ジャクソン・ポロック展を見てきました。

キャンバスに絵の具を垂らして描くという画期的な方法で一躍有名になった彼ですが生涯が短かった事に驚きました。享年44才。今年の私の歳と同じです。風貌からもっと年上と思っていたのですが、その若さに驚きました。
絵からは凄まじいほどの気迫と激しさを感じました。途中にビデオコーナーもあって作画風景も見れたのですが、まさに戦っているという感じがしたものでした。あれだけ絵の具をばしばし飛ばしながらも常に手だけは素手でした。真っ直ぐキャンバスに向かっていたのだと思います。真面目で真摯な一面が伺えました。
自由に放たれた絵の具の線は見様によってはまるで習字の様にも見えてきます。彼が日本や中国のそれを意識したとはどこにも書かれてませんでしたが、向かう先というのは同じだったのかもしれません。最後に構えたアトリエも都会ではなく、草木に恵まれた郊外の一軒家でした。自然の姿や形、流れを強く意識していたのだと思います。
そういう彼の勢いがどこに行くかというと、最後は飲酒運転をして車がひっくり返り、そのままお亡くなりになるという悲惨なものでした。アクション・ペインティングの道を切り拓いたのは良かったのですが、それ以降はだんだん方向がわからなくなってしまい、最後は絵が書けない状況だったとも知りました。アルコールも、もともと飲める人だった様ですが依存傾向が強くなり医者に行く事に。でもそれもどうにか克服したという立派な過去があったにもかかわらず、最後は再び酒に溺れる事になりました。
なんとも言えない人生です。彼の絵の最高傑作と言われるものは現在評価額200億円とも言われています。もちろん彼の場合、在命中もものすごい評価があったでしょう。歴史にifはないと言います。でももしも彼がそこまでの評価を受けなかったらどうしていたでしょうね。金に蹂躙されて人生がダメになったような気がするんですけど、そんなふうに考えるのは僕だけでしょうか。
いろいろ考えさせられた展覧会でした♪
Takenaka
Architect office
Ash