東京都議会議員の野田数氏が、『都政大改革 小池百合子知事&チーム小池の戦い』を発刊した。著者は平成23年、都議会議員の間ではタブーだった「朝鮮学校への補助金」を廃止させた硬骨漢。都職員の生活文化局私学部長から強い抵抗があったという。


 朝鮮学校への補助金創設の中心人物は自民党議員であり、朝鮮半島は自民党都議会議員、都庁職員とに強いつながりがあった。彼らは舛添氏を推薦し、都知事に当選させた。


 舛添前都知事は、都民による保育園設置の貸し出し要請を無視し、朴大統領の要請を優先し、新宿の所有地を朝鮮人学校増設のために貸し出す方針を打ち出した。朝鮮半島と強いつながりを持つ自民党東京都連、都庁職員がバックで動いていたことはいうまでもない。舛添氏の目に余る公私混同も彼らとのバーターだった。


 小池都知事が誕生して、東京都庁、自民党東京都連の「闇」が明らかになった。豊洲市場の9回目の安全検査は驚く数値の報告となった。不可解な豊洲市場決定も、「東京都の闇」がからんでいたのは明白だ。

 小池都知事は豊洲市場問題をどう解決するのだろうか。


 小池氏の手法は、「大義を掲げ、国民の共感を得ながら、社会を変えていくのが小池の流儀である」と言われている。


 だとすると、「豊洲市場=安全でない」の都民の声を扇動し、「豊洲を民間会社に売却。築地市場の移転は一から出直し」を東京大改革の本丸とする。


 それを夏の都議会議員選挙の公約として、「あわせて東京都も闇をあばく」ことを争点とし、自民党都議会議員の半減に挑戦するのではないだろうか。師匠の小泉純一郎が郵政改革で大勝利を収めたように、「東京大改革=築地市場移転一からの見直し」で都議会選挙に臨むのが目に見えてきた。


 なかなかの策士であり、演出家であり、俳優である。豊洲市場の結末、都議会選挙と小池劇場の話題はつきない。