年末ドン詰まりでもネタが尽きないぞ(苦笑)。イーロン・マスク氏が「あらゆるソーシャルメディア企業が米政府のためにコンテンツを検閲している」と発言したと、プレスTVというサイトが報じています(2022年12月27日午後8時16分投稿。同日午後8時39分更新)。

マスク氏はTwitterの買収後、かつての自社がFBI、CIA、ペンタゴンなどの米国政府機関と共謀し、アメリカの選挙やウクライナ、COVID-19に関する情報を弾圧していることを示す文書を公開しました。

「『全て』ソーシャルメディア企業は、政府の重大な関与と、時には明確な指示によって、厳しい検閲を行っている」(“*Every* social media company is engaged in heavy censorship, with significant involvement of and, at times, explicit direction of the government,”)とTweet。「例えば、グーグルは頻繁にリンクを消す」(“Google frequently makes links disappear, for example.”)とも語っています。

ほとんどの人は、マット氏の指摘の重要性を評価していない。

「全ての」ソーシャルメディア企業は、政府の重大な関与と、時には明確な指示によって、厳しい検閲を行っている。

例えば、グーグルは頻繁にリンクを消す。

「民主党が上下両院とホワイトハウス および行政府を支配していた頃、大手テック企業のCEOを何度も召喚し、『もっと検閲しないと罰するぞ』と、あからさまに脅迫していた。 そして国土安全保障省やFBIやCIAが巨大な圧力をかけた」(“When Dems controlled both houses of Congress and the WH (and Exec Branch), they repeatedly summoned Big Tech CEOs and openly and explicitly threatened them: if you don't *censor more*, you will be punished. And DHS/FBI/CIA applied immense pressure.”)とTweetしたピューリッツァー賞受賞者のアメリカ人調査ジャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏への返信が上記の発言です。

マスク氏は、アメリカの作家兼ジャーナリスト兼ポッドキャスターのマット・タイビ氏が、マスク氏の承認を得て公開したTwitterの内部コミュニケーションにも言及。Twitterの上級幹部がFBIやCIAのメンバーと定期的に会合を開いていた事が窺える内容でした。FBIやCIAは、2020年の選挙に向けて停止すべき 「数百の問題アカウント」 のリストを渡していたそうです。

タイビ氏は、政府は「事実上すべての大手テック企業と接触していた。フェースブック、マイクロソフト、ベライゾン、Reddit、ピンタレストなどがそうだ」(“with virtually every major tech firm. These included Facebook, Microsoft, Verizon, Reddit, even Pinterest.”)とも主張しています。

CIAの諜報員は 「ほぼ常に」 これらの企業とFBIの海外影響作業部会(Foreign Influence Task Force)との会議に参加していたとの事です。

タイビ氏によりますと、この作業部会は外国による選挙干渉疑惑の対策に招集されていたのが、 「山のような国内でのモデレーション要求」 (“mountains of domestic moderation requests.”)をするようになっていったそうです。

ドナルド・トランプ前米大統領は、Twitterとフェースブックが、ハンター・バイデン氏とウクライナのエネルギー企業との商取引の疑惑を含むニューヨーク・ポストの記事をユーザーが共有するのを制限する政策を実施し、ジョー・バイデン氏の選挙運動を支援しようとしていると非難していた事があります。ジョー・バイデンが同社の顧問と会談したとしています。

「さて、ビッグテック―ビッグテックで何が起こっているかわかるだろうか?はこれらの記事を検閲し、バイデンをこの不可能な窮地から救おうとしている。にっちもさっちも行かなくなっている」(“Now, Big Tech — you see what’s going on with Big Tech? — is censoring these stories to try and get Biden out of this impossible jam. He’s in a big jam,”)と、トランプ氏は述べました。

「彼と彼の家族はペテン師で、ほら捕まった、捕まった」 ("He and his family are crooked and they were caught, they got caught,")とも語っています。

グリーンウォルド氏は、2020年の大統領選挙の数週間前に、CIA、ビッグテック、民主党全国委員会と同盟関係にある企業メディアの枢軸が、バイデン氏が票を獲得するために絶対的な嘘を広めたと、自らのレポートで主張しています。

「CIA、ビッグテック、企業メディアのリベラル派、民主党」(“the CIA, Big Tech, the liberal wing of the corporate media and the Democratic Party”)が「当時優勢だったバイデン氏に関する一連の報道」(“a series of major reports about then-presidential frontrunner Biden.)を検閲したり抑圧したりしていたと、ご本人は続けています。

まぁグーグルはソーシャルメディアではありませんが・・・。事実ならインターネットのエコシステムへの信頼を根底から揺るがす話ですね。ちなみに、かなり古い話ですが、2011年に民主党の対IT強硬派として知られるジョー・リーバーマン上院議員(民主党)が、当時のTwitterに対して「プロパガンダ投稿しているタリバンのアカウントを停止せよ」と発言していた事があります。

この時、リーバーマン上院議員はグーグルにも書簡を送ったところ、「積極的に反応してくれた」そうです。議員からしたら書簡でも、受け取った側からすれば「圧力」と感じたのかも。また、第三者であるグリーンウォルド氏から見たら、「これは圧力だ」と思ったのかも。

いずれにせよ、目下のところは「火のない所に煙は立たず」という感じでしょうか。正直、もう少し検証が必要な話ではありますが。