今年の子どもの日で立夏。暦に上では今日から夏。最高気温は夏日となったが、爽やかな風ですがすがしい。住宅周辺を散歩し、初夏を味わった。



DSC01016

 あやめが存在感を示している。

 昔の人は、「何れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」と、優劣のつけがたい美しさを評した。

 「あやめ」も「しょうぶ」も「かきつばた」も、いずれもアヤメ科アヤメ属で、見分けがつきずらい。因みに漢字では、「あやめ」も「しょうぶ」も、同じ漢字「菖蒲」を使う。

 美人を例える言葉に、「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿が百合の花」がある。さて、芍薬、牡丹、百合とあやめの勝負はどうなのだろう。


DSC01019

 今日は、遠くに大阪のビル街と、更にその奥に生駒山が見える。手前の桜の木の中で、時鳥が、勝ち誇ったかのように高々と鳴いている。

 「 天空に我が天下よと時鳥 」

 「 天下取り時鳥かなあやめかな 」



DSC01022

 強剪定され、グロテスクな姿を見せていた街路樹もやっと、芽生えだした。


DSC01024


  住宅内の新緑は次第に深まってきている。数種類の野鳥がうるさいほど、さえずっている。


  「 新緑に野鳥の集う団地かな 」



DSC01027


 夕焼けに遠くの梅田のビル街も浮かび上がっている。

 「 夕焼けに大阪の街浮かびたり 」


 この住宅は、四方に自然が残っている。
 かるがもが旦那を連れて帰ってきた。卵を産み、雛を育てている。
 住宅讃歌を詠む。


 「 時鳥わが天下よと家の北 」

 「 標準木開花宣言家の西 」

 「 三匹のほたるが涼す家の西 」

 「 浪花海遠くに霞む家の南 」

 「 帰り来てかるがも子育て家の東 」