先日のお休みで出かけた「VILLAGE VANGURD」で購入しました。
この絵本、昔、幼稚園だったか小学校低学年のときだったかに読んだことがあります。町の図書館の絵本コーナーで偶然見つけた真っ黒な絵本、それがコレでした。
借りて帰った日、テレビも見ずに必死に読んだ覚えがあります。ページをめくるのが怖くて・怖くて・・・読んだ夜、布団の中で目を閉じると、地獄の絵が浮かんできて、怖くて眠れませんでした。
母に「地獄はあるの?」そう尋ねると「あるよ。悪いことをすると地獄に行くんだよ」そう言われ、ますます怖くなりました。手元に置いておくのが怖くて、すぐに図書館へ返しにいきました。
数年後、物心がだいぶついてきて、もう一度この本を読みたいと思い探したのですが、みつけることができませんでした。まるで、あの日だけ図書館に出てきた本みたい・・・・大人になった今でも地獄絵だけは頭に残っていました。
昔は「嘘をつくと、死んだとき閻魔様の裁きを受けて、地獄に行くんだよ」そう教えられたもんです。「死」は恐ろしいものでした。生まれ変わりの話もよく母から聞かされましたが、それも美しく幸せなものではなくて、どちらかというと恐ろしいものでした。「まずは醜いものに生まれ変わるんだよ。人間になるまで七回色々な生き物に生まれ変わるんだよ。悪いことをするとまた最初から・・・生まれ変わるなんてそんなに簡単にできるもんじゃないんだよ。むしろ出来ないことのほうが多い」そう言われていました。どんなものに生まれ変わることが一番いいか考えに考えた覚えがあります。「死」「あの世」とはとにかく恐ろしいものとなっていました。「死にたくない」「地獄に行きたくない。いい子でいよう」そう強く思いました。
小学三年生のとき、生まれて初めて人の死を体験しました。父です。通夜の読経がなぜか悲しくて、涙が止まりませんでした。今にも「ただいま」って帰ってきそうな気がしました。
火葬場で最後のお別れをしたとき「もうこの肉体を見ることはないのだ。触れることは出来ないのだ。父の形はなくなってしまうのだ」そう思うと、悲しくて・悲しくて涙があふれ出してきました。
父の葬儀からしばらくたって、学校生活も普通に戻ったある日、隣の席の男の子が「タケルはチビだから、タケルのお父さんもきっとチビだったんだろう」そう言いました。気の強い私、いつもなら「はぁ〜?そんなことないわ」なんて言い返すところなのですが、そのときは言い返すことができず、言葉の代わりに涙がこぼれてきました。自分でも不思議なくらい・・・担任の先生に呼び出されました。先生は私に「死」というものを説明してくれました。とても納得のいかない説明・・・
「人は必ず死にます。みんなお父さん、お母さんと別れる日が必ず来るんです。タケルちゃんはそれがみんなより早かっただけ。今は辛いけれど、必ず忘れる日がきますよ。忘れて元気になれる日がきますよ」そう言われました。幼心に「大事なお父さんが死んだことを忘れられるわけないじゃん」そう思いました。先生は「辛いことを忘れる」という意味で使ったのかもしれません。でも私の辛いこと=父の死、それを忘れるなんてできるわけないのです。このとき「死」とは永遠に忘れることのできない辛いことなのだ。と私の記憶に残りました。
社会人になって、葬祭センターでセレモニーアシスタントとして働き、数え切れないほどの死に立ち会ってきました。今は寺庭婦人で、これまた人の死に接する機会が多いわけですが、未だに「死」というものがよくわかりません。だけど、いえることはいくつかあります。死んだものは生き返りません。死は永遠の別れなんです。死には多かれ少なかれ、悲しさ、辛さがつくのです。
だけど必ず死はやってきます。今を必死に生きることが、いつかやってくる死に対する心構えを作ってくれるような気がするのです。
ゲームにならリセットボタンがありますが、今生きているこの人生にはリセットなんてないんです。今という時間はロープレではないんです。「またやり直せばいいや」なんてないんです。
なんだかとっても支離滅裂な文章・・・・お目汚し失礼しました。
今日は、新命さんが本山出張なので、早朝より駅までお見送りにいきました。
帰宅してから二度寝です。新命さんがいないのをいいことに遅い起床・・・・
午前中は、庫裏の掃除を簡単にしてから家事を色々やりました。昨日、出かけていたので、結構汚れています。
午後、息子が昼寝している横で、内職です。今はもっぱら星祭の申込書を見ながら祈祷者の星を出しています。
夕方、目が覚めた息子とたくさん遊んぶ・・・
夜、息子の守を住職夫婦にお願いして、エアロビクスへ・・・今日もいい汗流しました。
息子を寝かしつけて、チューハイ片手にドラマ鑑賞(^_^)v今に至ります。
上にある本、お寺の図書コーナーに置くことにしました。「生命をそまつにするな」その文字が一人でも多くの方の目に留まるように・・・・