英国のインパブリッシングというメディア業界情報サイトによりますと、パブリッシャー・ブランド向けデジタル広告プラットフォームであるOzoneが、LBGTQ+メディアブランドであるPinkNewsとの新たなパートナーシップを締結した事を発表しました。この新しい提携により、PinkNewsはOzoneの広告主に対する集中的な視聴者提案の一部となる予定なのですって(2023年3月20日午前9時5分投稿)。

毎月1億人以上のユニークユーザーを持つPinkNewsは、ウェブサイト、ソーシャルチャネル、アプリでエンゲージメントを提供。情報を提供し、変化を促し、人々が自分らしく生きる力を与えるという明確なミッションを掲げ、17年以上にわたり、LGBTQ+コミュニティの権利を支援し、キャンペーンを展開する最前線にいるとの事です。同社のウェブサイトthepinknews.comには、毎月800万人のユニークユーザーが訪れ、英国内外の変革の原動力となり続けていると配信元は述べています。

一方のOzoneは、視聴者へのアクセスを一本化する事により、広告主が出版社と協力するための補完的な方法を提供するプラットフォームであると述べています。PinkNewsは、広告主のためにLGBTQ+の消費者を惹きつけるリッチなクロスメディア・ソリューションを配信し続けるとする一方、Ozoneは、同じブランドに対して、コンテンツ主導の幅広い環境ポートフォリオで、オーディエンスの規模と深さの提供に焦点を当てます。新たなパブリッシャーが提携に加わるたびに、オゾンのプラットフォームが持つコンテキストに富んだインサイトとアクティベーションの機能がさらに深みを増していくのですって。

なお、Ozoneでは、アジアン・メディア・グループ、オートビア、メール・メトロ・メディアなどとも提携しており、PinkNewsは参加最新事例となります。

Ozoneのビジネス開発ディレクターであるディプティ・パテル氏は、 「あらゆる規模や形態の出版社のために持続可能な未来を創造するビジネスとして、ピンクニュースをオゾンファミリーに迎える事が出来た。これ以上嬉しい事は無い。LGBTQ+コミュニティのパワーブランドであるPinkNewsを、当社のプログラマティックな専門知識でブランドと結びつけ、読者に情報を提供し、刺激を与え、力を与えるための継続的な努力を支援することを楽しみにしている」と述べています。

一方、PinkNewsのベンジャミン・コーエンCEOは、「数々の賞を受賞したピンクニュースのLGBTQ+を包括するコンテンツがこれまで以上に必要とされている今、我々の母国市場で収益化を最大化するためにOzoneと提携する事を本当に嬉しく思う」と語っています。

「PinkNewsでは、このパートナーシップにより、PinkNewsが英国を拠点とするジャーナリズムへの投資を継続し、増え続ける世界中の読者に貢献出来る事を期待している」と、言葉を結んでいます。

興味深い提携。ニッチかと思ったら、マーケットとして成り立つんですね。日本では同種のオンラインメディアはあるんだろうか。