【0.はじめに】

自分なりに考え抜いた構築で最終3桁順位&レート1900を達成したので構築記事を書きました。来期から大きく環境が変わるため、このタイミングで公開しようと思います。なお、私は使用率の低いポケモンで上位をメタるプレイスタイルが好きなので、以下はマイナーパ前提の考察となります。ご了承下さい。

 

【1.メンバーと戦績】
17173 J Lv.55
20200601 1300
※7/1朝6:00時点での最高順位
68917 TUtE!
 

【2.構築経緯】

パーティーのスタイルについて、サイクル構築ではどうしてもパワー(数値)負けすることが多く、対面構築が適していると考えた。その際、不意の初手ダイマックスが強いと思い、型が読まれにくく、対応範囲が広く、そこそこパワーのある珠シルヴァディを軸として構築を組み始めた。今シーズンはエースバーンの台頭で初手に来やすいカバやミトムが物理受け寄りの型が多くなると読み、特殊型が刺さると考え、構築のスタートとした。シルヴァディで荒らした後の相手のダイマを耐えて切り返す枠としてカウンターミラコ天然ナマコブシ、ナマコブシが相手の身代わりを誘いやすいので、そこに刺せ、かつ交代先にも負担をかけられる眼鏡ストリンダーを採用した。次に、対面操作ができ、上記3体が苦手な中速高火力アタッカー(ウオノラゴン、パッチラゴン、ヒヒダルマなど)に対し、上から広範囲に殴れ、かつ特性による型判別が強力なスカーフオンバーン、5体目として、大抵の物理アタッカーに対応できるハガネールを採用した。

ここまで5体揃ったが、最後の一枠として、個人的に剣盾で1番好きなガラルギャロップを最初は採用していた。ただ、ランクマ頻出のポケモン全体を見るためには、個々の役割範囲を被らせる余裕がなくなり、どうしても選出ジャンケンになりやすい欠点があった。つまり、こちら選出の役割対象が選出されなかった場合、即敗北に繋がりやすく、シーズン中盤順位が思うように伸びなかった。

そこでどうすれば良いのか考えたところ、「選出誘導」によって、こちらに優位なマッチアップを狙うことを思い付いた。特にマイナーパは初見殺しの強みがあり、選出誘導により見えないアドを稼ぐことができる。ギャロップの枠をパッチルドンに変更し、そこそこ強力な電気タイプ2体が構築にいることで、初手シルヴァディ無双が厳しいドヒドイデやラプラス等の選出を抑制し、逆にシルヴァディが有利な地面タイプのポケモンを選出されやすいようにした。

勿論この選出誘導が100%上手くいくわけではなかったが、長期的視点で見たときに少しでも相手の選出をこちらの有利なように歪ませられたと考えている。

この「選出誘導」というコンセプトを絡ませることこそがマイナーパで戦う道だと個人的に考えており、今後構築を組む際にも活かしていきたいと考えている。


【3.個体紹介】

①パッチルドン@きあいのタスキ 蓄電 無邪気a252c38s220
電撃嘴 氷柱落とし フリーズドライ 地ならし


・s1↓で最速ドリュ、ミミッキュ抜き

・ダイマギャラへの最大ダメージ量を考えてaぶっぱ

・残りc(h252d4ヌオーをフリドラで確1 h252トリトドンをフリドラで確2)


選出誘導のコンセプト適用に伴ない、ガラルギャロップの代わりに採用した両刀パッチルドン。ドヒドヌオーに滅法強く、対面でドリュウズにも勝てるのが強い。cに振らなくてもヌオーやトリトドンの確定数は変わらないため、sぶっぱの方が多分いい。


②オンバーン@こだわりスカーフ おみとおし 控えめh4c252s252

竜星群 気合玉 火炎放射 とんぼ返り


・h4ヒヒダルマを気合玉で確1


特性による型判別が強く、初手は勿論、数的優位を取った後の偵察役として相手を狩る算段が立てやすかった。ヒヒダルマ入りには基本的には初手で出していた(鉢巻ダルマの馬鹿力がダイマシルヴァディ確1のため)。c特化とすることで、ヒヒダルマ対面でスカーフ、鉢巻に関わらずワンパンできるのが強かった。タスキダルマに対してもとんぼ返りでタスキ潰しできるのが大きい。1舞オノノクスやパッチラゴン、ウオノラゴンを上からワンパンできるのも魅力的。


③ナマコブシ@イアのみ てんねん 穏やかh252b4d252(a個体値0)

カウンター ミラーコート どくどく 自己再生

ほぼ100%選出した過労枠。基本的には相手のダイマ時に自己再生を連打し、ダイマ解除後に反射技を使って葬り去るパターンが多い。エースバーン入りには必ず選出し、エースバーンが出てこなくても何かしら仕事できるのが偉かった。トゲキッスも基本ナマコブシで見ていたが、急所&怯みに対して安定しなかった。


④ストリンダー(キョダイマックス個体)@こだわりメガネ パンクロック 控えめh244c252d12(a個体値0)

オーバードライブ ボルトチェンジ 爆音波 バークアウト


たつみさん(@Tatumirugarugan)のメガネストリンダーの火力に惚れて採用。ナマコブシが相手の身代わりを誘いやすく、そこに刺していけるのが強かった。

 

⑤シルヴァディ@いのちのたま ARシステム 控えめh4c252s252(a個体値0)

火炎放射 冷凍ビーム 草の誓い エアスラッシュ


・h252カバ、ミトムをダイソウゲンで確1


初手ダイマエース。本構築で初手に来やすいカバ、ミトム、ナット、ドリュに強い。初手ダイマをすると、シルヴァディが物理型なのか特殊型なのか一見判りづらく、ダイマ解除後の大爆発警戒で相手が勝手にダイウォールしてダイマターンを消費してくれたことが何回かあった。そこそこ耐久もあり、技が豊富なので、環境に応じたカスタマイズが可能。


⑥ハガネール@オボンのみ がんじょう のんきh252b252d4(最遅)

ジャイロボール 鉄壁 ボディプレス ステルスロック


ミミッキュやパッチラゴンに安定して後出しできる物理受け(ミミッキュのドレパン急所や火炎放射パッチラゴンは勘弁)。相手が物理偏重の選出をしてきた際は先に鉄壁を積めれば試合が決まる場面もあった。ただ、珠ホルードやウオノラゴンには勝てない。


【4.終わりに】

オリジナルの並びで満足の結果を出せたシーズンでした。私のプレミも多かった中、シーズン終盤に奮起してくれたポケモン達に感謝です。来期からは鎧の孤島のポケモン達が参戦することで環境が大きく変わると思うので、環境に刺さる面白いポケモンを楽しみながら研究できればと思います。