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今年5月、英国のマンチェスターでアリアナ・グランデさんのコンサートを狙った爆弾テロの犠牲者に対し、ポール・マッカートニー氏がチャリティー・ギフトをなさいました。あのサージャント・ペッパーのスペシャル版でして、オークションで3300ユーロ(約44万円)の値段になったそうです。
stv.tvが報じています(2017年12月13日付け)。

テロでは22人が犠牲となりました。その中の、エイリディス・マックレオードという14歳の少女(死亡)と、お友達で重症を負ったローラ・マクリンタイアーさん(15歳)の2人とご家族向けにビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の50周年特別版をチャリティー・オークションに出品しました。

事件発生直後に贈呈していたのですが、13日にロンドンのボンハムズの主催によるオークションにかけられました。

お二方の家族は「驚き、かつ素晴らしい」("amazing and brilliant")事だと喜んでいるそうです。  

ボンハムズが手数料を放棄し、プレミア価格を乗せると言い出したので、当初の2700ユーロが総額3375ユーロになったとの事です。

ちなみに、今年はマッカートニー氏の率いるウィングスの「夢の旅人」(原題はMull of Kintyre )がクリスマスにヒット・チャート1位に輝いてから40周年になるそうです。

エイリディスさんの両親であるロッディーさんとマリオンさんは、「サー・ポール・マッカートニーの優しい行動を心から喜んでいます」("We are extremely grateful for Sir Paul's kind gesture.)と話しています。

「あの子は大変なロック好きで、『夢の旅人』はロックの中でも象徴的な曲です。だから、サー・ポールによる寄付は特に感動的で、良く合うと思います」("Eilidh was a keen piper and Mull Of Kintyre is such an iconic song for the pipes - so this donation from Sir Paul is especially poignant and fitting.)

「事件後、多くの人たちから多くの寛大な助けを受けました。その事には感謝しきれません。願わくば、この競売に良きサポートがありますように」("People's generosity has helped us greatly in the aftermath of our loss and we can't thank them enough. Hopefully this auction will be well supported.")。

一方、ローラさんは長期入院したものの、現在はキャッスルベイ・コミュニティ・スクールに復学しています。

父のミッチェルさんは「ポール・マッカートニー氏がパーソナライズ化されたサージャント・ペッパーのアルバムを、ローラの回復と今後のためにと寄付なさってくれるなんて、驚かされるし、素晴らしい」("This is an amazing and brilliant gesture by Paul McCartney in donating this personalised Sgt. Pepper album for auction to help Laura's recovery and her future. )と喜んでいます。

そして、「私どもは、サー・ポールと多くの人による、困難な状況時に渇望していた金銭的な支援に対し、大きな感謝をしたい」("We are grateful to Sir Paul and the many others who have helped financially to what has been an unbelievably difficult situation that we found ourselves thrust into.)と続け、「マンチェスターでのおぞましい行為の後で、ローラの生涯に渡る今後を保証を与えてくれ、私達を未来に歩ませる事となったのが、こうした優しさです」("This kindness will help us move on in the future and to ensure Laura lives as full a life as possible after the awful events in Manchester.")と言葉を終えています。

マッカートニー氏の広報担当者も、助けになったのは嬉しいと本人は語っていると答えています。 

ちなみに、オークションにかけられたのはエンタテインメント・メモラビリアというセールの一環として制作され、ビートルズのメモラビリア用の特別な作品としては最後になるのだそうです。

エイリディスさんの大叔父に当たるドナルド・マンフォード氏(地方議員も務めているそうです)は「皆様の寛大な精神には畏怖の思いを抱くしかありません。辛い時期の支えにもなっていました」("People's generosity of spirit continues to be awe-inspiring and sustains the families through the difficult times.)と感激しています。

「二人の家族は、こうした暖かさに触発され、感激が我々全員への賛辞を惜しまないでしょう」( "The families of Laura and Eilidh in their turn inspire a warmth and affection that is a tribute to us all. )と続け「ボンハムズとサー・ポール氏のなさった事にも感謝しきれません」("We also can't thank Bonhams and Sir Paul enough for what they have done.")と、言葉を結んでいます。

エエ話やなぁ。テロに対する最高かつ最強の報復になっていますね。金が入ったら、アルバム買ってみようかな。