国連のHPから拙訳してみました(2025年1月10日付け)。
It’s not censorship to stop hateful online content, insists UN rights chief(国連人権部門責任者、オンライン上の憎悪コンテンツを止めるのは検閲には当たらないと主張)


10 January 2025 Human Rights
ソーシャルメディアの投稿が憎悪や分裂を煽る事には「現実の結果」があり、コンテンツを規制する責任があると、国連人権高等弁務官が金曜日に強調した。この発言は、メタがアメリカに於けるファクトチェックプログラムを終了する決定を行った事を受けてのものである。

「オンラインでのヘイトスピーチや有害コンテンツを許可する事には現実の結果が伴う。これらのコンテンツを規制する事は検閲ではない」と、フォルカー・ターク氏はX上で述べた。
同じテーマについてターク氏はLinkedInで長文の投稿を行った。その中で、ターク氏は、安全なオンライン空間を作ろうとする努力を「検閲」と呼ぶ事は「規制のない空間は一部の人々が沈黙させられる事を意味する — 特にその声がしばしば周縁化される人々であるという事実を無視している」と主張した。また、オンラインでの憎悪を許可する事は自由な表現を制限し、現実の危害を引き起こす可能性があるとも述べている。

メタの最高責任者マーク・ザッカーバーグ氏は、7日に同社がアメリカに於けるファクトチェックプログラムを終了すると発表し、ファクトチェック者は政治的に偏っていると見なされるリスクがあると述べた。自己規制は過度の検閲をもたらすとも指摘し、メタのプラットフォームでの自由な言論への回帰を求め、「ユーザーの信頼が損なわれている」と付け加えた。
国際ファクトチェックネットワーク(IFCN)は、ザッカーバーグ氏の「誤った」主張を拒否し、それが害を及ぼす可能性があると警告している。

■デジタルの可能性
ターク氏は、ソーシャルメディアプラットフォームが人々をつなぐ事によって社会を前向きに形作る莫大な能力を持っていると強調した。しかし、彼らはまた、対立を煽り、憎悪を挑発し、人々の安全を脅かす事もできる。「最良の形では、ソーシャルメディアは対立する意見を持つ人々が交流できる場所であり、必ずしも合意に至るわけではない」と述べた。

国連の人権高等弁務官は、デジタル空間に於ける「説明責任とガバナンス」を求め続ける意向を示し、その事が公的な議論を守り、信頼を構築し、全ての人の尊厳を保護する事になると述べた。

メタの最近の決定が国連のソーシャルメディア政策に与える影響について尋ねられた際、ジュネーブの国連広報担当者は、国際組織がオンライン空間を常に監視し評価している事を強調した。「事実に基づいた情報を提供する事が私たちにとって重要である」と、テレビ、ラジオ、ウェブキャストの責任者ミシェル・ザッキオ氏は述べた。ザッキオ氏は、国連はソーシャルメディアプラットフォームでの証拠に基づく情報の提供に専念していると付け加えた。

世界保健機関(WHO)も、質の高い科学に基づいた健康情報を提供する事へのコミットメントを再確認し、さまざまなオンラインプラットフォームでの存在を維持している。

デジタルの誤情報によって煽られる危機の高まりに対応して、国連グローバルコミュニケーション局(DCG)は、虚偽の見解と戦うために積極的に取り組んでいる。そこには、情報の完全性に関する行動規範である「国連グローバル情報完全性原則」の策定が含まれている。

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