、屋台風、立ち喰い風、居酒屋風に並んでいる。


 平日の2時というのに、多くの人、それも若い女性が多い。お祭りのような賑わいのある、楽しい雰囲気で、テンションが上がってくる。その上、値段も、梅田の一等地というのにそう高くない。ここに来る前に阪神百貨店のレストラン街で昼食をとったが、そこよりも3割は安く感じた。


 同じ地下2階のフロアで、バルチカの横に、FOODHALLが広がっている。雰囲気のよいスーパーマーケットのところどころに、15の食べ物コーナーが設けられている。カフェ、スイーツ、ハワイアンバーガー、海鮮和食、総菜、ビフテキ、茶ずけ、うどんなど15のコーナーがある。スーパーで買ったものがすぐこのコーナーで食べられる仕掛けとなっている。


 実に楽しい。食事とお酒と雰囲気が楽しめる、新しい施設と言える。これを考えた人は凄い。


 このような施設を皆、求めていた。これは繁盛するだろう。大阪の繁華街と言わず、高齢者の多い、郊外にも是非展開してもらいたいものだ。こういう施設があれば、毎日のように高齢者は出かけるだろう。新しい需要を開発した。楽しくなる新業態の誕生である。


大阪くらしの今昔館

 久しぶりの「大阪探索」。以前から行きたいと思っていた、大阪市立住まいのミュージアム、「大阪くらしの今昔館」。
2001年4月に開館した、「住まいの歴史と文化」をテーマにした、日本で初めての専門ミュージアムとパンフレットにある。


 圧巻は、8階と9階をぶち抜いて、1830年代の大阪の街並みを実物大で復元した「なにわの町家の歳時記」。1830年代、大阪の人口は30万人。大阪は徳川幕府の直轄領なので、大名はいなく、幕府の役人が統治していた。町内会で選ばれた町人たちで自治管理されていた、とガイド役の桂米朝の録音テープが回る。

 
 幕末の志士や、適塾の緒方洪庵や福沢諭吉が見ていたのもこのような景色だったのだろう。

 火の見櫓が江戸時代を象徴する。


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  ほとんどがインバウンドの客だ。なぜ、彼らは日本の江戸時代に関心を持つのか、疑問であった。

  貸衣裳を着て、インスタグラムで発信する、ことが目的であることが分かった。若い、アジアの旅人が多い。


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 江戸時代中期、天神祭りに使われていた、船形山車「天神丸」。全長8m、全幅2m、高さ3mと、近くで見ると迫力がある。


 8階は、明治、大正、昭和の大阪。

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 明治、大正時代の新聞広告。レトロ感が漂う。


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 昭和30年代、40年代に使われていた小学校の机と椅子。昭和20年代小学生であった私も、このような机であった。こんなに小さかった。それに全部、木なので、椅子もこんなに重かった。


 大阪市はまたも儲からない施設を作ってと、批判される中途半端なミュージアムであるが、このところのインバウンド人気で繁盛している。代々の大阪市長も苦笑いしているだろう。


 期待は裏切らないが、リピート客は呼べないミュージアムであると、感じた。




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たけちゃん
リタイア後、地域での自治会活動、超高層マンション建設反対運動・裁判、管理組合活動、まちづくりなどのボランティアを楽しむ。趣味は読書、映画鑑賞、釣り。
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