フェースブック報道でアサヒ芸能に負けてなるものかと、ニューヨーク・タイムズが頑張っています。驚きのニュースです。ワーナー・スタジオがフェースブック経由で映画のレンタルを始めると報じています(2011年3月8日付け)。
同紙によると、映画会社大手でフェースブックにレンタルのオファーをしたのはワーナーが初めてだったそうです。レンタルする事で、デジタル配信部門でネットフィックスやiTunesのようなサービスをSNSが持つ事になりそうだとNYTは書いています。
火曜にワーナーが発表した所では、フェースブックの米国ユーザー向けに「ザ・ダーク・ナイト」をSNSで直接レンタルできるようにするそうです。支払いはフェースブックのバーチャル通貨であるクレジッツ(Credits)で決済するそうです。
もし他の映画会社が似たような動きを取れば、フェースブックには重大な収益の流れが付き、クレジッツ通貨が強化され、ライバルのペイパルなどの支払いシステムになろうとNYT。
ワーナーによると、他の映画も今後フェースブックで見られるようになるそうです。
「これはテストに他ならない」(“This is definitely a test,”)とワーナー・ブラザーズ・デジタル・ディストリビューション会長のトーマス・ゲワキー氏は電話インタビューで答えています。
何人かのアナリストは、こうした動きはネットフィックスにとって危険なものとなると見ています。深刻視する投資家もいて、ネットフォックスの株は火曜、前日比で5%下がりました。その一方で、フェースブックは既にビデオをオンラインで見る最も人気の場所になっているので、ワーナーの動きはオンライン通貨の更なる拡大となるに違いないと考える向きもあるそうです。
「映画よりも支払いの方が重要だと思うね」(“I think this is much more about payments than about movies,”)と言うのは、アレックス・ランペル氏。フェースブックユーザーに商品購入の際クレジッツを使うようオファーを行う広告代理店であるトライアルペイのCEOです。
ランペル氏によると、フェースブックのユーザーはファームビルやマフィア・ウォーズのような内装されたゲームのバーチャル・グッズ購入の際にクレジッツを使ってきました。「映画のために通貨を使うのは論理的なステップに思える」(“It seems like a logical step to use the currency to pay for movies,”)。
フェースブックではクレジッツをバーチャルゲームで使うテストを約2年前からやっていました。しかし同社ではクレジッツ経由での取引を全体の3割台に保つ一方、バーチャル通貨をあらゆる種類のデジタル商品の支払いシステムにしたがっていたのだそうです。
通貨の用途を拡大する為、昨年フェースブックではウォルマートやターゲット、ベストバイなどの小売り店でのプリベイド・ギフト・カードを通じてクレジッツを売り始めています。またクレジッツをフェースブック上のアプリ開発者に開放しています。ワーナーはコンテンツ課金サービスで利益を得る最初の会社になった模様だとNYTは書きます。
フェースブックによると400以上の開発業者が既にクレジッツを使っているそうです。「将来に於いて開発業者や提携先がクレジッツをバーチャルやデジタル商品のオファーする、新しくて面白い使い方が出てくるのを我々は楽しみにしている」(“We’re looking forward to seeing the new and interesting ways that developers and partners use Credits to offer virtual and digital goods in the future,”)と、フェースブックの広報担当者は話しているそうです。
ハリウッドの他の映画会社同様、ワーナーも2つの重要な問題と苦闘中です。DVDセールスの急落と、海賊版の問題です。両方とも世界中でブロードバンドアクセスが普及するにつれ、悪化しているとの事です。より多くのプラットフォームで、より多くのコンテンツがデジタル購入される。それが業界として解決する最良の望みだそうです。
反面、ハリウッドでは特定の配信システム~特にネットフィックスのようなストリーミング・サービスが急成長し、余りに力を持ちすぎる事を心配しています。
もしワーナーによるファン直行のフェースブック実験が成功するなら、こうした仲買人配信業者を迂回する方法が有効かもしれないとNYT。
「ザ・ダーク・ナイト」が選ばれたのは、ワーナーが運営しているフェースブックのページに400万ものファンがいた事も理由の一つだそうです。レンタルコストは3ドルか、もしくは30フェースブック・クレジッツだそうです。
今の所、フェースブックはオンライン・レンタルサービスのライバルにはなっておらず、同社がそれを意図しているかもはっきりしません。ワーナーに特段の恩恵がある訳では無く、ライセンスや配信契約をスタジオとは結んでいません。そして、他のスタジオがワーナーのリードに追従したとしても、映画を検索する機能がフェースブックには無いのだそうです。
しかし、何人かのアナリストは、フェースブックが最終的には、レンタルビジネスにより攻撃的に接近していくだろうとしています。
ネットフィックスにとって「長期的なベースで見れば、フェースブックは確実な脅威になると考えている」(“On a longer-term basis, we think that Facebook could become a credible threat” )と話すのはゴールドマン・サックスのアナリストであるイングリッド・チャン氏。投資家向けのノートに、そう書いたのだそうです。しかし、今の所、フェース部区は「コンテンツを欠き、リビングルームのテレビに接続する様々なデバイスへ広範囲に配信する術が無く、支払いプラットフォームのある人は限られる」( “lacks content, does not have wide distribution across devices that connect to the living room TV, has few people on the payments platform.”)事に注目しています。
前出のワーナーのゲワキー氏は、これ以外の実験にも意欲的でして、新たに始めたiPad経由での映画セールスなどもやるそうです。同社では「アップ・エディションズ」(“App Editions”)で「ザ・ダーク・ナイト」と「インセプション」の2本の映画を提供しています。iTunesを通じてアクセスを稼ぐより、利用者が無料アプリをダウンロードし、それを通じて無制限のストリーミング用映画を買って貰うようにしたいのだとか。
アプリのルートは重要です。というのも、ワーナーが、この2本の映画をiTunes上で現在ビデオストアが機能していない23ヶ国でセールスする事を可能にしているからだそうです。そうした国の中には急成長し、海賊版映画が横行している中国やロシアが含まれています。「このプラットフォームは我々に『映画接続』と呼ばれるに違いないような初期段階の実験を行わせてくれる~時間が経つにつれ更新し、新しい素晴らしい作品を提供できる能力があるのだ」(“This platform allows us to experiment with an early version of what you might call a ‘connected movie’ ― the ability for us to offer new extras over time as updates,”)とゲワキー氏。
「デジタル所有に於ける体験に、より価値を加える偉大なやり方だと我々は考えている」(“We think that is a great way to add more value to the digital ownership experience,”)。
ワーナー側にもメリットがある訳か。アメリカ限定というのが日本人として何ですけど…これが上手くいったら、他社も雪崩を打ちそうですね。要注目!
★有料メルマガ「UNA-DON」第7回配信中です。今回は、「あっちこっちヤッホー蓮舫」。必殺仕分け人として活躍する蓮舫さんですが、財政削減で各分 野の予算に大なたを振るう作業はアメリカでも行われています。そして、その矛先の一つに、新聞社向けの公告掲載が…。果たして新聞社側の対応や如何に!? どうか皆様、ふるってご購読よろしくお願いします!
火曜にワーナーが発表した所では、フェースブックの米国ユーザー向けに「ザ・ダーク・ナイト」をSNSで直接レンタルできるようにするそうです。支払いはフェースブックのバーチャル通貨であるクレジッツ(Credits)で決済するそうです。
もし他の映画会社が似たような動きを取れば、フェースブックには重大な収益の流れが付き、クレジッツ通貨が強化され、ライバルのペイパルなどの支払いシステムになろうとNYT。
ワーナーによると、他の映画も今後フェースブックで見られるようになるそうです。
「これはテストに他ならない」(“This is definitely a test,”)とワーナー・ブラザーズ・デジタル・ディストリビューション会長のトーマス・ゲワキー氏は電話インタビューで答えています。
何人かのアナリストは、こうした動きはネットフィックスにとって危険なものとなると見ています。深刻視する投資家もいて、ネットフォックスの株は火曜、前日比で5%下がりました。その一方で、フェースブックは既にビデオをオンラインで見る最も人気の場所になっているので、ワーナーの動きはオンライン通貨の更なる拡大となるに違いないと考える向きもあるそうです。
「映画よりも支払いの方が重要だと思うね」(“I think this is much more about payments than about movies,”)と言うのは、アレックス・ランペル氏。フェースブックユーザーに商品購入の際クレジッツを使うようオファーを行う広告代理店であるトライアルペイのCEOです。
ランペル氏によると、フェースブックのユーザーはファームビルやマフィア・ウォーズのような内装されたゲームのバーチャル・グッズ購入の際にクレジッツを使ってきました。「映画のために通貨を使うのは論理的なステップに思える」(“It seems like a logical step to use the currency to pay for movies,”)。
フェースブックではクレジッツをバーチャルゲームで使うテストを約2年前からやっていました。しかし同社ではクレジッツ経由での取引を全体の3割台に保つ一方、バーチャル通貨をあらゆる種類のデジタル商品の支払いシステムにしたがっていたのだそうです。
通貨の用途を拡大する為、昨年フェースブックではウォルマートやターゲット、ベストバイなどの小売り店でのプリベイド・ギフト・カードを通じてクレジッツを売り始めています。またクレジッツをフェースブック上のアプリ開発者に開放しています。ワーナーはコンテンツ課金サービスで利益を得る最初の会社になった模様だとNYTは書きます。
フェースブックによると400以上の開発業者が既にクレジッツを使っているそうです。「将来に於いて開発業者や提携先がクレジッツをバーチャルやデジタル商品のオファーする、新しくて面白い使い方が出てくるのを我々は楽しみにしている」(“We’re looking forward to seeing the new and interesting ways that developers and partners use Credits to offer virtual and digital goods in the future,”)と、フェースブックの広報担当者は話しているそうです。
ハリウッドの他の映画会社同様、ワーナーも2つの重要な問題と苦闘中です。DVDセールスの急落と、海賊版の問題です。両方とも世界中でブロードバンドアクセスが普及するにつれ、悪化しているとの事です。より多くのプラットフォームで、より多くのコンテンツがデジタル購入される。それが業界として解決する最良の望みだそうです。
反面、ハリウッドでは特定の配信システム~特にネットフィックスのようなストリーミング・サービスが急成長し、余りに力を持ちすぎる事を心配しています。
もしワーナーによるファン直行のフェースブック実験が成功するなら、こうした仲買人配信業者を迂回する方法が有効かもしれないとNYT。
「ザ・ダーク・ナイト」が選ばれたのは、ワーナーが運営しているフェースブックのページに400万ものファンがいた事も理由の一つだそうです。レンタルコストは3ドルか、もしくは30フェースブック・クレジッツだそうです。
今の所、フェースブックはオンライン・レンタルサービスのライバルにはなっておらず、同社がそれを意図しているかもはっきりしません。ワーナーに特段の恩恵がある訳では無く、ライセンスや配信契約をスタジオとは結んでいません。そして、他のスタジオがワーナーのリードに追従したとしても、映画を検索する機能がフェースブックには無いのだそうです。
しかし、何人かのアナリストは、フェースブックが最終的には、レンタルビジネスにより攻撃的に接近していくだろうとしています。
ネットフィックスにとって「長期的なベースで見れば、フェースブックは確実な脅威になると考えている」(“On a longer-term basis, we think that Facebook could become a credible threat” )と話すのはゴールドマン・サックスのアナリストであるイングリッド・チャン氏。投資家向けのノートに、そう書いたのだそうです。しかし、今の所、フェース部区は「コンテンツを欠き、リビングルームのテレビに接続する様々なデバイスへ広範囲に配信する術が無く、支払いプラットフォームのある人は限られる」( “lacks content, does not have wide distribution across devices that connect to the living room TV, has few people on the payments platform.”)事に注目しています。
前出のワーナーのゲワキー氏は、これ以外の実験にも意欲的でして、新たに始めたiPad経由での映画セールスなどもやるそうです。同社では「アップ・エディションズ」(“App Editions”)で「ザ・ダーク・ナイト」と「インセプション」の2本の映画を提供しています。iTunesを通じてアクセスを稼ぐより、利用者が無料アプリをダウンロードし、それを通じて無制限のストリーミング用映画を買って貰うようにしたいのだとか。
アプリのルートは重要です。というのも、ワーナーが、この2本の映画をiTunes上で現在ビデオストアが機能していない23ヶ国でセールスする事を可能にしているからだそうです。そうした国の中には急成長し、海賊版映画が横行している中国やロシアが含まれています。「このプラットフォームは我々に『映画接続』と呼ばれるに違いないような初期段階の実験を行わせてくれる~時間が経つにつれ更新し、新しい素晴らしい作品を提供できる能力があるのだ」(“This platform allows us to experiment with an early version of what you might call a ‘connected movie’ ― the ability for us to offer new extras over time as updates,”)とゲワキー氏。
「デジタル所有に於ける体験に、より価値を加える偉大なやり方だと我々は考えている」(“We think that is a great way to add more value to the digital ownership experience,”)。
ワーナー側にもメリットがある訳か。アメリカ限定というのが日本人として何ですけど…これが上手くいったら、他社も雪崩を打ちそうですね。要注目!
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