ちと規模がデカイし、しかも唐突過ぎるなぁ。

CNNがフィリピンでの業務を縮小し、88人がレイオフされるのだそうです。その上、雇用は2月10日まで。

下手したら国際問題だと思うが・・・。
rappler.comが報じています(2018年1月12日午後12時38分投稿・更新=Youtubeの映像は公式チャンネルです)。

フィリピンでCNNのブランドを運営しているのはナイン・メディア・コーポレーションという会社なのですが、こちらでは目下「規模を適正化する」("rightsizing”)という大義の下、従業員の削減に取りかかろうとしています。

しかも、勤務は2月の10日までだと告知されています。

関係筋によると、レイオフされるのは88人。社として業務の見直しをしたところ、不要なポジションがあったと書面で通知されての解雇だそうです。

なお、書面には同社の社長であるアーミー・ジャリン・ベネット(Armie Jarin Bennett)氏の署名が入っていたので、サイトではコメントを求めたのですが、記事の配信時までに答えは無かったとの事です。

なお、書面にはレイオフされる従業員は、当日まで取材をせずに転職活動をしても構わないと書かれていました。また、無断欠勤をしたとしても、給与や退職金はキチンと払うとまで書かれていました。

ちなみに、レイオフされるのは編集者や技術者、カメラマン、コーディネーターにフロアー・ディレクター、グラフィカル・アーティストに副プロデューサーなど広範囲に渡ります。

労働組合の上部組織に当たるGMAタレント協会(Talents Association of GMA=TAG)では、レイオフされる従業員を支援するとの声明を11日に発表しています。

「長年の仕事にもかかわらず、メディア業界では雇用の確保が弱まるばかりだ。そこにCNNフィリピンズが加わったので、我々としては同社の従業員の味方となる」(“We stand with our colleagues at CNN Philippines as they join countless of other media workers who have been deprived of job security despite their years of service,") とフェースブックのBuhay Mediaという労組の交流ページで宣言しています。

「今後、メディアの株主や当局に注意喚起し、業界が問題に直面していると表明し続けていく。『才能ある独立請負システム』という契約従業員形態のような存在や、弱い労組のシステムや雇用期間が確保されなかったり退職金が無いのが現状だ」“We continue to call the attention of media stakeholders and legislators to address the issues faced by the industry – such as the existence of the talent/project employee/independent contractor system (aka contractual workers), the absence if not lack of benefits and security of tenure and weak union systems,”)。

ちなみに、フィリピンではTV5という局が長年勤務していた従業員98人を解雇しています。大半が契約社員だったのですが、キャシー・サン・ガブリエルというベテランのニュース・アンカーも大将だったので注目されていました。

「GMAやABS-CBN、TV5などでの契約社員が体験した公正で無い労働慣習や違法な解雇を、我々は決して忘れないだろう。PTVのベテラン・ジャーナリストが然るべき明快な理由も無く解雇された件についても同様だ」(“We will never forget the illegal dismissal and unfair labor practices experienced by contractual workers in GMA, ABS-CBN, and TV5. We also remember how veteran journalists in PTV were terminated with no clear and valid reasons,”) とTAGは糾弾しています。

TAGでは、フェイク・ニュースが蔓延する中で報道機関の重要性は増していると指摘しています。

「フェイク・ニュースが蔓延するにつれ、真実や説明責任が今までに無く重要性を帯びている。我々としては、報道機関を強烈にサポートせねばならない。彼らが必要とされる時に崩壊するかもしれない事の無いようにしたいからだ」(“At a time where fake news is rampant, and the call for accountability and truth is ever so crucial, we must fiercely support our news institutions so they may not crumble when they are needed the most,")。

どうも、CNNフィリピンズだけの話では無く、業界全体が危機的な様相を呈しているようですね。

ISISの付け目にならなければ良いのですが。また、それ以前に雇用は確保していかないと。知恵を絞るのが経営者の責務なのに。もっとも、これは日本のメディア業界の経営者にも言える話ですけどね。