【0.はじめに】
鎧の孤島環境にて、使用率は低いものの環境に刺さる面白いポケモン達を研究し、S9で自己最高レート更新&最終3桁順位を達成できましたので、構築を紹介しようと思います。
【1.使用構築と戦績】
【2.構築経緯】
相手の意表を突く初手ダイマ対面構築が強いと思い、①相手が受けづらい or ②相手に初手ダイマを読まれにくいポケモンに初手ダイマさせようと考え、①両刀珠ルンパッパと②HAチョッキバンバドロを軸に構築を組み始めた。初手ダイマで荒らした後の相手のダイマ枯らしとしてHD天然ナマコブシ、積み+ダイマを上から殴れるスカーフメタモンを採用し、両者が相手の身代わりに弱いため、眼鏡ストリンダーを採用した。最後に環境トップのエースバーン・ゴリランダーや受けループに刺さるHBアッキオンバーンを採用し、構築が完成した(S9最終使用率59位以下のみ)。
【3.個体紹介】
①オンバーン@アッキのみ お見通し 図太いh244b236s28
エアスラッシュ 羽休め 怒りの前歯 挑発
・s→最速ギャラ抜き
・hb→陽気a252リベロ珠エスバのダイジェット59~70%
・(アッキ発動時)上記ダイジェット39~47%
・hd→c特化リベロ珠エスバの破壊光線を確定耐え(特殊エスバとも戦える)
対面でエースバーンやゴリランダーのダイマを枯らせるだけで採用の価値があった。受けループに対しても挑発&前歯でゴリゴリ削っていけるのが強かった。
②メタモン@こだわりスカーフ かわりもの 生意気h252b4d252(s個体値0)
変身
・s→威嚇持ちと対面時に相手に一方的に威嚇を入れるため、(念のため)最遅
・h→変身で参照しないため、最高値
強力な積みポケモンに対する回答。相手の技を盗み見して型判別する動きも強かった。
③ナマコブシ@イアのみ てんねん 穏やかh252b4d252(a個体値0)
カウンター ミラーコート 毒毒 自己再生
・hb→a特化珠リベロエスバの飛び膝蹴りを確定耐え(高乱数でイアのみ圏内)
・hd→c特化ジバコイルの10万63~75%
・hcロトムの放電をミラコで確1
長い間使っている相棒。自己再生でダイマ枯らし→反射技のコンボが鬼強い。ただし、ダイホロウやダイアークには注意。初手ダイマで数的優位を取った後のTOD要員としても優秀であり、逆に数的不利を取っても、毒毒と自己再生で粘って逆転勝ちする試合が多々あった。
④ストリンダー(キョダイマックス個体)@こだわりメガネ パンクロック 控えめh244c252d12(a個体値0)
オーバードライブ ヘドロウェーブ 爆音波 バークアウト
・h252d4ジバコイルを爆音波で乱2(82.4%)
・hd特化ピクシーをヘドウェで乱1(62.5%)
・h236d12身代わり状態ドラパルトをバクアで確1
構築単位でピクシーが重かったため、S7個体のボルチェンをヘドロウェーブに変更。身代わり貫通の強力技が打て、ナマコの良き相棒。
⑤ルンパッパ@いのちのたま すいすい うっかりやa76c252s180
ハイドロポンプ リーフストーム ドレインパンチ はたき落とす
・s→準速ラプラス抜き
・c→ごり押しするために特化
・hd特化輝石ポリ2を雨下ダイストで確2
・h252ラプラスをダイソウゲン+グラスフィールドダイソウゲン(オーロラベール下)で高乱2
・a→h4b252ハピナスをダイナックル+1↑ダイナックルで確2
・hb→a特化一撃ウーラオスの暗黒強打+不意打ちを確定耐えするために、b下降補正ではなくd下降補正
今期MVPで一番考え抜いた構築の軸。初手ダイマエースその1。予想の100倍強かった。ドラパルトやトゲキッスといった、一見不利な対面でも初手ダイストリームでごり押す。雨やグラスフィールド下、技の威力を上げられるので想定外の火力が出せ、相手の受けの目論見を崩せた。また、ナットレイや特殊受け(ハピナス、ラッキー)を後出しされても、ダイナックルでaを上げながら殴れ、ダイマ解除後もドレインパンチで珠ダメ等回復して粘れるのが強かった。はたき落とすはダイアークとして相手のdを下げる効果も優秀。ダイマ解除後もすいすいが継続するため、相手のダイマを誘発しやすく、威力UPのドロポン・リフストや、はたき落とすを叩き込める最後っ屁が強かった。初手ポリ2対面時の技選択が一番難しいが、はたき落とすから入る方が勝率が高かった。最終3桁順位を決めた試合も3タテしてくれました。
⑥バンバドロ@とつげきチョッキ 持久力 意地っ張りh252a252d4
地震 インファイト ヘビーボンバー 岩石封じ
・hd→c特化アシレのアリアをダイマ状態で30~36%
・h4サザンをインファイトで確1
・h4トゲキッスをヘビボンで乱1(68.7%)
初手ダイマエースその2。ルンパッパを出しにくい晴れパや初手ダイマリザードンに合わせて選出した。ダイマと特性&チョッキの相性が抜群で、多少の不利対面でも耐久を上げながら高火力で殴れるのが強かった。ダイマ解除後も耐久が上がりまくっていると、相手のダイマ技を耐えてターン稼ぎできるのが優秀。初手ドラパに鬼火を入れられると機能停止するため選出率は低めだったが、出した試合は必ず仕事をしてくれ、何度も3タテを決めてくれた。ルンパッパが刺さる構築にジバコイルが同居する場合、相手のダイマジバコを止められる術がなくなるため、その場合は同時選出し、どちらにダイマを切るか慎重に判断する必要があった。初手で出すと、ステロ警戒からか挑発を受けることが多く、アドを取りやすかった。
【4.選出パターンとキツかった相手】
ルンパッパ or バンバドロ(体感7:3くらい)+ナマコブシ+刺さる1
(初手ルンパッパが刺さりそうだが、ジバコイルがいる場合は、ルンパッパ+バンバドロ+刺さる1)
キツかった相手は主に下記の通り。
・初手ダイマポリ2→ルンパッパで輝石を叩いても裏で対処する前に壊滅させられる。
・ダイマジバコイル→バンバドロのダイマを合わせないとキツい。
・フシギバナ→オンバーンを合わせないと眠り粉や宿木から壊滅させられる。オンバーンを合わせてもアタッカー型だと分が悪い。
・ダイマ珠ドラパルト、ダイマ珠ミミッキュ→ナマコブシもメタモンも安定しない。バンバドロのダイマを合わせて互角かどうか。
・ダイマパッチラゴン→メタモンで上から逆鱗を打ってもミリ耐えられるので、少しでも削っておく必要がある。
・初手電磁波持ちドラパルト→ルンパッパのすいすいが無効化。かつdに厚い型だとルンパッパのダイマターンが枯らされる。
・スカーフエースバーン→とんぼ返りでダイマルンパッパが大幅に削られる。すいすい状態でも抜けないため、初手ダイマのリターンが少ない(相手1体を倒すのが限界)。
【5.終わりに】
今期は後半からサブロムを導入して潜ってました。思うように順位を上げることができませんでしたが、サブロムがあったからこそ、選出/被選出パターンの統計が取れたり、プレイングを磨けたりと有用だったと思います。ポケモンバトルは運が絡む以上、リスクヘッジが重要です。不利な構築とマッチしたり、急所を引いても、プレイングで勝ち筋を最後まで掴みに行く姿勢、対戦数を稼ぎ、複数垢でリスク分散する、など。これらの積み重ねが大事であると感じたシーズンでした。個人的な話になりますが、実は来月子供が産まれる予定なので、1シーズン通してガッツリ潜れるのは今回がラストでした。その中で自分の目標であった、マイナーパで最終3桁順位を取ることを2度も達成できたのはとても満足でしたし、今後もポケモンというコンテンツを自分なりに全力で楽しみ続けていきたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。
メインROM TN Spacer 95勝60敗 レート1918 最終874位
サブROM TN Shield 177勝152敗 レート1723 最終5620位
(参考:同じ並びのS8成績 TN Spacer 110勝92敗 レート1769 最終4441位)