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これまで海外の新聞業界の動向などを紹介してきましたが、今後は海外のコンテンツ配信ビジネスや「ほぅ」と思わせる新規ビジネスについて紹介していきます。

いじめ問題

AIでパリ五輪とパラリンピック期間中の出場選手へのサイバー虐めを次々特定出来ていた



nagpurtrends.comというサイトの記事を拙訳してみます(2024年11月2日午後6時8分投稿)。

Can AI assist athletes in addressing cyberbullying?(AIはスポーツ選手のサイバー虐め対策を支援できるのか?)
By Nagpur Trends Team Published on 2024-11-02 18:08:30.

7月と8月、ソーシャルメディアは、2024年パリ五輪とパラリンピックに出場していた1万5000人以上のアスリートへのコメント、支持、批判で賑わっていた。同時期、プロのアスリートの間でますます議論されるようになったトピックであるオンライン虐待を、人工知能(AI)搭載のアルゴリズムが追跡していた。

ワールドアスレティックスは、パリ五輪中に4つのプラットフォーム(X、インスタグラム、フェースブック、ティックトック)で少なくとも1つのアクティブなソーシャルメディアアカウントを持つ1917人のアスリートを監視した研究の結果を木曜日に発表した。このAIプログラムは、35万5873件の投稿とコメントを審査し、3万4040件の虐待的なコンテンツを特定した。うち、人のレビューによって809件がいじめであると確認された。

AIはこれにおいて重要な役割を果たしている。AIプログラムは、競技期間中に行われた約5億件のソーシャルメディア投稿を追跡し、35の言語で攻撃的なコンテンツを特定することができる。脅威アルゴリズムを使用して、攻撃的または嫌がらせ的に見える投稿をハイライトする。その後、投稿がいじめであると判断された場合に必要な措置が取られる。

※興味深そうな記事を拙訳しておりますので、よろしければ読者登録お願いします。後、拡散も出来れば。




旭川 女子中学生死亡 再調査委“いじめが自殺原因”報告書提出←という報道をNHKがしてるんですけど、北海道中学校長会は一言も触れず

 

昨日NHKが表題のような報道をしたのですが。

北海道中学校長会さんはと言いますと。

 

最後の更新が7月4日(2024年9月3日午後6時47分時点)。過去には号外を出した事もあるというのに。

これ、号外を出す理由としては十分すぎやしませんかね?

苫小牧に短期間ながら住んだ事があり、フレンドリーな人達ばかりという印象がある北海道なのですが、こと教育に関しては冷血漢の管理職ばっかりとなるのでしょうね。これぐらい言ったって構わないよね。

オーストラリアでも酷い子供のいじめ。「親としての責任がある。管理のポイントは私たちから始まるのだ」との指摘が



オーストラリアのウーメンズウィークリーの記事を拙訳していきます(2024年8月17日付け)。

August 17, 2024

Bullying in school: The dark side of the schoolyard(学校でのいじめ:校庭の闇)
The Weekly investigates a disturbing increase in the incidence of bullying, both in the playground and online, and asks the experts how we can keep our children safe.(本誌は、遊び場でもネット上でもいじめが増加しているという不穏な状況を調査し、子供たちの安全を守るにはどうすればいいかを専門家に尋ねてみた)
Genevieve Gannon


メルボルンの寒い夜、元教師であるケイティ・ゴビック氏は、小学校の保護者たちに対して、これから目にする内容が衝撃的であると警告した。図書館には、絵本や小さな手で折られた紙の鎖の中に座る母親と父親たちが集まっている。ケイティ氏は本日早くに、5歳から11歳の子供達に、この講義の異なるバージョンを行った。自分専用のデバイスを持っているか尋ねた。ほとんどの子がiPad、スマートフォン、またはPCを所有していると答えた。さらに、いじめを受けた経験があるか、いじめられた事があるかを聞くと、ほとんどがあったと答えた。今、親たちは、子供達をどのように安全に守るかを学びに来ているのだ。

部屋の前方のスクリーンにビデオが準備され、ケイティ氏は再生ボタンを押す。3人のティーンエイジャーが一列に並んで立っている。中央の一人がジャンプし、両側の二人がそれぞれ彼の足を払い、バランスを崩したジャンパーは足で着地できずに地面に叩きつけられる。部屋には驚きの声が上がる。「なんてこった」と、一人の親がつぶやく。ビデオには同じ「いたずら」の別バージョンが含まれている。

「最後のビデオでは、完全に意識を失ってしまった」とケイティ氏は言う。「2020年にこれが広まっていたとき、同僚の娘のお友達が彼女にこれを実行した。彼女は2年生でした。一体どこでこれを見たのだろうか?」

このバイラルなTikTokトレンド、いわゆるスカルブレーカーチャレンジは、脳震盪、入院、若者の腕や手首の骨折と関連付けられて報告されている。子供達の身体的安全への脅威を超え、これらのトレンドがいじめのツールとして使用される事への恐れもあるのだ。

「この状況で躓いている子供が娯楽に参加するよう奨励され、結果として人気者になりたいがために行っているのかもしれない、と心配している。それはのけ者にされる、一方的にからかわれるもう一つの手段なのかもしれません」と「いじめゼロ」のCEOであるジャネット・グリマ氏は言う。「見た目には楽しく面白そうなバイラル行為が厳しい結果を招く場合がある。我々には社会としての注意義務がある。現世代や未来世代をどのように守るべきなのか?」

この夜の会話は、親たちに子供達を安全にし、責任を持ち、立ち向かう力を教えるための手助けをする試みである。ファシリテーターであるケイティ氏は、「いじめゼロ」という組織から来ている。この組織は、2009年にサイバーいじめが原因で亡くなったアレム・ハルキック君の死をきっかけに2013年に設立された。その後の警察の捜査から、自殺がサイバーいじめによって引き起こされた事を認める画期的な判決をもたらした。

その後、いじめの被害を認識する社会となった。しかし、「いじめゼロ」や、いじめの被害者であるドリー・エヴェレットさんを追悼して創設された「ドリーズ・ドリーム」のような類似組織が達成した多くの進展は、ロックダウンやホームスクーリングによる混乱によって減ってしまった。

2009年の全国調査によると、4年生から9年生のオーストラリアの生徒の27%が数週間毎にいじめにあっていた。現在では40%の子供達が頻繁にいじめを経験している。eSafetyコミッショナーは、2021年の同時期と比較して、2022年の上半期にサイバーいじめの報告が80%増加したと報告している。

「これは重要な問題です」とジャネット氏は言う。「8月には、子供達のヘルプラインがオンラインいじめに関連する過去最多の通報を受け取った」

ケイティ氏は、「驚きでは無いが、悲しい統計結果だ」と述べる。「口頭でのいじめが一般的だ。私たちが対面でコミュニケーションを取るとき、言葉でのコミュニケーションを選ぶ」

しかし、ロックダウン中に家で過ごした期間以来、オンラインでの社会交流が継続的に増加し、それに伴ってサイバーいじめも増加している。

サイバーいじめの急増は専門家を不安にさせる。対面でのいじめよりも容赦がなく、防ぐのが難しいからである。eSafetyコミッショナーのジュリー・インマン・グラント氏は、「子供をサイバーいじめに対する抵抗力を強化することが我々の『最優先事項』の一つであるべきだ」と警告する記事で、自身の事務所は「サイバーいじめと学校のコミュニティで起こっている事との間に強い関係がある」と指摘している。

学校の校庭からデジタルの領域にいじめが移ると、増幅され、集中される。「それは常に存在し、迫っている、常にそこにある」とコミッショナーは書いた。

■学校のブルース

「私は肌の色や民族的背景でからかわれ、口頭で虐待され、身体的にも被害を受けました」とメルボルンの学生、ジョーダン君は言う。これはどの年齢でもショッキングなことである。それがジョーダン君に起こったのは、わずか8歳のときであった。いじめが始まる前、陽気で遊び好きな子供であった。「学校が大好きでした」と取材に答えた。「昼休みに友達とダウンボールをするのが好きで、先生はとても幸せそうで、私の世界を綿菓子のように感じさせてくれた」

ジョーダン君の母親であるアンナ氏はシングルマザーなので、仕事を終えるまで放課後のケアに行くこととなった。そこでのいじめによって、学校を楽しみにしていた明るい子供から、緊張し恐怖を感じる子供に変わってしまった。

「私は本当に悲しく、楽しみにしなくなってしまった」と振り返る。「いじめっ子は時々私を殴ったり、私の暗い肌色について何か言ったりしました。人種差別的なコメントをし、『お前は元いた場所に戻れ』と言った。本当に傷ついた。どう反応していいか分からなかった」

放課後のケアの監督者に伝えたが、効果はなかったと言う。監督者は単にいじめっ子にそれをもうしないように言うだけで、なぜそれが痛みを伴い、なぜやめるべきかを説明することはなかった。一人ぼっちだと感じた。「誰かに言ったら、彼が本当に怒ってもっと私を殴るかもしれないから怖かった」

ある日、アンナ氏が朝食の準備をし、ジョーダン君が登校の準備をしているとき、全てが限界に達した。

「突然感情を爆発させ、ヒステリックに泣き出した」とアンナ氏は振り返る。「震えながら言いました、『学校に行きたくない』。私は『どうしたの、何があったの』と尋ねた」

「息子は、『あの子が私を殴った、学校に行きたくない』と言い、彼の頭を触らせました。そこにはこぶがあった」

アンナ氏はショックを受け、心が痛んだ。彼女は仕事を休み、直ちにいじめ問題に対処することを決意した。学校と放課後のケアプログラムに電話をかけた。

「問題には耳を傾けられず、ほとんどが無視されているように感じた。まるで、子供がやる事だから問題ないかのような扱いだった」と言う。

アンナ氏はオンラインで支援を探し、「いじめゼロ」を見つけた。そのグループは学校に来て、スタッフや学生たちと話し、アンナ氏は「事件が少なくなり、最終的には無くなった。発表がその学校やその子供にとって、間違っていると知るための基調となった」と語る。

ジョーダン君は今や13歳だが、アンナ氏は息子がオンラインで直面するリスクを常に心に留めている。「オンラインゲームをたくさんやっている。私はいくつか質問しましたが、それは知っている名前であった」と言う。アンナ氏はジョーダン君の判断を信頼している。子供の頃にいじめられたときの早期介入が、賢く自信に満ちた人物にした。

ジャネット氏は、親は幼い時から子供にオンラインいじめについて教育を始める必要があると言う。幼い子供たちは校庭のいじめに直面する可能性の方が高いが、「6年生、7年生、8年生、9年生、10年生に進むにつれて、いじめがサイバーの領域に移行していくのを目にする」と彼女は言う。

■学校でのいじめの恐ろしい代償

2022年8月、ビクトリア州ウェリビーのエリート高校が、10人の学生がTikTokクリップ「嫌いな人を見せる」を作成し、話題になった。このクリップには、彼らが「最も嫌いな」同級生のオンラインプロフィールが掲載されており、77万回以上視聴され、処分と報道が行われた。この悪意あるビデオの制作者たちは、ビクトリア州のヘラルド・サン紙に「ため込まれた憎しみを表現しているだけだ」と述べた。

これは、ティーンエイジャーが「チャレンジ」として互いをターゲットにすることを奨励する最近の心配な傾向の一例に過ぎない。「ゲス・フー」など、ユーザーに個人について潜在的に中傷的な質問をするように促すものや、「スマッシュ・オア・パス」など、個人の性的魅力を評価するものがある。

「我々は、特定のオンラインチャレンジが悲劇的な身体的損害につながる可能性があることを知っていますが、特定の子供が標的にされた場合、心理的被害も生じる可能性があります」とジュリー・インマン・グラント氏は言う。

親たちは子供がTikTok、Snapchat、Instagramといったソーシャルメディアで何をしているかに注意を払うべきである。楽しく教育的に見えるプログラムが、外見以上に陰湿であることがある。フォートナイト、Roblox、Minecraftは反社会的ないじめ行為の温床になりかねないとケイティ氏は指摘している。

「特にゲームがその典型だ。フォートナイトではスカッドを結成し、期待通りにプレイしなければ指摘される場合がある。そこで多くの事に直面する。見ていないと思っているならば、冗談でしかない」

グラント氏は心配した母親が作成したビデオを見せる。そのビデオでは、娘がマルチプレイヤーゲーム「Roblox」をプレイしている。部屋に入ると、そこには何列ものアバターがあからさまな性的行為をしているのが見えるのだ。これはいじめではないが、オンラインで子供達が何をしているかを理解する事の重要性を示している。

「6歳の子供がそれを見たのです」とケイティ氏は言う。「それをどうやって忘れるのか、どうやって見たものを消すのか?できません。」

図書館での夜の会話は、「いじめゼロ」を設立したアリ・ハルキック氏による心に刺さるスピーチで締めくくられる。ハルキック氏は親たちに、若者がオンラインで直面する脅威を理解することの重要性を強調するためにそこにいる。唯一の子供であるアレム君は、2009年にサイバーいじめの持続的なキャンペーンの末に自殺した。アレム君は、シェーンという若者との友情がこじれ、アレム君に脅迫的で中傷的なメッセージを送り始めたとき、12年生になったばかりだった。

「この子供に問題があるという兆候は全くなかった。これがどれだけ恐ろしい事を示すものだ。その晩寝る前は本当に幸せでした」と最後に見たときの様子をアリ氏は述べる。

アリ氏は21時30分に寝た。約1時間後、彼は息子がデバイスをしまって寝る時間だと判断した。

「何かコメディを見ていて笑っているのが聞こえたのを覚えている。本当に面白い笑い方をしていた」とアリ氏は思い出を語る。「ちょうどベッドから出ようとしていて、息子のドアの下に光が見え、ドゥーナを取り外して出ようとしたとき、ライトが消えるのを見た」

アリ氏は何も問題がないと思い込みベッドに戻った。目覚めたとき、アレム君は息絶えていた。

「私たちは友達に電話をかけ始め、誰も彼がどこにいるのかわからなかった。キッチンに降りたところ、メモを見つけました。」

アレム君は自ら命を絶った。数日後、数週間後に、アリ氏は息子がシェーンから脅迫的で中傷的なメッセージを受け取っていたと知る事になった。

2009年2月2日から5日までの間に、アレム君は300通以上のテキストメッセージとソーシャルメディアの通知を受け取っていた。多くの通知は、アレム君の友人たちが虐待に対抗するために「心配するな、自分達は支持している」といった内容だった。だが、結果として、アレム氏は嫌がらせから逃れられなかった。

「その絶え間ない嫌がらせといじめが本人を追い詰め、抜け出せる道が見えなくなった」とアリ氏は述べる。「睡眠不足が影響を与えた…唯一の方法としては、おそらく酔っ払っていたのだろう –それほどまでに睡眠不足だった。論理的でも無かった」

アレム君の死はコミュニティに深い傷を残し、家族や友人にトラウマを与えた。一方、ビクトリア州でいじめを犯罪として認める重要な判決につながった。また、受けたサイバーいじめはストーキングとして認識され、最終的にはシェーンが有罪判決を受けた犯罪の一つとされた。

アリ氏は息子を守れなかったことを悔み、自分の責任を感じているが、今できることは自らの話を伝え、他の若者たちのために変化をもたらす事だとしている「ある日目が覚め、恥辱と罪悪感が人々にできるだけ多くを知らせるための動機となった」と彼は述べる。「私は皆さんにこの悪夢を経験しないための機会を提供しようとしているのだ」

■いじめの第一の防衛線

いじめは学習された行動である。「いじめゼロ」(Bully Zero)は、学校で良い習慣を育み、子供達にオンライン生活を切り抜けるためのスキルを提供することを目指している。しかし、ケイティ氏は親が自分自身と子供を教育する必要があると強調している。

生まれたときからデジタル技術に囲まれていた『デジタルネイティブ』は非常に賢明であると言う。「彼らはパスワードを破る方法を知っているし…(特定のアプリやゲームが)教育を支えるために必要だとあなたに思わせる方法にも通じている」

現状では、十分ではない。2015年のノートン調査では、オーストラリアの親の74%が子供がオンラインで何をしているのかを知らず、41%が子供のオンライン活動を一度もチェックしていない事が判明した。ここには変革の必要がある。

「我々にとって、いじめ、対面でもサイバーでも、による死や自殺を1件でも防ぐことが、我々の組織の究極的な目標だ」とジャネット氏は言う。

学校の図書館では、ケイティ氏が親たちに、子供がいじめに遭っていると疑う場合に注意すべき警告サインについて説明している。

「行動の変化に気を付けて。デバイスを隠そうとしているのかもしれない。誰とオンラインで話しているのかについて秘密にしているのかもしれない。不安や恐怖を感じている、説明できない頭痛や腹痛 –『今日は学校に行きたくない、お腹が痛い、耳が痛い』などがある」

多くの子供やティーンエイジャーは、いじめを報告すると事態が悪化するのを恐れている。サイバーいじめの場合、彼らはデバイスが押収されることを心配しており、パーティー招待が交換されたり、放課後にソーシャルグループがつながる場所であるため、孤立し、友達を失うのを恐れる。

ケイティ氏とアリ氏の両者が言うように、鍵は子供がいじめを経験した場合や、自分自身が誇れないことをした場合でも、親に安心して話せるようにすることである。意識を持ち、心を開くことである。

アリ氏は、13年前にこの椅子のひとつに座っていたなら、物事は違っていたかもしれないと語る。

「私たちの子供たちは、私たちが10歳、12歳、14歳だった頃よりも多くの事に気づき、晒されている」と説明する。「だが、親としての責任がある。管理のポイントは私たちから始まるのだ」

※名前はプライバシーを保護するために変更されています。この記事が皆さんに苦痛をもたらす場合、ライフライン(13 11 14)またはキッズヘルプライン(1800 55 1800)に連絡出来ます。

※著者
Genevieve Gannon
シニアライター

オーストラリア女性週刊誌のシニア・ジャーナリスト。15年のキャリアを持ち、調査報道、犯罪、社会問題、時にはセレブリティへのインタビューに力を入れている。シドニーにある自宅では、パートナー、クリケットという名のとてもやんちゃなグレーの猫、そして多すぎる小説(そんなものがあるのかどうかわからないが)と一緒に暮らしている。インスタグラム@gen_gannonでストーリーやおすすめの本を紹介している

宮城県加美町の小学校いじめ被害者家族への学校側の暴言は、いじめ防止対策推進法の第二十三条に引っかかるんでは?



(いじめに対する措置)
第二十三条 学校の教職員、地方公共団体の職員その他の児童等からの相談に応じる者及び児童等の保護者は、児童等からいじめに係る相談を受けた場合において、いじめの事実があると思われるときは、いじめを受けたと思われる児童等が在籍する学校への通報その他の適切な措置をとるものとする。
 学校は、前項の規定による通報を受けたときその他当該学校に在籍する児童等がいじめを受けていると思われるときは、速やかに、当該児童等に係るいじめの事実の有無の確認を行うための措置を講ずるとともに、その結果を当該学校の設置者に報告するものとする。
 学校は、前項の規定による事実の確認によりいじめがあったことが確認された場合には、いじめをやめさせ、及びその再発を防止するため、当該学校の複数の教職員によって、心理、福祉等に関する専門的な知識を有する者の協力を得つつ、いじめを受けた児童等又はその保護者に対する支援及びいじめを行った児童等に対する指導又はその保護者に対する助言を継続的に行うものとする。
引用終わり。

「当該児童等に係るいじめの事実の有無の確認を行うための措置」が「あまり騒ぐとお母さんの名が町中に知れ渡りますよ」になるんでしょうか?

続報を待ちます。窓口になった教員の言い分も聞きたい。いや、少なくとも地域の人たちは聞かねばならない話です。
 

トランプ氏暗殺未遂事件で「こいつが犯人だ」とイタリア人ジャーナリストの写真が晒上げられる。本人は法的措置視野…しかも、背景にはサイバーいじめが



マルコ・コムというサイトの記事を拙訳していきます(2024年7月14日午前4時48分投稿)。
Marco Violi, the Italian who went viral after the attack against Trump: I strongly deny being involved(トランプ氏への攻撃で話題になったイタリア人マルコ・ヴィオリ氏: 関与を強く否定)

After alarms were raised about the attack that could have cost the life of the former president, a photo was released of the alleged shooter who was shot by the police and who was not the one responsible(前大統領の命をも奪いかねないこの襲撃事件への警戒が高まった後、警察に射殺された犯人とされる人物の写真が公開された)

Actualizado 14/07/2024 - 04:48 CDT

アメリカ合衆国大統領候補への攻撃は、どの民主主義国においても常に懸念される。ドナルド・トランプ氏に弾丸がかすめて傷を負わせたその瞬間、そして特にその後の数分間は混乱の時であった。その間、FBIだけでなく、誰が犯人なのか捜していた。

その瞬間、ソーシャルメディアのX.comなどで疑わしい人物の画像が広がり始めた。

その写真には、攻撃の実行者とされる白人の男性が映っており、太めの体格で、ひげを生やし、サングラスをかけ、黒いキャップをかぶっている人物がマルコ・ヴィオーリという名前だとされた。もっとも、本人のアリバイは完璧で、犯人でないことがすぐに判明した。

ヴィオーリ氏は以前、イタリアンサッカーファンのオンラインコミュニティで少し変わった人物として知られ、ネット上の荒らしに広くいじめられていた。

■トランプ攻撃で非難されたイタリア人

容疑者の条件には合わなかった。ネイティブのイタリア語を話し、本人のビデオでは攻撃に関する言及は全くなかったからだ。

この情報はインターネットユーザーや事件を追っている人達を納得させるものではなかった。さらに、屋上で射殺されたとされる容疑者の画像が公開されたが、その人物はマルコ・ヴィオーリ氏に似ていなかった。何かが間違っていた。

その通りである。イタリア人であるヴィオーリ氏は、元大統領かつ次回選挙の大統領候補であるドナルド・トランプ氏に攻撃を行っていないことを否定しなければならなかった。「この状況に関与していることを強く否定する」と、彼はインスタグラムアカウントを通じて発表した声明で述べた。

■マルコ・ヴィオーリ氏の説明

「インスタグラムとXで無数の通知を受け取ったため、真夜中(正確にはイタリア時間で午前2時)に目が覚めた」。この話の始まりが、ドナルド・トランプを撃った犯人として完全に排除される結果となる展開を突然迎える。「私はイタリアのローマにいる。そして、スカイTG24で見た事を除けば何が起きたのか全く知らなかった」と述べている。

本人の画像の広まりは、自身に対する陰謀に対応した事が原因だと、ヴィオーリ氏は言う。「私のアカウントに関するニュースは完全に根拠がなく、2018年から私の生活を破壊している敵対的グループによって組織されたものである。彼らは私の家に潜入し、私のインターホンやドアの写真を撮影しているからだ」。

親戚や本当のストーカーが組織したXのアカウントLogikSEOと@Moussolinhoというのが存在する(最後に見たとき、これはXによって無効化されていました)。私はこれ以上言うことはありません。15日にはこのフェイクニュースを作成したXアカウントとフェイクニュースを広めたニュースヘッドラインに対して告訴を行う予定だ」と述べ、名誉を清算するために法廷で戦うとの決意を示している。

■では、マルコ・ヴィオーリ氏とは誰か?

容疑者自身が容疑を否定し、イタリアから引き金を引くことが物理的に不可能だったため、彼自身が新たな視聴者に自己紹介した。「2006年からジャーナリストをしている私は、見出しで疑わしいモンスターを非難する前に全ての情報源を確認する必要があると十分わかっている。これ以上言う事は無い。2018年からこれらのヘイターに対する刑事告訴もあるため、私を一人にしてほしい」と礼儀正しくお願いしている。

記事は、これらの言葉で締めくくられている。ローマのサッカークラブであるASローマのニュースを報じるウェブサイト、Romagiallorossa.itの編集者兼ディレクターであるマルコ・ヴィオーリ氏のものである。



フィリピンのマニラ・タイムズがWHOの発表を報じたところによると、サイバー虐めに耐えている子供は3割超なんだって



マニラタイムズの記事を拙訳していきます(2024年7月3日付け)。

Over 30% of children endure cyberbullying(サイバー虐めに耐えている子供は3割超)


サイバーいじめは、WHOによると、世界中の30%以上の子供たちに影響を及ぼしている脅威として浮上している。

1日にWHOがフェースブックに投稿したビデオでは、脅迫的なメッセージ、性的嫌がらせ、噂や嘘の拡散など、様々な形態のオンラインでの嫌がらせが8歳から14歳の子供たちを対象にしていることが強調された。

「思春期には、子供たちがデートやロマンス、そして引かれるものに対して興味を示し始めるため、オンラインでの暴力に対する脆弱性が高い」とWHOは指摘している。

2019年の国連児童基金(ユニセフ)の報告書によれば、フィリピンでは13歳から17歳の子供たちのほぼ半数がサイバー暴力を経験している。その内訳は、男性が約44%、女性が43%である。

フィリピンの子供たちが経験するサイバー暴力の約3分の1はインターネットや携帯電話を通じた言葉による虐待であり、4分の1は性的なメッセージで、女性が男性よりも多く関与している。しかし、ユニセフによれば、自身の裸や性的活動の画像や動画が事実であれ捏造であれ、オンラインや携帯電話で共有されたと報告する男性の数は女性の2倍である。

一方、2019年の国際学力評価プログラム(PISA)によれば、フィリピンの学生の65%が1ヶ月に少なくとも一度はいじめを経験しており、40%は週に一度以上の頻度でいじめに遭遇している。

PISA 2022では、フィリピンの学生の3人に1人が学校でいじめを受けており、これは女子の約43%、男子の53%に相当する。

フィリピンでは、サイバーいじめに主に2013年の反いじめ法(共和法第10627号)と2012年のサイバー犯罪防止法(共和法第10175号)を通じて対処しており、これらの法律はサイバーいじめを含むいじめの定義と加害者に対する罰則を明確にしている。

WHOによれば、サイバーいじめが子供たちのメンタルヘルスに与える影響は深刻であり、しばしば不安、うつ病、自殺念慮につながる。一番の困難な点は、被害者が経験する恥と孤立感であり、彼らは無力感を感じ、助けを求めることに躊躇することがある。

この機関は、サイバーいじめと戦うために教育が重要な役割を果たすと述べている。親や教育者に対しては、子供たちに不適切なオンライン行動を認識する方法、積極的な傍観者であること、害のあるやり取りから退くタイミングを知ること、効果的に事例を報告する方法を教え、子供たちとの信頼とオープンなコミュニケーションを保つべきだと勧めている。

「いじめと自殺との因果関係 認められる」北海道旭川市・いじめ問題の再調査結果を公表←北海道STV



時間がかかりましたけど、ようやく。
(旭川市いじめ問題再調査委員会 尾木直樹委員長)「いじめのトラウマやフラッシュバックが影響してずっと尾を引いて長期間にわたって彼女を苦しめていたということがつぶさにわかるんです」
そうでしょうとも。
ここから先の問題は、2つあります。
  1. なぜ、通学先の中学校も旭川市教育委員会も、「いじめは無かったものと認識している」となってしまったのか。
  2. 自殺だと文春オンラインが報じるまで、何故地元の新聞・テレビメディアは報じなかったのか。
後者に関しては、ローカルメディアが全てのニュースをオンライン配信しない場合がある事を思えば、ひょっとしたら紙媒体や地上波では報じていたのかもしれない。なら、それはそれで説明しておかないと誤解を生みかねない。特に、廣瀬さんが家出してからはヘリでの捜索が行われていた事を思えばなおさらです。

最後に、旭川市教委と、当時の市長、そして道教委と北海道中学校長会は、この報告を受けて何らかの声明を発して欲しい。全く触れようとしない校長会の姿勢は、本当に酷いとしか言いようが無いので。

目的が分からないから何とも言えないが、これを受けて道警や旭川市教委はどうするのだろう



朝からアクセスがそれなりにあるな、と思ったらこれが原因か。

公益者通報という観点から行ったのか。それとも、処遇などに不満を持ってという動機なのか。

いずれにせよ、改めて目を通すと、どう考えても虐めだし、特に35Pの下りを読むに至っては戦慄されられた。今更ながら、当時の旭川市教委の対応には問題があったとしか言えない。

それにしても。

こういう風に、地元の報道機関をすっ飛ばしていきなりネットで晒上げという事態を、北海道のメディア関係者は重く受け止めるべきではないか。

フィリピンでいじめ防止活動家らが全国規模で対策プログラム開始



フィリピンのABSCBNニュースの記事を拙訳していきます(2024年6月20日午後7時12分投稿)。写真はサイトから引用させていただきました。

Anti-bullying advocate, PMHA launch 'No Bully Program' in high schools nationwide(いじめ防止活動家とPMHAが全国の高校で「No Bully Program」を開始)
Ched Rick Gatchalian, ABS-CBN News
Published Jun 20, 2024 07:12 PM PHT
Clipboard

いじめは心身の健康を危険にさらすため、非営利団体のフィリピン・メンタル・ヘルス協会(Philippine Mental Health Association, Inc=PMHA) は、いじめ防止活動家のミア・マグパンタイ氏と協力して「いじめ撲滅コーチ・トレーニング」を開発した。

このプログラムは、いじめやネットいじめが多発している国内の中学校を対象に、いじめを防止・防止するための段階的なプロセスと一連の介入を教師に習得させ、いじめの加害者と加害者の双方との強いつながりを育むことを目的としている。

「いじめゼロプログラム」はすでに2023年2月に始まり、全国の12の学校から130人以上の職員を指導している。

今年は、研修や他のいじめ対策教材を利用するための財政的余裕のない学校を中心に、さらに10校から20校を対象とする予定である、とマグパンタイ氏は述べた。

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そのため、PHMAとマグパンタイは、他のパートナー団体とともに、6月21日にタガイタイ・ミッドランドでゴルフトーナメントによる募金活動を行なう。収益はすべてモジュールを印刷し、プログラム参加者に配布するために使用される。

■フィリピンでのいじめの有病率

最近、教育省 (DepEd) がわずか一ヶ月あまりの間に学校での約170件のいじめの事例を報告し、いじめが再びネット市民を不安にさせた。

同局は「Telesafe」ヘルプラインを通じて2023年11月24日~2024年1月11日に報告を収集した。

さらに、教育分野を評価することを任務とする第二議会教育委員会 (EDCOM 2) によると、フィリピンは生徒が学校で安全ではないと感じる国のトップである。

「データは、多くの国際的な評価から、生徒が学校で安心していないことを示す。被害者は毎週いじめられており、多くは安心できず、勉強に集中できない」とEDCOM 2のカロル・イー事務局長は述べた。

■被害体験が動機

マグパンタイ氏は、本人とチームを駆り立てているのは、かつていじめられた仲間の悲痛な経験であると述べた。

比2


「いじめがどれだけ人を傷つけているか、私は個人的に見てきた。私の友人がいじめを受けており、それが身体的および精神的健康、自信、幸福、および人生観全般にどのような影響を及ぼしたかを目の当たりにした」と振り返る。

「我々は、誰もがいじめに一人で立ち向かうことのない、支援的なコミュニティを構築することに情熱を注いでいます。私たちの努力が誰かの人生に本当の違いをもたらすことができることを知っているので、私たちはこの大義にコミットし続けているのだ」と付け加えた。

■いじめのない環境の実現

「No Bully Program」は、学校でいじめがなくなる未来を実現するのは非常に困難に思えるかもしれないと知っている。だが、その背後にある団体は、訓練のような重要な一歩を踏み出す事だと考えている。また、それが可能であることを示すのが大切だと信じている。

イニシアチブを継続するためには、より多くの人手が必要だ。

「生徒と教師を教育し、優しさと尊敬を奨励し、強力な支援生態系を確立することで、いじめを許さない文化を育める。我々にはまだ長い道のりがあると信じているが、この方向に一歩一歩進むことで、すべての人にとってより安全で包摂的な環境に近づける」とマグパンタイ氏は強調した。

オーストラリア公共放送「サイバーいじめや遊び場で嘲笑されると、ティーンエイジャーのメンタルヘルスの問題につながる可能性が。専門家が推奨するいじめっ子への対処法は」



オーストラリアのABC公共放送の記事を拙訳していきます(2024年5月26日投稿・更新)

Online bullying and playground taunts can lead to teen mental health issues. Here's how the experts recommend handling a bully(サイバーいじめや遊び場で嘲笑されると、ティーンエイジャーのメンタルヘルスの問題につながる可能性が。専門家が推奨するいじめっ子への対処法は以下の通り)

By the Specialist Reporting Team's Alison Branley
Posted 22h ago
22 hours ago
, updated 15h ago

マット・パーセル氏はまだ6歳のときに、年上の男の子たちに街のごみ箱に詰め込まれ、しばらく放置された経験がある。

この出来事は、数か月にわたる学校バスでのいじめをひた隠しにしていた頃の最後に起きた。

「私は韓国からの養子であり、私の両親は私と全く違っていた。そのため、学校ではいじめの標的にされた」と言った。

養父母がこの行動を知ったとき、学校に電話し、男の子たちは罰を受けた。

ただ、身体的な暴力は止まったが、学校バスでの嘲笑は続いた。

「いじめが何を意味するかと言えば、人間としての価値を奪う事にある」とパーセル氏は言った。

「6歳の時から高校までいじめられたことで、自分が人間でないと感じた。長年、自分のアイデンティティに苦しんだ。

「私の人生は長い間、とても悲しかった。」

父親は彼をカンフーのクラスに入れたが、それもまた問題を引き起こした。パーセル氏がいじめっ子に対して暴力で応じるようになったのだ。

「もし私の人生で追いかけてくれるメンターがいなかったら、今日ここにいないだろう。」

今週、国際的な研究により、オーストラリアのティーンエイジャーが先進国の中で2番目に高い割合でいじめを経験している事が分かった。

オーストラリア教育研究評議会(ACER)は、OECDの国際学生評価プログラム(PISA)のデータを分析し、2022年に13,437人以上のオーストラリアの学生を対象に調査を行った。

オーストラリアはいじめで第2位にランクインした。生徒の17%が「他の生徒に笑われた」と報告したが、全体的な傾向は2018年と比較して減少している。

タスマニア州の生徒が最も高いレベルのいじめを報告し、ビクトリア州、NSW州、ACT州が最も低かった。

研究によれば、ティーンの少女たちは不安、恐怖、パニックを男子の2倍の割合で報告しているが、男子はストレスに対してより屈強であるようだ。


■いじめはティーンを限界に追いやることがある

いじめは逆境体験(ACE)の一種であり、現在の若者のメンタルヘルス問題の急増に寄与している可能性がある。

「メンタルヘルス問題は、青年期に現れる。通常、幼少期からの前兆がある」とチルドレンズ・コミッショナーのアン・ホランズ氏は言った。

多くの研究から、いじめ、特にサイバーいじめが広く存在し、12~13歳の子供の3分の2以上が12か月間に少なくとも1回のいじめ行為を経験していることが明らかになっている。

オンラインでは、14~17歳のオーストラリア人の約4分の1が過去1年間にサイバーいじめの被害に遭っている。

2021年の大規模なオーストラリアのレビューによると、すべての逆境体験の中で、いじめ(サイバーいじめを含む)は後の生活において自殺のリスクを2倍にする事も判明している。

サイバーいじめの被害者となったティーンは、うつ病や不安の症状が増加する可能性が高く、特にソーシャルメディアの使用は、うつ病や不安の高いリスクと関連している。


■仲間外れにされることの影響


ディアドレ・ガートランド博士は、マードック子供研究所のレジリエンスとメンタルヘルス研究プログラムを率いており、長期的ないじめが子供たちの感情をコントロールする方法に影響を与え、学校を欠席したり家庭での関与を失わせる可能性があると述べている。

「若者にとって持続的かつ重要なストレスは、脳の発達経路に影響を与えるだろう」と指摘する。

ホランズ氏は、「中間年齢層(8歳から14歳)の子供たちに焦点を当てる必要がある」と述べた。

「こうした年齢層の子供たちは、本当に所属感を求めている。その感覚を学校で築くことができなければ、学校から離れるか、追い出される行動を取り始めるだろう」

いじめの影響に対処するために、先週の連邦予算で、アンチ・ブルイング・コレクティブや全国いじめ防止行動の日などの学校資源やプログラムのために420万ドルが割り当てられた。


■親が出来る事は何か?


ガートランド博士は、不幸からの回復やいじめのようなトラウマ的な出来事に対処するために証明された側面があると述べた。

これらには以下が含まれる:

  • ポジティブな自己認識の養成
  • 家族や友人との良好なつながりの維持
  • 文化との強いつながりの維持
  • 学校の時間外に楽しい趣味や活動を楽しむこと
  • 家族の指導
  • 学校や教師とのポジティブな関与の確保
  • 未来に対する楽観主義の養成
  • 感情を識別し調整する能力の構築

こうしたの一部を家族の伝統(誕生日や家族の休日)を持つことや、子供たちを文化に結びつけるための言語コース、スポーツ、音楽、アートなどの課外活動に登録することによって促進出来るという。

「皆さんの子供や若者が本当に楽しんでいる何かに関わるのは、回復力を構築する本当に素晴らしい方法だ」という。

親もロールモデルとして、混乱の時期に子供たちが自分の感情を理解するのを助ける必要がある。

「親は子供たちが自分の感情を認識し、それに名前をつけるのを助けることができる」と彼女は言った。

ホランズ氏は、親がティーンとつながりを維持するために創造的な方法を見つけることが重要だと述べた。例えば、一緒にくだらないテレビを見たり、料理をする事などがそうだとしている。

「彼らが一緒に時間を過ごしたくないように見えるからといって、皆さんをそばに置きたくないわけではない。ティーンエイジャーは皆さんがそばにいてほしいというのが現実だ」と指摘する。

「彼らと多くの時間を過ごし、ささいな会話を通じて、その子どもの幸福が時間とともにどうなっているかの感覚を得られるのだ」


■回復=立ち直るではない


ガートランド博士は、回復とは「バウンスバック」(戻る事)を意味しないと覚えておくのが重要であると述べた。

「回復とは、子供や若者が自分の内なる強さと周囲の強さやリソースを引き出すことだ」と言う。

「子供たちがこれらのリソースにアクセスできるとき、彼らは自分の生活で何が起こっていても、よりポジティブなメンタルヘルスと幸福を保つ可能性が高くなる。」

パーセル氏は、親がティーンの生活の中で探偵となり、「最近バスケに行っていないことに気づいた」といった「私表現」を使って、ティーンと肩を並べて座りながら何が悪いのかを引き出しなさいと言う。

「情報を引き出す必要がある—誰が何をしているのか、これはパターンか?」と彼は言った。

「判断を下す。子供を別の学校に移す必要があるか?話し合いが必要か?」

また、親が自分の学校時代の経験に関連させてティーンとつながり、いじめに対処する方法をロールプレイするために自分をターゲットにすることを提案した。

「これは言葉の道場だ。お互いに質問し合う練習をする。どうやってそれに返すことができるか?それは本当か?」と彼は説明した。


■何をしてはいけないか...


専門家からの親への重要なメッセージは、「無視しろ」や「やり返せ」といった一般的な決まり文句を避けることだ。

ガートランド博士は、そのようなメッセージは有害である可能性があると述べた。

「若者や子供たちが経験している課題を認める事が非常に重要だ。」

自分自身のいじめの経験から数年後、パーセル氏は青年福祉活動家となった。そこで気づいたのは他の若者たちもまた言葉の虐待に対抗するスキルを持っていない事だった。

その結果、スクールヤードやオンラインのいじめに対抗するための言葉やフレーズを提供するプログラム、ソーシャルカンフーを作成した。

ティーンには模擬スクリプトが与えられ、「それはどういう意味か?」や「それが本当だとどうやって知っているのか?」といった質問を使って噂を広めたり非難をする人々を防ぐための言葉のブロックを教えられる。

パーセル氏は、暴力で応じることは状況を悪化させるだけで解決しないと述べ、いじめを無視することが一度限りの出来事には有効だが、継続的な標的にはあまり効果がないと信じている。

「受け身でいると、いじめっ子からしたら大丈夫だとなってしまう」と指摘する。

パーセル氏は、若者に言葉の力の大きさを教える事が、対処法だと述べた。

「もし言葉を使って自分を守り、価値を与えるようにすることができれば、メンタルヘルスの向上につながると信じている」と言った。

若者の間でのメンタルヘルス障害は15年間でほぼ50%増加している。ABCでは若者、親、研究者と話し、このパターンの背景に何があり、どうすれば状況を好転させることができるかを探っている。


※ティーンを育て支援する上で知りたい事がおありなら、TeenMentalHealth@abc.net.auまでメールを送ってください。








韓国の超一流大学の高麗大学、入学試験でいじめの過去に懲罰。入試で最大20点減点へ。事実上不合格に


シンガポールのストレーツ・タイムズの記事を拙訳していきましょう(2024年3月22日午後6時46分投稿)。

Top South Korean university to penalise school bullies in admission exams(韓国の超一流大学、入学試験でいじめ経歴に懲罰)
Sherlyn Sim
UPDATED MAR 22, 2024, 06:34 PM
韓国で増加している学校いじめを取り締まる目的で、2025年から名門高麗大学の入学試験で、いじめの経験がある学生を処罰することになった。
ソウル経済新聞によると、同大の金東源学長は3月21日、このような学生は入試で最大20点減点されると明らかにした。
聯合ニュースによると、同校の学務委員会は、いじめが原因で退学や転校を余儀なくされた志願者の点数から最大20点を減点する。
同大学は韓国の3大名門校の1つだ。残りの2校はソウル大学と延世大学だ。
金氏は記者会見で、校内暴力で懲戒処分を受けた志願者は「利他、リーダーシップ、コミュニティ」という大学の理念を体現していないからだと述べた。
「現在は、0.1ポイントの差でも (入学許可の) 結果に影響を与える可能性があるため、20ポイントの減点では事実上入学許可が不可能になる」と同氏は述べた。
2023年のソウル市教育庁 (Smoe) の調査によると、いじめの標的にされたことがあると答えたソウルの学生の割合は、過去10年間で最高を記録した。
小学校四年生から高校最終学年までの486,729人の生徒を対象にした調査では、2.2%が学校で何らかの虐待を受けたことがあることがわかった。2022年に比べ2%増加し、10年ぶりの高水準となった。
学校内暴力で最も多かったのは言葉による虐待で、身体的虐待といじめがそれに続いた。
Smoeでは、パンデミックの間、何年もオンライン授業を受けていた学生が対面授業に戻った事が増加の原因だとしている。
ある当局者は、パンデミックの間、生徒が友人と交流する機会が少なくなり、これが紛争に対処するのがより困難な生徒に対する暴力の傾向を高めたとSmoeは考えていると述べた。
増加するいじめに対処するため、2026年度から大学入試にいじめの記録を反映させるなどの措置が2023年に導入された。
政府は、いじめ加害者が就職活動をする際に、加害者に黒印をつけるため、いじめ記録の保存期間を延長することも検討している。
近年、一部の有名人もいじめスキャンダルに巻き込まれている。
例えば、2021年、俳優のジスは学校でいじめっ子で 「性犯罪者」 だったことを認めた後、現在放送中のドラマから降板させられた。
2022年、Kポップ歌手のガラムは、中学時代のいじめが原因で、5人組ガールズグループ 「ル・セラフィム」 を脱退した。
バレーボールのイ・ジェヨンとイ・ダヨンは2021年、双子の姉妹が中学時代にチームメイトをいじめたことが確認され、代表チームから出場禁止処分を受けた。
学校いじめは、高校時代のいじめに17年ぶりに復讐する女性の姿を描いたネットフリックスの人気ドラマシリーズ 「栄光」 (ソン・ヘギョ主演) のテーマだ。
同シリーズのアン・ギルホ監督は、後にいじめで告発され、高校時代に後輩に暴力を振るっていた事を認めた。

北海道 NEWS WEB 札幌 中学1年の女子生徒自殺 遺書で相手生徒ら名指し←というNHKの記事に北海道中学校長会は反応するのかどうか



NHKが入手した新たな報告書によりますと、女子生徒は中学校の同じ学年の生徒から私物のスマートフォンや鍵を隠されたり、髪の毛を引っ張られたりして心身に苦痛を受けていて、こうした行為はいじめと認定できるとしています。
相手の生徒からはSNSで「死ね」などとメッセージが送りつけられ、女子生徒が見る前に気づいた親族が削除することもあったということです。
女子生徒は遺書の中でこの生徒らを名指しし、「いじめて、とても気持ちよかったでしょう。人に罪をなすりつけて楽しかったでしょう」ということばを残していたことも明らかになりました。
また、報告書は、小学校時代からいじめの被害を訴えても解決されない状態が少なくとも2年にわたって続き、教員や学校が適切に対応しなかったことも自殺につながったと厳しく指摘しています。
札幌市教育委員会は修正された調査報告書を14日、公表する方針です。

部分引用終わり。全文を紹介するのがはばかられるような事件です。

さて、北海道中学校長会が本日中に公表を受けて号外を出すかどうか、ですね。



最近では道教委との意見交換会で号外出してたぐらいだから、きっと出すでしょう。というか、そろそろ道内の各教育委員会は、この組織にええ加減各校で発生しているいじめ事件に対して何らかの言及をしろと言うてみたらどうでしょう。

 

Xで検索していたら、こんな事件が旭川で。天国で廣瀬さんが泣いてるぞ

 

HBCより。教育長が代わっても、この程度か。

ここまで杜撰な組織というのは珍しいが、それを以てしても西川氏の姿勢には非難されても仕方が無いものがある。全容解明を待たず国政選挙出馬とは何事か



当時の市長だった西川将人氏の回想を共同が記事にしているのですが、何だかなぁと。
 北海道旭川市で2021年、いじめを受けていた中学2年広瀬爽彩さん=当時(14)=が失踪後に凍死した問題で、広瀬さんが失踪前の19年6月に自殺未遂をしたことについて、市教育委員会が当時の市長に「学校でしっかり対応している。いじめはない」と報告していたことが11日、分かった。市教委の対応のずさんさが改めて浮き彫りになった。13日で失踪から3年となる。
一部引用いたしました。自殺未遂後に、どう「しっかり」対応したというのだろう。そもそも、学校側は廣瀬さんが自殺未遂しようかと追い詰められていたのを把握していたのだろうか。把握できていなかったか、見て見ぬふりをしたか、強引にいじめと認めなかったかのいずれかでしょ。

そんな学校に、事後の対応が「しっかり」出来るとは思えないのですが。

あと、それを以てしても西川氏の責任は免れない。こんな教育長を推薦し、市議会で了承させたのは西川氏なのだから。

そして、文春オンラインの報道で発火・大炎上したにもかかわらず、調査を見守る事無く国政選挙に出馬した姿勢は、やはり非難されても仕方なかろう。

最後に、共同通信にも申し上げたい。この回想について、当時の教育長だった黒蕨真一氏からコメントを取っていないのは何故なのか、と。本人にだって釈明や反論をする権利はあるはずだろうに。

それにしても、もうじき3年か。

スコットランドは旭川市立北星中学だらけ。何かあれば「いじめは無い」と逃げ回ると、地元の保護司が告発



プレスアンドジャーナルの記事を拙訳していきます(2024年1月24日午後12時17分投稿)。

Schools ‘turning a blind eye’ to bullying, says Aberdeen woman who worked 3 decades protecting kids(子供達を守る仕事に30年間従事したアバディーンの女性が『学校側はいじめから顔を背けていた』と告発


Jeanette Craig spent 27 years standing up for children as a safeguarder. She says bullying in secondary schools is worse than ever, and schools are failing kids by not dealing with it. Calum Petrie reports.(ジャネット・クレイグ氏は保護者として27年間、子供達のために立ち上がってきました。中学校でのいじめはかつてないほどひどく、学校はそれに対処しないことで子どもたちを失望させていると言います。カラム・ペトリが報じた)

Calum Petrie
Updated January 24, 2024, 12:17 pm

27年間いじめられっ子のために立ち上がってきたアバディーンのジャネット・クレイグ氏は、中学校はいじめを 「見て見ぬふり」 していると言います。

ジャネット・クレイグは、スコットランド・セーフガード協会の後援を受ける前は、アバディーン市議会でセーフガードとして働いていました。

保護者とは、家族、学校、心理学者、ソーシャルワーカーの間に入り、弱い立場にある子どもに関する事件に関与する独立した人のことです。

彼女の仕事の一部は、児童委員会の公聴会に提出する報告書を書くことだった。彼女は5年前に退職した。

彼女は、中学校でのいじめは昔よりも今の方が多いと考えており、ここ数カ月、本紙の取材に対し、でいじめに対して無力感を感じている親たちの話を次から次へと読んだ後、この問題について発言することにした。

ジャネット氏によると、最大の問題は、学校がいじめを真剣に受け止めなくなっていることだ。

■学校でのいじめ― 「システムが子どもをダメにしている」

「これは広く普及しており、中学校では大きな問題となっています。しかし、システムは子供たちを失敗させています。」と彼女はP&Jに語った。

ジャネット氏は、ここ数カ月の間にP&Jに接触してきた保護者の不満をほぼ逐一裏付けた。

インヴァルリーアカデミーの生徒の母親は、いじめの問題はないという学校の主張に不満を感じていたと語った。

彼女の娘はひどいいじめを受けており、家族はこの地域を離れることを検討しているにもかかわらず、である。そして、他の親たちが学校に 「いじめの文化」 があると非難しているという事実もある。

また、ブリッジ・オブ・ドン・アカデミーのいじめ被害者の母親は、学校が 「問題を隠している」 と非難した。

ジャネット氏が直接見たと言った光景は何か...

「私が専門的な立場でそれに取り組もうとしたとき、学校はそれが問題であることを認めようとしませんでした」と同氏は述べた。

「学校に連絡すると、警察に連絡するように言われます。警察に連絡しても、学校で起きたことなので対応できないと言われます」。

「学校が評判に悪くなるので、学校側は軽視するせしょう」。

「学校との会議は、物事を処理するようには見えませんでした」。

「「うちの学校にはいじめはない」 それが一般的な反応だった。彼らは見て見ぬふりをする」。

■学校にいじめ防止方針のコピーを何度も求めたが 「証拠を示してくれなかった」

アバディーンにあるロクサイドアカデミーのいじめ被害者の母親は、学校との会議で上層部が繰り返し 「ゼロ・トレランス」 のいじめ防止政策に言及したと語った。

母親は、これは言葉だけに過ぎず、中身は何もないと感じた。ジャネットもこれに同意しており、学校に介入する際の彼女の特別な 「厄介者」 だと言った。

「私が『ゼロ・トレランス』のいじめ防止政策のハードコピーを求めたすべての学校が、ウェブサイトを紹介してくれました。

「何度頼んでも、誰もコピーを作ってくれませんでした。それは私の悩みの種でした。

「彼らはいつもいじめ対策の話をしていましたが、私がその証拠を求めても、私はそれを得ることができませんでした。」。

本紙がここ数カ月間に取材した親の何人かは、子どもの学校がいじめっ子に対処するどころか、子どもを孤立させていると非難している。

繰り返しになりますが、これはジャネット氏が認識している事である。

■「被害者を隔離するのは完全に間違っている。被害者ではなくいじめっ子に対処する」

「私がこれまで担当してきた教師たちとの最大の問題は、『うちの学校ではそんなことは起きない』とか、『私たちにできることはあまりない』とか、『被害者をクラスから連れ出して、昼休みに図書館に入れよう』というような話を聞くことでした」

「いじめっ子は何も悪いことをしていないかのように逃げ回るのですが、かわいそうな被害者は図書館で一人で座って昼食を食べています。あるいは、時間割を調整したり、学校の開始時間を少し遅らせたり、出発時間を少し早めたりします」

「なぜ? いじめられっ子は何も悪いことをしていないのに」

「被害者の孤立は完全に間違っている。なのに、私は何度もそれを見てきました」。

しかし、いじめは記録され、学校のリーグ戦などに影響するため、いじめを排除することはしない。

「また、教師の中にはいじめられていると感じている人もいるかもしれません。多くを語らないようにというプレッシャーにさらされているからです」。

■「しかし、学校側は被害者ではなくいじめっ子に対処すべきです」 。

今日の中学校は 「規律と結果」 が欠如しており、いじめっ子に自由な支配権を与えている。
ジャネットさんは、いじめが生涯にわたって被害をもたらすことを十分に認識しながらも、学校と向き合うときには、しばしばいじめに反対する気持ちになったという。

「無力感はありませんでしたが、子どもに無力感を感じることもありました」。

「親もどうしたらいいかわからず、無力感を感じています」

「彼らは学校に行くことで正しいことをしていると思っていますが、壁にぶつかっています」

「私が担当したケースでは、子どもの根本的な問題は学校でのいじめであることが非常に多かった」

「いじめが10代の若者に与える影響は、一生残ります」 。

ジャネット氏は、現在の中学校には 「規律と結果」 が欠けており、いじめっ子が自由に支配できるようになっていると感じている。

「学校で利用できる支援を増やす必要があります。資金が必要なのはわかっていますが、学校では十分な支援がありません。いじめに関する教育が十分でないのです」。

「そして、いじめは問題であり、対処する必要があるということを、すべての学校が受け入れる必要があります。

「簡単な答えはありませんが、今の学校では得られない規律と結果が必要です」。

「私は間違いなく、教育システムは、いじめに対処することになると、現時点では子供たちを失敗させていると言います。」と指摘した。






こういう発表がありながら、それでも何も言おうとしない北海道中学校長会



 札幌市教委は21日、市役所で記者会見を開き、いじめ被害を訴えていた市立中学の生徒が2021年に自殺したとする重大事態調査報告書を公表した。関係者によると、自殺したのは中学1年の女子生徒。報告書は、女子生徒が被害や自殺したいとの思いを学校側に伝えていたにもかかわらず、教員らが適切に対応しなかったことが自殺に「重要な影響力を有していた」と結論付けた。檜田英樹教育長は、亡くなった原因をいじめと認め「尊い命を救ってあげられず、申し訳ない」と陳謝した。  市教委は、女子生徒が被害をうかがわせる遺書を残していたことから、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に当たると判断し、大学教授や弁護士らで構成する調査検討委員会に21年10月、調査を諮問。保護者や教員への聞き取りを行い、今年2月に報告書をまとめた。市教委がいじめによる自殺を受けて重大事態を認定するのは初めて。...
部分引用終わり。実に酷い話ですね。ところで、北海道中学校長会という組織があります。名前の通りの組織ですが、HPには今回の発表を受けてのリアクションが全くありません。札幌といえば北海道の中心地ですよね。そこの中学校で自殺事件があったのに、です。



何しろ、最後の更新が11月13日です。更新しようにも、大雪で出勤できないんでしょうか。

ちなみに、メインページには以下のような記述が。

 北海道中学校長会の公式ホームページです。

 当会は、北海道の中学校長の職能向上を図り、北海道の中学校教育の振興を目的として活動を行っております。
 このホームページでは、当会の活動報告、北海道の中学教育に関する最新の情報を掲載するとともに、各種研究協議大会の情報も掲載いたします。

少なくとも、札幌には職能向上をせんとアカン中学校が1つあるのは確か。何しろ、自殺者が出てるんですからね。

北海道の中学教育に関する最新の情報を掲載する」との事ですけど、今回の札幌市教委の発表は該当しないのでしょうか。

それもこれも、大雪で出勤できないせいなんだろうなぁ。

米上院、児童のオンライン安全策を巡りテック大手CEOを召喚へ



ザ・ヒルという米政治情報サイトの記事を拙訳していきます(2023年11月29日午後6時29分投稿)。

Tech CEOs subpoenaed for Senate hearing on child online safety(米上院、児童のオンライン安全策を巡りテック大手CEOを召喚)

by Olafimihan Oshin - 11/29/23 6:29 PM ET

上院司法委員会は、召喚された数人の大手テック企業のCEOが、ソーシャルメディア上で子供の安全を優先することについて証言する予定の上院公聴会を発表した。

ディック・ダービン上院議員 (民主党、イリノイ州選出) とリンジー・グラハム司法委員会委員長 (共和党、カリフォルニア州) は29日のニュースリリースで、5人のビッグテックCEOが1月31日に予定されているオンライン児童性的搾取に関する公聴会で証言すると述べた。

上院公聴会は12月6日に開かれる予定だった。

公聴会で証言すると予想されているビッグテックCEOには、X(旧Twitter社)CEOのリンダ・ヤッカリーノ氏、メタCEOのマーク・ザッカーバーグ氏、TikTokCEOの周受資氏、DiscordのCEOジェイソン・シトロン氏、SnapのCEOエヴァン・シュピーゲル氏などである。

両議員はまた、ヤッカリーノ、シトロン、シュピーゲルの3氏が召喚状を発行されたのは、調査について証言させるための 「数週間にわたる交渉を繰り返し拒否した」 ためだと述べた。

同委員会によると、ザッカーバーグ氏と周氏は自発的に公聴会で証言することに同意したという。

「今年の初めに、オンラインでの子どもの保護に関する最初の公聴会を専門家や支援者と開いたとき、ビッグテックは召喚状が無かった事に不満を抱いていた。我々は、必ずその時が来ると約束した。一方、証言の機会を与えられても、一部の企業はCEOの証言を拒否した。数社は当初、召喚状の受理を拒否した。連邦保安局は、Discordのオフィスに召喚状を送達しようとすらした。どちらの行動も典型的な慣行から著しく逸脱している」と、両議員は共同声明で述べた。

「オンラインで子どもたちを守ろうとする我々の取り組みが、ビッグテックから躊躇されることは最初から分かっていた。彼らはついに、子供の防護策に関して自分たちの失敗を認めざるを得なくなっている。5社が協力しているので、CEOからの連絡を楽しみにしている」と同声明は結論付けている。「親も子どもも行動を求めているから」 。

今回の公聴会は、ソーシャルメディアプラットフォームのモデレーションと政策が議会からの大規模な精査に直面している中で行われる。司法委員会は過去数カ月間、拡大する問題に対処する法案に賛成票を投じてきた。

フェースブックの元従業員アルトゥーロ・ベジャール氏は今月議会で証言し、同社が同プラットフォームで10代の若者が直面している嫌がらせや被害の報告に対処しなかったと主張した。

仏首相、学校でのいじめ対策に省庁を動員。「妥協なき」戦略を取ると表明。いじめ加害者の携帯電話没収も視野に #いじめ問題



先ほどの関連記事。フランス24の記事を拙訳していきます(2023年9月27日午後8時53分投稿)。

French PM Borne unveils 'uncompromising' strategy to combat bullying in schools(ボルヌ仏首相、学校でのいじめ対策に『妥協なき』戦略を取ると表明)

The French government on Wednesday unveiled an interministerial plan to combat bullying in schools, with Prime Minister Élisabeth Borne promising an "uncompromising fight" against such aggression. The announcement follows the suicide deaths of several teenagers that have sparked widespread indignation in recent years.(フランス政府は27日、学校でのいじめ撲滅のための省庁間計画を発表した。エリザベート・ボルヌ首相はこのような攻撃性に対し『妥協なき戦い』を約束した。この発表は、近年広く憤りを巻き起こしている数人のティーンエイジャーの自殺を受けたものである)

Issued on: 27/09/2023 - 20:53

「この動員は包括的なものでなければならない。全ての大臣が役割を担っている」とボルヌ首相はマティニョンの首相官邸で記者会見した。フランス政府は、学校だけでなく、子供の生活において重要な役割を果たすあらゆる場所で、「ハラスメントとの妥協なき戦い」を指揮する。

「私たちの計画は、100%の予防、100%の発見、100%の解決です」と首相は語った。

首相は記者会見に先立ち、自らハラスメントを受けたり、ハラスメントと闘う団体で活動している生徒の証言を聞いた。「このような話は、単純なもので無いのは言うまでもない。ハラスメントについて話すのは非常に重要であり、他人を助けることに専念することは、自分自身を立て直すための素晴らしい方法でもある」

パ=ド=カレー県で5月に起きたリンゼイさん(13)の自殺の後、ボルネ首相は閣僚数人に、新学期開始のための省庁間計画に取り組むよう要請した。

いじめっ子に転校を命じたり、ネット上で他の学校の生徒に嫌がらせをした者に罰を与えるなど、いくつかの対策はこの夏既に実施された。

政府はまた、アプリを立ち上げ、オンライン・ハラスメント専用の緊急ヘルプ番号3018を導入した。

■携帯電話の没収

ガブリエル・アタル教育相は、2024年度開始より、デンマークをはじめとする諸外国と同様の「共感コース」を学校のカリキュラムに組み込むことを発表した。

ボルネ首相は、ハラスメントの報告について、地元の検察に「組織的に」報告することになると述べた。

また、政府としてサイバー虐めの深刻な加害者の電話を没収し、ソーシャルネットワークの使用を禁止する措置も検討している。

学校でのいじめは、フランスでは10人に1人の割合で発生している。

同級生からのサイバー虐めに直面した14歳の少女は、2021年にセーヌ川に飛び込んで死亡した。

なお、この問題は、新学期が始まった翌日にポワシー(イヴリーヌ県)でニコラ君(15)が自殺し、学校でのいじめの扱いをめぐる一連の論争を経て、再び大きな話題となっていた。

アタル教育相は、すべての教育機関は「年内に」ハラスメント防止策を策定しなければならないと述べている。

(FRANCE 24 with AFP)

フランス政府、教育大臣が「学校でのいじめを止める事は最優先だ」と発言。子供に夜SNSの利用を禁止する対策も打ち出す #いじめ



ユーロニュースの記事を拙訳していきます(2023年9月28日午前9時14分投稿)。

Stopping bullying in French schools is 'absolute priority', says minister(フランスの学校でいじめを無くすのは「絶対的な優先事項」と大臣)

Published on 28/09/2023 - 08:00•Updated 09:14

フランスの教育相は27日、いじめの予防、発見、対応策を講じる計画を発表した。また、最も深刻なケースを組織的に検察に送致する事も発表した。

フランスの新学期は、教師不足と学校でのいじめという2つの問題で幕を開けた。

教師が少なすぎ、いじめっ子が多すぎるため、政府は厳しく対処することを望んでいる。そして、その通りになった。今月18日、いじめっ子とされる男が授業中に警察に逮捕され、フランス国内で反響を呼んだ。

その1ヶ月前、フランスのガブリエル・アタル教育相は、いじめっ子の転校を認める法令を布告した。

次のステップとして、教育当局に専門チームを設置し、深刻なケースでは携帯電話を没収、共感コースを設ける事などの措置がとられる。また、最も深刻なケースを組織的に検察に送致すると首相が発表した。

27日、政府は学校でのいじめ撲滅へ省庁間計画を発表した。エリザベス・ボルヌ仏首相は新学期における「絶対的な優先事項」と述べた。

2021年のフランス上院の報告書によると、フランスの1200万人の生徒のうち、毎年80万人から100万人が学校でいじめの被害にあっているという。

■「恐怖する側を変えなければならない」

ガブリエル・アタル高等教育相は、「明確な理念」に基づいて、詳細な対策を打ち出すと説明した。すなわち 「100%の予防、100%の発見、100%の対応」である。

「我々は電気ショックを求めたが、電気ショックが始まったようだ。学校でのいじめとの闘いにおいて、我々はより効果的でなければならない」

5月12日、いじめを苦に自ら命を絶った13歳の女子生徒リンゼイの死に、フランスは恐怖に包まれた。パップ・ンディアイ前教育相は、この死を「集団的失敗」と表現した。

■「ソーシャル・ネットワークはジャングルであってはならない」

ソーシャルメディアがいじめを助長していると非難されている。ソーシャル・ネットワークのせいで、嫌がらせは学校の壁を越えて被害者の家庭にまで広がっていく。

「ソーシャル・ネットワークは、大人の監視のないジャングルや遊び場であってはならない」とガブリエル・アタル高等教育相はル・フィガロの取材に語っている。

アタル高等教育相は、15歳未満の青少年が親の同意なしにソーシャルネットワークに登録出来ないようにするプロセスを、より簡素にすればどうかと提案している。この措置は、7月に可決されたマルカンジュリ法で規定されており、プラットフォーム側に確認責任を課している。



もうひとつの対策は、デジタル外出禁止令である: 「この措置はインターネット上で可能になる。例えば、午後6時から午前8時までソーシャルネットワークの使用を禁止するデジタル夜間外出禁止令を設けるというものである」。

また、深刻な場合には携帯電話を没収し、ソーシャルネットワークからの利用を禁止する可能性についても大臣は言及した。この2つのオプションは、いじめっ子が裁判にかけられる前に導入する事により、被害者を出来るだけ早く救える。

■デンマークのモデルに基づく「共感クラス」

この種の抑圧的な措置を避けるには、より予防的な措置が必要だと考える人々もいる。ガブリエル・アタル高等教育相は、ハラスメントとの闘いで「弱いシグナル」を特定するため、全生徒を対象としたアンケートに取り組んでいると述べた。

高等教育相は、地方教育当局を拠点とし、迅速に介入できる専門の「旅団」の創設を構想している。また、学校環境がいじめっ子を生み出すのを防ぐため、デンマークをモデルにした「共感クラス」を学校に導入したいと述べた。

また、11月9日の全国ハラスメント反対デーに、全ての学校でハラスメントについて話し合う専用の時間を設けることにも言及した。

昨年度のハラスメント事例の管理について監査を開始したアタル氏は、各教育機関は「年末」までに「ハラスメント防止戦略を持つべきだ」とも付け加えている。

(文中敬称略)

南アフリカ、いじめ加害者は10歳からでも刑務所行きになる法律を制定 #いじめ



capetownetc.comというサイトの記事を拙訳していきます(2023年8月24日付け)。

South Africa implements jail sentencing for school bullies(南アフリカ、学校でのいじめに実刑判決も)

Published by Adrienne Bredeveldt on August 24, 2023

警告:衝撃的なコンテンツです。

現在、学童は、嫌がらせをする者に対して南アフリカ学校法に基づく保護命令を求められるようになった。10歳以上の未成年者が学校で同級生をいじめたとして有罪判決を受けた場合、懲役刑を受ける可能性がある。

この法的措置は、いじめの被害者が自傷行為や自殺をすることを積極的に防止するために制定された。

いじめの対象となっている生徒の保護命令を治安判事裁判所に請求するには、保護者の同意を得る必要はない。

シティ・プレスの報道によると、ここ数週間ハウテン州の学校では5人の生徒が自殺した。これらの学生は、有毒物質の摂取や首吊りなどで自ら命を絶ったという。

最初の事件は6月29日、ナイジェル・ハイスクールの生徒が服毒自殺した。その数日後の7月4日にも、ゲルクスダル・セカンダリー・スクールの生徒が同様の手段で自殺した。

最近では、ソシャングヴェ少年保護センターに収容されていた10年生の生徒が自ら命を絶った。この生徒は裁判を控えており、昼休みに寮で首を吊った状態で発見されたという。

同じ日、クゲツィ・ヤ・ツィー・セカンダリー・スクールの9年生の男子生徒も首を吊って死亡した。

この一連の事件に加え、クイーンズ高校の生徒、ブライアン・ンドロヴ君が校内で服毒自殺した。

サンドトンに拠点を置くラーマン・ラーマン法律事務所のマネージングディレクターを務めるモリカ・マハラジ弁護士は、投獄は最終的な選択肢としてのみ考慮されるべきであり、10歳から18歳の子供がいじめに関与していることが判明した場合には、可能な限り短期間であるべきであると強調している。

マハラジ弁護士は、2005年の児童法38は、学校内のいじめを根絶するという明確な目的を持っていると強調している。法律の趣旨を肯定した上で、「南アフリカの全て子供に、いじめを裁判にかける権利を与えているからだ」と理由を述べている。一方、加害者はその行為の責任を問われるが、その目的は加害者を罰することではなく、更生させる事にあるとしている。

また、1996年に制定された南アフリカ学校法 (South African Schools Act 84) と併せて、生徒が被ったいかなる損害、負傷、損失についても、国や場合によっては特定の公立学校が責任を負うことができる。

例えば、学校が特定の生徒のいじめに対する絶え間ない困難に気づいていながら、介入しなかった場合に起こりやすい。そうなれば、被害者への [身体的および/または感情的な] 損害の対価を支払うことになる。

「小さないじめっ子を2つの年齢区分に分ける必要がある。10歳未満は逮捕できない。10歳以上18歳未満のいじめっ子は、最後の手段として拘束した後、両親や法定後見人に引き渡す事しか出来ない」

「万が一、当局が未成年のいじめっ子を拘束した場合、そのいじめっ子は成人とは隔離され、不当な扱いや虐待から保護されなければならない」

「逮捕後まもなく、保護観察官が速やかに犯罪者を評価し、48時間以内に裁判所の予備審問に出席しなければならない」

法律にはいじめに関する明確な規定があり、様々な形で現れる可能性がある。そこには身体的暴行が含まれ、個人が他の人やグループに身体的に殴られたり、身体的危害の脅威に直面したりする場合が該当する。嘲笑したり、攻撃的な言葉を使ったりする暴言もいじめの一種とみなされる。犯罪傷害は、悪口を言われて公然と恥をかかされた場合に発生する。

「子供が学校で他の子供にいじめられている場合、被害者および/またはその両親または法定後見人は、SA警察サービスでそのいじめを刑事告発することができます。ただし、加害者が10歳未満であれば刑事責任はなく、刑事責任を問えない」

「だからといって、いじめっ子がその行為に対して何の影響も受けないというわけではありません」などとマハラジ弁護士は説明する。

■サイバー虐め

サイバー虐めはサイバー犯罪の一部であり、子どもの精神的・情緒的な健康に深刻な、場合によっては致命的な危害を加える可能性がある。

マハラジ弁護士は、南アフリカがサイバーいじめの世界で4番目に多いホットスポットであることを明らかにする憂慮すべき統計を指摘している。ある調査では、10代の若者の5人に1人がサイバー虐めの被害に遭っているという悲惨な現実が浮き彫りになっている。また、84%もの学生が標的にされた事を認識している。

治安判事の対応として、電子サービスプロバイダーにメッセージまたは画像へのアクセスを削除または制限するよう指示することを伴う場合がある。たとえば、ソーシャルメディアプラットフォーム上のソーシャルメディアの投稿を非表示にしたり、削除したりする場合がある。

児童に関して、マハラジ弁護士は、こうしたサイバー犯罪は2008年の児童司法法75の枠組みにも含まれると説明している。この法律は、犯罪を犯したとして起訴された子供達扱う手続きを規定し、直面する可能性のあるその後の影響を概説している。

マハラジ弁護士は、 「仮にある子どもがサイバー虐めの被害者であるなら、必要な証拠を保持する事が重要である。例えば、投稿、テキストメッセージ、画像のスクリーンショットを撮影して、それを投稿した日付とその人の名前を記録することによって。この法律はまだ施行されていないが、デジタル時代の生活に伴う高いレベルのネットいじめと闘うための正しい方向への一歩である」

ハウテン州児童ラインのディレクターであるリン・ケイウッドは、幼いいじめっ子は自分の行動に対する結果を経験する事とは別に、しばしば感情的な害を受け、ケアとしっかりした指導の両方を組み合わせた支援プログラムによる支援を必要とすると主張している。深刻な場合には、少年裁判所がそのようなプログラムへの参加を義務付けたり、保護施設を確保するように割り当てたりする必要がある。

リンは「司法犯罪防止研究センターが行った2012年の全国学校暴力研究では、高校生の22.2% (100万人以上) が実際に暴行や脅迫、強盗や性的攻撃などの暴力を経験しており、その中には繰り返し経験する者もいる一方で、20%がサイバー暴力を経験していることが示された。こうした被害者は、薬物乱用の問題、不安または鬱病を発症するリスクが高かった;そして学校を中退した」と述べている。

助けを必要とするならSuicide Crisis Line–0800 567 567/Childline–116に繋いで欲しい。

(文中敬称略)

韓国の教員「親からのいじめもう沢山!」と大規模デモ #いじめ



laprensalatina.comというサイトの記事を拙訳していきます(2023年9月4日付け)。
South Korean teachers protest suicide deaths linked to parent bullying(韓国の教員、親によるいじめが原因の教員自殺に抗議)

Online News EditorSeptember 4, 2023

【9月4日=ソウル (EFE) 】 親からのいじめに関連した自殺が増加する中、韓国の教師数万人が4日、政府にさらなる保護を求めてソウル市内の通りに殺到した。

この集会は、7月に鬱病と、学校暴力事件で教師をしていた生徒の保護者への嫌がらせ疑惑に苦しんで自殺した23歳の小学校教師への追悼として呼びかけられた。

教師の死後、同じような状況で先週、別の2人の教師も自殺した。

黒い服を着た数千人の教師が月曜日、ソウルの国会前に集まり、政府に三人の死を調査するよう求め、議論を呼んでいる2014年の児童福祉法の見直しを促した。

法律では、声を荒げたり、生徒を追放・処罰したり、暴力的な態度を見せた生徒を制止したりするなどの懲戒処分をすれば、児童虐待罪に問われる可能性がある。

また、虐待で告発された教師は直ちに職務と給料を停止される。

集会の主催者によると、教師は生徒や保護者の虐待行為にさらされており、多くの場合、教師を裁判にかける。

文部科学省は、抗議集会を招集した全教組に対し、4日にデモを行わないよう要請し、集会に参加した者全員に報復すると脅していた。

この大集会は、2日にソウルで約20万人の教師が職場環境の改善を求めてデモを行った後に行われた。

北海道中学校長会、2023年8月28日午後6時2分時点でも旭川いじめ自殺事件に一切触れず #旭川いじめ事件


道中だより383号

2023-07-06

 道中だより382号をアップしました


 道中だより380号をUPしました。

 「第73回全日本中学校長会研究協議会 北海道(札幌)大会報告①」が特集記事です。

詳細はこちらへ

北海道は先週初めに夏休みが終わっているのに、まだ直していない。

北海道中学校長会、2023年8月15日午後7時37分時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ自殺事件


2023-07-06

 道中だより382号をアップしました


 道中だより380号をUPしました。

 「第73回全日本中学校長会研究協議会 北海道(札幌)大会報告①」が特集記事です。

北海道中学校長会のHP、2023年8月7日午後5時42分の時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ



道中だより383号

2023-07-06

 道中だより382号をアップしました


 道中だより380号をUPしました。

 「第73回全日本中学校長会研究協議会 北海道(札幌)大会報告①」が特集記事です。


トップの道中だよりの号数間違い、まだ直してませんね。ホンマ、お気楽な職場だこと。

北海道中学校長会のHP、2023年8月3日午後7時3分の時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ



まだ直してないね。
2023-07-06

 道中だより382号をアップしました


 道中だより380号をUPしました。

 「第73回全日本中学校長会研究協議会 北海道(札幌)大会報告①」が特集記事です。

バイデン政権、上院にソーシャル・メディア規制法案成立を促す。「可決せよと言ったら可決せよ」 #ソーシャル・メディア



メディアポストの記事を拙訳していきます(2023年7月26日付)。
Biden Urges Senate To Advance Bills To Regulate Social Media(バイデン政権、上院にソーシャル・メディア規制法案成立を促す)

    by Wendy Davis  @wendyndavis, 9 minutes ago

ジョー・バイデン大統領は24日、ソーシャルメディア・プラットフォームを規制する法案を提出するよう上院議員に呼びかけた。

「これらのプラットフォームが、利益のために我々の子供たちに対して行なってきた国家的実験に対して、我々は責任を負わなければならない」と、バイデンは国内のメンタルヘルスに関する演説で広く訴えかけた。

「今週後半、上院議員たちはオンラインで子供たちのプライバシーを守るための法案を審議する」。

そしてこう付け加えた。「可決せよ。可決せよ。可決せよ。可決せよ」

この発言は、上院商業委員会が、プラットフォームが17歳未満のユーザーにどのようなコンテンツを表示するか、またプラットフォームが10代の若者のデータをどのように利用するかを規制する2つの法案を採決する予定の2日前に行われた。

法案のひとつ、「子供とティーンのオンライン・プライバシー保護法」は、ウェブサイトやアプリが、13歳から15歳までのユーザーから明示的な同意なしに、デバイスの識別子、生体情報、位置情報など、幅広いデータを収集する事を禁止せよと謳っている。

もうひとつは、より論議を呼びそうな「キッズ・オンライン・セーフティ法」だ。プラットフォームが16歳以下であると知っていたり、あるいはユーザーが16歳以下と自覚しているであろう場合、鬱病、摂食障害、サイバー虐めなど、ソーシャルメディアの利用に関連する潜在的な害を防止・軽減するための「合理的な措置」を義務づけるものだ。

また、法案では、プラットフォームに対し、10代の若者のために最もプライバシー保護に配慮した初期設定を使用することを義務付ける。その他の規定では、未成年者への広告を許可しているプラットフォームに対し、全ての広告にラベルを付けること、未成年者を特定の広告のターゲットにしている理由を述べ、全ての商業的推薦を開示するよう義務付ける。

米国自由人権協会(American Civil Liberties Union)や電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation)をはじめとするデジタル著作権団体は、この法案は州検事総長に政治的な理由でコンテンツを検閲する権限を与えるものだとして、キッズ・オンライン・セーフティ法案に反対している。

しかし、フェアプレイ、アメリカ小児科学会、デジタル民主主義センターなど若者向け擁護団体は、議員たちにこの法案を推進するよう求めている。

「キッズ・オンライン・セーフティ法は、ソーシャル・メディア企業が、そのプラットフォームをより有害なものにしている行為から子どもや青少年を守るために、度重なる失敗を繰り返した後、その責任を問うものです」と、これらの団体は先週議員に送った書簡の中で述べている。

北海道中学校長会のHP、2023年7月24日午後6時53分の時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ

2023-07-06

 道中だより382号をアップしました


 道中だより380号をUPしました。

 「第73回全日本中学校長会研究協議会 北海道(札幌)大会報告①」が特集記事です。

今頃気づいたのですが、ここにご注目を。

道中だより383号

2023-07-06

 道中だより382号をアップしました

下線部をこちらで引いてみました。号数間違っていますね。2週間以上も経って誰も間違いに気づいてないのか。所詮この程度の組織なんだろうな。

北海道中学校長会のHP、2023年7月17日午前11時7分の時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ



先週チェック忘れてた。

道中だより383号

2023-07-06

 道中だより382号をアップしました


 道中だより380号をUPしました。

 「第73回全日本中学校長会研究協議会 北海道(札幌)大会報告①」が特集記事です。

詳細はこちらへ
今回、道中だより382号が紹介されています。「いじめ」で検索すると、以下のようなのが。
4月28日に速報値が発表された令和4年度の教員勤務 実態調査集計において,平成28 年度と比較した中学校に おける数値は,教諭の1日当たりの在校時間はおよそ 20 ~40 分減少し,有給休暇取得日数は 1.9 日増加しました。 また,部活動顧問の週当たりの活動日数は部活動ガイド ラインを88%が遵守している状況であり,ICTを活用した 業務負担の軽減を 96.5%実践しているとの結果が示され ました。コロナ禍の影響を斟酌する必要があると考えま すが,この数値から,働き方改革の推進と業務の負担軽 減実現のために,学校現場で取り組むこと,関係機関に 働き掛けて支援をいただかなければならないことについ て,全国の中学校長と課題等を共有するとともに,対応 策にかかる情報交換を通じて,一人一人の教員に適した 「環境整備」を進めていくことが学び続ける教員の実現 と教職の魅力の向上につながると考えられます。全国の 公立学校における慢性的ともいえる教員不足,教員採用 試験の倍率が低下していることの理由として「長時間労 働と過酷な労働環境」「部活動顧問など本業以外の業務 が多い」ことがあげられています。かつて,学校週五日 制が完全実施となった際に,生徒を地域に返すことが唱 えられましたが,部活動については,地域での受け入れ 体制が整わず,私もただ「生徒のため」という思いで休 日等の部活動に取り組んでいました。あの経験から,部 活動の地域移行を含めた働き方改革には,待ったなしと の強い思いで,与えられた機会に考えを述べてまいりま したし,今後も述べてまいります。多くの若者が就職先 を選ぶ際の重要な要素が「ワーク・ライフ・バランス」 であることを踏まえ,引き続き全国の中学校長とともに, 適切な「働き方改革」に取り組み,私たちがここまで積 み上げてきた教職の魅力を改めて世に示すとともに,3 年間の改革推進期間が始まった「土,日の運動部活動の 地域移行」等についても,円滑な移行につなげられるよ う,全国の中学校長の総意として教職の魅力向上に向け て意見を述べてまいります。 
第3は,「全日中新教育ビジョンの更なる推進」です。 全面実施から3年目となる現行の学習指導要領では, 変化の激しい予測困難な時代にあっても,子供たちが予 測できない変化に対し,主体的に向き合って関わり合い, 自らの可能性を発揮して未来社会を創り出す「生きる力」 としての資質・能力を育むことが求められています。 令和2年5月に策定された「全日中新教育ビジョン」 には,情報技術の進歩や国際社会の急激な変化など,予 測困難な社会において,たくましく生き抜き,明るい未 来を創造する人間を育成するため,学校が取り組むべき 具体的な目標と目標実現のための事項を「10 の提言」に まとめています。この「10 の提言」は,5年から 10 年 を目処に各学校が取り組む中・長期的な目標です。 全国の中学校長が,「全日中新教育ビジョン」を根幹 とした学校経営を進め,教育課題に取り組むことが,生 徒たちの健全な成長につながり,日本の発展に寄与する と考えています。 一方で,教育をめぐる状況が大きく変化する現状を鑑 み,策定から3年を経過した現行の全日中新教育ビジョ ンについて,策定の経緯を踏まえて,進捗状況の確認と 成果検証を行う準備を始める時期を考えなければなりま せん。いじめや暴力等の問題行動の発生,特別な支援を 必要とする生徒の増加など,学校教育にかかる課題が山 積する状況下にあって,子供たちの資質や能力を育むの は学校だけでは困難であり,家庭や地域と連携・協働し ながら教育活動を充実させていくことが必要です。その ため,学校からの教育改革を推進し,よりよい学校教育 がよりよい社会を創るという教育の目標を地域社会と共 有できる体制を確実に築きたいと考えます。 この機会に改めて「全日中新教育ビジョン」策定の基 本的な考え方や具体的な取組の方向を全国の中学校長と 確認するとともに,更なる推進に向けて共に取り組んで まいります。 

以上,3点について述べてまいりましたが,これらを 進めるに当たっては,全国の中学校長の皆様の協力体制 構築に加え,市区町村校長会と都道府県校長会,都道府 県校長会と全日本中学校長会の強力な連携が不可欠です。 さらに組織されて3年目の「副会長会」の機能を充実さ せ,各地区との連携を強固にしていくことも重要と考え ています。 このような協力体制及び連携を軸に全国の中学校教育 の実態や課題をまとめ,全国の中学校長の総意としての 「全日中としての方向性」を見いだし,様々な課題につ いて行政機関等にも意見を述べながら,全国の中学校の 教育活動の充実につなげていく決意です。 

結びになりますが,本会の充実に向け,これまでの歴 代会長はじめ諸先輩方が築かれ継承されてこられました ことを受け継ぎ,「実践もあり理論もある有言実行の教 育の実践的専門家集団」としての役割を果たすため,皆 様とともに歩んでいくことをお誓い申し上げ,新役員代 表としての会長の挨拶といたします。
だそうだ。そして

信頼される中学校教育の創造を目指し,「知恵を結集し,さらに,前へ」
旭川市・明星中 福 澤 秀
旭川市中学校長会は,工藤 亘会長のもと,新会員2人(新採用)を迎え,27 人の会員で新年度の活動を開始した。「知恵を結集し,さらに,前へ」を基本姿勢と定め,旭川市教育大綱の基本方針「主体的に学び力強く未来を拓く人づくり」の具現化のため,校長会組織の一層の活性化を図っている。教育改革の動向を見極めながら,会員相互の真摯な研さんと連携を図り,次のような運営方針を掲げ,中学校教育の充実・発展に努めている。
【運営方針】
1 教育改革の動向を見極め,主体的に取組を進めるとともに,いじめ防止対策を着実に推進する。
2 旭川市民の願いや期待に応え,信頼される中学校教育を目指し会務の推進に努める。
3 旭川市教育委員会を始め,関係機関等と緊密に連携し,教育諸課題への適切な対応に努める。
4 中学校長としての使命を自覚し,時代の進展に対応する中学校教育の在り方を見極めるとともに,その充実・発展に努める。
5 校長としての資質向上を図る研修に努める。
6 会員相互の意思疎通を図り,活動の活性化・効率化を進めるとともに,後継者の育成に努める。
だそうだ。

今回も、旭川いじめ自殺事件には触れず。いじめに触れておきながら。

北海道中学校長会に申し上げたい。

あの事件は、あんたがたの学校管理の敗北だったんだぞ。いい加減認めたらどうなんだよ。

北海道中学校長会のHP、2023年7月5日午前7時7分の時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ


各地区校長会

2023-06-26

 各地区校長会の令和4年度の研究推進報告と令和5年度の研究推進計画をアップしました。


アフラック小児がん経験者・がん遺児奨学金制度の概要についてアップしました。

詳細はこちらへ

現場からは以上です。

北海道中学校長会のHP、2023年6月28日午前6時の時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ

 

各地区校長会

2023-06-26

 各地区校長会の令和4年度の研究推進報告と令和5年度の研究推進計画をアップしました。


アフラック小児がん経験者・がん遺児奨学金制度の概要についてアップしました。

詳細はこちらへ
冒頭の各地区校長会が新規投稿。旭川は上川の管内なんですが、やっぱりPDF検索しても「いじめ」の文字は無し。

 http://www.dochu-kochokai.jp/_p/acre/25734/documents/R5_%E4%B8%8A%E5%B7%9D.pdf

現場からは以上です。

「教師は弱い立場」 :サイバーいじめ、性的虐待が増加←そんなの当たり前やんって? これ、オーストラリアの話。いずこも深刻 #教師のバトン



オーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルドの報道を拙訳してみます(2023年6月25日午前5時1分投稿)

‘Teachers are vulnerable’: Online bullying, sexualised abuse on the rise(「教師は弱い立場」 :サイバーいじめ、性的虐待が増加)

By Amber Schultz
June 25, 2023 — 5.01am

教師は生徒から虐待の虐待が深刻化し、eセーフティ委員会は、生成AI技術がより広く使用されるようになれば、問題はさらに悪化するだろうと警告している。

同委員会は、生徒が教師の写真を撮って容姿を評価したり、職員を排除するための組織的なキャンペーンを始めたり、有害な申し立てをしたり、性的な虐待コンテンツを作成したりしたとの報告を受けている。

「オーストラリア人の中には、オンライン虐待のリスクが他の人よりも高い人がいる。悲しい事にeセーフティは、教師や校長がその一人であることを認識している」と、ジュリー・インマン・グラント委員は述べた。

「我々は、教育界全体からこのような形態の虐待の報告を多数受けており、生成AI技術がより広く普及するにつれて、さらに多くの報告が寄せられるだろうと予測している」。

グラント委員は、人種、性別、セクシュアリティ、宗教とともに、虐待の加害者は特定の職業をターゲットにする傾向があり、特に彼らの仕事が人目に触れるところで行われる事例が多いと言う。

同委員会は有害なコンテンツの削除には成功しているものの、ソーシャルメディア・プラットフォームは「プラットフォームが凶器となっている事」に対して責任を持つ必要があるとグラント氏は述べた。

委員会は、ジャーナリストやスポーツ選手向けに用意されている他の特別なリソースと同様のソーシャルメディア自己防衛プログラムを開発している。

2019年の調査によると、教師の70%が過去12ヶ月間に生徒からいじめや嫌がらせを受けたと報告している。言葉による虐待が最も多く、10%が生徒から殴られたり殴られたりしたと答えた。

また、60%近くが親からいじめや嫌がらせを受けたと回答している。虐待を受ける可能性は女性の方が高い一方、男性は生徒から組織的な嫌がらせを受ける可能性が高かった。

「教師は信じられないほど傷つきやすい。20人、25人、30人の若者と教室にいるという感覚を、人々は理解していない」と、研究の著者であるロシェル・フォゲルガーン博士(ラ・トローブ大学教員教育講師、元教員)は言う。

「教師は)地域社会のために身を投じている。お金のためではないのだ」。

フォゲルガーン博士は、学校や教師が虐待を取り締まることを期待するのは非現実的であり、特に虐待の多くがオンラインで匿名化されている現状では非現実的だと述べた。

心理学者でHeadspace Appのメンタルヘルス・エキスパートであるカーリー・ドーバー氏は、いじめは教師に長期的な影響を与え、教育界からの脱落につながる可能性があると述べた。

「いじめをコントロールできないことで、その人の自信や自尊心、その役割を続けようという意欲が揺らぎ、教師として同じように奉仕し、与え続けようという意欲が失われてしまう」

「また、『誰がこれを見たのだろう?』『彼らはどう思うのだろう?』と、少し被害妄想的になる事もある」。

Headspace Appが発表した「労働者のメンタルヘルスに関する意識調査」によると、教育界で働く人の34%が、過去12ヶ月間、毎日極度のストレスを感じていると回答し、42%が暴力や脅迫の増加を報告している。

ニューサウスウェールズ州教職員組合のアンバー・フローム上級副委員長は、組合はこの問題を認識していると述べた。

「教師へのサイバーいじめは珍しいことではなく、教師の仕事の複雑さと難しさ、そして教室や学校における日進月歩のテクノロジーを反映している」と指摘する。

「TikTok、Snapchat、インスタグラムのようなプラットフォームは、教師を嘲笑するツールとして頻繁に使用されており、それはもちろん教師の福利に大きな影響を与える」

ニュー・サウス・ウェールズ州のプルー・カー教育相は、今年4学期から実施される公立高校での携帯電話禁止令は、生徒による虐待の機会を減らすのに役立つだろうと述べた。

「教師はここ数年、虐待に耐えることなく十分な経験を積んできた。教室にこのような行為は許されない」としている。

教育省は、教師が生徒の行動を管理するための「適切な手段」を確保するため、前政権の停学政策を見直す予定である。

草案は今後数ヶ月のうちに協議のために発表される予定である。

ジェイソン・クレア連邦教育相は、先週eセーフティ委員に会い、その後州・準州教育省にこの問題を説明したと述べた。

「教師ほど重要な仕事は、そう無い。教師は職場で安全であるべきだ」と教育相は述べた。

教育相は来月、州や準州の担当者と会談し、学校における教師の安全とAIの枠組みについて話し合う予定だ。

リズ・ミッシェルは小学校の臨時リリーフ教師で、Teaching Braveという子育てブログを運営している。

ミッシェルは、幼児ケア部門を辞めた後、9ヶ月間救援教師をしているが、自らが受けた幼児からの虐待のレベルにショックを受けたと語った。

「殴られたり、つねられたり、ひっかかれたり、押される」

「言葉による虐待も多く、叫び声、悪態、侮辱などです。言葉の暴力はかなり大きなものになる。思いつく限り全ての暴言が、面と向かって叫ばれるの」。

いくつかの事件は学校に報告したが、ほとんどの結果は満足のいくものではなかったという。非正規雇用のミッシェルは特に虐待を受けやすく、特定の学校では働かない事にしているという。

ミッシェルは、サイバーいじめを経験したことはないが、自分について書かれた嫌な書き込みを見たり、サイバーストーカーにあったり、生徒が教師の個人的なプライバシーを侵害したりした同僚を知っていると語った。

(文中敬称略)

拙訳終わり。ホンマ、何から何まで…と言いたいところですが、教員へのサイバーいじめやサイバー嫌がらせの話って、日本では余り見かけない気が。例えば、中国では以下のような報道が。


オーストラリアや中国で起きている以上、日本で皆無とは思えないのですけど。#教師のバトンにお書きの皆様、いかがでしょうか。

いずこも一緒。米ミズリー州で11歳の少女が自殺未遂。で、調べたらいじめ事案を過少報告している学区ばっかりだった事が露見 #いじめ



何かもう、固有名詞を入れ替えたらそのまま日本でも全く同じ状況だとしか思えないようなリポートを、フォックステレビのミズリー州局が報じていますので拙訳してみます(2023年6月16日午後8時8分投稿更新)。
Most Kansas City school districts underreport bullying, expert says(専門家、カンザスシティではいじめを過小報告している学区が大半だと指摘)

Posted: Jun 16, 2023 / 08:08 PM CDT 
Updated: Jun 16, 2023 / 08:08 PM CDT

【ミズリー州インディペンデント】 インディペンデンスの母親モーガン・ワイアットは4月、11歳の娘メイカが自殺を図って入院していると明らかにした。

 ワイアットは「私は看護師の顔を見て、「娘は今にも死にそうなの?」と尋ねると、「分かりません。とても具合が悪い」が返ってきたという。

ワイアットは自殺未遂について、学年が始まってから娘を標的にしていた学校のいじめっ子によるものだと非難した。

しかし、どれだけひどくなったかは、メイカが寝室で痙攣しているのを見つけて911番に電話するまで分からなかったという。

「他の生徒たちは、私をいじめる人たちのように、何時も『自殺しなさい』と言っていたのを覚えている。それで、私は母の薬を飲んで、裏庭に隠れようと荷物をまとめ、めまいがしてきたので、家に帰ったのを覚えている」とメイカは振り返る。

全てが真っ暗になる前に、親友に別れの電話をしたのを覚えているという。

「一番仲の良い友人と電話していて、『死んでも愛してね』と告げ、ただただ寝たかった」と述べた。

メイカは、命を絶とうとしたり、自殺を考えるほどのいじめを受けたというミズーリ州の何千人もの児童の1人でしかない。

フロリダ州にあるノヴァ・サウスイースタン大学の自殺・暴力防止オフィスのスコット・ポーランド教授兼共同ディレクターは、いじめは携帯電話やソーシャルメディアの台頭によって悪化する一方の伝染病だと指摘した。

「現実の調査から、全思春期の少女の約25%が夜中に目を覚まし、誰かが自分の事を投稿したかを調べると推定されている」 とポーランドは述べた。

調査によると生徒の15%から25%が学校でいじめられており、中学校で最も憂慮すべき傾向にあるとも指摘する。

また、余りにも多くの保護者、学校管理者、さらには教師が適切な対応を怠っているという。

「以前、我が子が『余りにそうされると、自分はいじめられるしか無い人間なのだ』と言った事がある。人生で一番悲しかった。いじめられるに値する子供などいないのに」 。

ミズーリ州では学区がいじめを報告することを義務付けているが、数字を見ると、ほとんどのケースがまだ報告されていない。

最も新しい2018年のアメリカ教育省の統計によると、ミズーリ州カンザスシティのブルースプリングス、ノースプラット、ウエストプラット、レイモア・ペクリアの各学区では、その年に報告されたいじめの件数は4件以下だった。

この数字はあまりにも低いため、ポーランドは無視しているのだろうと指摘する。

「率直に言って、学校は多くを見逃していると思う」。

実際、データによると、ミズーリ州の大多数の学区で報告されているいじめの件数は50件未満だった。

一方、インデペンデンス・スクール・ディストリクト(ISD)が報告したいじめの発生件数は621件と更に多い。全米平均と同水準であり、ポーランドによると問題の追跡に真剣である事を示している。

インデペンデンスはメイカが通っている地区と同じです。

「真実を伝えた学区に拍手を送りたい」 と語った。

カンザスシティ公立学区ではいじめの件数が213件と2番目に多いが、ISDの把握数より66%近く少ない。

一方、北カンザスシティ学区が報告したいじめの件数は3番目に多かった123件だった。ISD把握数より80%近く少なかった。

ミズーリ州カンザスシティの23の学区のうち、データによると20の学区で報告されている事案は100件未満である。

ポーランドは、人数が少ないと報告している学校には、この問題について十分な教育を受けた職員がいないため、学校がこの問題を深刻に受け止めず、認識すらしていないのではないかと心配していると述べた。

「いじめられた場合、最初は大人に助けを求めに行くが、大人が本当に何もしなかったり『ああ、皆いじめられるもんなんだ』と考えている場合は、その大人に助けを求めに行くのをやめてしまう」と述べた。

「つまり、報告しなくなってしまうのだ」。

■学校や親に何が出来るのか?

インデペンデンス・スクール・ディストリクトのレスリー・ホックスプリング初等教育副教育長は、学校が問題の範囲を認識していないといじめに対処不可能なため、同学区は報告に非常に重点を置いていると述べた。

「誰でも報告可能だ」 と言う。「生徒は報告出来るし、教師には報告義務がある。親からの報告も可能だ。報告の大部分は親からのものだと思う」。

一方で、学校へのいじめの苦情が重く受け止められていると、メイカの母親が感じていなかったことが気になるという。

「自分の声が届いていないと感じているなら、報告を続ける必要がある。」とホックスプリングは述べた。

同時に、親が何もしていないとの認識は、誤っている事が多いとも指摘する。

「親が子供達の声を聞いていないと感じているなら、我々は彼らと十分な情報を共有していないのかもしれない」 とホックスプリングは述べた。

「生徒をサポートしたり保護したりするためにどのような計画があるのか、いじめたり、いじめられている子供をどのように支援しているのかなど、懲戒処分の結果を伝えられなくても、多くを伝える事は可能だ」。

学校だけで出来る事には限りがある。

メイカが通っていたジェームス・ブリッジャー中学校ジェフ・ウィリアムズ校長によると、特にソーシャルメディア上のいじめの多くは学校で行われていないため、親の役割が重要になってくるという。

「親は、自分の子供にスポーツカーを与え、時速100マイルで走るなと言う事は出来る。だが、学校に対して、『うちの子が昼間、駐車場にスポーツカーを停めるのを許したのだから、責任をとってもらう必要がある』と言うのはおかしい」

ウィリアムズは、携帯電話についても同じことが言えると考えている。

ソーシャルメディア上のいじめを心配する親は、自分の子供が何をしているのか、もっとよく観察する必要がある、とウィリアムズは言う。

「私たちは11歳と12歳の子供たちと一緒に仕事をしているが、生徒たちはソーシャルメディアを使うべきではない」 と言う。「ソーシャルメディアプラットフォームには13歳という年齢要件があるので、親がその年齢要件を遵守し、制限することを提唱したい」。

また、子供のオンラインアクセスを制限し監視するために、Bark、Aura、FamilyTime、Qustodioなどのペアレンタルコントロールアプリを親にインストールしてほしいと述べた。

ペアレンタルコントロールアプリの中には有料なものもあるが、機能が少なく無料のものや無料トライアルを提供するものもある。

「デバイスで生徒を監視する方法についての監視の欠如または理解の欠如というのが、多くの親が抱えている問題だ。子供と親にとって本当に難しい問題であり、明らかに学校に持ち込まれている」。

ホックスプリング初等教育副教育長は、学校の校庭外で発生したいじめの申し立てが生徒の学習に支障を来たすようであれば、学校は調査可能だし、また調査すべきであると述べた。

「学校外で何らかの会話があり、それが教室や学校の環境に混乱を引き起こしているのなら、それを調査しないと」。

ポーランドは、学校の学習環境に影響を与える可能性があるため、学校の敷地外やオンラインで発生したいじめの申し立てを調査する事は出来ないと主張する学校には同意しないと述べた。

「私はこう答えるつもりだ。『学習に影響します。学校の風土にも影響します。調査する必要があり、この真相を究明する必要がある』と。もし傷害の恐れがあるなら警察を関与させる必要がある」。

いじめが子供にとって十分にひどいものになった場合、学校やホームスクールを変えることが唯一の答えになる場合もあるという。

その一方で、クラブに加入しようが、友人ネットワークを提供する他の組織に加入しようが、学校自体に安堵する子供たちもいるとも指摘する。

メイカにとって、1週間の明るい話題は合唱である。

実際、病院から戻ったら学校に戻り、年末のコンサートに参加したかったという。

「また、学校のスタッフから『どうやって本当のいじめだと分かるのか? 二人はからかい合っていただけじゃないか』と言われた事もあるが、そういうのは関係する生徒と個別に話をすることでしか判断できない」とポーランドは言う。「一人は力を感じて去り、もう一人は屈辱を感じて去る」。

「それがいじめなのだ」 。

自分のいじめが思っていたほど深刻に受け止められていないのではないかと心配していたにもかかわらず、メイカは困ったときにはカウンセラーや信頼できる教師、友人に頼める事を今は知っているという。

当時好きだった理科の先生に指導と慰めを求めたという。おかげで、多くの教師やカウンセラーが面倒を見てくれることをメイカは知っているという。

「時々、授業の終わりに、先生は私に話しかけるように言い、その後、私がどうしているのか、誰もが私のことを気にかけているのか、仮に私をいじめている人がいたら、先生が彼らに対処するだろうと言って下さる」と述べた。

自分や知り合いが学校でいじめられている場合は、 「stopbullying.gov」 で追加情報を確認して欲しい。

(文中敬称略)

北海道中学校長会のHP、2023年6月12日午後0時20分時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ


道中だより382号

2023-06-08

 道中だより382号をアップしました。


第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 10月20日午後に行われた分科会で協議された内容に関する速報です。

詳細はこちらへ
冒頭の道中だよりが新規ですね。


で、何時ものように「いじめ」で検索してみましたところ、3か所ヒット。まずは5P目。
(2) 確かな学力の定着,豊かな心と健やかな体を育むための「カリキュラム・マネジメント」に努め
る。
①全日中新教育ビジョンが目指す「確かな学力」,「道徳教育」,「キャリア教育」,「健康教育・安全教育」,「いじめ防止」等の充実を図る特色ある教育課程の編成・実施
②基礎的・基本的な知識及び技能の確実な習得と,それらを活用する能力及び学びに向かう力を育てる指導・評価の工夫・改善
③個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実
④子供が主体の教育活動の充実
⑤豊かな心と健やかな体を育てる道徳教育・健康教育・体験活動の推進
⑥共生社会の実現に向けた教育の推進(多様性,包摂性)
⑦地域社会の人的・物的教育資源の効果的活用を通した「カリキュラム・マネジメント」の確立,社会に開かれた教育課程の推進
⑧スポーツ教育・芸術教育の推進
⑨全ての生徒に対して発達支持的生徒指導,不登校の未然防止に向けた予防的生徒指導,不登校状態の生徒への課題対応的生徒指導の充実とチーム支援による生徒指導体制の強化
⑩with コロナ(新型コロナウイルスとの併存)等に向けて,子供の学びを保障するための活動の推
8P目。

(2) 各種調査の推進
令和6年度の調査報告書発行に関する検討・協議
・GIGAスクール構想の取組と現状等に関する追加調査
いじめ問題への対応(主に重大事態についての対処)に関する調査
6月 令和6年度 道中対策部調査の推進について(事務局研修会)
8月 令和6年度 対策部「調査報告書」の方向性
9月 第3回理事研修会においての方向性の確認
11月 各地区への意向調査の実施
12 月 対策部担当者,各地区担当者に意向調査結果の送付
1月 令和6年度の対策部調査(案)を事務局研修会にて検討
2月 令和6年度 対策部「調査報告書」の内容を専門部研修会・理事研修会で確認
12P目。
“ふるさと空知を愛する人を”~空知
の子どもたちの健やかな成長を願って~
空知・豊中
空知校長会は,松本伸彦会長のもと,24 市町・93 人の会
員で令和5年度の活動をスタートさせた。
管内では,学力・体力の低迷,いじめ・不登校等の増加
などの課題解決が求められている。また,今年度は「自ら
未来を拓き,ともに生きる豊かな社会を創る日本人の育成
を目指す学校教育の推進」を基本主題とした研究のスター
トの年でもある。課題解決と基本主題の解明を目指し,管
内全校で「社会に開かれた教育課程」の実現とカリキュラ
ム・マネジメントの推進を通した学校改善に邁進する。
空知には旭川が含まれません。今年中に作成されるであろう第三者委員会の再調査報告を見据えた体制を取っていないのが分かります。情けない限りですな。

北海道中学校長会のHP、2023年6月5日午後0時38分時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ

第64回北海道中学校長会研究大会 小樽大会

2023-05-23

 第64回北海道中学校長会研究大会小樽大会に関する内容をアップしました。

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 10月20日午後に行われた分科会で協議された内容に関する速報です。


テンプレ。動きなし。以上。

第三者委員会の再度の報告書を待ってからでも良かったのではないか #旭川いじめ自殺事件



北海道新聞の記事の見落としすいませんでした。

遺族側弁護士の指摘以前に、そもそも第三者委員会が再度調査しているのですから、その結果を待ってからでも良かったのではないか。

また、「人為的ミス」としてはりますけど、一通りの可能性を推理した上で、一つ一つ調べては潰しているのなら、その可能性の中に「意図的な隠蔽」だってある筈。ですので、全てを調べ終えてから、こういう条例案も意見書も出すべきだとワタクシメは思います。

※ご賛同いただけるようであれば拡散お願いします。あと、読者登録も宜しければ。


北海道中学校長会のHP、2023年5月29日正午時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ

 

第64回北海道中学校長会研究大会 小樽大会

2023-05-23

 第64回北海道中学校長会研究大会小樽大会に関する内容をアップしました。

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 10月20日午後に行われた分科会で協議された内容に関する速報です。

詳細はこちらへ

冒頭の小樽が新着ですね。要するに9月22日と23日に行う大会の案内ですわ。


で、PDFを「いじめ」という言葉で検索したところ、やっぱりありませんでした。期待したワタクシメが馬鹿でした。

米フロリダの大学で「被害者意識が強い人ほど、ネットいじめに走る」との研究論文が。最近の極左一部勢力によるオンライン運動の原動力にもなっている模様 #いじめ



PsyPostというサイトが、非常に興味深い研究論考を配信していますので拙訳してみます(2023年5月26日付け)

People with a greater tendency for victimhood are more likely to engage in cyberbullying, according to new research(被害者意識が高い人ほどサイバーいじめを行う可能性が高いという研究結果が)

by Eric W. Dolan
May 26, 2023

最近の研究では、被害者意識が高い人ほどサイバー虐めを行う可能性が高いという証拠が示されている。この調査結果は、性格特性と権威主義的傾向がインターネット上の虐待行為とどのように関連しているかについての理解を深めるものである。この研究は「サイコロジー・オブ・ポピュラー・メディア」(Psychology of Popular Media)誌に掲載された。

この新しい研究を行った著者は、かねてよりオンライン上の虐めや嫌がらせの研究に興味を持っていた。こうした問題は、オンライン上のやりとりが上手く行かなくなる傾向が進み、二極化している事等から、広く懸念されるようになっている。著者は、サイバー虐め現象を理解し、このような行為を行う可能性が最も高い個人を特定したいと考えていた。特に、メンタルヘルス、被害者に関連する性格特性、サイバー虐めに関連する権威主義的な世界観との関係を探る事に関心を抱いていた。

「私は自分自身を政治的に左派であると考えており、この10年間で、ニュースメディアでかなり広く議論された、政治的に左派の文化におけるいくつかの変化を、何人かに聞いた話から感じていた」と研究著者であるクリストファー・J・ファーガソン・ステットソン大学教授(心理学)は説明した。

「特に、極左の一部は言論の自由と適正手続きの原則を放棄し、被害者意識とアイデンティティに執着するようになっている。こうした事の多くがオンライン上で起きており、Twitterモブやその他のオンライン上の怒りが、我々の社会に大きな影響を与えているように見えた。心理学は右翼の権威主義を理解するのにかなり良い仕事をしたと思っていたので、今度はオンライン空間で左翼の権威主義の文化がどのように発展しているのかを調べたいと思っていた」。

ファーガソン教授は、パンデミックの間に収集されたオンラインサンプルを用いて研究を行った。米国南部のリベラル・アーツ大学や、フェ
スブックやTwitterなどのオンラインプラットフォームを通じて参加者を募り、多様なサンプルを確保した。最終サンプルには361人の成人が含まれ、クアルトリクス(訳注:オンライン・エクスペリエンス管理会社)を介して多様なオンライン評価を完遂させた。

サイバー虐めの加害行為を測定するために、研究者は「サイバー虐め犯行規模」(Cyberbullying Perpetration Scale)という指標を用いた。この尺度では、ネット上のグループから個人を除外して噂を広めたり、虚偽の告発をしたりするなどの行動を評価した。また、研究では、身体化、抑鬱、不安という3次元で心理的苦痛を測定した「簡単な症状一覧表18」(Brief Symptoms Inventory-18)を用いて、メンタルヘルスの症状も評価した。

演技性症状に関連する性格特性は、注意を求める事と誘惑性を評価する「簡易演技性性格尺度」(Brief Histrionic Personality Scale)を用いて測定した。また、境界性人格症状は境界症状リストの短縮版を用いて測定された。

ファーガソンは権威主義的な世界観を評価するために、右翼権威主義尺度の短縮版を使用し、左翼権威主義の尺度を開発した。右派権威主義尺度には、服従、権威の尊重、強力な指導者の必要性に関する項目が含まれていた。左翼版では、硬直した左翼の信念と、それらの信念を強制するために言論の自由や正当な手続きを避ける意思に焦点を当てた。

最後に、被験者は「Tendency for Interpersonal Victimhood Scale」 (対人被害者の傾向尺度) を介して被害者性の特性評価を完了した。この尺度には、自分を被害者として認識し、他者に利用されていると感じる傾向を評価する項目が含まれていた(『他人が私にしてくれた不当な仕打ちについて考えるのをやめるのは、私にとって非常に難しい』といった例が挙げられよう)。

研究から、右翼権威主義と左翼権威主義の両方が、特性被害者意識と正の相関がある事が分かった。そして、被害者意識が強いほど、サイバー虐めのレベルが高くなることが予測された。

「現代の左派は、被害者をステータスの指標として認識する事に非常に長けている。これは全く良い事では無い。自然災害や戦争難民など、悪い状況に置かれた本当の被害者には敏感であるべきだが、被害者意識を実際の道徳的地位として与える傾向があるようだ」とファーガソンはPsyPostに語った。

「残念だが、被害者であることが自分のアイデンティティの一部であり、そのような個人が他人に対して攻撃的である事が正当化されると感じる、いわゆる被害者性 (trait victimhood) と呼ばれるような考えを持つ人もいる。左右を問わず、このような人は精神衛生上の問題を抱えている傾向があり、少なくともオンラインでは攻撃的で残酷でもある。悲しい事ではあるが、こうした人々に我々は多くの文化的な力を与えてきた。もう本当にやめるべきなのだ」。

興味深いことに、不安定な感情や衝動的な行動を特徴とする境界的な性格特性が、当初はサイバー虐めと相関関係にある事が分かっていた。だが、他の変数を一緒に考慮した場合、境界線上の特性はサイバー虐めを有意に予測しなかった。これは、一般的なメンタルヘルスの問題よりも、被害者の特性がサイバー虐めを引き起こす重要な要因である可能性を示唆している。

この研究では、相関性や自己報告データへの依存などの限界がある。因果関係の結論を導き出せなかったし、今後の研究では発生経路を理解するための縦断的評価を検討すべきである。

「予備登録されてはいるものの、たった1つの研究だが、再現されていくのが好ましい」とファーガソンは言う。「心理学者は (私のように) ほとんどが左派であり、問題である可能性を認める事に消極的である。故に、左派の忍び寄る権威主義について学ぶべき事はまだ沢山あると思われる。勿論、これを以て右翼の権威主義も問題ではないという事にはならない」。

被害者の特性が高い人は、被害者として認識されていることから攻撃性が正当化されると考える可能性があり、被害者の物語を強調するのは権威主義的傾向を悪化させる可能性があるとファーガソンは主張する。むしろ、攻撃性や不和を減らすために、異なるコミュニティ間の協力と理解を促進する方が有益かもしれない。

「学界や (正直なところ) ジャーナリズムのような極左的な場所に住んで仕事をしていない人々は、恐らくこうした場所のいくつかでどれだけ深刻になっているかを知らないのではないかと思う」 とファーガソンはPsyPostの取材に答えた。「『マルクス主義』が公正なパラダイムであろうとなかろうと (それほど知的に組織化されているかどうかは不明だが) 、私は 『長い行進』 の考えに何らかの真実があるのではないかと考えている。つまり、それを後退させるには、粘り強く協調した努力が必要だ。そして、右派の権威主義者を誘惑することなく、後退を実現する方法を考えなければならないのだ」。

「一方で、自己申告による被害者を経験的証拠であるかのように扱うのをやめ、もう一方で、特にアイデンティティカテゴリーに基づく場合、正に同じ被害者意識の自己申告を促進する以外に殆ど機能しない学問分野を厳しく見る必要があるかもしれない、という事を意味するのだ」。

この研究のタイトルは「ネットいじめと左右の権威主義・被害者特性・精神疾患との関係」である。

(文中敬称略)

拙訳終わり。記事末尾の研究論文の原題は“Cyberbullying and Its Relation to Right and Left Authoritarianism, Trait Victimhood, and Mental Illness.”です。

なお、「特に、極左の一部は言論の自由と適正手続きの原則を放棄し、被害者意識とアイデンティティに執着するようになっている」の原文はSpecifically, parts of the far-left appear to have abandoned principles of free speech and due process and have become obsessed with victimhood and identity. ですし、「現代の左派は、被害者をステータスの指標として認識する事に非常に長けている。これは全く良い事では無い。自然災害や戦争難民など、悪い状況に置かれた本当の被害者には敏感であるべきだが、被害者意識を実際の道徳的地位として与える傾向があるようだ」の箇所は“The modern left has become very efficient at identifying victimhood as a status marker and this isn’t at all a good thing. We should be sensitive to real victims of bad circumstances (natural disasters, war refugees, etc.), but we seem to have a tendency to give victimhood actual moral status,”です。

特に誤訳はしていないと思う。つまり、サイバー虐めが社会運動という着ぐるみを被ってしまっている場合がある。最低限、ある種の社会運動に関して、その出発点に於ける問題意識にどこまで正当性があるかを検証する必要性があると、この論文から読めるのでは。

そうワタクシメは思いましたが、皆様如何でしょうか。

※御賛同頂けるようであれば拡散お願いします。後、読者登録も宜しければ。


イリノイ州議会、いじめ事案があった場合、学校に24時間以内の親への通知を義務付ける法案を可決 #いじめ

 

アメリカのnbcchicago.comの報道によりますと、イリノイ州議会が学校に24時間以内のいじめの親への通知を義務付ける法案を可決したそうです(2023年5月22日午後1時41分更新)。

イリノイ州では、学校管理者が24時間以内に保護者にいじめの事実を知らせる事を義務付ける法案が州議会の両機関で可決されました。後はJ.B.プリツカー州知事の承認を待つだけだそうです。

5月4日に上院を通過した下院法案3425号は、イリノイ州学校法の 「いじめに関する政策」 の定義を修正し、容姿、社会経済的地位、学業成績、妊娠、子育ての状況、ホームレス状態などに基づくいじめを含めると謳っています。

「児童生徒や保護者の保護者に速やかに通報する」 のではなく、24時間以内の一定の時間内に通報する事が義務付けられます。

また、学校がイリノイ州教育委員会によって提供されたモデルに基づいていじめ防止方針を策定し、いじめの申し立てと事例に関するデータを収集・維持し、州機関に提出することを求めている。この提案には、州教育委員会に対する具体的な権限が含まれているとの事です。州教育委員会は、保護者や保護者から要請があれば、その年のいじめの申し立てや事件の数を特定出来ないデータで提供する事を求められているからです。

知事が署名すれば、この措置は正式に法律となります。

先日の米イリノイ州で、いじめ事案を覚知したら24時間以内に親への通報を義務づける法案が上程 #いじめという記事の続報ですね。素晴らしい試みだ。日本の自治体も倣って欲しいと、再度書きます。

御賛同頂けるようであれば拡散お願いします。後、読者登録も宜しければ。


全仏オープン、オンライン上の罵倒、脅迫、侮辱をフィルタリングするツールを出場選手に提供へ。こういうの、日本のプロスポーツもしてほしいな #全仏オープン #サイバーいじめ


インドのニュース18スポーツというサイトによりますと、全仏オープンの運営元であるフランステニス連盟(FFT)がオンライン上の罵倒、脅迫、侮辱をフィルタリングするツールを出場選手に提供していく事が明らかになりました(2023年5月22日午後9時15分投稿)。

無料で利用出来るようにすると、22日に発表しています。

人工知能を使用して、選手が投稿したコメントをリアルタイムで調整し、200ミリ秒未満で反応を分析し、検閲される内容については注意を払うとの事。「選手のメンタルヘルスをケアする戦略の一環として、サイバー虐めと戦うために『ボディーガード』と協力することを決定した」と、FFTは声明で述べています。

「言語学者のチームが単語パターンを作成し、より文脈に沿った分析を行うために、ソーシャルメディアに投稿された内容に応じてリアルタイムでシステムが更新される事を可能にした」という代物だそうです。

FFTは、この技術は、グランドスラムの期間中とトーナメント終了後少なくとも1週間、FFTとローランギャロスのすべての公式ソーシャルメディアアカウントと、それを選択した選手のアカウントを保護するために使用されるとしています。

監視対象となるソーシャルメディアプラットフォームは、フェースブックやインスタグラム、Twitter、YouTube、TikTok、Discordだそうです。

「我々の大会では、いかなる形態の暴力も認めない」とFFTディレクターのキャロライン・フレシエ氏は述べています。

「我々は、グランドスラム大会として初めて、ネットいじめから選手を効率的に保護するソリューションを提供出来る事を非常に誇りに思う。このような有害な行為から選手を保護し、大会に出場する際に最高の精神状態で臨めるようにしたいと考えている」

非常にご立派な試みだ。テニスではないのですが、最近の阪神ファンによる青柳投手への誹謗中傷が余りに酷かった事を思えば、タイガースも倣って欲しい。

北海道中学校長会のHP、2023年5月22日午後4時13分時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ

今週も動き無し。多分、第三者委員会の再調査報告も無視する積もりなんでしょうね。

令和5年度年間業務予定

2023-05-18

 令和5年度の年間業務予定をアップしました。

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 10月20日午後に行われた分科会で協議された内容に関する速報です。

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 本研究協議会の概要が全日本中学校長会のホームページに掲載されました。 

詳細はこちらへ

北海道中学校長会のHP、2023年5月15日午前10時27分時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ



道中だより381号をUPしました。

 「第73回全日本中学校長会研究協議会 北海道(札幌)大会報告②」が特集記事です。

 道中だより380号をUPしました。

 「第73回全日本中学校長会研究協議会 北海道(札幌)大会報告①」が特集記事です。

2022-11-01

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 10月20日午後に行われた分科会で協議された内容に関する速報です。

2022-10-21

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 閉会式の様子をお伝えします。

2022-10-21

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 山口 真由氏が「日本に突き付けられる新たな規範 ~ポリティカル・コレクトネス~」の演題で講演を行いました。 
新年度への動きを示し始めました。
令和5年度 対策部業務推進計画
この中で、流石に以下のような策定を。スクリーンショットにして引用します。
方針だって


今頃取ってつけたようなと思ってしまいましたが、この頃には旭川で第三者委員会の再調査の報告書が完成しているであろう事を考えるなら、シフトを敷き始めたのかもと考えております。

ま、いずれにせよ、もういくら何でも何らかの意見表明せんとね。北星中学校の校長サンもかつて寄稿してたし、褒めさえしてたんだから。




カナダでサイバー虐めに関する法律が時代遅れなのではという声が。これって日本にも言えるのでは? #いじめ #サイバーいじめ



thesuburban.comというサイトの報道によりますと、カナダのサイバー虐め対策法が時代遅れで、子供達をいじめやセクハラから守れてないのではとの問題提起があるそうです(2023年5月12日付け)。

カナダでは大学生の5人に4人がネット上で望まない性被害を経験しているそうでして、サイトでは全国的な警鐘を鳴らす時であると指摘しています。「カナダではテクノロジーによって助長される性暴力 (Technology-Facilitated Sexual Violence=TFSV) が大きな問題であることはわかっていて、被害者の自己評価が低くなったり、不安やストレスが増大したり、自傷行為を試みたりすると報告されているのに、なぜ保護者や教育者は対応について子供たちに相談しないのか?」と、若者の暴力問題の専門家であり、ウエスタン大学社会学部のケイトリン・メンデス准教授もお怒りです。メンデス准教授は、カナダにおける5年間のTFSVに関する新たな調査の一環として、若者の間で議論を始める事を計画しているそうです。

「我々は、若者が経験している問題について話す必要がある。それがどんなに不快であってもだ。現在、我々が使用する言語や政策と、実際に起こっていることとの間には大きなギャップがあるから」とメンデス准教授は付け加えています。

世界中の社会科学と人文科学の専門家による何千もの研究論文とプレゼンテーションが発表される場として機能している人文社会科学会議というのがあります。 Congress 2023という名前でして、5月27日から6月2日までトロントのヨーク大学で開催されます。この会議の席上では、メンデス准教授に加えてマギル大学の研究員であるクリストファー・ディーツェル氏が特別講演者として参加予定。8000人以上の学者、大学院生、実務家の参加が見込まれており、より多様で、持続可能で、民主的で公正な社会を創造するアイデア、対話、行動を鼓舞することを目的として、過去の清算と未来の再考に焦点を当てているそうです。

2023年のCongressで、お二方は、この研究から得られた予備的知見を共有する予定だそう。この研究は、カナダで初めて13歳から18歳の若者を対象にTFSVを具体的に調査したもので、インタビューやフォーカスグループを通じて、若者が直面している最も差し迫った問題を学び、何が適切で何がそうでないかについての知識のギャップを特定し、解決策の一部であるべきだと感じることを聞こうというのが目標です。

「若者が安全で楽しく、力を与えられる方法でデジタルの未来をナビゲート出来るようにする方法を学ぶ事が目標だ」 とメンデス准教授。チームは都市部と地方の若者、LGBTQ+を自認する若者、人種差別を受けた若者など、多様な集団と話し合っているとの事です。

研究では最初の重要な発見がありました。それは、サイバー虐めという言葉が、子供を守るためにはもはやふさわしくない包括的な言葉であるという事だったそう。実際、サイバー虐めという言葉は、「誰もがいじめられるし、それほど深刻な問題ではない」という考えから、子供達がネット上で経験している被害を軽視することになりかねないと指摘しています。

研究者らは代わりに、TFSVをサイバーフラッシュ (一般的にディック写真と呼ばれる露骨な性的画像を送信すること) 、ディープフェイク (AIを使用して写真やビデオを改変すること) 、ドキシング (許可を得ずに誰かの個人情報を共有すること) など、より広範な有害な行動を明確に捉えた用語として採用するべきだと提唱している。また、有害な行為はオンライン、仮想世界、または現実世界で体験出来てしまうという問題提起をしています。

「サイバー虐めという言葉が必ずしも捉えていない深刻さがあります」 とディーツェル氏。ご本人の分析によると、カナダのサイバー虐めに関する政策や法律は時代遅れで、若者が現在経験している害とはかけ離れているそうです。「誰かの健康や福祉に対する心理社会的な影響だけでなく、それに関連した犯罪や違法行為の可能性もある」というのが理由なのですって。

メンデスによる以前の研究では、イングランドの少女たちは、不要な男性の局部写真を送られてくることは、慣れなければならないことだと感じている事が分かっています。「フォーカスグループ内の安全な場所にいて、サイバーフラッシュ (スコットランドなどでは現在は違法) の言葉を与えて初めて、彼らの意識が高まるのを見る事が出来た」と述べた。「それ以前は、彼らは単にそれを何か間違っている、または我慢しなくてもよいこととして理解するための特定の言語や枠組みを持っていなかったのだ」。

また、研究が進むにつれ、研究者らはカナダにおけるTFSV問題の根本に到達し、ギャップを埋めるには、親、教育者、政策立案者などの利害関係者を巻き込む事を目指すべきだとしています。研究者らは自分たちの仕事を介入と教育の両方だと考えています。政策や法律を更新するための行動を開始する事を目的とし、学校や親が子供たちとより開かれた対話を行うようにします。また、オンラインでの交流の良い点と悪い点を区別するのに役立つツールやリソースの開発に若いカナダ人を参加させたいと考えています。

「これらの問題のいくつかは、正規化された形で私たちの文化に根付いており、人々はそれを現在のオンライン体験の一部と見なしています」 とDietzelは述べた。「私たちがやりたいことの一部は、若者たちがこれらのことを認識し、自ら変革者になる能力を与えることです」 。

カナダ人文社会科学連盟がヨーク大学と共同で主催するCongress 2023は、カナダ社会科学・人文科学研究評議会、カナダ大学、カナダイノベーション協会、マイタックス、SAGEパブリッシング 、およびアフェアーズ大学などが後援しています。

詳細および登録については、www.federationhss.ca/congress2023を参照して欲しいとの事です。


色々考えさせられました。

まず、TFSVという概念そのもの。そういう定義づけがあるんですね。旭川いじめ自殺事件では、正にこのTFSVがあり、廣瀬さんが苦悩の末に自殺する原因の1つとなりました。

また、学者さんによる定義付けによって生まれた造語を広める事により、社会の意識(特に被害者)が変わりうるのだという箇所にも感銘を覚えました。

そして、虐め問題を研究している学者さんが存在する事。旭川の事件では尾木直樹氏が調査に関わり、論評もなさっていますが、その事自体は構わないとして、じゃあ学界は動かないのかという考えに、本稿を訳しながら行き着きました。と言うか、そもそもいるの?

恐らく、この会議は予約制でしょうし、今から参加するのは無理かもしれない。ですが、登壇なさるケイトリン・メンデス准教授やクリストファー・ディーツェル氏にコンタクトを取る事は可能でしょう。主流メディア(特に北海道!)は、お話しを傾聴しても良いのでは無いか。

最後に、日本でのいじめ防止対策推進法について。大津のいじめ自殺事件を受けての法律制定でしたが、その後改正の動きがありました(大津いじめ事件できっかけの「いじめ防止法」 実効性強化へ改正の動き=産経新聞2019年2月19日付け)。でも結局、旭川の事件が起きてしまったし、他にも後を絶たない状況です。

であるならば、もう毎年改正でもエエのでは。特に、サイバー虐め方面は。だって皆さんもお気づきでしょうけど、モバイルアプリなんて本当に頻繁にアップデートされているじゃないですか。そこにつけ込むクズがいるかもしれない事を意味しませんか。

などなど、感想が長くなりましたが、皆様如何でしょうか。

※御賛同頂けるようであれば拡散お願いします。後、読者登録も宜しければ。




北海道中学校長会のHP、2023年5月8日午後3時42分時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ

テンプレ。GWしっかり堪能なさったようですな。・・・第三者委員会の報告、ジワジワ迫ってるやろうに。

会長の挨拶をアップしました

2023-04-29

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 10月20日午後に行われた分科会で協議された内容に関する速報です。

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 山口 真由氏が「日本に突き付けられる新たな規範 ~ポリティカル・コレクトネス~」の演題で講演を行いました。

2022-10-21

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 大会宣言・決議が採択されました。

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 「アイヌ・アート・プロジェクト」によるアイヌ民謡と舞踏が披露されました。

詳細はこちらへ

北海道中学校長会のHP、2023年5月1日午前9時3分時点でも旭川いじめ自殺事件に触れず #旭川いじめ



サイトより引用。やっと更新。

会長の挨拶をアップしました

2023-04-29

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 10月20日午後に行われた分科会で協議された内容に関する速報です。

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 山口 真由氏が「日本に突き付けられる新たな規範 ~ポリティカル・コレクトネス~」の演題で講演を行いました。

2022-10-21

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 大会宣言・決議が採択されました。

第73回全日本中学校長会研究協議会北海道(札幌)大会

 「アイヌ・アート・プロジェクト」によるアイヌ民謡と舞踏が披露されました。

詳細はこちらへ

で、この挨拶を見ると、今年度のスローガンは「新たな時代へ『連携』し,『しなやか』に歩む 道中」に決まったそうです。以下、引用。
北海道中学校長会 会長     森田 聖吾

                             (旭川市立忠和中学校長)

 令和5年度,北海道中学校長会は,123名の新会員を迎え,561名でスタートいたしました。本年度もよろしくお願いいたします。

 さて,グローバル化やデジタル化の進展,新型コロナウイルスの世界的な影響など,社会が大きく変化する中,令和の新しい時代にふさわしい,中学校教育を創造するための様々な教育改革が始まっております。

 新しい時代を生きる子供たち一人一人の可能性を伸ばし,未来の創り手となる力を育むためには,教育改革の動向を注視し,未来を見通した明確なビジョンを掲げ,創意ある展望と計画のもと,一人一人の子供を主語にする学校教育を実現することが求められております。また,本年度は中学校部活動の地域移行や新たな教員研修体制の構築など,教育を取り巻く環境が大きな動きを見せる1年となります。さらに,不登校生徒への初期段階からの組織的・計画的な対策や,いじめの積極的な認知と組織的な対応によるいじめ防止や早期対応の徹底など,安心・安全で楽しい学校生活の構築も喫緊の課題であります。

 道中は「オール北海道」の気概を強く持ち,75年の歴史と脈々と受け継がれてきた伝統を引き継ぎながら,会の総力を結集し,令和の日本型学校教育の構築に向けた様々な歩みを共に進めるという決意を込め,本年度は「新たな時代へ『連携』し,『しなやか』に歩む 道中」というスローガンを掲げました。

 新たな時代を担う組織や学校には,教育改革の実現や新たな価値を創造する「しなやかさ」と,予測困難な様々な事態にも多様な人々とともに「連携」しながら,「しなやか」に前進・発展する着実な歩みが求められます。さらに,新たな時代を担うスクールリーダーである校長には,豊かな人間性に裏付けられた包容力と,どのような状況にあっても子供の笑顔と健やかな成長を願い,適切かつ積極的に対応することができる「しなやかさ」が不可欠です。

  全道561名の校長先生方と進むべき方向性を共有し,校長先生方お一人お一人が御自身の持つ権限と裁量を創意工夫し,高い志のもとにそれぞれの地区や地域の子供たちのために,「連携」して「しなやか」に歩み続けることが,本会の目的である「中学校長の職能の向上と,北海道の中学校教育の振興」の達成につながるものと確信しております。 

 本年度も,各部長の皆様には,北海道中学校長会会則の第3条に掲げられた各種事業を推進いただくとともに,各ブロック代表