WSJ編集主幹
今回の中国政府によるウォールストリート・ジャーナルの特派員3人の追放に対し、同紙の編集主幹が激怒しています。そらそうやわなぁ。

talkingbiznews.comが報じています(2020年2月19日付け)。写真も引用させて頂きました。

さて、お怒りなのはマット・ミューレー(Matt Murray)氏。19日付けで、次のようなメッセージをスタッフに回覧しました。

従業員諸君:

本日19日、中国政府が北京の我々の同僚3人の追放命令を下した。厳しく、かつ、前例の無いアクションだ。

ウォールストリート・ジャーナルのニュース部門は、中国で40年もの間、手堅いスタッフによって守られてきた。同時に、我々の分野で最も大事な1つの地域を深く取材して来た。弊社のジャーナリストは何度となく自らを抜きんでた存在に高めてきたし、弊社もまた深くて洞察に富み、色彩豊かで力強い報道を重ねて来た。我々の読者は、中国の方々も含め、数百万人も存在する。そうした読者は、中国と、その社会の勃興の様子を取材するウォールストリート・ジャーナルによって情報を伝えられ、事態を深く知る事となって来ていた。実際、弊社と、弊社のジャーナリストが、中国が世界に於ける大きな力を持つようになる上で、かの国を上手く理解する中軸的な役割を果たしてきたのは疑いが無い。当初は、中国政府も西側の記者に門戸を開放するという明確な目標があったのだ。

我々の重要な仕事は、今に至るまで適切であり続けている。wsj.comのトップ記事で、諸君は我々の同僚が、過酷な1日であったとしても読者に向けて啓蒙的な記事を執筆している事を見て取れるだろう。

ジョッシュ・チン君とチャオ・デン君、フィリップ・ウェン君ら追放された3人の記者は、弊社の素晴らしい伝統を体現している。懸命になって自らの才能を中国取材に向けた専門家として、3人は厳密で入念な、そして知識に裏付けられた説得力のある記事を執筆してきた。今なお、チャオ君は武漢に滞在している。自らを感染の危険性と晒しながら、新型ウィルスについて報じているのである。危険に向き合う事こそ、ジャーナリストの道ではないか。そして、彼らと共に、厳しい状況にあるにもかかわらず、ここ数週間は画期的な記事を行って来たチーム全体が際立つ存在となっているではないか。

我々全員が、彼らに寄り添わねばならない。ウォールストリート・ジャーナルは引き続き中国を、その高い基準による報道を行っていく事を疑わないでくれ。今後も中国について書き続ける。恐れも思い入れもアジェンダも無く、ただ真実について書き続ける。我々は、弊社のジャーナリストと、その記事と安全を守り続ける。そして数日中に、今回の措置を撤回させるように運動し続ける。
見事な演説です。落ちこぼれの新聞記者の成れの果てながら、敬意を表したい。これこそ、記者魂。ジャーナリストのプライドここにあり、ですね!