The Washington Post’s non-endorsement led to record-breaking weeks at other news orgs(ワシントン・ポスト紙の不支持表明により、他の報道機関が記録的な週に)The Philadelphia Inquirer had its best week for new subscriptions ever and The Guardian U.S. broke its single-day fundraising record — twice.(フィラデルフィア・インクワイアラー』紙の新規購読者数は過去最高の週となり、『ガーディアン』紙のアメリカにおける1日の資金調達記録は2度更新された)By Sarah Scire @SarahScire Oct. 30, 2024, 2:33 p.m.ワシントン・ポストが大統領候補を支持しないとの決定を下した後、25万人の購読者が退会したという驚くべきニュースを耳にしたかもしれない。
この数字は、ポストのデジタル購読者の約10%に当たる。読者たちは特にそのタイミングに憤慨しており、選挙まであと二週間もないという時期であり、それを率直かつ恐れずに表明した。同紙のウィル・ルイス発行人兼CEOが発表した支持しないという声明に対する3万2000件を超えるコメントの中には、購読料をガーディアンや他のローカルまたは独立系の候補者を支持しているメディアに振り向けるという声があった。
ガーディアンUSは最大の勝者の一つである可能性がある。ポストの決定に続く自然な支持のピークを活用するため、ガーディアンUSは「ワシントン・ポストとL.A.タイムズについて」というタイトルの非常に効果的なメールを金曜の夜に送信した。その中で、ガーディアンUSの編集長ベッツィ・リード氏は同紙のカマラ・ハリス支持をリンクし、次のように書いた。
L.A.タイムズとワシントン・ポストの双方には社説支持を発表する伝統があるが、我が国にとってこの最も重要な争いにおいて、両紙は民主主義の傍観者となり、いかなる候補者も疎外しない策を選んだ。この二つの紙に共通している事は何だろう? どちらもトランプ政権下で報復を受ける可能性がある億万長者のオーナーがいる。 メディアの所有が民主主義にとって重要である事がこれほどまでに明らかになった事はない。ガーディアンは億万長者に所有されておらず、株主もいない。読者によって支えられ、我々の編集の独立性を永久に保証するスコットトラストによって所有されている。誰も我々のジャーナリズムに影響を与える事はない。我々は非常に独立しており、唯一あなた方、読者に対して責任を負っている。リード氏のメール送信後、29日の夜までに、アメリカでの読者収入は216万ドルとなった(26日の夜から追加で150万ドルが集まった)。キャンペーンはガーディアンUSの資金調達記録を二度塗り替えた。25日に48万5000ドルが集まり、一日での記録を樹立し、次に26日に追加の61万9000ドルが集まった。
ガーディアンはリード氏のメールを、元のメールをまだ開封していなかったアメリカ在住の支持者と見込み顧客に27日に再送し、続いて28日にアメリカ国外の支持者と見込み顧客全体に送信した(アメリカ国外の読者へのメール送信に初日に16万ドルをもたらした)。同じテーマに基づいてレベッカ・ソルニット氏によって書かれた別のメールは初めての24時間で12万ドルを生み出した。
また、ガーディアンUSは、ポストとL.A.タイムズの支持しないという選択を「ニュースと意見の両方で」積極的に報じているとコミュニケーションヘッドのマット・ミッテンタール氏は述べた。 前週の25日以来、アメリカの読者にとってトップ5のコンバージョンストーリーはポストの支持しないニュースに関連している。ガーディアンUSはまた、ページの下部バナーのメッセージを更新した。
多くの他のニュース組織もこのニュースを利用するために動いた。リベラル寄りのディスコースブログは「ジェフ・ベゾスは嫌だ。我々は違う」と述べた。アトランティックは、今月初めにハリスを支持した事をメールで読者に思い出させ、支援を強化してきたと広報担当者は述べた。 他のメディアは、億万長者に縛られていない点を指摘した。
ワシントン・ポストの発表に対するコメントでは、特に2つの他の配信元に注目が集まった。ボストン・グローブとフィラデルフィア・インクワイアラーだ。どちらも、支持しないニュースが報じられて以来、購読者が増加したとニーマンラボに語った。
インクワイアラーは4200人以上の新たなデジタル購読者を獲得した。「通常の週の約三倍」であり、「新規開始の最大の週」であったとリサ・ヒューズ発行人兼CEOは述べた。レンフェスト研究所はインクワイアラーの非営利の非支配的所有者である。
「我々の支持、同様にすべての社説委員会のコンテンツは、課金に応じずとも読める。読者は、ある候補者を支持または反対する理由を明示するための我々の長年の支持の慣行に反応した」とヒューズ氏は追加した。「インクワイアラーの高インパクト・ジャーナリズム基金への個別の寄付も増加した」、
ボストン・グローブは具体的な購読者数公表を拒否したものの、コミュニケーションディレクターのカーラ・キャス氏は、「過去数日間に購読者の指数関数的成長を見た」と確認した。新たな購読者の多くは、「グローブが支持の伝統を維持しているために購読した」とグローブに示したとキャス氏は指摘した。
ボストン・グローブの社説委員会は10月18日にカマラ・ハリスを支持し、部分的にトランプの国家安全保障への脅威(「忠誠の売り渡し」)と極端主義グループの暴力とリンクする呼びかけ(「無秩序を煽る」)を説明した2つの社説を引用した。
ボストン・グローブの社説ページ編集者であるジェームズ・ダオ氏は、支持と投票に関する質問に答える記事を支持と共に発表した。グローブが候補者や投票質問について支持する理由について: グローブは、地域、州、全国の選挙で支持を続けており、これは我々の地域の市民生活に積極的に関与する重要な方法であると感じている。候補者や政策提倡者にインタビューする機会があり、読者が自分の決断を形成する際に知りたいと考える質問を行う。我々は説得を目的とする社説を書く一方で、問題、候補者、または投票質問に関して明確な立場を表明する事が、たとえ我々の判断と異なる意見を持つ読者であっても、彼らが自分の見解を発展させるのに役立つと信じている。最終的に、我々の目標は、足並みを揃える聴衆ではなく、よく情報を得て関与する聴衆を持つ事である。両紙の意見は「On political endorsement (ワシントン・ポスト版)」または「On political endorsement (ガーディアンUS版)」をご参照頂きたい。
サラ・シレ(Sarah Scire)氏はニーマンラボの副編集長である。メール(sarah_scire@harvard.edu)、Twitter DM(@SarahScire)、またはSignal(+1 617-299-1821)で連絡が可能だ。
ニーマン・ラボの記事を拙訳していきます(2024年10月30日午後2時33分投稿)。
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