昨日に続き、今度はこんな話。ISISの戦闘員が密かにトルコ国境を越え、各国の外交部門を標的としているとの報道があるのだそうです。

rt.comが報じています(2015年2月19日午後6時4分投稿)。
トルコの諜報機関が警察宛に出したメモ書きが漏れ、それを基に報じています。狙われているのは、反ISIS連合の参加している国々の外交部門だとの事です。

「ジハーディストの民兵がアンカラやイスタンブールなどアメリカ主導の反ISIL(ISIS)連合に参加している国々を含む外交使節に武装テロや自爆テロを働く可能性がある」("The jihadist militants could be working on armed or bombing attacks in Ankara and Istanbul against the diplomatic missions of the countries involved in the US-led anti-ISIL [ISIS] coalition,”)と地元のハリエット紙もトルコ国家諜報機構(Turkish National Intelligence Organization=MİT)の関係筋の話を引用しています。

この記事を読んで取材しようとしたロイター通信に対し、MITでは詳細を追加する事を拒んだものの、警察にはISISのジハーディストが占領していたシリアのコバーニから退却後に国境越えを画策していると警告していました。ハリエット紙によると、2月3日付けで地元の警察署に対し、こうしたテロリストを捕まえるようにとの指示が出ていたそうです。

どれぐらいのジハーディストがトルコ国境を越えたかについては不明ですが、MITによると、何人かはトルコ南部に用意された安全な隠れ家に潜伏しているとの事です。そうしたテロリストはパレスチナやシリア出身者だそうで、17人から25人と言う単位でグループを編成し、ブルガリアに潜入し、更にそこから他の欧州諸国に紛れ込もうとしているのだそうです。

先月トルコ政府は、過激なスンニー派運動に関わってる人間が3000人もトルコにいると発表していました。ちなみに、この数には潜入した人間の数は含まれていないとの事です。その上、トルコ外務省は700人から1000人ものトルコ人が、そうした集団の中にいて、アンカラに舞い戻っている節があるとも発表しています。既に7800人の入国を禁止する一方、1000人を国外追放しています。

ジハーディストは、シリアとトルコの国境の多くの通過所を支配下に置いていると報じられています。トルコ政府はシリア国内のISの過激派を密入国させないでくれと非難しています。一方、シリア政府も国内で戦うイスラム過激派に武器などを補給しているとしてトルコを非難しています。

トルコのアフメト・ダウトオール首相は「シリアとの国境問題はトルコ側に責任があるのだろうか?」("Is it Turkey's fault it has borders with Syria?")と、最近になって発言しています。ドイツの諜報機関のトップを務めるハンス・ゲオルグ・マッセン氏が、トルコ経由でシリアやイラクにジハーディストが入り込んでいるとの発言に対して答えたもので「そうした奴等を追跡出来る為にも分析情報がまず必要だ」("We need to receive intelligence first so we can track people.”)とも答えています。

ISは中東全域でカリフ制の国家を作ろうとしており、最近ではシリアとイラクの紛争地帯以外にも魔手を伸ばそうとしています。

過去数ヶ月でも、トルコ国境ではテロ攻撃が起きていますし、1週間前には警察のチェックポイントで自動車爆弾が破裂しています。

また、ISISが作ったパンフレットを今週になって英訳したところ、リビアから南欧に流れ込む難民の中に戦闘員を忍び込ませて欧州に「地獄」(“pandemonium”)を作り出してやると宣言していたそうです。

色んな意味で、欧州が危ない事になっているようですね。卒業旅行先に選ぶのはヤバいんじゃあないのかな?