箕面市の『まんどろ火祭り』を観に行った。
まんどろが箕面でいつから始まったのかは定かではないが、元禄16年(1703年)には、この地旧萱野村で行われたという記録が残っている。萱野三平がいた頃だ。少なくても300年以上にわたる古い歴史をもつ火祭りだ。京都の愛宕神社から西国街道を通って伝わり、先祖の迎え送り火、虫よけ、豊作願いなどの意味があるらしい。
8年前から、ショッピングセンター「ヴィソラ」の中を流れる、千里川沿いで行われるようになったが、私は、観るのは初めてだった。
まず、幼児・小学校低学年による「提灯行列」。
*写真を左クリックすると拡大します。
続いて、小学校高学年による「こども松明隊」。風が強いので火花が飛び散って危ない。
そのあとを「大人の松明隊」。倉田箕面市長がしんがりを務めた。
見どころ、「麦わら松明隊」。5m位の棒の両サイドに松明を燃やし、天秤棒のように担ぐ。体力のある若者が担いでいるが風で脚が取られる。かなりの重さだろう。
千里川の両側を進行する、松明隊がかもし出す、幻想的な火の流れ。
箕面市の中心地にあり、交通アクセスもよいのだが、思ったより観客は少なかった。単調で盛り上がりが欠けるからだろう。なお、まんどろは「万燈籠」からきているらしい。
この手の火祭りは各地で残っている。映画『8日目の蝉』の中で、小豆島での子どもが松明行列を行うシーンを観た。
今夜は「なにわ淀川花火大会」の日でもあった。ヴィソラから、だんだんと高台に上る帰り道、花火が観える。海抜170mの高さにある、我が家の近くの山手公園には、200人ほどの人が集まり下方に上がる花火を堪能している。淀川花火会場から15km位離れているので、花火はそう大きく観えないが、バッチリと目線の下に観える。15kmも離れていてもドーンと音ははらわたにしみるほど、よく聞こえる。周りの道路には20台ほどの乗用車が違法駐車している。200人ほどの観客はこの周辺のマンション住民ではなく、車で観に来た人だった。皆、よく知っている。
真夏の夜のイベントだった。
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