【0.はじめに】

Spacerと申します。普段は早朝に潜る時間を限定し、子育てしながらランクマを楽しんでいます。準伝、UBが台頭する中、マイナー構築でレート1900、最終3桁順位を達成したので、構築記事を認めることにしました。


【1.使用構築と戦績】
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TN Spacer 62勝29敗 レート1922 最終626位

 

【2.構築コンセプト】

構築単位で相手の選出を誘導し、意表を突く初手ダイマで数的優位を取り、詰め性能の高いポケモンで逃げ切る。


【3.構築経緯】

今期も初手ダイマ逃げ切り構築を組もうと考え、冠雪原環境で通用する初手ダイマ枠の条件として、下記を考えた。


①初手ダイマが読まれにくい。

②ダイジェッターや4倍勢(ランド、カイリュー)に刺さる氷打点持ち

③ナットレイ、カグヤで止まらない。

④素早さが高く、かつ素早さ操作が可能

⑤威嚇への対策(ランド意識)

⑥飛行弱点ではない

⑦一貫して撃てる強力技持ち


これらをほぼ満たすポケモンを探したところ、肝っ玉珠ミルタンクに白羽の矢が立った。詰め枠として、物理、特殊それぞれに信頼の置ける受けである、HB天然ナマコブシ小さくなるラッキーを採用した。ここまでの並びで、環境に多いエースバーン、ウーラオス、フェローチェといった強力な格闘物理を初手で誘いやすいことに気付き、そこに刺せ、上記の条件にある程度当てはまる腕白弱保パッチルドンを第二の初手ダイマ枠として採用した。補完枠として、重い草物理(ゴリラ、カミツルギ)に対抗できるスカーフオンバーンコットンエルフーンを採用して構築が完成。ただ、この2体は環境に合わせて柔軟に変えていくべき枠だと個人的に考えており、来季以降も模索を続けたい。


【4.個体紹介】

①オンバーン@こだわりスカーフ お見通し 臆病h4c252s252
エアスラッシュ 流星群 気合玉 火炎放射


・s→s1↑最速カミツルギ、すなかき準速ドリュを抜くために最速スカーフ

・c→火力が足りないため、ぶっぱ


要検討枠その1。本構築で重いゴリラ、カミツルギを止める。今期台頭してきたパッチラゴン、ウオノラゴン、ドリュ、ダルマの上から弱点技を撃てるのが強かった。


②ナマコブシ@ウイのみ てんねん 図太いh252b252d4

カウンター ミラーコート 毒毒 自己再生

いつもの相棒。今期は詰め枠としてラッキーと組ませたため、hb特化で採用。自己再生でダイマ枯らし→反射技のコンボは相変わらず健在。


③エルフーン@たべのこし 悪戯心 図太いh236b164c4d92s12

宿木の種 コットンガード ムーンフォース 身代わり

・hd→c特化サンダーのボルチェンを身代わりが最高乱数耐え


19まではチョッキストリンダーを採用していた要検討枠その2。前期10位のアランドロスさんの型そのまま。物理偏重の選出にはコットン積めば試合が決まる。受けループに対してtodを狙えるのが強かった。


④パッチルドン@弱点保険 ゆきかき 腕白a100b156s252

電撃嘴 氷柱落とし けたぐり 挑発


・a→2↑ダイアイス+霰ダメで悪ウーラオスを高乱1(93.6%)

・hb→ダイマ状態で最速エースバーンの珠キョダイカキュウを確定耐え

・ダイマ状態でa特化ウーラオスの鉢巻インファイト低乱1(12.5%)

・s→霰時最速ドラパ抜き


初手強烈に誘うエースバーン、悪ウーラオス、フェローチェの悠長な格闘技をダイマ状態で受け、弱保発動→ダイアイス(ゆきかき発動)でそのまま3タテすることが多かった本構築のMVP。ダイアイスの霰で襷貫通できるのが強い。ミルタンクが腐る初手カバやラグに対しては、初手補助技読みで挑発→ダイナックル(地震受け弱保発動)→ダイアイスでa3↑s2↑の化け物が何度も爆誕していた。上位の方はなかなか初手格闘技を撃ってくれなかったが、その場合はダイナックルで無理矢理aを上げていた。

 

⑤ミルタンク@いのちのたま きもったま 陽気h4a252s252

ギガインパクト 地震 炎のパンチ 冷凍パンチ


・s→最速100族に負けないよう最速

・a→火力が足りないため、ぶっぱ


現環境で刺さると考えている初手ダイマ枠。タイプ一致ダイアタックの性能が素晴らしく、相手の初手ダイマに対しては、ダイアタック→弱点技と撃ち分けていたが、ほとんどの相手が初手ダイマを想定していないため、素直に弱点技を撃つほうが良い場面も多かった。ダイアタックから後続ラッキーの起点にしたり、パーティ単位でのシナジーが良かった。挑発をよく貰いました。


⑥ラッキー@しんかのきせき 自然回復 図太いb252d140s116

ちいさくなる 身代わり タマゴうみ 地球投げ


・s→s28振りポリ2抜き

・bぶっぱ、残りd


本構築の強力な詰め枠。テンプレサンダー、ウツロイドに滅法強いtod量産機。レヒレからはスカトリを喰らうので、地球投げ連打安定。ちいさくなるは無限の勝ち筋を掴める壊れ技でした。


【5.選出パターンとキツかった相手】

<基本選出>

パッチルドンorミルタンク+ラキナマコ(このパターンが8〜9割)

カミツルギ入りにはオンバーン、物理偏重が見えたらエルフーンを適宜選出していたが、出し所が難しく、ほとんど出さなかった。


<キツかった相手>

・初手ダイマドサイドン→パッチルドン、ミルタンク共に撃ち負け、ナマコの後出しも受からない。

・ダイマナットレイ→数的有利を取らない限り、ラキナマコでtodできない。

・ダイマゴリラ→立ち回りで誤魔化さないと受け切ることが困難。

・ガラルヤドキング→数的有利を取った後、ラッキーのみがちいでtodを狙わないといけない。

・身代わり瞑想アシパクレセリア→積まれる前にラッキーで小さくなるを積み切り、技外しを祈りながらtodを狙うしかない。

・コケコやエレキの壁展開→初手ダイマが無駄になることが多いので、ゴリ押しで数的有利を取ってtodか、エルフーン下げで時間稼ぎする。

・その他トリルアロガラ、巧みレボルなど挙げ出したらキリがありません、、


【6.終わりに】

今期は本気でレート2000を目指していたので少し悔しい結果となりましたが、それでも現環境にてマイナー構築でも最低限やれるんだということを体現できて良かったです。新たな年になり、育児や仕事がより一層忙しくなると思いますが、ポケモンバトルを楽しむ心は忘れず、目標に向かって取り組み続けたいと思います。ここまで読んで頂きありがとうございました。


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