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これまで海外の新聞業界の動向などを紹介してきましたが、今後は海外のコンテンツ配信ビジネスや「ほぅ」と思わせる新規ビジネスについて紹介していきます。

グーグル

YouTubeの引用がグーグルAIオーバービューで25%増加


メディアポストの記事を拙訳していきます。グラフはサイトからの引用です(2025年2月14日付け)
Commentary
YouTube Citations In Google AI Overviews Rise 25%(YouTubeの引用がグーグルAIオーバービューで25%増加)

    by Laurie Sullivan , Staff Writer @lauriesullivan, Yesterday

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YouTubeは今年で20歳を迎える。クリエイターたちは、荒い動画の作成から長編映画の製作へと移行してきた。

人々はもはやコンピュータやスマートフォンでYouTubeコンテンツを視聴するだけではない。YouTubeのCEOであるニール・モハン氏は、ブログ投稿の中で、アメリカにおいてテレビがモバイルを上回り、視聴時間における主要なデバイスとなった事を説明した。

YouTubeは、ニールセンの「The Gauge Report」によると、2023年2月から2025年1月の間、アメリカにおけるストリーミング視聴時間でNo.1の地位を維持している。グーグルAIとAIオーバービューは、人々がYouTubeでコンテンツを作成し消費する方法に大きな影響を与えている。

「すべての成長している業界は、健全なスタートアップ文化が必要である」とモハン氏はブログ投稿で書いている。「クリエイターたちは、そのスタートアップマインドセットをハリウッドに持ち込み、新しい制作モデルに取り組んだり、制作の質を向上させるスタジオを構築したり、新しいクリエイティブな道を探求したりしている。彼らはエンターテインメントとその背後にあるビジネスのための全く新しいプレイングフィールドを創造している」

ブライトエッジは、グーグルAIオーバービュー(AIO)がYouTubeを利用し、コンテンツを提供する方法に関するトレンドを特定するペースを維持している。YouTubeは価値のある引用源となっており、1月1日以降で25.21%の増加、1月から2月にかけての月ごとの成長率は36.66%に達している。

AIOを伴うキーワードでのYouTube引用は、31.2%が指導コンテンツであり、その内訳は「ハウツー」クエリが22.4%で最も多く、次いで視覚的デモンストレーションが28.5%、プロダクツの比較や視覚的証明に関する検証と例が19.7%、速報ニュースやライブ報道などの現在の出来事が8.2%を占める。

産業別に見ると、YouTube引用を含むAIOは、ヘルスケアが約41.97%、ECが30.87%、B2Bテクノロジーが18.68%、金融が9.52%、旅行が8.65%、保険が8.62%、教育が3.87%の頻度で言及されている。

ブライトエッジは、明確な変化を示すパターンを特定した。AIOは、特に段階的なチュートリアル、プロダクツの比較、実際の例などの視覚的デモンストレーションにおいて、回答の質を高めるためにビデオコンテンツを活用している。

AIオーバービューは、指導ビデオを約35.6%の頻度で引用し、視覚的デモを32.5%、例を22.5%、ニュースを9.4%の頻度で引用している。ほぼ60%のビデオの引用は、指示やデモに関するものである。


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ChatGPT Searchは現在、誰でも無料で利用出来るようになり、OpenAIアカウントも不要。グーグル検索を手放す時期なのか?



テックレーダーの記事を拙訳していきます(2025年2月6日付け)。
ChatGPT Search is now free for everyone, no OpenAI account required – is it time to ditch Google?(ChatGPT Searchは現在、誰でも無料で利用出来るようになり、OpenAIアカウントも不要。グーグル検索を手放す時期なのか?)
News
By John-Anthony Disotto
published February 6, 2025

・ChatGPT SearchはもはやOpenAIアカウントを必要としない
・ログインせずに無料でAI検索エンジンにアクセス出来る
・ChatGPT Searchでは、世界で最も人気のあるチャットボット内から直接ウェブを閲覧出来る

ChatGPT Searchは、OpenAIアカウントにサインインしているかどうかに関係なく、誰でも利用出来るようになった。
OpenAIはこの重要なアップデートをXで発表し、ChatGPT Searchを一般に提供する事になり、アカウントを作成したり、個人情報を提供したりせずにAIのリーダーたちと繋がる事が出来る。
ChatGPT検索は、推測通りChatGPTによって駆動される検索エンジンである。グーグル検索のようにウェブを素早く検索出来、より深い結果や概要、情報源を提供する。OpenAIは「ChatGPTはウェブを検索し、速くタイムリーな回答を得られ、関連するウェブソースへのリンクをChatGPT内で直接取得出来ます。ChatGPTは皆さんの質問に基づいてウェブを検索する事を選択し、または手動でウェブ検索アイコンをクリックして検索する事も出来ます」と説明している。
これまでのところ、ChatGPT検索は完全に無料で利用出来たが、何かを調べる前にOpenAIアカウントにサインインする必要があった。だが、今やユーザーはChatGPT.comにアクセスするだけで利用出来る。
これは、OpenAIアカウント無しで利用出来るようになっているChatGPTにとって素晴らしい追加であり、ますます多くの人々がGoogleの代替を探す中で、AI検索エンジンにとっての転換点となる可能性がある。
ChatGPT Searchは、今後数日間でログアウトしたユーザーにも展開される予定なので、仮に今日プロンプトの下に検索アイコンが表示されない場合は、明日再度試してみてほしい。


(ChatGPT 検索はhttp://chatgpt.comの全てのユーザーが利用出来るようになりました。サインアップは必要ありません)
■グーグル検索を手放す時期なのか?
ChatGPT SearchはChatGPTに組み込まれており、AIチャットボットを情報を得るための頼りにしようとしている。以前は、ChatGPTには知識のカットオフ日があり、プロンプトの時点で起こっている出来事に関する情報を尋ねる事が出来なかった。だが、ChatGPT Searchの導入により、これが完全に変わり、ChatGPTは現在、世界の政治から最新のスポーツのスコアまで、全ての最新情報を提供出来るようになった。
グーグル検索は社会に深く根付いており、インターネットにアクセス出来る世界の人口の大半は、日々、場合によっては毎時間グーグルを使用している。OpenAIの代替手段は、検索エンジンにより多くを求める人々にとって優れた選択肢であるが、私は自分の信頼するグーグルを、たとえそれほど知識が豊富でなくても、より頻繁に選んで使ってしまう。
インターネットの楽しみは、自分の情報源をキュレーションし、どこから情報を得るかを選ぶ事にある。現状では、ChatGPT検索のアプローチは私にはあまり機能せず、消費する情報をコントロールしたいと思っているため、複数の情報源からの要約が必ずしもそれを提供するわけではない。ChatGPT検索はまだ初期段階にあり、時間とともに改善されるだろう。仮に皆さんがこれまでAI駆動の検索エンジンを試した事がなければ、今が試す絶好のタイミングだ。だが、グーグル検索を手放す時期なのか? 私はまだその判断には至っていない。

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複数の米議員、CSAM(児童性的虐待素材)を収益化しているとされる広告テクノロジーベンダーから回答を要求



アドエクスチェンジャーの記事を拙訳していきます(2025年2月7日午後3時38分投稿)
Lawmakers Demand Answers From Ad Tech Vendors Allegedly Monetizing CSAM(複数の米議員、CSAM(児童性的虐待素材)を収益化しているとされる広告テクノロジーベンダーからの回答を要求)

By James Hercher
Friday, February 7th, 2025 – 3:38 pm

7日、マーチャ・ブラックバーン上院議員(テネシー州・共和党)とリチャード・ブルーメンタール上院議員(コネチカット州・民主党)は、アマゾン、グーグル、インテグラル・アド・サイエンス、ダブルバリファイ、MRC、TAGに児童性的虐待素材(Child Sexual Abuse Material=CSAM)を含むページに広告を配信または認証する責任があると特定されたと通知する共同書簡を送った。
書簡では、こうした広告がどのようにオンライン広告の安全対策をすり抜けたのか、また、何故そのコンテンツ自体が特定されず報告されなかったのかについて回答を求めている。
両議院、そしてアメリカとカナダの法的および児童保護サービスは、7日に発表されたAdalyticsの報告書を受け、この問題に警告した。
■背景
Adalyticsは、URLscan.ioという別の無関係なプロジェクトに取り組んでいた際、CSAMに対してプログラマティック広告が掲載されている例を発見した。URLscan.ioは、悪意のあるサイトをスキャンするボットであり、こうしたページに掲載されている広告もログとして記録する。
Adalyticsは、二つの無料ファイル共有ウェブサイトであるimgbb.comとibb.coに、CSAMのアーカイブを特定した。これらのサイトは、ユーザーが匿名で写真や動画をホストするリンクを作成可能にしている。更に、ユーザーはウェブ検索クローラーによるインデックス作成を防ぎ、数日以内にリンクが消えるようにタイマーを設定する事もできる。
ibb.coとimgbb.comは、失踪・搾取された子供たちの全国センター(NCMEC)にとっても馴染みのあるサイトである。Adalyticsによると、近年NCMECはimgbb.comに対してCSAMを含むホストリンクに関する通知を数十件送信している。
Adalyticsが報告書で文書化したコンテンツと広告は、2021年、2022年、2023年のものであった。いくつかのリンクは自動削除に設定されていたが、他のCSAMコンテンツは、米加当局からの削除命令送達後にサイトによって削除された。
これまでにも、Adalyticsはその研究に対して反発を受けた事がある。通常使用する方法論は、広告インプレッションを生成してリアルタイムで研究する事に関連しているからである。例えば、2023年にAdalyticsは、広告主が善意の検索クエリに応じて、制裁を受けたイランのサイトやポルノサイトに掲載される可能性を示した。Adalyticsはスクリーンショットを作成したが、実際にどれだけの人々が新しい仕事を探している、あるいは食料品を検索しているためにそのサイトを使用しているのか明確ではなかった。
■手紙
両議院の事務所から送られた書簡には、広告テクノロジーのエコシステムに対する知識が反映されており、受取人に合わせた内容となっている。質問は型にはまったものではない。
例えば、アマゾンとグーグルには、彼らの広告テクノロジープロダクツ(DV360、Google Ads、グーグルパフォーマンスマックスが特に言及されている)が、広告が配信されるページレベルのURL情報を報告しない理由について突っ込んでいる。また、手紙では、二つのサイトで配信された広告に対してプラットフォームが広告主やアメリカ政府に返金した正確な金額についても詳細を求めている。
こうした非難に対する回答として、アマゾンは「この事態が発生した事を遺憾に思い、速やかにこうしたウェブサイトが当社の広告を表示しないように対策を講じた。我々はこの種のコンテンツに対して広告を配信しないという厳格なポリシーを設けており、今後このような事が起こらないように追加措置を講じている」との声明を発表した。
一方、グーグルの広報担当者はAdExchangerに対し、社として「児童性的虐待や搾取を促進するコンテンツに対してゼロトレランスであり、問題となっている両アカウントは既に終了している」と述べた。「我々のチームは、この種のコンテンツに対してグーグルの配信元ネットワークを常に監視しており、該当情報を適切な当局に報告している」としている。
ブラックバーン議員とブルーメンタール議員は、TAGおよびMRCに対して、以前にCSAMコンテンツを報告したベンダーがいるかどうかを確認したいと述べている。両グループには、非準拠により取り消されたり一時停止された認証の過去の例を文書化し、特にDV(ダブルバリファイ)やIAS(インテグラル・アド・サイエンス)に関して考慮する具体的な点を示し、「認証された企業が基準を遵守している事を保証するために使用している具体的な監査、モニタリング、または監視メカニズム」を共有するよう求められている。
ダブルバリファイとインテグラル・アド・サイエンスには、URLレベルの透明性を提供するよう求められている。また、これらの企業がオンラインでCSAMコンテンツの事例を報告した事があるかどうかも問われている。
「このサイトでの顧客向けのインプレッションの量は非常に少なかったが、我々はこの問題を真剣に受け止めている」とダブルバリファイの回答におけるブログ投稿には記されている。「これらの広告の大多数は、中立的なコンテンツの横に表示されている。主として多くのDVの顧客が使用している事前入札コントロールによるものである」
IASのリサ・ウツシュナイダーCEO宛の書簡には、特に鋭い批判が含まれている。「貴社は広告供給チェーン内のウェブサイトを包括的に監視し、審査するためにどのように保証しているのか?」と上院議員たちは述べた。「貴社のシステムは、何故CSAMをホストしている明らかに違法なウェブサイトを特定し、ブロック出来なかったのか?」
■ログを確認せよ
広告がCSAM(児童性的虐待素材)に対して配信されたという事実は、広告技術インフラへの決定的な非難である。imgbb.comやibb.coのページの幾つかは意図的に隠蔽され、迅速に期限切れになるように設定されていたが、他のページは明らかにCSAMのテキストや画像がはっきりと表示されていたからだ。
AdExchangerは、二人のブランドマーケター、二人の代理店バイヤー、そしてAdalyticsに助言し自らのログファイルを調査した一人のペイドメディアコンサルタントに話を聞いた。合意は、検知されたCSAMや成人向けポルノに対してimgbb.comやibb.coに配信された広告の大部分が、アマゾンの広告技術によって、DSPおよびSSPとしてサイトに広告を配信する形で提供されたというものである。
公平を期すために、Criteo、TripleLift、Beeswax、PubMatic、Quantcast、Sharethrough、Zeta Global、Infillionなどの多くの第三者広告技術ベンダーも、Adalyticsによって特定されたアーカイブに基づいて明示的なコンテンツに広告を配信したとして非難されている。だが、アマゾンとグーグルの広告技術が現状は問題がある場なのだ。
確かに、第三者広告技術ベンダーがimgbb.comで広告を配信しているのが観察されたが、ある代理店バイヤーによれば、それは「文字通り少数であった」という。
だが、彼は第三者広告技術ベンダーにとっての影響は最も厳しいものになる可能性が高いと述べた。なぜなら、こうしたベンダーは一般的にログファイルを提供するが、ログには広告が明示的なコンテンツに配信された事が示されている場合でも、CSAM収益化さえ余り行われていないからである。
一方、有料ガーデンプラットフォームは「ほぼ確実にもっと多くの広告を配信したが、私たちはそれを知る事ができない」と代理店バイヤーは述べており、彼らはログファイルデータを共有していないからである。
例えば、別の代理店バイヤーはAdExchangerに対し、使用しているThe Trade Deskやその他のオープンなDSPがimgbb.comやibb.coに広告を配信していなかった事を記録できたと述べており、CSAMコンテンツに対して広告を配信した事はないと、ログファイルを確認した結果を伝えた。
情報を取得する事について、グーグルのパフォーマンスマックスキャンペーンは大変な手間がかかると彼らは述べており、アマゾンのAIベースの広告ネットワーク「パフォーマンス+」もドメインレベルの情報しか提供せず、URL別の情報を提供していないと指摘した。言い換えれば、広告主は広告が「imgbb.com」で表示されたかどうかは確認できるが、そのサイトにホストされた特定の既知のURLや、どれほど頻繁に特定のURLがターゲットにされたかはわからない。
■最悪の状況
プログラマティック広告を配信する関係者にとって、Adalyticsの最新の発見は、問題をチェックボックスをクリックすれば真に解決出来ると考える事が危険だと思い出させるものである。例えば、あるブランドマーケターと一人の代理店バイヤーは、2022年と2023年に自らの広告がimgbb.comやibb.coに表示された事をAdExchangerに認めている。グラフィックコンテンツの隣に表示される事例も含まれていた。
こうしたインプレッションは全て、ダブルバリファイまたはインテグラル・アド・サイエンスによって「ブランド安全」または「ブランド適合」とマークされており、マーケターはAdExchangerに対して、ポストビッドブランド安全技術が適用されていると伝えた。
多くのブランドや代理店はこのニュースに反応して、オープンウェブでの支出に対して更に神経質になるだろうと、Adalyticsのレポートに助言した元代理店ブランド安全製品リーダーは述べている。代わりに、予算はInstagramやTikTokにシフトする事になる。こうした場もCSAMの発生や収益化の問題に悩まされているが、広告主による責任追及はほとんど行われる事がないとリーダーは言った。
広告テクノロジーは、詐欺、ボット、無効なトラフィック、アービトラージ広告スキームやその他のプログラマティックな病理に関連したスキャンダルに無縁ではない。だが、CSAMに関してここまで大きく的を外すのは、無駄な広告支出以上に厳しい影響を及ぼす。
Adalyticsが報告したCSAM(児童性的虐待素材)を含むいくつかのリンク、およびプログラマティック広告ユニットには、4歳から6歳の子供が映っていると、米国のNCMEC(失踪・搾取された子供たちのための全国センター)とカナダのC3P(カナダ児童保護センター)が、その資料を検証した結果が示している。
Adalytics報告に詳しい関係筋2人によれば、C3Pによってこの資料内で特定された行方不明の子供が一人いると確認されている。現在調査の一部となっている。

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グーグル広告のコスト急騰:主要な業界でCPC(クリック単価)が30%〜100%上昇、ブランドは反撃に



ストーリーボード18の記事を拙訳していきます(2025年2月6日午前10時6分投稿)。
Google ads costs soar: CPCs up 30%-100% across key industries, brands are fighting back(グーグル広告のコスト急騰:主要な業界でCPC(クリック単価)が30%〜100%上昇、ブランドは反撃に)
AI is reshaping digital advertising fast. Brands that adapt, automate, and rethink their approach will get the best results, according to experts.(AIはデジタル広告を急速に再構築している。専門家によれば、適応し、自動化し、アプローチを再考するブランドが最良の結果を得る事ができるという)
By  Indrani Bose| Feb 6, 2025 10:06 AM
グーグル広告は高騰しており、リード獲得コストが30%から100%も上昇している。特に、eコマース、教育、SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)に於いて顕著である。ソーシャル・パンガの共同創業者であるガウラブ・アロラ氏によれば、AI駆動のツールであるグーグル・ジェミニは、スマートなターゲティングにより競争が激化し、入札価格が上昇している。
さらに、AI駆動の検索は人々が情報を見つける方法を変化させており、従来の検索トラフィックを減少させ、広告をさらに高価にしている。これに対応するため、ブランドはSNS、SEO、プログラマティック広告に頼るように多様化を進めている。また、AI駆動の入札やスマートなコンテンツ戦略も重要である。パーソナライゼーションとユーザーエクスペリエンスはこれまで以上に重要であり、適切なオーディエンスを引き込む事が不可欠である。
アロラ氏によると、結論としてAIはデジタル広告を急速に再構築している。適応し、自動化し、アプローチを再考するブランドが最良の結果を得る事ができると述べている。
バズラボのCEO兼創業者であるシンドゥ・ビスワル氏は、この感情を反映し、ジェミニのようなAIツールが広告コストに与える影響を強調した。「ジェミニのようなAIツールは、精密なターゲティングと動的な広告配置で検索の配信を強化している。これにより、広告主がより効果的なエコシステムの中でトップ配置のためにより高く入札する事で競争が促進される。これらのツールは広告のパフォーマンスを改善するが、特に高意図のキーワードや競争の激しい市場ではコストを押し上げている。マーケターにとっての課題は、急騰するCPCとの効率性のバランスを取る事である」と述べた。
■影響を受けているセクター
広告コストの上昇の影響は、意図主導の検索が支配的な業界に於いて特に顕著である。チームリース・デジタルによる研究では、インドの主要なセクターにおけるAIの採用率はFY2024で約48%に達し、銀行および金融サービス産業が68%の採用率でリードしている。この広範な採用は、AI最適化された広告スペースに対する競争を激化させ、クリック単価(CPC)の上昇や総広告支出の増加を招いている。
影響を最も受けているセクターには、銀行および金融サービス(BFSI)が含まれ、68%の採用率を持ち、予測モデルやターゲティング広告にAIを活用しており、競争を激化させ広告コストを押し上げている。医薬品およびヘルスケアセクターも52%のAI採用率を持ち、顧客インサイトやパーソナライズドマーケティングにAIを使用し、広告費の増加に寄与している。同様に、消費財(FMCG)および小売業界は43%の採用率を持ち、AIを利用してコンテンツ生成やクリエイティブの最適化を行っており、より競争の激しい広告環境を生み出していると、フロド社の創業者兼CEOであるルシャブ・R・タッカル氏は述べている。
■多様化:グーグルへの依存を減らす
コストが上昇する中、ブランドはグーグルへの依存を再評価し、代替チャネルを探求している。「マーケットプレイとD2Cプレイが強くなってきているため、この分野のブランドは既にeコマースメディアを通じた意図に基づくターゲティングを検討している。コストの上昇と新たなAI駆動の代替手段の出現により、ブランドは戦略を多様化し、アマゾン、eコマース、クイックコマースなどのプラットフォームの検討や、グーグルへの過度の依存を減らすためのオーガニックチャネルへの投資を行っている」と、ワンドラボ・インディアの共同創業者であるラケシュ・ヒンドゥジャ氏は述べた。
VDO.AIのCTOであるアルジット・サチデバ氏は、広告支出のパターンの変化を強調している。「AIがユーザーにモバイルで2〜3回のスクロールを強いる中、マーケターはAIの結果に合わせてコンテンツを調整するために20〜25%の追加時間を費やしている。これにより、高意図のキーワードに対する競争がさらに激化し、CPCやCPLが25〜30%増加している。この影響は、可視性とコンバージョンのためにグーグルに大きく依存しているB2Cブランドに特に顕著である」と彼は説明した。
「多くのクライアントが広告支出を最適化するために予算の再配分を行い、2024年第4四半期にはプログラマティック広告、CTV、ネイティブ広告への投資が4倍増加した。もはや『もし』や『すべきか』という問題では無い。ブランドの存在感を維持し、デジタル領域に影響を与えるためには、マーケターや広告主は増大するコストのバランスを取り、多様なチャネルを持つ必要がある」と彼は共有した。
パルプストラテジーの創業者兼チーフストラテジストであるアンビカ・シャルマ氏は、マルチチャネル戦略の重要性を強調している。「私たちのブランドにとって、私たちはMarTechによって支えられた攻撃的なファーストパーティデータ戦略を強調しており、メール、メッセンジャー、シームレスな消費者の旅を利用している。未来は、戦略的でマルチチャネルの効率性とインパクトのあるエンゲージメントの組み合わせにある」
■プログラマティック広告のトレンド
AIの台頭は、プログラマティック広告のトレンドにも影響を与えている。アドマタズの創業者兼チーフストラテジストであるヤシュ・チャンディラマニ氏は、「検索エントリーに対するAI要約は多くのゼロクリック検索を生み出している。このため、SERP内でウェブサイトを訪れる前に人々が答えを得る事から、多くのケースでCTRが明らかに減少している」と述べた。
これにより、高関与カテゴリーの製品のウェブページに対する情報に基づいた訪問者数が減少しているが、これはそうしたオーディエンスへの露出を望んでいたメディアプランのみが高コストである。  
「商業的および取引的意図を持つオーディエンスをターゲットとするために検索を使用する場合、Geminiの要約は検索広告にほとんど影響を与え無い。なぜなら、人々はこれらの検索を通じて情報だけでなく、実行可能なリンクを求めているからである。したがって、全てのプラットフォームと同様に、賢いメディアプランニングは不必要な支出を引き起こさず、検索は短期的なビジネスインパクトに於いてはるかに強力なメディアとなる可能性がある」とヤシュ・チャンディラマニ氏は述べた。
チャンディラマニ氏は、メディアプランが情報に基づくオーディエンスの検索予算を削減し、高関与カテゴリーに於いて増加が見られる可能性があるが、直接的な影響は予測でき無いかもしれ無いと考えている。「グーグルのディマンドジェン/ディスカバリー広告もここ数年非常によく機能しており、確かな製品である。私たちはリード生成のような目標に対して、個人的により良い結果を見てきた」と彼は明らかにした。
AdLiftのペイドメディア責任者であるシャイレンドラ・シン・メッタ氏は、Geminiは検索配信そのもののコストや戦略を変更するのではなく、マーケターがメッセージを作成する方法を再形成する可能性があると付け加えた。GeminiのようなAIツールの最大の影響は、情報に基づくクエリの検索ボリュームに現れるだろう。これにより、グーグルでのオーガニックブランドランキングに混乱が生じる。そして、ユーザーの行動が時間とともに進化するにつれて、マーケターの努力はグーグルのオーガニックランキングからこれらのAIツールでのランキングにシフトする事になる。
確かに、グーグル・ジェミニのようなAIの進歩はターゲティングの精度や広告パフォーマンスを向上させているが、一方で特に高意図のキーワードや競争の激しい業界に於いてコストを押し上げている。これに適応するため、ブランドは戦略を多様化し、代替プラットフォームを探求し、プログラマティック広告やオーガニックチャネルへの投資を進めている。ビスワル氏が指摘するように、マーケターにとっての課題は「急騰するCPCとの効率性のバランスを取る事である」

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グーグル、Gemini 2.0 ProとFlash-Liteを開始。推論モデルのFlash ThinkingをYouTubeやマップ、検索に接続



ベンチャービートの記事を拙訳していきます(2025年2月5日午前11時7分投稿)。
Google launches Gemini 2.0 Pro, Flash-Lite and connects reasoning model Flash Thinking to YouTube, Maps and Search(グーグル、Gemini 2.0 ProとFlash-Liteを開始。推論モデルのFlash ThinkingをYouTubeやマップ、検索に接続)

Carl Franzen
@carlfranzen
February 5, 2025 11:07 AM

グーグルのGeminiシリーズのAI大型言語モデル(LLMs)は、約1年前に画像生成に関するいくつかの恥ずかしい失敗から始まったが、その後は着実に改善しており、同社はその第二世代の取り組みであるGemini 2.0を消費者と企業向けに最大かつ最良にする意向のようである。
本日、同社はGemini 2.0 Flashの一般リリースを発表し、Gemini 2.0 Flash-Liteを導入し、Gemini 2.0 Proの実験バージョンを展開した。
これらのモデルは、開発者や企業のサポートのために設計されており、現在はGoogle AI StudioとVertex AIを通じてアクセス可能である。Flash-Liteはパブリックプレビュー中であり、Proは早期テストが可能である。
「こうしたモデルは全てリリース時にテキスト出力を伴うマルチモーダル入力を特色としており、今後数ヶ月で更なるモダリティが一般的に利用可能になる予定だ」と、グーグル・ディープマインドのCTOであるコライ・カヴクジュオグル氏は、同社の発表ブログに書いている。これは、DeepSeekやOpenAIなどの競合が強力なライバルを次々と立ち上げている中で、グーグルがテーブルにもたらす利点を示している。
■グーグルがそのマルチモーダルの強みを活かす
DeepSeekのR1モデルやOpenAIの新しいo3-miniモデルのどちらも、マルチモーダル入力—つまり、画像やファイルのアップロード、添付が受け付けられない。R1はウェブサイトやモバイルアプリのチャットでこれらを受け入れる事ができるが、そのモデルは60年以上の技術である光学式文字認識(OCR)を用いてアップロードされたテキストのみを抽出し、そこに含まれるその他の機能を実際に理解したり分析したりする事はできない。
だが、両者は故意に回答を考えて反映する際により多くの時間をかけ、「チェーン・オブ・ソート」の思考過程と応答の正確性に焦点を当てる新しいクラスの「推論」モデルである。これは、Gemini 2.0プロシリーズのような典型的な大規模言語モデル(LLM)とは対照的であり、したがってGemini 2.0、DeepSeekR1、OpenAIのo3の比較は、一部の点で「リンゴとオレンジ」の比較のようなものである。
だが、今日グーグルからも推論に関するニュースがあった。グーグルのCEOスンダー・ピチャイ氏は、ソーシャルネットワークXにおいて、iOSおよびAndroid用のグーグル・ジェミニモバイルアプリがグーグル独自の競争相手である推論モデル「Gemini 2.0 Flash Thinking」に更新された事を宣言した。このモデルは、グーグルマップ、YouTube、グーグル検索と接続でき、DeepSeekやOpenAIのようなサービスのない新興企業には匹敵できないAI駆動の研究やインタラクションの全く新しい範囲を可能にする。
私はこの記事を書いている最中にiPhoneのグーグル・ジェミニiOSアプリでそれを短時間試したが、先月のトップ10の人気YouTube動画の共通点を考慮し、近くの医療クリニックや開閉時間の表を数秒で提供するなど、私の初期のクエリに基づいていたのが印象的であった。
■Gemini 2.0 Flashが一般リリースへ
Gemini 2.0 Flashモデルは、元々12月に実験バージョンとして登場したもので、現在はプロダクションに対応できる状態となった。高効率のAIアプリケーション向けに設計されており、低遅延の応答を提供し、大規模なマルチモーダル推論をサポートしている。
競合に対する大きな利点の一つは、コンテクストウィンドウ、つまりユーザーがプロンプトの形で追加できるトークンの数や、LLM搭載のチャットボットまたはアプリケーションプログラミングインターフェース(API)との一回のやり取りで受け取る事が可能なトークンの数である。多くの先進的なモデル、例えば先週デビューしたオープンAIの新しいo3-miniは、20万トークン以下のサポートしか行っていない。これは約400から500ページの小説に相当する。一方、Gemini 2.0 Flashは100万トークンをサポートしており、膨大な情報を扱う事が可能であるため、高頻度かつ大規模なタスクに特に役立つ。
■Gemini 2.0 Flash-Liteがコスト曲線を最も低くするために登場
一方、Gemini 2.0 Flash-Liteは、品質を損なう事無く費用対効果の高いAIソリューション提供を目的とした全く新しい大規模言語モデル(LLM)である。
グーグル・ディープマインドは、Flash-Liteがフルサイズ(パラメータ数が多い)前モデルであるGemini 1.5 Flashを、MMLU Pro(77.6%対67.3%)やBird SQLプログラミング(57.4%対45.6%)といった第三者のベンチマークで上回っていると述べており、価格と速度は同じままである。
Flash-Liteは、マルチモーダル入力をサポートし、フルFlashモデルと同様に1百万トークンのコンテクストウィンドウを備えている。現在、Flash-LiteはGoogle AI StudioおよびVertex AIを通じてパブリックプレビューで利用可能であり、一般提供は今後数週間内に始まる予定である。
以下の表に示されているように、Gemini 2.0 Flash-Liteは、1百万トークン(入力)あたり$0.075、1百万トークン(出力)あたり$0.30の価格が設定されている。Flash-Liteは、ほとんどのベンチマークでGemini 1.5 Flashを上回りながら、同じコスト構造を維持するため、開発者にとって非常に手頃な選択肢として位置づけられている。
※

ローガン・キルパトリック氏は、モデルの手頃さと価値を強調し、Xで次のように述べた。「Gemini 2.0 Flashは、いかなる大規模言語モデル(LLM)の中でも最もコストパフォーマンスが良い。今こそ構築する時である!」
実際、OpenAIの4o-mini(1百万トークンあたり$0.15/$0.6)、Anthropicのクラウド($0.8/$4! per 1M in/out)、更にはディープシークの従来のLLM V3($0.14/$0.28)といった、プロバイダーAPIを通じて利用可能な他の主要な従来のLLMと比較すると、Gemini 2.0 Flashはコストに対する価値が最も高いように見える。
■Gemini 2.0 Proが実験的に登場、200万トークンのコンテクストウィンドウを持つ
より高度なAI機能を必要とするユーザー向けに、Gemini 2.0 Pro(実験版)が現在テスト用に利用可能である。
グーグル・ディープマインドは、このモデルをコーディングパフォーマンスと複雑なプロンプトに対応する能力において最強のモデルと位置づけている。2百万トークンのコンテクストウィンドウを特長とし、外部ツール(グーグル検索やコード実行など)の統合能力が向上している。
レッド・ドラゴンAIの共同創業者兼CEOであり、機械学習の外部グーグルデベロッパーエキスパートであり、しばしばベンチャービートと提携しているサム・ウィッテブーン氏は、YouTubeのレビューでProモデルについて語った。「新しいGemini 2.0 Proモデルは、200万トークンのコンテクストウィンドウを持ち、ツール、コード実行、関数呼び出し、グーグル検索とのグラウンディングをサポートしている。これはPro 1.5で持っていた全ての機能だが、改善されている」
また、ウィッテブーン氏はグーグルのAI開発に対する反復的なアプローチについても言及した。「グーグルの戦略における重要な違いの一つは、モデルがGA(一般提供)に移行する前に実験的なバージョンをリリースする事により、フィードバックに基づいて迅速な反復が可能になる点だ」
パフォーマンスベンチマークは、Gemini 2.0モデルファミリーの能力を更に示している。例えば、Gemini 2.0 Proは、推論、多言語理解、長いコンテキスト処理などのタスクにおいてFlashやFlash-Liteを上回っている。
■AIの安全性と今後の開発
こうした更新に加えて、グーグル・ディープマインドはGemini 2.0モデルのために新しい安全性とセキュリティ対策を実施している。企業は、応答の正確性を向上させるために強化学習技術を活用し、AIを用いて自らの出力を批評し、洗練させている。更に、自動化されたセキュリティテストを利用して、間接的なプロンプトインジェクションの脅威を含む脆弱性を特定している。
今後について、グーグル・ディープマインドはGemini 2.0モデルファミリーの機能を拡張する計画を立てており、テキスト以外の追加モダリティが今後数ヶ月のうちに一般提供される予定である。 一連の更新により、グーグルはAI開発への推進を強化しており、効率性、手頃さ、高度な問題解決を目的としたさまざまなモデルを提供し、ディープシークの台頭に応じて自社のモデル群を展開している。これらは強力なものから非常に強力なもの、また、非常に手頃なものからやや手頃で(しかしまだかなり)安価なものまで幅広い。
これが、かつてはOpenAIが支配していた企業AI市場の一部をグーグルが獲得するために十分であるかどうかは疑問である。我々は引き続き状況を追跡し、お知らせする予定である。
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久しく途切れていた柳井正さん誹謗スパム広告がGmailに配信

※
広告のタイトルは「本人が新しい収入源を発見した方法」。何なんだか。
グーグルは何をしてるのかね。


グーグルがテレビに話しかけて検索結果を表示させていくそうな



ザ・ヴァージの記事を拙訳していきます(2025年1月7日午前2時44分投稿)。

Google will use more mics and Gemini AI to get you to talk to your TV(グーグル、より多くのマイクとGemini AIを使用して、テレビに話しかける事を可能に)

Newer Google TVs will come with far-field microphones, allowing you to talk to your TV without speaking into your remote.(新しいグーグルのテレビには遠方マイクが搭載され、リモコンに話しかけずテレビに直接話しかける事が出来るように)

By Emma Roth, a news writer who covers the streaming wars, consumer tech, crypto, social media, and much more. Previously, she was a writer and editor at MUO.
Jan 7, 2025, 2:44 AM GMT+9


グーグルは、グーグルTVにGeminiの統合を導入すると発表した。これによりテレビとの対話が「より直感的で役立つ」ものになるとした。6日にCESで発表され、今年中に更新が行われる予定である。更新により、「ヘイ・グーグル」と始めることなく、コンテンツを検索したり質問をしたり出来るようになる。

この統合により、「ディズニーの最新映画は何ですか?」というようにメディアを検索も可能だ。また、「夏にアジアで訪れるべき最高の場所はどこ?」といった一般的な質問も可能。Google TVはYouTubeからの結果を表示する。さらに、この統合により、スマートホームデバイスとも対話出来るようになり、ビデオドアベルのフィードを表示したり、照明を調整したりすることができる。

グーグルは昨年リリースしたGoogle TVストリーマーにも、同様のGemini機能を搭載している。

Google TVにGeminiを導入する事に加え、同社はそのオペレーティングシステムを使用しているテレビに遠方マイクを装備している。これにより、リモコンに話しかけることなく、テレビに音声コマンドを使用できるようになる。さらに、Google TVには接近センサーも搭載され、テレビの近くにいるときに「個別化された情報ウィジェット」を天気やニュースストーリーと共に表示する。

グーグルだけがテレビにAIを導入するわけではない。LGとサムスンも、マイクロソフトのCopilotアシスタントを自社のテレビに導入することでAIの流行に乗ると発表した。

更新日:1月6日:グーグルからの情報を追加した。

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SEOが「衰退の道を歩んでいるのか」をグーグル社員が考察

 

サーチエンジン・ジャーナルの記事を拙訳していきます(2024年12月31日付け)。

Google Speculates If SEO ‘Is On A Dying Path’(SEOが「衰退の道を歩んでいるのか」をグーグルが考察)

Googlers discuss if SEO 'is on a dying path' because of AI in Search, offering a surprising opinion of what's going on(グーグルの社員たちが、AIの影響でSEOが「衰退の道にあるのか」について議論し、現状について驚くべき意見を提供している)

Roger Montti

グーグルの最新の「Search Off the Record」ポッドキャストでは、AIの影響で「SEOが衰退の道にあるのか」という議論が交わされた。その評価は、AI検索の導入によってSEOは変わらないというものであり、SEOに対する「何も変わっていない」という見解と、デジタルマーケターや出版社の実際の経験との間に隔たりがある事を明らかにしている。

■グーグルがAIが衰退の道にあるかを考察

ポッドキャストの中で、ジョン・ミューラーがAIのSEOへの影響について語り始めた。

ジョンは「AIがSEOを置き換えると思うか? SEOは衰退の道にあるのか?」と尋ねた。

ゲイリー・イリュース氏は懐疑的な見解を示し、SEOが数十年にわたり衰退を予測してきたと主張した。

SEOが死んでいない事に対して楽観的な見方を示し、「つまり、SEOは2001年から亡くなっているので、私は怖くない。それに私は、2025年に出てくる最初の記事が、またSEOが死んでいるという話になると確信している」と述べた。

的確な観察である。グーグルは2004年頃に流行していたSEOテクニックに対して圧力をかけ始め、2005年には統計分析のような手法で勢いを増した。今日の検索環境は過去のどの時期とも異なり、2025年には大きな変化の瀬戸際にある。

■RAGがAI-SEOへの入り口となる

グーグルのリジ・サスマン氏は、2025年におけるSEOの関連性について尋ね、その後ジョン・ミューラー氏がRAG(Retrieval Augmented Generation)の話題を持ち出した。

RAGは、大規模言語モデル(LLMs)が最新かつ事実に基づいた回答を提供するためのテクノロジーである。このシステムは、検索インデックスやナレッジグラフなどの外部ソースから関連情報を取得し、それをLLMが利用して応答を生成する。

グーグルのマーチン・スプリット氏は、文書(検索インデックスやナレッジベースを表す)、文書からの情報の検索と取得、情報の出力についての類似の例を挙げた。

マーチンはRAGのこの単純化された比喩を提供した。「恐らく今ではもっと良くなっていて、たとえば、ここにこれらの5つの文書をアップロードする事で、これらの5つの文書に基づいて、何かが『袋から出てくる』のだ」

リジ・サスマン氏はコメントした。「なるほど。つまり、この質問は、どうやってその情報を知り、どこからその情報を得るかに関するものなのだ」

ジョン・ミューラー氏は話題を引き継ぎ、RAGがAI検索エンジンにSEOの実践をどのように結びつけるかについて話し、依然として検索エンジンのランキングプロセスが役割を果たしている事を伝えた。AI検索エンジンであるPerplexityAIさえも、ランキングプロセスの一部としてグーグルの古いPageRankアルゴリズムの更新版を使用していると指摘した。

ミューラー氏は「私は、検索結果や検索結果と組み合わせたAIに関して話す際に便利だと思う。SEO業者は、初めてこのトピックについて考えるとき、『ああ、このAIは大きな魔法の箱で、そこでは何が起こっているのか誰も知らない』と思う傾向がある。そして、情報取得の部分について話すと、基本的にSEO業者が着目しているところだ。つまり、検索のためにクローリング可能でインデクシング可能なコンテンツを作成する事、それがすべてのAI概要に流れ込むのだ。故に、AIを恐れているSEO業者に特に示すべき視点として、実際にはこれらのAIを活用した検索結果は、既存の手法と多くの部分で混在している事があるという点だ。そして、それは突然クローリングやインデクシングを置き換える訳では無い」と説明した。

ミューラー氏は、従来のインデクシング、クローリング、ランキングのプロセスは依然として存在し、SEOがウェブサイトの発見可能性や検索エンジン向けの最適化において必要である事を強調した。

要点: AIがSEOに何も変わらないように見せているものの、我々の多くはそれが真実でない事を知っている。

■AIのSEOへの影響

確かに、クローリングとインデクシングは大きく変わっていない。しかし、グーグルのランキングアルゴリズムにおけるAIの使用は、有用性、権威、そして皮肉にも、コンテンツが人間のために作成されたのか、機械のために作成されたのかに基づいて決定を下している。これが重要な部分である。

クローリングとインデクシングは、アルゴリズムの変更や権威の低いRedditコンテンツに対する優先的なランキング、AI生成の要約を優先する事によって、ウェブエコシステムから追い出された小規模および大規模な出版社にとって役立たない。

AIがSEOおよびパブリッシャーに対して全てを変えた少なくとも3つの方法がある。

  1. オーガニックSERPは明らかに時代遅れである。
  2. 自然言語検索クエリは、関連性が何を意味するかを根本的に変える。
  3. 気まぐれなAIランキングアルゴリズムは、普遍的な安定性を損なう。

■オーガニックSERPは明示的に時代遅れである

従来の青いリンクが約15年間に渡り暗黙的に時代遅れであったが、AIによって隠せなくなってしまった。

■自然言語検索クエリ

正確な会話型質問を行う検索ユーザーのコンテキストは、検索クエリにおける巨大な変化である。Bingは、これが検索クエリの理解を容易にし、より正確な回答を提供すると主張している。これはSEOsやパブリッシャーにとって不安要素である。多くのコンテンツはキーワードベースのクエリパラダイムでランキングされるために作成されているものの、徐々に消えつつあり、ユーザーはますます複雑なクエリに移行しているからである。コンテンツクリエイターがそのためにどのように最適化するかは大きな懸念である。

■バックエンドAIアルゴリズム

「気まぐれ」という言葉は、突然かつ説明できない行動の変化の傾向を意味する。比較的安定した信頼性のある検索エンジンランキング要因から利益を得るパブリッシャーやSEO業者には好ましい特性ではない。一方、我々が持っているのは気まぐれなランキングアルゴリズムである。突然自らの考えを変えて、先月の関連性が今日の関連性ではなくなる事がある。そして数ヶ月後に再びランキング基準を変える事がある。

年間を通じたこれらの急激な変化は、グーグルのランキングアルゴリズムのどのバージョンも完全に確立されていないという印象を与える。

■グーグルはウェブエコシステムの現実から乖離しているのか?

依然として「改善中」であるAIベースのアルゴリズムによって、業界全体において引き起こされた損害は、ウェブエコシステムの相当な部分に無条件に害を及ぼした。

AIの統合が進む中で、様々な規模のパブリッシャーへの膨大なトラフィックが失われている。この問題は、最近のグーグルの「Search Off The Record」ポッドキャストで議論される事を避けられた。

多くの人々が、グーグルが2025年にはより深い洞察をもって状況に対処してくれる事を望んでいる。特に、同社のCEOであるサンダー・ピチャイ氏が、グーグルがウェブエコシステムをどのようにサポートしているのかを説明するのに苦労しているように見える事から、何千人もの出版社の窮状から乖離している印象を与えている。

もしかすると、SEOが衰退の道にあるのかという疑問ではなく、配信そのものがAIの影響で衰退しているのではないかという事が問題なのかもしれない。そこには、グーグルの検索ボックスとGeminiアプリの両方のバックエンドでの影響を含んでいる。

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やっぱりそうだったか。米検索情報サイトによると、ChatGPTとAIツールが検索市場で台頭してんねんて


サーチエンジン・ジャーナルの記事を拙訳していきます(2024年12月22日付け)。

Study: ChatGPT & AI Tools Gain Ground In Search Market(研究:ChatGPTとAIツールが検索市場で台頭)

AI chatbots like ChatGPT are challenging Google's search dominance as more users turn to AI for finding information online.(ChatGPTのようなAIチャットボットが、グーグルの検索優位性に挑戦しており、より多くのユーザーがオンラインで情報を見つけるためにAIを利用している)

■ 重要なポイント

・ChatGPTやPerplexityのようなAI検索ツールは、特に金融分野でウェブサイトトラフィックの注目すべきソースとなっている。

 ・AI駆動のトラフィックではブログ投稿が支配的であり、製品ページはAI検索結果にほとんど表示されない。

 ・AIリファラルトラフィックは四半期ごとに急速に成長しているが、全体のウェブサイト訪問の中では小さな割合を占めている。



Matt G. Southern
SEJ STAFF Matt G. Southern

    December 22, 2024⋅4 min read

Previsibleによる新しい研究は、検索行動における重要な変化を明らかにしており、AI言語モデル(LLM)がリファラルトラフィックソースとして注目を集めている事が示されている。

30以上のウェブサイトの分析によれば、PerplexityやChatGPTが従来の検索エンジンに代わる選択肢として浮上している。

Previsibleの共同創業者デイビッド・ベル氏は、これがグーグルの成長が停滞している事を示していると考えている。

「グーグルは基本的に停滞しており、検索の優位性が低下し始めている。理由は、人々がChatGPT、Claude、Co-pilot、Bingなど、検索意図をより良く解決するためのさまざまな体験を利用し始めているからだ」

以下は研究の重要なポイントである。完全な全体像を提供するものではないが、現在入手可能な最良の情報を提供している。

■ 主な発見

※ リファラルトラフィック

研究によると、PerplexityとChatGPTは約37%のLLMリファラルトラフィックを占め、CoPilotとGeminiはそれぞれ12-14%で続いている。

特に、金融セクターはLLM駆動トラフィックの80%を占めており、分析されたすべてのリファラルの中で84%を占めているとの事だ。

研究のビデオウォークスルーで、ベル氏は次のように説明している。

「特に金融は、言語モデルからのトラフィックが大幅に増加している。これは、Perplexityや他の言語モデルが異なるプラットフォームとの統合や関係を持ち、ユーザーへの直接アクセスを可能にしているからかもしれない」

■ コンテンツ配信

研究は、ブログ投稿がLLMリファラルトラフィックの77.35%を受け取っていると明らかにしており、続いて次の順位となっている:

・ ホームページ訪問(9.04%) ・ ニュースコンテンツ(8.23%) ・ ガイド(2.35%)

「AI検索の時代においても、情報コンテンツは依然として重要だ」とベル氏は指摘した。しかし、彼はコンバージョンレート最適化(CRO)やユーザーの旅に焦点を当てればどうかとアドバイスしており、製品ページは言語モデルでは目立たないと述べている。

研究によると、製品ページはLLMリファラルトラフィックの0.5%未満を受け取っており、eコマース戦略に課題を提示している。

■ 今後の展望

LLMリファラルトラフィックは現在、最も影響を受けたセクターで総トラフィックの0.25%を占めているが、研究では重要な成長率が示されている。

研究の最後の90日間で、Previsibleは次の事を発見した:

・ イベント産業におけるChatGPTリファラルの900%の成長

 ・ eコマースと金融セクターにおけるChatGPTトラフィックの400%以上の成長

 ・ CoPilotを除くすべてのモデルでの一貫した成長

ベル氏は、これはウェブサイトにとって何を意味するかを説明する。

「これを加味し、すべてを平均して考えると、今後12ヶ月間の90日ごとに約200%のオーガニックまたはAIトラフィックの成長が見込まれ、ウェブサイト全体のトラフィックの最大20%に達する可能性がある」

🚨 無料ツールのお知らせ 🚨

Previsibleは、ChatGPT、Perplexity、Co-pilot、Gemini、Claudeなどの言語学習モデル(LLM)からのウェブサイトトラフィックを追跡するための無料のLooker Studioダッシュボードを作成した。


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英国政府、AIを訓練するに当たり著作権保護された作品をテック企業に使用させる事を提案


ガーディアンの記事を拙訳していきます(2024年12月17日午後1時48分投稿)。

UK proposes letting tech firms use copyrighted work to train AI(英国政府、AIを訓練するために著作権保護された作品をテック企業に使用させる事を提案)

Consultation suggests opt-out scheme for creatives who don’t want their work used by Google, OpenAI and others(グーグルやOpenAIなどに作品を利用されたくないクリエイターのためのオプトアウト制度を提案する協議)

Dan Milmo and Robert Booth
Tue 17 Dec 2024 13.48 GMT

クリエイターの権利保護を訴えるキャンペーン団体が、英国政府の提案を批判している。提案では、人工知能企業が新しい著作権の例外の下で彼らの作品を用いてアルゴリズムを訓練するのを許可するものである。

書籍のパブリッシャーは、火曜日に公表されたこの提案は「完全に未検証であり、証拠がない」と述べており、アーティストやクリエイターの権利を保護するために活動している交差院の貴族ビーばん・キドロン氏は、「非常に失望している」と言っている。

この提案により、テクノロジー企業は、クリエイティブな専門家や企業がプロセスからオプトアウトしない限り、著作権のある素材を自由に使用して人工知能モデルを訓練する事が許可される。

この変更は、AI企業とクリエイターの間の対立を解消しようとするのが目的だ。サー・ポール・マッカートニー氏は、新しい法律がない限りこの技術が「ただ取って代わる」可能性があると警告しており、政府は「法的な不確実性がAI技術への投資と採用を損なっている」と警告している。

17日、ニュースメディア組織は、このようなシステムが生成AI企業に「責任を回避させる」事になると言及した。キドロン氏は、「政府は、年間1260億ポンドの価値がある英国のクリエイティブセクターの創造性と生計を奪う事について相談している」と述べている。

一方、テクUKは、テクノロジー企業を代表する団体であり、誰かの作品を無断で使用する行為を禁止する英国の法律への例外を提案するこの相談を歓迎している。この例外は、グーグルやChatGPTの開発者であるOpenAIのような企業が著作権のあるコンテンツを用いてモデルを訓練する事を可能にするものとなる。

ただし、この提案により、作家、アーティスト、作曲家は「権利を保留する」事ができるようになる。それには自身の作品がAIの訓練プロセスに使用されるのを望まないと宣言する事が含まれる。政府は、AI開発者がモデルを訓練するために使用する素材、その取得方法、生成されるコンテンツについて、より大きな透明性が必要であるとし、この点について立法を行う可能性があると言っている。

データ保護担当大臣であるクリス・ブライアント議員は、この提案は新しい著作権制度を巡って対立していた2つの側にとって「ウィンウィン」であると言っている。「これは、困難で複雑な状況において、クリエイターや権利保有者により大きなコントロールを与えるものであり、ライセンスをより多く獲得する事を目的としており、これはクリエイターにとって潜在的に新しい収益源となる」と述べている。

クリエイターの権利保護を求める活動家は、AI訓練における作品の使用について「権利を保留し、ライセンスを取得し、その使用に対して支払われるメカニズム」が、小規模や中規模のクリエイターを危険にさらすのではないかと懸念している。

パブリッシャー協会のCEOであるダン・コンウェイ氏は、「新しい著作権の例外について客観的な事例は示されておらず、水 tightの権利保留プロセスも世界のどこにも示されていない」と述べている。

彼は「パブリッシャーを含むコンテンツエコシステムが高価値のコンテンツに投資するために適切に商業的なインセンティブを与えられ、権利保有者が作品の使用方法とタイミングに関する基本的なコントロールを保持できるようにする事が重要である」と述べている。

ニュースメディア協会のCEOであるオーウェン・メレディス氏は、「ニュースパブリッシャーは、自らのコンテンツがいつ、どのように使用されるかをコントロールする権利を持つべきであり、重要なのはその使用に対して公平な報酬を得る事である。政府は、‘権利保留’(またはオプトアウト)制度のような実行不可能なシステムを提案するのではなく、既存の著作権フレームワーク内で透明性要件を実施する事に集中すべきである」と述べている。

ブリティッシュ・コロンビア州の作曲家エド・ニュートン=レックス氏は、クリエイティブ専門家による公正な取引を求めるキャンペーンの重要人物であり、10月に『ガーディアン』に対してオプトアウト方式はクリエイターにとって「全く不公平である」と述べている。ニュートン=レックス氏は、ラディオヘッドのシンガーであるトム・ヨーク氏や女優ジュリアン・ムーア氏ら3万7000人以上のクリエイティブ専門家による声明を組織しており、その中でAIモデルの訓練においてクリエイティブ作品を無断で使用する行為は、クリエイターの生計に対する「重大かつ不当な」脅威であると述べている。

新しい制度が、市場で既に展開されているモデル(ChatGPTやグーグルのGeminiなど)をカバーするかどうかも、政府が意見を求めている問題である。

この相談では、著名人が許可なしにAIによって声や容姿を再現される事から保護するため、アメリカ式の「パーソナリティの権利」の必要性について意見を求める。ハリウッド女優スカーレット・ヨハンソン氏は、昨年OpenAIが自らの独特の話し方に非常に似た音声アシスタントのプレビューを発表した際に対立した。ユーザーたちがその音声がヨハンソンの声に酷似している事に気づいた後、OpenAIはその機能を一時停止した。


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グーグルのジェミニ2.0、AI情報サイトでは酷評されてたで


AI For Allのニュースレターを拙訳してみます(2024年12月13日)

The Empire Strikes Back(帝国の逆襲)
Gemini 2.0 and Sora's Failure(ジェミニ2.0とソラの失敗)


AI For All
December 13, 2024

 読者の皆さん、こんにちは、

AI For Allニュースレターへようこそ!グーグルは、エージェント機能を備えたジェミニ2.0を発表し、その訓練に使われたチップを一般に公開する。一方、OpenAIはSoraのローンチに惨敗した。何が起こったのか?その真相を明らかにしよう!

The Empire Strikes Back(帝国の逆襲)


グーグルは、エージェント機能を備えたジェミニ2.0をリリースした。正確には、ジェミニ2.0フラッシュ(彼らの小型モデル)の実験版とエージェントのプロトタイプであり、実際の製品ではない。私は、ジェミニの全バージョンとそのアクセス方法を理解するのを諦めた。この発表は、サンダー・ピチャイ氏のメッセージで始まり、「情報は人類の進歩の中核である」と主張した。ピチャイ氏は、AIが苦手とする事実情報など、どのような情報を具体的に指しているのかを明確にするべきである。

ジェミニ2.0フラッシュは、プロジェクト・マリナーを通じて、ブラウザ上でユーザーの代わりにアクションを起こすためにネイティブで装備される。一方で、開発者はコーディングタスクを支援するジュールズを得て、ゲーマーは「ビデオゲームの仮想世界をナビゲートする手助け」をしたり、「次に何をすべきかの提案」を行う仮想ゲーム仲間を手に入れる。まるで三歳児のようである。ビデオゲームの本来の目的(そして楽しさ)は、自分自身で探検し発見する事なのではないか。こうしたエージェントはすべて実験的なものであるが、たちどころに我々がイライラするのは間違いない。

エージェントに関しては、イーロン・マスク氏がトランプの集会で歓喜のあまり飛び跳ねるような気持ちにはなれないが、AI業界がエージェントへの移行を急いでいる様子は、信頼性のある通常のLLM(大規模言語モデル)すら整っていない状況で、勢いを失いつつあるハイプサイクルを延命させる必要がある事を示している。今年のディールブックサミットでは、ピチャイ氏は「手の届く果実はなくなった」と認め、AIの進歩が難しくなっていくと示唆した。

グーグルは、ジェミニ2.0のトレーニングに使用される第六世代トリリウムTPUを、グーグルクラウドの顧客に一般提供する。しかし、グーグルの新しい量子チップ、ウィローが30年後に広く提供されるのを待つほうが良いかもしれない。本当に、もしグーグルがAIの努力のために量子を活用できれば、何かが起こるかもしれないし、起こらないかもしれない。これがあなたが求めている驚くべき洞察であると私は知っている。

別のニュースでは、OpenAIがついにAI動画ジェネレーターのソラをリリースしたが、CEOであるサム・アルトマン氏によると「需要を大幅に過小評価した」ため、新規アカウントの作成を急速に停止した。この記事を書いている時点では、新規アカウントの作成は戻ってきている(今のところ)。ソラの反応はまちまちで、「AIフィルムメーカー」と称する人々は、一貫性のない非現実的な結果を報告している——驚いたか?ソラの展示は、他のすべての動画生成器から得た典型的な恐ろしいスラッジで構成されている。そして、OpenAIはこのグロテスクな代物が世界モデルとして機能する事を望んでいる(機能しない)。

OpenAIの12 Days of OpenAIシリーズの6日目が過ぎており、発表された6つのうち5つは、ビデオを搭載した高度な音声など、すでに知っている事ばかりだ。ソラとともに、OpenAIはさらに多くの損失を出すだろう。生成されたビデオの目的は、悪用する者たち、詐欺師、悪役、そして才能のないハッカーたちに力を与える以外に何があるのか。創造性を「民主化する」という概念は無意味である。生成的AIは、まさに創造性の代わりに使用されるものである。質を犠牲にした効率性は価値がない。

オープンAIの12日間のキャンペーンは、既知の情報を繰り返しているに過ぎなかった。高度な音声機能やソラのリリースは、同社にさらなる財政的損失を招くだろう。生成的ビデオの真の目的が、悪用される者たち、詐欺師、そして才能のない者たちに力を与える以外の何かなのかは不明である。「創造性の民主化」という概念は非論理的であり、生成的AIは創造性の代わりに使用されるものである。質の犠牲となる効率性には何の価値もない。


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ワタクシメが何ゆえこんだけスパムを告発し続けるのかというと

最初の職場で、トイレの大きい方に執拗にワタクシメの誹謗中傷を書かれた事があります。
総務部に対処と誰がやったかを特定した上で処分して欲しいと要望したものの、遂に分からず仕舞いでした。
今なお思い出すと、腹立たしいものがあります。
要は、御本人に言いたい事があるなら、きっちし名乗りましょうや、なんです。
繰り返し繰り返し、手を変え品を変えで特定の人を誹謗中傷するって何なんでしょう。
そして、腰が重たいのか、単に軽視しているのか、グーグルの対応の酷さ。
柳井正さんと同じような誹謗中傷を、今日も世界のどこかで誰かが被っているのではないのか。
ひょっとしたら、グーグルのシステムの穴に詳しい輩の犯行なのかもしれない。
いずれにせよ、代償を払うのはグーグルと、そもそもの発信者です。
余りにも酷すぎる。

柳井正さんを貶めるグーグルのスパム広告ですが、マルウェア検知情報サイトによると、マルバタイジングというそうだ


マルウェアバイツというサイトの記事を拙訳してみます(2024年4月23日付け)
Google ad for Facebook redirects to scam(フェースブックのグーグル広告が詐欺にリダイレクトされる)
Posted: April 23, 2024 by Jérôme Segura   

今日は検索を通じてフェースブックユーザーを狙った悪意のある広告キャンペーンを取り上げる。このような技術サポート詐欺は、新しい犠牲者を誘引するために特定のキーワードに関連した広告を購入する事で知られている。

おそらくあまり知られていないのは、どうすればトップブランドを装って行動出来るのかという事である。我々は「彼らはどうやっているのか?」と「なぜグーグルはこれを許可しているのか?」という問いに答えようとする。

このようなマルバタイジング攻撃は新しいものではなく、消費者に与える被害は日々増大している。すべての攻撃を完璧に止める方法はないが、一般の報告がこの問題に対する認識を高め、他のタイプの詐欺やマルウェアと同様に対処されるべきである事を示す手助けになる事を期待している。

我々はこの悪意のある広告主をグーグルに通報したが、この記事を公開する時点ではこのキャンペーンは依然として存在していた。


■フェースブック向けの悪意のある広告キャンペーン


ジャスティン・ポリアチク氏は、多くの人がする事と同じように、グーグル検索を開き、フェースブックと入力し、最上位の結果をクリックした。以下の動画では、彼がその後何が起こったかをまとめている。


@j_poli

Pixel perfection doesnt matter if you never ship

♬ original sound - Coding with JP



ジャスティン氏に感謝する。ご本人が我々のブログに言及し、何が起こったのかを説明してくれた事に感謝している! 冗談を言っていたのかどうかはわからないが、我々はAIがマルバタイジングの問題を解決するとは思っていない。少なくとも、次のしばらくの間はそうである。代わりに、我々はある特定の技術の詳細を調べていくつもりである。ここが実際に最も悪用が行われている場所であり、改善の余地があるところだというのが我々の見解だ。


■2つの道がクロークを作る


我々が述べたように、グーグルはブランドの模倣に関する問題を抱えているようであり、これは簡単には解決できないかもしれない。これまでにほぼ同じ手法で、こうしたケースを何度も報告してきた。

グーグルはどのように合法的なアフィリエイトと悪意のある行為者を区別するのだろうか? 広告主のアカウントには、ユーザープロフィール、支払い方法、予算などのさまざまなデータポイントがある。我々はその詳細を知る事はできないが、間違いなく詐欺対策に役立つだろう。

さらに重要なのは広告自体である:見栄えの良いURL、表示テキスト、トラッキングテンプレート、最終URL。広告をクリックすると何が起こるのか?実際に広告に記載されているURLにリダイレクトされるのか? これは非常に悪用が容易に見える機能であるが、未だに修正されていないようである。

以下の動画では、クロークの古典的な物語を説明する。

(訳注:視聴出来ませんでしたので割愛します)

クロークは古い技法であり、多くの点で正当な目的のために使用される可能性がある。結局、広告予算で十分に稼ぐなら、本物の人間とボットやクローラーを区別する必要があるからだ。

悪党たちは、そのようなサービスを悪意のあるキャンペーンに非常に役立つツールとして長い間認識してきた。確かに、彼らは他の人々と同様にロボットを望まないが、グーグルのスキャナーやセキュリティ研究者に彼らの悪意ある計画を暴露されたくないとも思っている。

■内部の仕組み

この部分は少し技術的になるが、マルバタイジングの仕組みを理解するためには不可欠である。上記の動画で述べたように、クロークは2つの異なる体験を提供する事を可能にする。一般の人間は、IPアドレスやブラウザのフィンガープリンティングなどのさまざまな要素から検出される。

クリックトラッキングサービスを使用して、トラフィックを分析したり、データを収集したりする事が出来る。すべてを考慮すると、そのようなサービスは有用であるが、悪意のある行為者によって簡単に悪用される可能性もある。グーグルの広告エコシステム内で、広告主はトラッキングテンプレートとして自分のURLを配置し、残りはグーグルの外で処理される事になる。

※


詐欺師たちがクリックトラッキングサービスを悪用する方法もある。彼らがすべき事は、管理している別の「正当な」ドメインにリダイレクトし、そこから最終的な到達先URLを決定するだけであるのが興味深い。

以下の画像で、その最終リダイレクトを確認する事が出来る。このリダイレクトは、詐欺ページまたは実際のフェースブックのサイトのいずれかである:



※


■オンライン体験の保護に当たって


我々は何年にもわたり、これらの悪意のある広告を目にしてきた。行動が全く取られた事がないと言うのは不公平であるが、改善の余地はある。被害者からの個別の報告が、我々や他者の経験に基づいて必ずしも行動に移されない事がある。これには非常に不満がたまるし、個々の経験が大局的な観点では重要ではないかのように見えるからだ。


セキュリティベンダーも詐欺に苦しんでいる。インフラを一つのホストから別のホストに追いかけたり、正当なプロバイダーを悪用するURLをブロックするのに苦労したりする事は現実的な問題である。


ユーザーとして、自分自身をさまざまな方法で保護する事が出来る:

・スポンサー付きの結果に注意する
・広告を完全にブロックする
・詐欺ページを偽物として認識する

安心感を得たい場合は、さまざまなブラウザで利用可能なMalwarebytes Browser Guard拡張をダウンロードして、これらをまとめてカバーする事をお勧めする。


※興味深そうな記事を拙訳しておりますので、よろしければ読者登録お願いします。後、拡散も出来れば。





また性懲りもなく柳井正さんを貶めるGmailのスパムが来ている

今後は記録していこうと思います。

※タイトル=日本で絶対に知っておくべきこと
※配信元=Traveltrendsy(traveltrendsy.com)
※グーグルのマイアドセンターのスクリーンショット

※

※何故、このスパムを晒上げるのか=最初の職場時代、会社のトイレに執拗にワタクシメを誹謗中傷する落書きをされ、非常に不愉快な思いをしたからです。それを思い出してしまう。「アンタの個人的な思いやないか」と言ってしまわれればそれまでですが。
あと、ユニクロで服を良く買うというのもあります。こういう事実に基づかないスパムは柳井さんやユニクロのユーザーへの侮辱です。
犯人はユニクロないし柳井さんに屈折した思いがあるのでしょうけど、こういう事をするのは良くない。まして、天下のグーグルが「身元確認済み」と銘打っているのは、もっと良くない。「御社は誹謗中傷の片棒を担ぐのですか」となってしまうからです。このスパム広告配信を巡って何度となくグーグルに通報したのに、全く効果が無いという事も付記しておきます。

グーグル、AIを活用して店舗とオンライン・ショッピング・サービスを強化



ファッションネットワークの記事を拙訳してみました(2024年11月21日付け)。

Google uses AI to enhance its Shopping service in-store and online(グーグル、AIを活用して店舗とオンライン・ショッピング・サービスを強化)

Google has unveiled a raft of new Google Shopping enhancements that are US-only (for now). It follows last month’s relaunch of the service that has been rebuilt using AI “to give shoppers a more assistive and personalised way to shop the world’s stores in one place”.(グーグルは、アメリカ限定で現在グーグルショッピングの機能強化を発表した。先月のサービスのリニューアルに続くもので、AIを使用して再構築された「買い物客が世界中の店舗を一箇所で買い物できるよう、より支援的でパーソナライズされた方法を提供する」ものだとしている)

Published November 21, 2024

オンライン専用ショッピングを超えて、グーグルレンズがアップグレードされた。毎月ほぼ200億件のビジュアル検索に使用され、その20%がショッピングに関するものである。今、店舗で買い物をしているとき、グーグルレンズは「あなたがいる店舗に合わせた製品のインサイトをすぐに表示する事が出来る。写真を撮るだけで、製品情報や、在庫のある類似製品、店舗の価格が競争力のあるものであるか、そして顧客レビューが見つかる」とされている。

このアップデートは、AI画像認識技術の大幅な進展により可能となった。これはショッピンググラフの450億以上の製品リスト、さまざまな小売業者からの在庫データ、およびそのジェミニモデルによって支えられている。アメリカ人の72%が店舗で買い物をしている間にスマートフォンを使用していると回答しており、半数以上が購入する自信がなかったために店舗を空にして出た事があると述べている。

「この新機能は、買い物客にその場で意思決定を行うための情報と自信を提供する事が出来る」と言われている。

まず最初に、この機能はビューティー製品、おもちゃ、または電子機器を扱う店舗で、ローカルインベントリをグーグルと共有する全てのサイズの店舗で利用出来るようになる。

このホリデーシーズンから、消費者はグーグルマップでショッピングしている商品を見つける事も出来る。マップで製品を検索し、近くの店舗でそれを販売している店を見つける事が出来る。

この機能は衣料品、家庭用品、電子機器などに対応し、食料品店や小売業者からのアイテムにも適用される。マップでの製品検索は、今後数週間以内にアメリカで開始される予定である。

また、買い物客が支払う際により柔軟性とセキュリティを提供するための機能拡張が進められている。今年の初めに、グーグルペイにBNPLオプションを導入し、パートナーのアファームとジップと連携した。現在、アフターペイをオプションとして追加し、クラーナも近く追加される予定である。

さらに、商人が不正な取引をより良く特定し、盗まれた財務情報を使用した詐欺師を防ぐためのサービスの試験運用も間もなく始まる。このサービスは「不正と誤解される可能性のある良好な取引も解除するのに役立つ」としている。

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グーグル検索データに関する新しい報告書によると、明らかな変化が。サイエンス部門が上昇している一方、商業コンテンツのエンゲージメントが減少



サーチエンジンジャーナルの記事を拙訳していきます(2024年11月22日付け)。
Google Search CTR Data Reveals Shifting Industry Trends(グーグル検索のCTRデータが変化する業界トレンドを明らかに)

New report on Google search data reveals shifts, with science sectors rising while commercial content sees declining engagement.(グーグル検索データに関する新しい報告書によると、明らかな変化があった。サイエンス部門が上昇している一方で、商業コンテンツのエンゲージメントが減少している)

■主なハイライト

・新しい報告書がグーグル検索のクリック率に関する第3四半期のデータを明らかにした。

 ・サイエンスおよびショッピング部門は主要なCTRの増加を見たが、アートとエンターテインメント部門は減少した。

 ・モバイル検索は現在、商業コンテンツよりも情報コンテンツを好む傾向にある。


Matt G. Southern
SEJ STAFF Matt G. Southern

    November 22, 2024

グーグルのクリック率(CTR)は、第3四半期において業界および検索カテゴリごとに 注目すべき変化を経験したと、アドバンスド・ウェブ・ランキングの報告書が示している。

この報告書は、第3四半期のデータを前の四半期と比較しており、CTRがどのように変動し、それがウェブサイトのトラフィックに何を意味するかを示している。

■主な発見:

・モバイルにおいて、ブランデッド検索のCTRは順位の高いサイトで1.07ポイント増加した。 ・情報検索(「何」「いつ」「どう」などの言葉が含まれるクエリ)は、モバイルで1.63ポイント増加した。 ・商業的なクエリはデバイス全体で減少し、モバイルでは3.51ポイント減少した。 ・短いキーワード検索(1〜3語)は、モバイルデバイスでCTRが改善した。

■業界の勝者と敗者

トラフィックへの影響を評価するために、報告書は異なる業界のCTRの変化と検索需要のトレンドを見ている。

CTRと需要が同時に成長すると、トラフィックの増加の可能性を示す。一方、両方が減少すると、潜在的な損失を示すかもしれない。

サイエンス部門は、2四半期にわたるCTRの減少から回復した。

上位結果は、デスクトップで2.48ポイント、モバイルで4.16ポイント増加した。インプレッションも33.78%増加した。

法律、政府、政治部門は、単一ポジションのCTRで最も大きな減少を示し、デスクトップのサイトは2位に落ちて9.74ポイント減少した。それでも、全体の需要は32.74%増加した。

安定したCTRの1年を経て、ショッピング部門は第3四半期に回復を見せた。上位ポジションはデスクトップで2.30ポイント、モバイルで1.94ポイント増加し、需要も21.09%増加した。

CTRの 注目すべき増加が見られた他の業界には以下が含まれる:

・自動車:デスクトップで+2.95ポイント、モバイルで+1.40ポイント(1位) ・ビジネス:モバイルで+1.52ポイント(1位) ・教育:モバイルで+2.53ポイント(1位) ・家族と育児:デスクトップで+2.42ポイント、モバイルで+2.39ポイント(1位)

逆に、アートとエンターテインメントはデスクトップで6.56ポイント、1位と2位の位置でそれぞれ1.42ポイント減少し、モバイルでは1位で4.12ポイントの減少を見せた。インプレッションも-1.54%減少した。

■重要なポイント

モバイルは特に重要であり、個人金融ではモバイルのCTRが34%である。モバイルフレンドリーなデザインに焦点を当て、コンテンツは短く保つべきである。

ユーザーは商業ページよりも情報コンテンツを好むため、明確な販売ページを維持しつつ、教育的な資料を優先すべきである。

異なる業界は異なる戦略を必要とする:

・サイエンスおよび自動車部門は成長している。ここではより多くのコンテンツを追加すべきである。 ・アートとエンターテインメントは観客の関与を改善する必要がある。 ・個人金融は良好なCTRを持つが検索ボリュームは低い。トラフィックの減少に備える必要がある。

ブランデッド検索はモバイルで良好に機能しているため、ブランドの構築に注力するべきである。業界基準に対してCTRメトリクスを追跡し、トレンドの変化に応じて調整する事が重要である。

■今後の展望

この発見は、ウェブサイトが業界のベンチマークに対して自社のCTRメトリクスを注意深く監視すべきである事を示唆している。ランキングだけではトラフィックの全体像を把握する事はできない。

さまざまなキーワードに対するSERP(検索結果ページ)レイアウトの変化もクリック率に影響を与える可能性がある。また、次回の報告書では第4四半期の年末比較とトレンド分析を提供する予定である。


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業界騒然! グーグル、偶然にも自社のジャーヴィスAIプロジェクトを漏洩させてしまう


データコノミーの記事を拙訳していきます(2024年11月7日付け)。
Google accidently leaks its own Jarvis AI Project(グーグル、偶然にも自社のジャーヴィスAIプロジェクトを漏洩させてしまう)

Rumors awaiting verification surfaced due to Google's mistake(グーグルのミスで検証待ちの噂が浮上)
by Emre Çıtak
November 7, 2024
in Artificial Intelligence

グーグルの「プロジェクト・ジャーヴィス」は、以前にマイクロソフトの「コパイロット」に対する同社の回答として噂されていたが、Chromeウェブストアに一時的に現れた事によって偶然確認された。

プロジェクト・ジャーヴィスは、マイクロソフトのコパイロットと同様に、単純なコマンドを超えて複数のステップからなるウェブベースのタスクを完了する生産性向上のためのAIを目指している。数ヶ月間、グーグルがユーザーのChromeセッションを制御し、ショッピングや旅行の予約などのタスクを実行し、最小限のユーザー入力で調査を行う事ができる高度な自律AIアシスタントを開発している兆候が見られた。

この偶然の情報漏洩(現在は削除済み)は、ジャーヴィスが実際に存在し、リリースに向けて進んでいる事を確認するものである。

■プロジェクト・ジャーヴィスが提供する機能

マイクロソフトのコパイロットがOfficeに統合されているのと同様に、ジャーヴィスは複数のステップを必要とする複雑なタスクを簡素化し、自動化するよう設計されている。『ジ・インフォメーション』によれば、ジャーヴィスはグーグルのGemini 2.0 AIモデルによって動作し、連続的なワークフローや複雑な推論を処理できるようになる。

ジャーヴィスは単に応答を提供するだけでなく、自律的に行動を実行するよう設定されており、Chromeタブを制御したり、スクリーンショットをキャプチャおよび分析する事でウェブサイトのインターフェースとやり取りしたりする。これは単純なアシスタントではなく、独立して行動できる同僚のような技術である。

■音声アシスタントを超えた機能

ジャーヴィスは典型的なバーチャルアシスタントではない。コパイロットがWord、Excel、Teamsなどのソフトウェアをナビゲートするために設計されているのに対し、ジャーヴィスはウェブサイト全体で複雑な操作を行なえる。ウェブページを「見る」事が可能で、フォームやボタンのような要素を解釈し、その理解に基づいて意思決定を行うデジタルアシスタントと考えてほしい。

ジャーヴィスは、「クリック」ボタンを押し、データフィールドに入力し、さまざまなサイトでアイテムを比較する事まで行える—これらのタスクは通常、複数のユーザー操作を必要とする。ジャーヴィスのスクリーンショットベースのナビゲーションにより、さまざまなウェブレイアウトやフォームの間で作業する事が可能になるが、この方法では速度が遅くなり、各ステップを分析するのに数秒かかる。

■プライバシーの疑問

マイクロソフトのコパイロットがOffice環境に深く統合されているのと同様に、ジャーヴィスはプライバシーとセキュリティに関する問題を引き起こす。

アシスタントがウェブページを解釈するためにスクリーンショットに依存する事は、機密情報をキャプチャする可能性がある。グーグルがジャーヴィスのセキュリティとデータの整合性をテストする事へのコミットメントは、ユーザーの信頼を維持するために重要である。ジャーヴィスがユーザーのデバイスを制御するレベルを考えると、無断アクセスや侵害を避けるための堅牢な保護策が不可欠だ。

■AIと生産性の融合

グーグルのプロジェクト・ジャーヴィスとマイクロソフトのコパイロットは、自律的で生産性に焦点を当てたAIエージェントの成長するトレンドの一部である。これらの技術が成熟するにつれ、ユーザーがデジタルワークフローを管理する方法を再形成する事を約束しており、一般的なデジタルタスクでの手動入力を削減する可能性がある。ジャーヴィスがAI駆動の生産性ツールとどのように直接比較されるかは、今後の観察が必要である。

ジャーヴィスが公式なプレビューリリースに近づくにつれ、このツールは統合されたAIツールの未来を示す可能性があり、強力なタスク自動化をユーザーのブラウザに直接もたらす事が期待されている。

現段階では、グーグルが最新のAI競争におけるエントリーを洗練させる様子を注意深く見守る事になるだろう。


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グーグル、2024年11月コアアップデート開始



CMSワイアーの記事を拙訳していきます(2024年11月13日付け)

Google Launches November 2024 Core Algorithm Update(グーグル、2024年11月コアアップデート開始)

By Michelle Hawley
November 13, 2024
Digital Marketing

最新のグーグルコアアップデートを専門家の洞察をもとにナビゲートする。SEOの進化する風景の中で、先を行くか、取り残されるか。

要点

・SEOsの悩み。SEO専門家がグーグルのアップデートがどのように影響を与えたか、今後も影響を与え続けるかについての懸念を共有する。 ・グーグルサミットの内部。最新のウェブクリエイターサミットでは、グーグルの社員が変動性と今後の道筋について議論した。 ・対処法。専門家がグーグルの最新のアルゴリズムアップデートからコンテンツを保護するためのヒントを共有する。

SEOsの皆様は興奮する準備ができているか。

グーグルはまた新たなコアアップデート、2024年11月コアアップデートを発表した。今年の3回目のコアアップデートであり、スパムや役立つコンテンツに関する改善の中で行われたものである。

このアップデートはどのようなものになるのか。そして、コンテンツクリエイターはランキングやトラフィック周辺の変動を最小限に抑えるために何をすべきか。

■2024年11月コアアップデートの内部

このアップデートは11月11日にリリースされ、完全に展開されるまでに最大2週間かかる可能性がある。


※


本日、グーグル検索に対して2024年11月のコアアップデートをリリースした。

このアップデートは、検索結果の品質を向上させるための取り組みを継続する事を目的としており、人々が本当に有用だと感じるコンテンツをより多く表示し、検索で良いパフォーマンスを発揮するためだけに作られたように感じるコンテンツを減らすのが目標だ。

この情報は、検索状況ダッシュボード(https://lnkd.in/ezpkZUJw)に追加され、展開が完了した際に更新される予定である。コアアップデートに関する詳細については、こちらを参照してください(https://lnkd.in/gjkpgQxy)。

展開には最大で2週間かかる可能性がある。


Google Search's Core Updates | Google Search Central | What's new | Google for Developers

今回のアップデートは、検索結果の改善という目標を引き続き推進するものであると、検索の巨人は述べている。つまり、人々が本当に有用だと感じるコンテンツを優先し、検索で良いパフォーマンスを発揮するためだけに作られたように感じるコンテンツへの露出を減少させる事を意味する。この問題は、生成AIの広範な利用可能性により悪化している可能性がある。

このニュースは、カリフォルニア州マウンテンビューのグーグルプレックスで10月29日に開催された最新のウェブクリエイターサミットに続いての事である。そこでは、多くのコンテンツクリエイターが自分たちのウェブサイトのトラフィックに影響を与えるグーグルのアップデートについての懸念を表明した。

『PPCランド』によれば、グーグルの役立つコンテンツアップデート(HCU)は議論の大きな部分を占めていた。多くの参加者が、グーグルが求めていると言ったコンテンツを作成しているにもかかわらず、ランキングやトラフィックが大幅に減少したと述べた。

このコアアップデートは、これらの懸念に対する応答であるとされているが、グーグルはHCUの影響を受けた場合は速やかな回復を期待すべきではないと主張した。

■コンテンツクリエイターはアップデートの影響を受ける中で大きな変動を見る

多くのSEOsは、自分たちのコンテンツが検索で良いランキングを獲得し、トラフィックを引き寄せるために何ができるのか分からずにいる。役立つユーザー中心のコンテンツに関するグーグルのガイドラインに従っているように見えても、記事やビデオが正しい基準を満たすかどうかは、不確実であると感じる場合がある。

「グーグルのコアアルゴリズムのアップデートは、最近の数ヶ月間で非常に頻繁に、かつその影響が大きくなっている。しかし、目的は通常、11月のアップデートのようにあいまいに述べられるため、どのように反応するかを理解するのが難しい」と『SOCi』のマーケットインサイトディレクターであるダミアン・ローリソン氏は述べている。

グーグルは、コンテンツは人間を助けるために書かれるべきであり、ただランキングのためだけではないと主張している。続けて「しかし、最近のアップデートの実際の影響は、フォーブスのようなサイトに与えられる重みを調整する事になり、その巨大なドメイン権限を使って、伝統的な影響範囲を超えて検索結果を支配している。他方で、真のニッチな専門知識を持つ小規模サイトは影響を受ける」とも語っている。

『マングールズ』のCMOであるマリナ・バウティナ氏は、グーグルのアップデートの展開中にはすぐにパニックを起こさないようにすべきだと付け加えた。「変動は非常に普通であり、アップデートが完全に展開されるまで、皆さんのウェブサイトの状態を(SEOの観点から)評価するのは不可能だ」

この場合、バウティナ氏はアップデートが完了するまでに2週間以上かかるかもしれないと説明した。一度完了すれば、サイトのランキングパフォーマンスを評価し始められる。

■SEOsは自身のコンテンツをアップデートの影響から守れるか?

グーグルのコアアップデートは、浅薄でAIによって生成された、または操作的なコンテンツが長期的に成功するのをますます困難にしていると、『モッドオプ』の検索体験ディレクターであるギャレス・カガム氏は述べている。

「代わりに、ランキングやトラフィックを維持したいブランドは、オーディエンスの真のニーズに応えるコンテンツの作成に注力すべきである」と、続けて強調した。

「手を抜かず、質を優先する。あるいは、量産されたAI生成コンテンツを賢く扱おうとしない」とカニンガム氏は述べた。「迅速な解決策やシステムを出し抜こうとする策は避け、信頼を築き、専門性を示し、ユーザーの意図に沿ってコンテンツを洗練し続ける事が重要である。一貫性、意図、真正性、価値が長期的な成功のために最も重要なツールである」

バウティナ氏は、コンテンツクリエイターがグーグル検索を使用するときにユーザーが実際に何を見たいのかをより良く理解すべきだと付け加えた。これは、最高のランキングを誇るコンテンツを調査する事で可能である。

「情報検索、取引検索、商業検索クエリについて話しているかどうかはそれほど重要ではない。他のサイトと比較して、コンテンツ、オンページSEO、UXの要素がより優れており、便利であれば、そのページはランキングの向上を受けるし、その逆もまた然りである」と語った。

今回の最新のアルゴリズムアップデートにより、あなたのサイトが大きな変化を遂げるかどうかにかかわらず、トラフィックの出所を多様化する事は無駄ではない。現在、グーグルが検索のチャンピオンであるが、ChatGPT検索のような新しい可能性が目前に迫っている。

※著者について Michelle Hawley

Michelle Hawleyは、テクノロジーが社会に与える影響に関する報道を専門とする経験豊富なジャーナリストである。シンプレックス・メディアグループのシニアエディターであり、『CMSWire』および『Reworked』の記者として、従業員体験、リーダーシップ、顧客体験、マーケティングなど、重要なトピックに関する深い報道を提供している。クリエイティブライティングのMFAを取得し、インバウンドマーケティングの経験を持つMichelle Hawleyは、リーダーシップ、顧客体験、マーケティング、従業員体験といったトピックについて独自の洞察を提供している。以前、『プレスエンタープライズ』や『ザ・ラダーズ』などの出版物にも寄稿していた。現在、ペンシルベニア州に夫と二匹の犬と共に住んでいる。連絡先は:

https://twitter.com/msophiahawley

https://www.linkedin.com/in/michellethewriter/


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SearchGPT対グーグル:米検索情報サイトによる検索結果レビュー


サーチエンジンジャーナルの記事を拙訳していきます(2024年11月4日付)。グラフは全て引用させていただきました。

SearchGPT vs. Google vs. Bing: Search Results Review(SearchGPT対グーグル:検索結果レビュー)

To compare the search results in ChatGPT to Bing and Google, Dan looked at a number of queries to understand the possibility and limitations of SearchGPT(ChatGPTの検索結果をBingやGoogleと比較するために、ダン氏はSearchGPTの可能性と限界を理解するために多くの検索結果を見てみた)

VIP CONTRIBUTOR Dan Taylor

    November 4, 2024
    ⋅20 min read

AIのSEOにおける役割は、過去数ヶ月間にわたって急速に進化し続けている。グーグルは5月にAIオーバービュープログラムを正式に立ち上げ、ビングは7月に生成検索パイロットを開始し、10月の初めに全面的にローンチした。また、オープンAIは7月25日にSearchGPTプロトタイプを発表し、10月31日にはChatGPT Searchをローンチした。オープンAIは、私がこの記事のためにテストした新製品をChatGPT Searchと呼称しているが、業界の一部ではChatGPT SearchとSearchGPTを同じものとして使い始めており、実質的に同一のものである。

グーグルとビングのAIのローンチは、マルチモーダル検索(例:ティックトック)の増加とともに影響力を持っているが、ChatGPT Searchのローンチは異なる感触を持っている。ChatGPTはすでにウェブサイトへのトラフィックを生み出しており、2024年8月時点で、週平均ユーザー数(WAU)は2億人であった。AIが勢いを増し、ユーザーの信頼を得ている一方で、懐疑心は大衆採用への障壁としてまだ存在している。2024年2月、ガートナーは「検索エンジンのボリューム」が2026年までに25%減少すると予測した。SearchGPTを試した結果、この予測が現実になる可能性を感じている。

■ChatGPT Searchの観察要約

 ・SearchGPTは、ビングのトップ100にランクインしていないウェブページを引用出来る。これは、インデックスされたページとランク付けされたページの違いを理解する事の重要性を高める。

 ・ビングの生成結果とSearchGPTの反応には不一致がある。これらはしばしば重要である。

 ・単一のドメインが、一つの応答内で複数のページを引用出来る。

 ・同じクエリに対するSearchGPTの反応は、同じChatGPTアカウントやIPから検索を行っても異なる場合がある。

・オンライン上の情報が限られたニッチなクエリをテストした場合、SearchGPTはグーグルとビングの両方よりも正確だった。 

・ローカル検索体験は不足していると感じられ、いくつかのクエリに対して信頼性がない。

・SearchGPTの地図は、単一のソースからの結果のみで構成される場合があり、「地図結果」の数はソースが多くなるほど減少する傾向がある。

・SearchGPTからの引用リンクは、クリックされた際にパラメータ ?utm_source=chatgpt.com が追加される事があった。UTMトラッキングは重要な機能である。

・ビングで高いランクを獲得してもSearchGPTでの参照が改善されるわけではないが、AIオーバービューのデータよりも密接に関連している。

・反応は主にテキストドリブンである。一部は地図(ローカル検索)を引き起こし、他は画像を引き起こすが、これは保証されていない。

・ファッションや旅行に関するクエリは、他のクエリよりも先に反応の中で画像を引き起こす傾向がある。

・カルーセル内の画像ソースは、引用サイドバーには含まれていないように見える。 ・ペイウォールの背後にあるコンテンツがSearchGPTによって引用される可能性がある。

・SearchGPTは、404エラー表示するウェブページを引用出来る。

・SearchGPTは、時間の変数がクエリに含まれていない場合でも、時間に敏感なクエリをより良く理解している。

この記事の全文とクエリの詳細を以下でお読み頂きたい。また、ダン氏がシェリー・ウォルシュ氏とのインタビューでChatGPT Searchのローンチについて話す様子をご覧になる事も可能だ。



■Bingの市場における関連性とChatGPT Searchへの重要性の増大

Bingは、我々の視点を変える必要がある検索エンジンとして急速に成長している。私が記憶している限り、Bingは常に業界において二の次とされており、特定のセクターやターゲット市場でのみ目立つ存在であった。直接的な市場シェアの観点から見ると、Bingがグーグルに rival する成長を遂げているわけではないが、複数の大規模言語モデル(LLM)の利用においてBingが活用されている事実、そしてChatGPT Searchもその例外ではない。

OpenAIは長い間Bingを使用しており、そのためSearchGPTへの組み込みは新たな発見ではなく、全体的な「検索」領域におけるBingの進化する位置を強化するものである。我々は、ただ検索エンジンとその直接的な市場シェアを比較するのをやめる必要がある。

これは、Bingにインデックスされていないウェブサイト(およびウェブページ)がChatGPT Searchに表示されない事を意味する。私がGA4にアクセスできる全てのウェブサイトへのLLMからのトラフィックは、過去3ヶ月で指数関数的に増加しているというのが私の経験的な観察である。


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※ルッカースタジオのレポート LLMセッションの増加(これまでの1年間)(画像は筆者より、2024年11月)

全LLMトラフィックの中で、ChatGPTは私のウェブサイトの31%を占めており(年初から現在まで)、一部のウェブサイトではPerplexity、Claude、Copilotなどと並んで60%にも達している。

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※LLMのトラフィックの内訳(これまでの1年間)。GA4データ。Looker Studioで可視化(画像は筆者による、2024年11月)

だが、これは必ずしもBingで高くランクインする必要がある事を意味しない。グーグルのAIオーバービューと同様に、ChatGPTは上位のランキング結果以外のソースを選択する。BingはSearchGPTエコシステムにとって重要ではあるが、唯一のソースではない事にも留意すべきである。

■SearchGPT、グーグル、Bingの検索結果の比較
ChatGPTの検索結果がBingやグーグルとどのように比較されるかを見るために、私はローカル、皆さんのお金またはあなたの生活(YMYL)、ECサイト、および私自身が週末に実行したいくつかの情報的・時間に敏感な検索を含む、いくつかのクエリを調べた。
私はランダムなクエリの集中砲火にさらすのではなく、48時間ChatGPT検索を使用して生活するよう努めた。この文章には全てのクエリを記録していないが、重要なものやいくつかの奇妙な点、違いは含めている。
Bingのトップ100クラシックランキングに現れないウェブページの数は、他のソースがここに関与している事を明確に示している。Bing向けの最適化がChatGPTや他のLLMのために直接最適化する事を意味しない。

■ChatGPT Searchの「地図」とローカル検索
ローカルクエリは多くのビジネスにとって重要である。執筆時点で、SearchGPTはやや限られたローカル検索体験を持っている。
[enterprise technical seo agency]を検索したところ、私のIPアドレスに近い二つの結果と、イングランド南部のランダムな場所にある一つの結果が表示された。


※
※著者より。2024年11月


英国にはいくつかの「エージェンシーホットベッド」があり、私の地元地域にも多くのエージェンシーが存在している。そのため、SearchGPTがIPに基づいているのであれば、もっと地域にあるエージェンシーが含まれるはずである。そして、さらに広い結果を求めてロンドンを無視するのは道理に合わない。

3つの推薦結果のいずれも間違いではなかったが、SearchGPTは二番目の結果については幻覚を起こしているように見えた。
最初と3番目の結果には「広告代理店」というラベルが追加されたが、2番目の結果には「電気通信サービス」というラベルが付けられていた。
私はそのエージェンシーのウェブサイト、ソーシャルプロファイル、バックリンクプロファイルを調べるのに時間を費やした。様々なカスタムパス抽出設定を用いてウェブサイトをクロールした。実装されている全てのスキーママークアップも確認した。だが、なぜそれが電気通信サービスに分類されたのか、理解できる理由や根拠を見出せなかった。

[digital marketing agency in new york]を検索した際、地図は表示されたが、全て同じソースからの八つの結果が示された。


※

※著者より。2024年11月

結果、これはあまり役に立たない。このクエリの参照となる事は基本的に特定のウェブサイトリストに登場するゲームのようなものであり、そのリストは有料会員専用だからである。マップ結果を全て編纂するために使用されたウェブサイトは、Bingでのクラシックなランキングで第4位に位置しているため、少なくとも高いランクの結果ではあるが、これは単にウェブサイト上のリストをスクレイピングしているように思え、残念な結果である。

■マップの表示をトリガーする
マップ結果(上のスクリーンショットに示されているようなもの)は、常にトリガーされるわけではない。特定の場所を指定した数件のクエリにおいては、マップを表示するオプションなしにリスト結果だけが提供された。これは、マップの「リスト」切り替えとは異なり、マップを保持しつつ、その下にリストが作成されるため(これはグーグルのマップパックに非常に似ている)。


※

※著者より。2024年11月

■YMYL検索
YMYLクエリとは、人の健康、安全、または財政的安定に影響を与える可能性のある検索クエリを指す。グーグルとビングがこれらのクエリに対してより大きな重視を置き、信頼できる情報源からの正確な情報が提供されるようにする事は広く理解されている(そして、拡散させられている)。

■「再石灰化ガム」
グリンプスによると、「再石灰化ガム」は2024年10月に指数関数的な検索関心を集めた。この健康関連の新しいクエリであるため、このトレンドはその製品(または関連製品)を販売するウェブサイトによって取り上げられ、そのテーマに関するコンテンツが作成されるものと予想される。


 Citation in ChatGPT Search Ranking in Bing Ranking in Google
https://www.webmd.com/oral-health/remineralizing-teeth 1 Not in the top 100
https://www.worthychews.com/underbrush-gum-review/ Not in the top 100 Not in the top 100
https://www.todaysrdh.com/tooth-remineralization-agents-an-evidence-based-review-to-make-informed-patient-recommendations/ 5 Not in the top 100
https://wellnessmama.com/health/remineralize-teeth/ 7 Not in the top 100
https://www.dentaly.org/us/oral-health/remineralize-teeth/ 2 Not in the top 100

SearchGPTはこのクエリに対して安全策を講じたようで、WebMDとウィキペディアのみを引用し、その後にさまざまな他のウェブサイトへの参照を提供している。

■「コレステロールを下げる方法」
このクエリに対する反応は、危険な情報や異常な点を強調せず、穏健な応答となっている。また、引用されたウェブサイトのいくつかを認識しており、これは情報を信頼する助けとなっている。


Citation in ChatGPT Search Ranking in Bing Ranking in Google
https://www.health.harvard.edu/heart-health/11-foods-that-lower-cholesterol  6 46
https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/high-blood-cholesterol/in-depth/cholesterol/art-20045192  11  Not in the top 100
https://www.heartuk.org.uk/healthy-living/cholesterol-lowering-foods  Not in the top 100 60
https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/high-blood-cholesterol/in-depth/reduce-cholesterol/art-20045935 Not in the top 100 9
https://www.thehealthsite.com/diseases-conditions/clogged-heart-diet-tips-5-purple-foods-to-lower-high-cholesterol-levels-naturally-1144015/  3 Not in the top 100

興味深い事に、SearchGPTはメイヨークリニックのウェブサイトから2つの異なるURLを引用しており、そのうちの1つはBingのトップ100にランクインしていないにもかかわらず引用している。

■「誰が会社を代表して契約を結べるか」
このクエリの最初の実行では、回答はより教科書的なものであり、契約が有効であるためのイギリス法に基づく4つの主要な基準(オファー、承諾、対価、意図)を引用し、さらに能力や契約自体が合法である事に関する2つの追加のポイントを含んでいた。


※

※著者より。2024年11月

この応答から、引用されたソースのURLや主要な参照URLは、Bingのトップ100結果にはほとんどランクインしていなかった。

Citation in ChatGPT Search Ranking in Bing Ranking in Google
https://harperjames.co.uk/article/contract-formation-authority/ 2 16
https://brodies.com/insights/corporate/execution-of-a-contract-by-a-uk-company-the-differences-between-scots-and-english-law/ Not in the top 100 26
https://www.mondaq.com/uk/corporate-governance/1363380/what-happens-when-you-sign-a-corporate-contract-without-authorisation Not in the top 100 58
https://www.zelllaw.com/learning-center/blog/2021/august/who-can-sign-a-contract-on-behalf-of-your-compan/ 8 14
https://www.top.legal/en/knowledge/signing-authority Not in the top 100 Not in the top 100

一方、同じアカウントおよび同じインターネット接続で異なるコンピュータで同じクエリを実行すると、まったく異なる応答が返ってくる。

※

※著者より。2024年11月

引用および検索結果も異なっており、元の引用ソースのうち1つだけが残っている。

 Citation in ChatGPT Search Ranking in Bing Ranking in Google
https://www.legislation.gov.uk/ukpga/2006/46/section/44 3 Not in the top 100
https://brodies.com/insights/corporate/execution-of-a-contract-by-a-uk-company-the-differences-between-scots-and-english-law/ Not in the top 100 26
https://www.stevens-bolton.com/site/insights/briefing-notes/execution-of-documents-top-ten-questions-and-answers Not in the top 100 7
https://legalvision.co.uk/corporations/company-power-of-attorney/ Not in the top 100 Not in the top 100
https://sprintlaw.co.uk/articles/an-employees-capacity-to-bind-a-company-by-contract/ Not in the top 100 9

クエリの2回目の実行では、トップ100のBing結果にランクインした引用がさらに少なくなった。興味深い事に、クエリに対する2回目のデータ取得時に、グーグルでドメインを調べると、ドメインがより高いランクを付けており、ChatGPT Searchで引用されたURLとは異なるものであった。

■「クレジットカードは何枚持つべきか?」



Citation in ChatGPT Search Ranking in Bing Ranking in Google
https://www.money.co.uk/credit-cards/how-many-credit-cards-should-you-have 1 9
https://www.moneysupermarket.com/credit-cards/how-many-credit-cards/ 3 6
https://bank.marksandspencer.com/credit-card/card-support/how-many-credit-cards-should-you-have/ Not in the top 100 14
https://www.hsbc.co.uk/credit-cards/how-many-credit-cards-should-you-have/ Not in the top 100 2
https://www.nerdwallet.com/article/finance/how-many-credit-cards 5 7

金融クエリをテストしたところ、Bingとグーグルの結果の最初のページとの最も近い整合性が見られた。上記の表にある5つの引用元のうち4つは、そのクエリに対してグーグルの最初のページ(イギリスで)に表示されており、唯一の例外はbank.marksandspencer.comのURLで、これはグーグルの2ページ目の中ほどに出現している。

■EC検索
取引型検索は、ユーザーが購入または取引を完了する意図を持つクエリを指す。これらはしばしば高い意図を持つ検索であり、ユーザーが積極的に製品やサービスを探しており、購入決定に近い状況にある。私のモデルでは、AIが必ずしもECクエリの全範囲を満たせない事について述べてきた(なぜなら、AIはショッピングや購入体験を促進できないからである)。このユーザーグループを「購入者」と分類している。

 
※

※ダン・テイラー氏によるAIがユーザータイプに与える影響モデル(画像は筆者撮影、2024年11月)

クエリがシンプルでオープンであればあるほど、AIが誘導し影響を与える可能性が高くなるが、ユーザーが購入を決定するために絞り込む際(つまり、ショッパーから購入者に移行する際)には、ブランドやECサイトとのかかわりが依然として必要である。

■「2025年の彼へのベストクリスマスギフト」

Citation in ChatGPT Search Ranking in Bing Ranking in Google
https://edition.cnn.com/cnn-underscored/gifts/gift-ideas-for-men 74 Not in the top 100
https://www.usnews.com/360-reviews/gifts/best-gifts-for-men 69 Not in the top 100
https://www.fashionbeans.com/article/gifts-for-men/ 15 Not in the top 100
https://www.architecturaldigest.com/story/best-gifts-for-men 70 Not in the top 100
https://www.gq.com/story/best-gifts-for-men 80 8

SearchGPTのもう一つの肯定的な点は、このクエリに対して参照されている全てのウェブページが、過去1ヶ月以内に公開された(または少なくとも公開されたと主張されている)事である。現在、同様のクエリに対してAIオーバービューで行っている隣接テストでは、2017年までさかのぼるコンテンツが参照され、引用されている。

■「ブラックフライデーの買い物」


※

※著者によるイメージ。2024年11月

非常に単一のソースに依存している一方で、[ブラックフライデーの節約を最大化するためのヒント]の二つ目の引用はオーストラリアのウェブサイトからのものであった。グーグルのAIオーバービューは、オーストラリア以外の市場においてオーストラリアのソースを含めているのに対して、X(旧Twitter)や他のプラットフォームで多くのSEO専門家から批判を受けている。この事は、SearchGPTがクエリ全体において同様の行動を示す可能性がある事を示唆しているかもしれない。

Citation in ChatGPT Search Ranking in Bing Ranking in Google
https://www.techradar.com/uk/black-friday/black-friday-deals-sales 14 2
https://www.news.com.au/finance/business/retail/shoppers-warned-to-be-alert-for-scams-ahead-of-black-friday-and-cyber-monday-sales/news-story/469ac2b5496fe0fb20230dd45434f7ed 15 Not in the top 100

■「ナイキエアマックスサイズ10の購入」
SearchGPTで製品を検索するのは、情報提供として解釈されるようであるが、「ディール」といった修飾語を追加する事で商業的意図を生じさせ、応答が変化する。ただし、会話調は保たれている。

※

※著者によるイメージ。2024年11月

この結果は、ハルシネーションや誤情報を引き起こす事もあった。引用されたナイキの情報源については以下の通りである:

・115.99ポンドの価格でAir Max '90を見つけられなかった。全てそれよりも安かった。 ・引用されたウェブページに掲載されていた唯一のAir Max 97は子供用の靴で、価格は£52.49に値下げされていたが、これもかなり安いものであった。

これは理想的ではない。もし私がグーグルのPLAを通じて安い価格でAir Max '90を購入しようとしているのであれば、80ポンドで見つけられる(モデルによってはもっと安いものもある)。これは、SearchGPTがナイキが直接販売しているといっている価格よりもかなり安いため、この誤情報が続くと皆さんのウェブサイトからの売上に悪影響を及ぼす可能性がある。


 Citation in ChatGPT Search Ranking in Bing Ranking in Google
https://www.nike.com/gb/w/sale-air-max-shoes-3yaepza6d8hzy7ok 1 1
https://www.sportsdirect.com/nike/nike-air-max 5 6
https://www.jdsports.co.uk/collection/nike-air-max/sale/p/trainers/ Not in the top 100 Not in the top 100
https://www.amazon.co.uk/s?k=nike+air+max+trainers+men+size+10 Not in the top 100 4
https://www.lovethesales.com/nike-air-max-sale Not in the top 100 11

このクエリは、グーグルがドメイン(例:JDSports)のために良い位置でURLをランク付けするもう一つの例であったが、ChatGPT Searchが引用したURLはその中には含まれていなかった。

■旅行検索
「2025年のベストホリデー先」
旅行セクターの多くのクエリと同様に、これはカルーセルの上に画像パックを呼び起こした。


※

※著者によるイメージ。2024年11月

多くの旅行会社と協力し、イベントや旅行・観光研究所を通じて業界を支援してきた中で、正直に言ってこのリストは考慮すべき非常に多様な目的地が含まれていると言える。引用は非常にパブリッシャー依存であり、検索結果セクションには他の旅行会社や旅行ブログも含まれている。

Citation in ChatGPT Search Ranking in Bing Ranking in Google
https://www.independent.co.uk/travel/news-and-advice/lonely-planet-best-destinations-2025-b2633986.html 2
Not in top 100
https://www.lonelyplanet.com/best-in-travel 1
11
https://www.thesun.co.uk/travel/31237176/lonely-planet-top-2025-english-hotspot/ Not in the top 100
52
https://www.thesun.ie/travel/13945757/european-destination-named-top-holiday-spot-2025/ Not in the top 100
Not in top 100
https://www.thescottishsun.co.uk/travel/13767687/african-holiday-destination-big-tui-hot-jet-lag/ Not in the top 100 Not in top 100

■「ナパバレーの高級ホテル」
驚く事に、このクエリはSearchGPTマップを呼び起こした。

※

※著者によるイメージ。2024年11月

Telegraph.co.ukの結果は、SearchGPTマップパック内で異なる二つのホテルに対して二度引用された。

 Citation in ChatGPT Search Ranking in Bing Ranking in Google
https://www.vogue.com/article/bardessono-hotel-and-spa Not in the top 100 Not in the top 100
https://www.telegraph.co.uk/travel/destinations/north-america/united-states/california/napa-county/napa-valley/hotels/ 6 Not in the top 100
https://www.napavalley.com/blog/napa-valley-luxury-hotels/ 3 Not in the top 100
https://www.vogue.com/article/halehouse-spa-at-stanly-ranch Not in the top 100 Not in the top 100
https://www.telegraph.co.uk/travel/destinations/north-america/united-states/california/napa-county/napa-valley/hotels/ 6 (Duplicate URL) Not in the top 100

推奨事項とソースを確認すると、これらのソースおよび(特に)これらの場所が選ばれた理由には論理的な関連性が見られない。グーグルのホテル機能ははるかに包括的かつインタラクティブであるため、すぐにホテル検索の体験を脅かしはないだろう。

■「アブダビグランプリ」
スポーツ観光は人気が高まっており、F1は世界的に人気のあるスポーツである。特定のレースを検索するのは難しいクエリでもあり、私はそれを試してみたかった。
「[場所]グランプリ」を検索すると、いくつかの一般的な解釈がある。これは、情報検索、ナビゲーション検索、あるいは取引意図を持った検索であり、チケット価格を調べたい場合もある。


※

※著者によるイメージ。2024年11月

SearchGPTはこれを理解しているように感じる。引用された5つのウェブサイトは、これらの側面をうまくカバーしており、あまりにも情報提供に偏ったり、取引的になりすぎたりしていない。

 Citation in ChatGPT Search Ranking in Bing Ranking in Google
https://www.formula1.com/en/latest/article/fia-and-formula-1-announces-calendar-for-2025.48ii9hOMGxuOJnjLgpA5qS Not in the top 100 Not in the top 100
https://f1experiences.com/2025-abu-dhabi-grand-prix 8 13
https://www.p1travel.com/en-GB/motorsports/formula-1/abu-dhabi-gp-paddock-club-2025** Not in the top 100 Not in the top 100
https://www.etihad.com/en-gb/abu-dhabi/formula-1/formula-1-abu-dhabi-grand-prix-packages 4 Not in the top 100
https://www.bbc.co.uk/sport/formula1/67537239 11 Not in the top 100

参照されたウェブページのリストの中で、**P1TravelのURLは、私がSearchGPTをテストしようと行ったすべての検索に於いて異常を示していた。このURLは404エラーを返すのだ。

※

※2024年11月、p1travel.comのスクリーンショット

旅行SEOはここ数年にわたって進化しており、私の意見では、LLMプラットフォームがこの業界を他よりも一貫して混乱させる最も大きな可能性を秘めている。

■他のクエリの観察
過去48時間にわたり、私は日中にグーグルで行ったクエリについてメモを取り、同じクエリをBingとSearchGPTでも繰り返してみた。
「イングランド対サモアのスコア」
試合に実際に出席していたにもかかわらず、このクエリを調べようと思ったきっかけは、妻がスコアについてコメントした事だったが、引用したスコアは間違っていた。
そこで、私は彼女の検索をグーグルで再現し、以下の結果を得た。

※

※イングランド対サモア スコア]の検索画面(グーグル、2024年11月)

「トップストーリー」セクションは正確な結果を提供しているものの、グーグルのSERPの最上部にある機能は、1年以上前の異なるスポーツの試合結果を表示している。ここでグーグルが失敗している理由は理解できる。
ラグビー連盟は英国で2番目に人気のあるスポーツであり、ラグビーリーグは11番目に人気がある。そのため、このスポーツを選ぶのは、クエリのより一般的な解釈を認め、より大きな潜在的な検索オーディエンスに対応しようとする姿勢である。
次に、同じクエリでChatGPT Searchがどのような結果を示すのか確認したいと思った。

※

※ChatGPT Search、2024年11月、[イングランド対サモア スコア]の検索スクリーンショット

視覚的にはそれほど目立たないが、BBCから引用された生成テキストには正しいスコアラインや他の事実に基づく正確な情報が含まれている。だが、問題は、引き出されたニュース記事が異なる試合(前の週に行われたもの)に関するものである点だ。
ChatGPT Searchが提供したすべての引用をレビューする中で、私はそれがGoogleがSERP機能で目立って引用したのと同じ誤った試合に関連するニュース記事を引き出している事に気付いた。一方、AIは二つの試合を区別する事が可能で、タイムリーな結果を提供できている。時間に敏感なクエリや「より一般的な」主流の解釈に傾く事から離れてQDFの概念を理解する力を示している可能性がある。
BingがSearchGPTで重要な役割を果たすため、Bingニュース機能を通じてイングランド対サモアの最近の出来事が優先されるのを見るのには驚くべきではない。ただし、Bingは特別なスポーツ機能で、1年以上前の同じ試合も取り上げている
※

※イングランド対サモア スコア]の検索画面(Bing、2024年11月)

■「マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー」

ライブイベントに関する正確なタイムリーさをテストするために、私はこの検索クエリをライブサッカーの試合中に行い(比較も行った)、その結果を確認した。実際、私はChatGPT Searchの結果が最も情報提供に富み、有用であると感じた—ライブスコアを報告するのを除けば、だが。

※


※マンチェスターユナイテッド対チェルシアの検索スクリーンショット、ChatGPT、2024年11月

ChatGPTの概要は、一つのスニペットに多くの情報を提供しており、放送情報も含まれている。グーグルやBingで放送情報を検索しても、結果に直接このような深い情報は得られず、残念ながら多くのパブリッシャーはこの情報を記事の深い部分に埋め込んでしまう。たとえその記事が特定のクエリをターゲットにして書かれていたとしてもだ。

ChatGPT Searchが試合中のスコアを表示するかを確認するために、私は「マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー ライブスコア|試合中のスコア|現在のスコア|今のスコア」といったバリエーションで何度も試みた。しかし、BingがSERP機能でライブスコアを表示し、チャットGPTがその情報を含むいくつかのソースにアクセスできるにもかかわらず、提供されたのは以下の反応のバリエーションのみであり、情報のためにユーザーに元のウェブサイトを訪れるよう爽やかに求めるものであった。

※
※画像は筆者による(2024年11月)

■「ピザにチーズがくっつかない」
これは今年の初めにグーグルのAIオーバービューが失敗した目立ったクエリであり、マスメディアによる精査の対象となった。

※

※画像は筆者による(2024年11月)

私は、グーグルがつまずいたいくつかのクエリをテストしてみたところ、今のところSearchGPTはハルシネーションや混乱した結果を回避しているようだ。

■グーグルに対する影響はあると思うか?
グーグルは、大衆市場とモバイルデバイスの関係が変わって以来、混乱に直面している。デスクトップから離れ、リサーチ、ショッピング、エンターテインメントにアプリやブラウザを利用する事が、新しいプラットフォームが画面の時間や注意を獲得する競争に参入する道を開いた。

最近行ったポッドキャストで、ジョン・ミューラー氏は、グーグルがモバイルファーストに移行し始めた際、多くのSEOの専門家やウェブマスターが懐疑的であり、ユーザーがウェブサイトを表示するためにモバイルからデスクトップに移動する事はないと声を大にして反対していたと言った。SEOの実践はわずか30年(あるいはそれより少し長い歴史)しかない。言い換えれば、30年間でユーザーがビジネスとどのように関わるかは劇的に変化したとなる。

SearchGPTのようなAIプラットフォームは、導入が進むにつれてグーグルを混乱させるだろう。「初期の多数派」の消費者が、以前は広範なグーグルエコシステムに関与していたタスクに対して日常的にLLMプラットフォームを使用し始めるからである。
モデルTと同様の類似点を見出す事ができる。ヘンリー・フォードが自動車を導入したとき、それは新奇なものであり大衆向けではないと見なされていた — 人々はそれを革命的な輸送手段というよりも「より早い馬」とみなしていた。

SEO専門家としては、その「革命」の部分が動いているのを見る事が出来る。しかし、大衆市場にとっては、多くのAIは単なる仕掛けであり、電話の画像から背景の物や人を排除したり、サークルサーチのような機能を使用する事に過ぎない。そこを忘れないようにしなければならないのだ。
SearchGPTは全体的な混乱に寄与し、「何が可能か」を先駆ける存在になるかもしれないが、ジーヴスが大衆向けインターネット検索エンジンの採用において先駆者であったのと同様である。
また、私はSearchGPTに直接尋ねなければ完全な答えにはならないと感じている。果たしてグーグルに対する混乱をもたらすのか?

 
※
※画像は筆者による(2024年11月)

■どの検索が最も優れているか?
テストを行ったところ、SearchGPTは時間に敏感なクエリに対してより良い理解を示し、より最近のソースを使用しているように感じた。視覚的な体験を除外すると、SearchGPTは最近のコンテンツを求めて情報を検索する際に優れている。ホリデー、ギフト、現在用の製品に関する情報を探している場合、1年以上前の視点よりも最近の内容が必要である。

ローカル検索に関しては、ChatGPT Searchにはまだ長い道のりがあり、グーグルやBingに比べて劣っている。私の意見では、情報はChatGPT Searchの方がグーグルやBingよりも良好であったが、すべてのクエリに当てはまるわけではない。全体として、テキストドリブンの情報提供結果へのクエリ応答に関しては、依然としてグーグルのAIオーバービューやBingの生成検索には劣っている。また、ChatGPT Searchのインターフェースは「検索エンジン」として我々が今まで見慣れてきたものから少し離れていると感じる。

■締めくくりの考え
ブレット・タブケ氏はSearchGPTを「最終的な」検索エンジンと呼んでいる。私はこれに同意する。SearchGPTは現在、グーグルや従来の検索モデルに対して特定の利点を提供しているが、まだ発展途上である。しかし、その潜在的な軌道は、SearchGPTから得るべき重要な洞察の一つである。この発展は、ユーザーのインターネットとの相互作用が再び進化している事を示しており、我々SEO専門家は業界として適応しなければならない。

TikTokのようなプラットフォームの台頭は、マルチモーダル検索への移行を強調しており、我々の仕事の「エンジン」側面に対する狭い焦点を超えるように促している。SEOの基本原則、特に技術的SEOは常に関連性を持ち続ける。なぜなら、AIクローラーは伝統的な検索エンジンのクローラーと同様に、コンテンツをクロールし、識別し、アクセスせねばならないからである。

我々はSEOの用語を調整し、ランキングからリファレンスへと会話をシフトし、SEOキャンペーンの全体的な成功の定義を再整合させる時期が来たと信じている。そして、上流ファネルの可視性や接点についての功績を認め始め、単にファネルの下部でのコンバージョンのみで測定されるべきではない。
「どのようにSearchGPTに最適化するか?」や「どのようにLLMに最適化するか?」といった質問をするのではなく、市場や異なるLLMプラットフォームを見て、次のような質問を投げかけるべきである:
・我々のオーディエンスはSearchGPTとどのように相互作用し、どのようにSearchGPTがオーディエンスをChatGPTエコシステムから離れさせないようにするか?
・このエコシステムに留まった場合、ユーザーはどのような情報を得るのか、従来の方法と比較して何を受け取るのか?
・ユーザーがこのエコシステムを離れるとき、彼らの新しい入口は我々の認識するファネルでどこになるのか?この段階で新規顧客接点(NTB)に対して我々のファネルはどれほど適応しているのか?


※興味深そうな記事を拙訳しておりますので、よろしければ読者登録お願いします。後、拡散も出来れば。






キーア・スターマー首相、メディア企業はAIで使用結果を管理すべきと発言、テック系に釘を刺した格好



ガーディアンの記事を拙訳していきます(2024年10月28日午前5時投稿)

Keir Starmer says media firms should have control of output used in AI(キーア・スターマー首相、メディア企業はAIで使用結果を管理すべきと発言)

PM says content creators must be paid and vows to ensure technology ‘does not begin to chip away’ at press freedoms(首相、コンテンツ制作者に報酬を支払うべきと述べ、テクノロジーが報道の自由を「スクレイピングが無い」よう保証すると誓う)

Alexandra Topping
Mon 28 Oct 2024 05.00 GMT


キア・スターマー首相は、人工知能技術が経済と英国を変革する中で、メディアは自分たちのコンテンツを管理し、その報酬を受け取るべきであると述べた。

ジャーナリズムを「民主主義の生命線」と称する首相は「報道の自由を擁護」しながら、デジタル技術の成長する力がジャーナリストやパブリッシャーが民主的な価値を守る能力を蝕まないようにすると誓った。

ニュースメディア協会のジャーナリズム・マターズキャンペーンを開始する記事の中で、スターマー首相はAI、クリエイティブ産業、メディアが政府の経済成長の使命の中心であり、産業政策の「バランスをとる」ために両方のセクターと協力していると述べた。

「我々は、出版者が自分たちの作品を管理し、報酬を求めるべき基本原則を認識しており、AIの役割を考えるときにもそれは同様である」とスターマー首相は述べた。信頼出来る情報の提供がかつてないほど重要なメディア環境に不可欠だからだという。

メディアが、パブリッシャーやアーティストのコンテンツをスクレイピングするAI企業を許可する計画に対して反発があると首相が明らかにした事で表向き安堵の念が広がっている。オンラインコンテンツをデフォルトで使用してAIモデルを訓練するのをテクノロジー企業に許可する計画に反対する組織にはBBCが含まれており、パブリッシャーや他のコンテンツクリエイターが選択肢を持たない限りそうなる。

政府はテクノロジー企業からの投資を誘致したいと考え、英国のデータセンターへの250億ポンド以上の投資を発表した。一方グーグルは、英国がデータセンターをもっと建設し、テクノロジー企業がAIモデルに著作権で保護された作品を使用出来るようにしないと置き去りにされる危険があると先月になって警告した。パブリッシャーはこれを「空き巣が入らないように家の外に掲示をしろと言っているようなものだ」と述べている。

スターマー首相は、デジタル市場、競争、消費者法が、消費者と事業者に対する少数のテクノロジー企業の「過度の支配力」に取り組む為に英国の競争監視機関を強化すれば「関係のバランスを再調整」するのに役立つと主張した。

6月にジャーナリズム研究のロイター研究所からの報告書は、ニュースを選択的に避ける人の割合が7年前より10パーセントポイント増加し、20の主要市場で39%の過去最高に達した事が分かった。これは2012年にデジタルニュース報告が始まって以来、記録されたニュース回避の最高レベルであった。

スターマー首相は、英国には900以上の地方および国内の新聞があり、英国のニュース産業は依然として80%以上の人口に届いていると書いた。「ニュースの未来についての悲観的な予言にもかかわらず、それは驚くべき強さを示している」と述べた。

「選挙キャンペーン中に私や前首相のリシ・スナック氏をしっかりと責任を負わせた決心強く、鋭い第4の権力のメンバー」を称賛した。「私も現在の野党指導者もこれに不満は言わなかった。我々の偏った支持者をメディアに向ける事もなかった。我々はこれが民主主義の行動である事を受け入れ、我々の仕事を他の前例に沿って行った」とも述べた。

「だが、それは当たり前の話ではない。世界中でジャーナリストがこれらの価値を守るリスクを冒している」と付け加え、ロシア占領下の東ウクライナで報道中に捕えられた後、ロシアの拘束で命を落としたウクライナのビクトリア・ロシュチナ氏や「ガザでの言葉にならない苦難を報じて亡くなった何百ものジャーナリスト」に哀悼の意を表した。

夏には、労働党がスラップス(ジャーナリスト、学者、運動家を威嚇する目的でオリガルヒなどが起こす偽りの訴訟)に取り組む提案を遅らせたことに懸念があった。上院のフレデリック・ポンソンビー労働党法務大臣は、政府が見直しを行うと約束したものの、市民参加に対する戦略的訴訟に関する単独法案の提出や、この問題への取り組みのタイムテーブルを示すことはできないと述べた。

一方、スターマー氏は報道の自由を守るために、政府は「司法へのアクセスと並んで、調査報道を保護するためにスラップスの使用に対策を講ずる」と述べた。

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10月23日、24日、26日、27日にグーグルの検索ランキングの乱高下が発生


サーチラウンドテーブルの記事を拙訳していきます(2024年10月27日午前9時5分投稿)。グラフはサイトからの引用です。

Google Search Ranking Volatility Again On October 26th & 27th & 23rd & 24th(10月23日、24日、26日、27日にグーグルの検索ランキングの乱高下が発生)

Oct 27, 2024 - 9:05 am

私がインターネット接続をしない間に、グーグルの検索ランキングに二度の変動があったようだ。一度目は10月23日と24日頃に始まり、その後10月26日と27日にかけて再び変動が起きた。これは以前のグーグル検索ランキングアルゴリズムの更新の報道と非常に似ている。

私はSEOコミュニティから過去24時間で大きなランキングの変化に関する新たな騒々しい話題を見てきており、10月23日と24日にオフラインになった頃からも同様である。

リマインダーとして、10月19日と20日の変動、そして10月15日、10月10日、その前には10月2日の数日間続く変動を取り上げた。また、グーグルの2024年8月のコアアップデートは8月15日に始まり、9月3日に公式に完了した。だが、完了後もその翌日や週にわたって非常に変動し続けており、未だ収まっていない。

9月6日頃や9月10日頃、9月14日頃には大きなシグナルを見た。さらに、9月18日、先週末、9月25日、9月28日頃にも動きがあった。

現在の状況は以下の通りである。

■SEOチャター

過去24時間のWebmasterWorldやこちらでのチャターの一部は以下のとおりである:

※今日、ブラジルでGoogleがオーガニックトラフィックを完全に遮断した。Semrushセンサーは通常(8,9)だが、トラフィックは止まっている。

※驚きだ、今日のトラフィックはまるで週末の休暇のように消えた。

※クリスマスが近づいて最悪である、まるで私のウェブサイトが存在すらしないかのようだ。

※データのほとんどないカテゴリーのページがインデックスされて最初のページに現れる一方で、コンテンツのあるページは見つからないのはなぜか?この新しいアップデートはSERPを完全に混乱させた。他にこの動作を観察している人はいるか?

※私の「情報」サイトはランクとトラフィックの面で安定しているようだが、競合他社が数時間後にはもとの位置に戻るなど、ページ1から3に落ちてからまた戻る様子がある。これはまるで総フラックスでここ数ヶ月、時間ごとの変動で見たことがないものだ.... 彼らは何をしているのだ?

水曜と木曜のチャターも以下の通りである:

※GAによると、今日は非常に低いトラフィックである。

※今日のアップデートか? こちらでは大きな減少がある!

※現在の混乱を理解した人はいるか?良いランキングにも関わらず、金曜日以来トラフィックが大幅に減少しており、毎日ますます少なくなっている。過去数日間に話した他のウェブサイトオーナーも同じ事を言っている。特に8月以来急激にGoogleトラフィックが増加したことを考えると。同じことがショップでも言える:金曜日まで売上は良かったが、今は再びゾンビトラフィックである。

※今日もまた巨額な変動、昨日は3月頃に戻ったかのようで....過去数時間は再度のロールバックのように見える。これが新たな常態であり、広告を使わなければどの企業やサイトにも安定感が生まれないようにするためのGによるオーガニックの定常的なフラックス状態での金銭的利益の獲得ではないかと思う。

※昨日からの確認で今日の減少。



うへ。 @rustybrick
過去 24 時間で、利益と損失の両方で (当然ですが) 大きな動きが見られた。



そう、かなり変動がある。たとえば、9 月の役に立つコンテンツ アップデート (HCUX) の影響を大きく受けたサイトは、8 月のコアアップデートで急上昇し、その後、8 月のコア アップデートが完了した後に他の多くの HCUX サイトが再び下落したときに下落し、10 月 23 日に再び急上昇した。グーグルランドへようこそ。 :)

グーグルのトラッキングツール

トラッキング・ツールは通常の高水準にあるようだ。だから、ツールのスパイクとともにチャッターの急上昇が見られないのは少し珍しい。以下がその結果である:
Mozcast:
1

Wincher:
2

Cognitive SEO:
3

Advanced Web Rankings:
4

Accuranker:
5

Semrush:
6

Data For SEO:
7

Mangools:
8

Algoroo:
9

Sistrix:
10

SERPstat:
11

SERPmetrics (not updated in a week or so):
12

さて、皆さんは何をご覧になっているのだろう?

週を通して他の記事を追いかけながら、珍しく日曜日の記事で取り上げている次第である。

WebmasterWorldのフォーラムでの議論はリンク先を参照頂きたい。

※興味深そうな記事を拙訳しておりますので、よろしければ読者登録お願いします。後、拡散も。






ワロタ。さんざんGmailで誹謗スパムを送り付けて来たAirCruise B.V.をグーグル検索してみたら

※


「検索に一致するものは余り無い模様です」だって。あの、完全一致モードで検索したんだけど。
広告主の身元を特定していたんちゃうの?
オランダ政府のXのアカウントに通報してやろうかな。

今度はgooのロゴ付きで柳井正さん誹謗スパムが

※
※

明らかに愚弄していますね。gooもファストリもグーグルに抗議すべきです。

もうこうなると何がしたいのかが分からない。

※
※

ブロックした上で報告するのですが、多分また来るだろう。

一番の問題は、グーグルがどうしたいのかが分からない点です。止めさせないのならその旨書かないと。

また来た柳井正さんを貶めるスパム広告がGmailに

※

※
このオランダの会社何なん。そして、何時までも配信を許すグーグルは何なん。

「英語での収益化は多大である」とウズベキスタンのデジタル技術大臣←非英語圏の人間として大いに賛同


DARYOというサイトの記事を拙訳していきます(2024年10月24日午前11時31分投稿)。

 “Monetization in English is substantial,” Uzbekistan’s Minister of Digital Technologies(「英語での収益化は多大である」とウズベキスタンのデジタル技術大臣)

ウズベキスタンでは、YouTubeの収益化が制限されており、シェルゾド・シェルマトフ・デジタル技術大臣は、現地のコンテンツクリエイターに英語でのコンテンツ制作に注力するよう促している。大臣の発言は、10月23日にタシュケントで開催されたデジタル技術の発展についての対話が行われた国際パートナーシップイニシアチブイベントの際になされた。

イベント後、シェルマトフ大臣は記者団に対し、ウズベキスタンでのYouTubeの収益化の課題に関する懸念に応じた。大臣は、英語のコンテンツがより広いオーディエンスを引き付け、収益を生む可能性があることを強調した。

「私の推薦は、YouTubeでの追加の機会を探ることである」とシェルマトフ大臣は述べた。「英語での収益化は多大である。例えば、マルギロンのインハ大学を卒業した学生が3Dプリンターを紹介するコンテンツを制作している。彼のチャンネルは3000万回の視聴を獲得し、毎月平均で5000ドルを稼いでいる。英語のコンテンツの視聴者は、ウズベク語で制作されたコンテンツと比較して非常に多いため、既存の収益化メカニズムを活用することが重要である。英語のような需要の高い言語でのコンテンツは優先すべきである。」

シェルマトフ大臣は、ウズベキスタンでのYouTube収益化制限の撤廃の可能性に関する議論が進行中であることも指摘した。以前の声明では、この問題についてYouTubeの責任者に連絡が取られたが、解決のための時間枠は確立されていないと示されていた。

「この問題を検討中である。我々はどれくらいの時間がかかるかを言うことはできない」とYouTubeの管理者は回答した。

専門家たちは、収益化の制限は関連する法律の欠如や、高品質なコンテンツの必要性など、様々な要因に起因する可能性があると指摘している。

2023年には、大統領府の前副長官であるコミル・アラムジョノフ氏が、情報分野での問題に対処するためにYouTubeの収益化制限について話し合い、アメリカのウズベキスタン大使とグーグル(YouTube)との潜在的な協力を模索するために会談した。

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そして朝から孫正義さんを貶めるスパム広告をグーグルが

※

※
このオランダの会社に、地元の警察が家宅捜索するべきだ。

ちょっと補足します。他のGmail広告の配信が正直「?」です

現在、岡山県北部に住んでいるのですが、位置情報を基にしているのか、地元のディーラーによる軽自動車の広告や、岡山のグルメ本などを紹介する広告が良く来ます。
そこまでは分かるのですが、あとが何なんと。
クラウドタイムレコーダー(今は使われる身なのに)とか、ふわりぃカタログ請求とか(そんなのと最も縁遠い棺桶に足突っ込んでるオッサンなんですが)、経営会議クラウドとか(またクラウドだぁ)、グーグルクラウドプラットフォームとか(そういや、一頃はクロームをやたら薦められたなぁ)、Savory Garlic Butter Steak Bitesてな洋物まで(心筋梗塞やった身として、バター系は要注意なんですけどw)。
何だか、打率2割あるかないかのバッターを彷彿させる外れっぷりなんですわ。
で、挙句が執拗な孫さんと柳井さんを誹謗する配信と。
自宅のプロバイダーがソフバンやし、ユニクロはたまにイオンのモールで買ったりしますが、正直ヘビーユーザーという訳では無い。なのに、この2人が延々と。何でなのか。
それ以上に不思議なのが、ソフトバンクもファストリも社員さんは多かろうし、こういうクソ広告が来ている筈。社内で問題視してないんでしょうかね。縁が薄いワタクシメが腹立ててるのですから、お勤め先の方々は激怒してるでしょうに。
分からんわー。

朝夕来るのはどういう事だ。通報してるのに改善されないし。

※
※

で、更にもう1通のスパムが

※

※
グーグルはソフトバンクに含むところでもあるのだろうか。

今度は旅行系サイトのリンクを騙る孫さん誹謗スパムが

※

※

今度もインドからで、しかも何処の誰なのかが分かっていない。果てはスパムのフィルターを潜り抜けている。
一体全体、どうなってるんですかグーグルは! こんなのおかしいでしょうが。

また来たよ孫正義さんを貶める詐欺広告が。しかも今回は身元を確認しないままの配信だとさ。どうなってるグーグル!

※

そもそも、生でやったとはって何?

で、こういう表示も。

※
身元確認しないまま載せるのですか?





また柳井さんを貶めるスパムが来た

※

これ、来ているのがウチだけなんだろうか。腹立たしい。ちなみに、fooddazle.comという箇所をコピー&ペーストしたら、スロバキア語の投資サイトな模様。
ファストリは法的措置に出るべきだ。それと、繰り返し配信してくるグーグルの見解も聴きたい。
追記。ダイアログ開けたら、こう表示されました。
※

で、末尾の「他の広告を表示」をクリックしたら、こう表示されました。
※
ちょっと小さいのでわかりづらいですけど、柳井さんと孫さんがたびたび安い合成写真によって貶められています。グーグルは身元確認済みとしていますが、分かってて配信許してるのは妥当なのでしょうか。

TikTokとフェースブックがアメリカ大統領選で偽情報含みの広告配信を認めている事が、グローバル・ウィットネスという監視団体の研究から明らかに



ベニントン・バナーの記事を拙訳していきます。AFP電の転載です(2024年10月17日付け)。

TikTok, Facebook approve ads with US election disinformation, study says(TikTokとフェースブックがアメリカ大統領選で偽情報含みの広告配信を認めている事が研究から明らかに)

Anuj CHOPRA Oct 17, 2024 Updated 18 hrs ago 

TikTokとフェースブックは、投票数週間前になって露骨なアメリカ大統領選挙の虚偽情報を含む広告を承認したと、17日に監視団体が調査結果の中で明らかにした。これにより有害な偽情報を検出する両社の方針に疑問が呈された。

擁護団体であるグローバル・ウィットネスは、11月5日の選挙の最終段階で、広告システムをテストするために、中国所有の動画共有アプリTikTok、メタ所有のフェースブック、グーグル所有のYouTubeに対して、虚偽の選挙主張を含む8つの広告を提出した。

広告には、オンラインで投票できるという露骨な選挙の虚偽情報や、有権者の抑圧を促す内容、候補者に対する暴力を煽動するもの、選挙関係者とプロセスを脅かすものが含まれていた。

TikTokは「最も悪いパフォーマンスを示した」とグローバル・ウィットネスは指摘している。具体的には、政治広告を全面禁止するポリシーがあるにもかかわらず、そのうち4つを承認したと報告した。

フェースブックは提出された広告のうち1つを承認した。

「熾烈な戦いが繰り広げられるアメリカ大統領選の投票を数日後に控え、ソーシャルメディア各社がいまだに、徹底的に論破されたあからさまな偽情報を自社のプラットフォーム上で承認しているのは衝撃的である」と、グローバル・ウィットネスのデジタル脅威キャンペーンリーダーであるエヴァ・リー氏は述べた。

この調査は、民主党の候補者であるカマラ・ハリス副大統領と共和党の候補者であるドナルド・トランプ氏との間の接戦選挙レース中に、国内の関係者および外国の影響作戦からの偽情報の増大する危険が警告される中で行われた。

「2024年には、選挙偽情報の危険性と、高品質なコンテンツモデレーションを導入する事の重要性は誰もが知っている」とリー氏は述べた。

「こうしたプラットフォームが未だに民主主義プロセスを危険にさらしている事は言い訳にならない」

■増大する監視

TikTokの広報担当者は、これらの広告のうち4つが「モデレーションの最初の段階で誤って承認された」と述べた。

「我々は政治広告を許可しておらず、継続的にこのポリシーを施行していく」とAFPに語った。

メタの広報担当者は、調査結果について反論し、それが少数の広告サンプルに基づいているため、「我々のポリシーを大規模に施行する方法を反映していない」と述べた。

「2024年の選挙をオンラインで保護するのは我々の最優先事項の一つである」と付け加えた。

グローバル・ウィットネスは、フェースブックによって承認された広告で、選挙では運転免許証を持つ人だけが投票できるとする虚偽の主張があったと述べた。

アメリカの幾つかの州は、有権者が写真付きIDを提供する事を求めているが、それが運転免許証である必要があるとはしていない。

グローバル・ウィットネスは、YouTubeが最初に提出された広告の半分を承認したものの、パスポートや運転免許証などの正式な身元確認が提供されるまで、その公開をブロックしたと述べた。

グローバル・ウィットネスは、これを他のプラットフォームと比較して「偽情報拡散者にとって大幅により堅牢な障壁」と呼んだ。

プラットフォームは、2020年の選挙後の混乱した偽情報拡散を受けて、監視を強化している。トランプ氏とその支持者が敗北後に結果に異議を唱えていた。

グーグルは17日に、11月5日に最後の投票が終了した後、選挙関連の広告を「一時停止する」と述べた。

この対策は2020年の選挙中にも導入され、数週間続くと予想され、「慎重に実施し、混乱の可能性を制限するため」の措置だとしている。投票日の後にも票の集計が続く可能性が高いためである。

これとは別に、メタは、選挙運動の最終週に新しい政治広告をブロックすると述べた。


ac/jgc

※原文はdoc.afp.com(BLOX Digital Content Exchangeの一部)に掲載。

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グーグルのAIオーバービューズがHCU(役立つコンテンツの更新)感染サイトをフィルタリング、専門家が指摘



デジタルインフォメーションワールドの記事を拙訳していきます(2024年10月12日午後2時投稿)

Google’s AI Overviews Filter Out HCU-Affected Sites, Experts Speak Out(グーグルのAIオーバービューズがHCU感染サイトをフィルタリング、専門家が指摘)
Dr. Hura Anwar
10/12/2024 06:14:00 PM

グーグルのAIオーバービューズは、有益なコンテンツアップデート(Helpful Content Update=HCU)の影響を受けたサイトを無視している。

ユーザーは、それがコアアップデートにも当てはまり、AIオーバービューズに直接そのサイトについて尋ねても同様だと気づいた。これは、グーグル検索での参照に対して上位にランクしているサイトにも言える。

興味深いのは、AIオーバービューズが主要なアップデートに直接影響を受ける事が周知されているためであり、有益なアップデートが現在コアアップデートの直接的な一部である点にも関係している。

最初にこの変化に気づいたユーザーはリリー・レイ氏であり、Xで言及した。本人は検索結果にそのサイトのリンクが一切表示されなかった事に驚いていた。単に特定のサイトについて言及しているいくつかのサイトだけで、他には何もなかった。

サイトは良いランクを取る事が出来るし、従来の検索結果では1位になる事さえある。一方、AIオーバービューにはリンクがまったく付いていない。どうやら、HCUサイトがリンクされるのを防ぐための特定のフィルターが存在する模様だ。この問題に直面している他のユーザーにも前に出てこの件についての情報を共有するよう求めた。

別の専門家であるグレン・ゲイブ氏も、自分のブランドに対するAIオーバービューズを見ていないと述べた。仮にあったとしても、それはあまり興味深いものではなかった。グーグルが遅くなる前に対処する必要がある問題であるのは明らかだ。

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グーグル、プロダクト・スタジオで動画生成を開始


サーチエンジン・ジャーナルの記事を拙訳してみました(2024年10月8日付け)。グラフはサイトから引用しました。
Google Launches Video Generation In Product Studio(グーグル、プロダクト・スタジオで動画生成を開始)

Advertisers can now generate AI-powered videos from product images in Product Studio within Google Merchant Center, saving you time and resources in asset creation.(マーチャントセンターは、アセット作成の時間とリソースを節約)

■注目点

・プロダクト・スタジオの動画生成機能を本日よりアメリカ国内のマーチャント向けに提供開始。
・グーグル・マーチャント・センター内で既存の商品画像からダイナミックな動画を作成することができます。
・広告主は、ShopifyのグーグルおよびYouTubeアプリのマーチャント・センターで商品動画を生成出来る。

VIP CONTRIBUTOR Brooke Osmundson

    18 hours ago
 

グーグルが本日、プロダクトスタジオにおけるAIを活用した新しい動画作成機能を発表した。

デジタル動画広告への市場シェアが50%以上移行している中、このアップデートはあらゆる規模のブランドが市場に参入しやすくするための動画作成を可能にする。

どのように始めればいいのか興味があるだろうか? 全文を読んで最新の情報を確認しよう。

■ 動画生成機能

プロダクトスタジオ内で、マーケターは既存の製品画像を高品質な動的動画に変換できるようになった。

始めるには、特集したい製品を選び、動画のテーマを選択する。

AI動画生成ツールは次に以下のような詳細を含めるように動画をカスタマイズできる:

・画像の強化 ・製品の特性のハイライト ・ブランドガイドラインとの整合

 ・オーディオの追加 ・見出しのカスタマイズ 

・ユニークな製品の強調 

・その他

広告主が利用しやすいように、グーグルは「こうした動画は広告キャンペーン、マーチャントセンター、ウェブサイト、または他のマーケティングチャネルで使用するためにダウンロードできる」と述べている。

動画生成はマーチャントセンターか、Shopify内のグーグルおよびYouTubeアプリで利用可能である。

■ 始め方

マーチャントセンターで動画生成を始めるには、プラットフォーム内でブランド情報を設定する必要がある。

これにはブランドカラーやロゴが含まれる。

その後、マーチャントセンターNext内で「製品」ページに移動し、「プロダクトスタジオ」をクリックする。製品を選ぶには「始める」をクリックしよう。



※


そこから、新しい動画を生成したい製品を選択する。

ここでテーマを選択し、見出しやオーディオトラックなど、様々なオプションのアドオンから選べる。

動画の生成は数分かかる場合がある。その後、高解像度の動画を生成するか、簡単に共有できる低解像度の動画をダウンロードするオプションを選べる。

■ 要約

発表によれば、プロダクトスタジオでの動画生成は現在、アメリカの店舗のみ利用可能である。

グーグルは近い将来に他の国にも拡大する計画だが、具体的なタイムラインはまだ発表されていない。

多くの広告主にとって、チャンネルをまたいだマーケティング活動のための製品動画の作成が、ホリデーシーズンに向けてより効率化されるだろう。

このアップデートにより、マーケターはクリエイティブにかかる貴重な時間とリソースを節約可能で、忙しい第4四半期に発生する可能性のある他の重要事項に集中出来るようになるだろう。


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グーグルのAIが政治的コンテンツを避けることが新たなデータで判明



テックターゲットの記事を拙訳していきます(2024年10月4日付け)。

Google’s AI Overviews Avoid Political Content, New Data Shows(グーグルのAIが政治的コンテンツを避ける事が新たなデータで判明)

Study reveals Google's cautious approach to AI-generated content in sensitive search results, varying across health, finance, legal, and political topics.(AIが生成したコンテンツを、健康、金融、法律、政治など様々なトピックの検索結果に表示することに慎重である事が明らかに)

■要点
・グーグルはYMYLトピックの50%にAIオーバービューを表示。
・健康や金融に関するAI概要には、専門家に相談するよう促す免責事項が含まれる事が多い。
・メンタルヘルス、選挙、特定の薬のようなデリケートなトピックについてはAIオーバービューの生成を避けている。

SEJ STAFF Matt G. Southern
October 4, 2024

グーグルは消費者と広告主向けにAI検索を更新した。

10月3日に、ユーザーがグーグルレンズを使ってグーグルアプリでビデオを撮影して答えを検索出来るようになったと発表した。また、レンズに音声機能も導入した。ユーザーはカメラを向け、シャッターボタンを押しながら質問をすることができる。

今週からアメリカの消費者はAIを使って整理された検索結果を見られるようになる。これはモバイルの食事とレシピから始まる。広告主向けに、グーグルAIオーバービューには関連するクエリに対して広告が表示され、消費者が関連するビジネス、製品、サービスを見つけて繋がるのを助ける。

また、評価での重要な情報、価格比較、購入できる場所を消費者に提供している。現在、特定の国でアンドロイドとiOSのデバイスで利用可能である。

グーグルは新機能が広告主に動機付けされた販売者と迅速に繋がるのを可能にすると述べた。

■予想された更新

生成AIの更新は、多くの消費者が生成AI検索に対して混合した意見を持つ中で行われる。広告主やマーケターは長い間AIオーバービューの変更を期待していた。「このニュースは避けられないものであり、グーグルが古典的な検索を犠牲にして会話型トレンドを開発し続ける傾向を反映している」、フォレスター・リサーチのアナリストであるニキル・ライ氏は述べた。「広告主はこの形態の検索行動の収益化に適応しているが、消費者はそれに追いついていない」

ライ氏はフォレスター・リサーチの調査に基づいて、多くの消費者はAI技術をあまり信頼しておらず、偏っていると考えているか、AIオーバービューについて知らないと付け加えた。

一方、広告主はグーグルの中核事業が検索と広告であることを知っている。AIオーバービューを収益化する最も明白な方法は、スポンサーリンクを通じてであると彼は続けた。

Perplexity AIのような他のAI検索プロバイダーが検索におけるグーグルの支配に一部進展を遂げたが、グーグルは依然として世界の検索市場の約90%を所有している。

「我々が見ているのは、全体的なクエリボリュームがグーグル、レディット、TikTok、ビング、Perplexityで増加しているが、どのエンジンも他からシェアを奪っていないということだ」とライ氏は指摘した。

■グーグルが追いつこうとしている

しかし、グーグルは依然としてPerplexityやOpenAIなどの競合他社を真剣に考えており、SearchGPTプロトタイプを試験中である。「彼らが新機能をリリースし続けているという事実—AIオーバービュー体験に広告を追加するまでしていることは—彼らが検索の巨人としての地位を今後も脅かすであろう最大の脅威として生成AIを依然として感じていることを示している」と、AIマーケティング技術ベンダーSOCiの市場インサイトディレクターであるダミアン・ロリソン氏は述べた。

グーグルは最近の動きで、ビングブラウザとともにマイクロソフトが行ったことに従っているようにも見える。ビングは最初にAI対応の検索を持ち、その後検索内のAIで広告を導入したとロリソン氏は指摘した。

ChatGPTが2022年11月にリリースされて、生成AIの大衆市場の時代が始まった際、グーグルは検索支配を失う可能性があることが示唆された。多くの人々は、AIベンダーが検索に技術を組み込む上で、マイクロソフトほど迅速に進まないとしてグーグルを批判した。

ChatGPTがグーグル検索の代わりになると予測する人もいた。

しかし、それはまだ実現していない。OpenAIのSearchGPTやPerplexityの努力にもかかわらず、ユーザーをグーグルから引き離すことができず、グーグルは依然として検索におけるリーダーシップを維持している。しかし、少しの地盤を失った。例えばTikTokの広告が人気を博しているものの、グーグルの競合他社は依然としてグーグルの市場シェアを大きく奪うまでには至っていない。


※Esther AjaoはTechTarget編集部のニュースライター兼ポッドキャストホストで、人工知能ソフトウェアとシステムを担当。

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ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとグーグルが提携。生成AIによるキャプションをストリーミング・サービスのMaxで行う事に

 

CNBCの記事を拙訳していきます(2024年9月24日午前7時48分投稿。同日午前10時6分更新)。

Warner Bros. Discovery partners with Google for AI-generated captions on Max streaming service(ワーナーブラザーズ・ディスカバリー、グーグルと生成AIによるキャプションをストリーミング・サービスのMaxで行うべく提携へ)

Published Tue, Sep 24 20247:48 AM EDT Updated Tue, Sep 24 202410:06 AM EDT

【要点】

・ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとグーグルは、「キャプションAI」として社内で呼ばれる新しいキャプション生成ツールを作成した。

・この技術は、生成的人工知能製品のためのグーグルのVertex AI開発プラットフォーム上に構築された。 

・メディアおよびエンターテインメント業界が、コンテンツの制作に関わるコスト集約的なプロセスを削減するためにAIをますます活用しようとしている中での発表である。

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、インターネットの巨人であるグーグルのAI技術を自社のMax動画ストリーミングプラットフォームに統合し、自動的にキャプションを生成する事を目指す。両社は、Maxのキャプションをより正確にするために取り組んでいる。新しいキャプション生成ツール「キャプションAI」として社内で呼ばれていると述べた。

このテクノロジーは、グーグルのVertex AI開発プラットフォーム上に構築されており、動画コンテンツを自動的にテキストに変換することができる。初めは、対話が既に存在する脚本のある番組や映画ではなく、Max上のノンフィクション番組に使用される予定である。

新しいツールは、キャプション生成にかかるコストを最大50%削減し、また新しいファイルキャプションの作成はグーグルのAI技術のおかげで最大80%少ない時間で済むと、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとグーグルは述べている。

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのダイレクト・トゥ・コンシューマー事業の最高技術責任者であるアビ・サクセナ氏は、声明の中で高品質なキャプションを提供することが会社にとって重要であると述べた。「グーグル・クラウドと協力して、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのキャプションAIワークフローにVertex AIを活用することで、我々のキャプション生成プロセスを加速させるだけでなく、効率とスピードを向上させながらコストを削減出来た」とサクセナ氏は付け加えた。

グーグル・クラウドのCEOであるトーマス・クリアン氏は、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとのパートナーシップが、メディアおよびエンターテインメント業界における様々なプロセスを変革するAIの「潜在能力」を示すものだと述べた。

同社のMaxプラットフォームは、「ゲーム・オブ・スローンズ」やそのスピンオフシリーズ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」、さらには同名のビデオゲームを原作としたゾンビ・アポカリプスシリーズ「ザ・ラスト・オブ・アス」といった映画やテレビ番組の広範なライブラリを提供している。

メディアおよびエンターテインメント業界は、コンテンツの制作に関わるコスト集約的なプロセスを削減するためにAIをますます活用しようとしている。一方、業界においては、自動化によって仕事が置き換わるのではないかという広範な懸念が生じている。

今月初めのインタビューで、1994年の「ライオン・キング」の監督であるロブ・ミンコフ氏は、AIの台頭とそのハリウッドへの影響について「正当な懸念」があることをCNBCに伝えたが、最終的にはその技術が映画やエンターテインメントにおいて民主化的な効果をもたらすと考えていると述べた。「AIがする事は、コンテンツ制作のプロセスを民主化させる可能性

があると思う。もし文字通り誰もがこれほど強力なツールを与えられれば、我々が見るべきは、実際にコンテンツの爆発、そして新しい声の爆発であるべきだ」とミンコフ氏は当時CNBCに語っている。

キャプションAIのケースにおいて、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとグーグルは、最終的に手動でキャプションをトランスクリプトする作業の大部分を自動化できる技術に取り組んでいる。一方、両社は、AIが生成したトランスクリプトの正確性を確認するために、依然として手動のトランスクリプターが必要であると強調した。

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カリフォルニア州のグーグルとの取り決めは、ニュース・スタートアップや小規模の配信元を排除する可能性が

ニーマン・ラボの記事を拙訳していきます(2024年9月11日午後2時56分投稿)。
 The California Google deal could leave out news startups and the smallest publishers(カリフォルニア州のグーグルとの取り決めは、ニュース・スタートアップや小規模の配信元を排除する可能性が)
“We don’t know whether or how this nonprofit and its fund will operate, and likely won’t for some months (nonprofit governance is many things, but fast is not one of them).”「この非営利団体とその基金がどのように運営されるのか、あるいはどのように運営されるのかはわからないし、おそらく何カ月かはわからないだろう(非営利団体のガバナンスにはいろいろあるが、迅速さはそのひとつではない)」
By Sophie Culpepper @s_peppered Sept. 11, 2024, 2:56 p.m.

先月、グーグルとカリフォルニア州は、今後5年間で約2億5000万ドルを州のジャーナリズムに投入しようという画期的で物議を醸す契約を締結した(その中にはAIアクセラレーターも含まれている)。契約では、グーグルとメタにニュースパブリッシャーへの支払いを強要するより広範な取り組みを避けた。この秘密裏に行われた契約は、実利的だとして賞賛される一方、批判もされている。

だが、この資金が最も小さなニュースルームやスタートアップにアクセス可能になるのかどうかはどうだろう?

現在のところ、詳細はまだ検討段階にあり、確かなことはわからないという不満の残る答えとなる。だが、保留となった法案AB886には、年間収入が少なくとも10万ドルのニュース媒体で、かつ2年以上の配信歴があることを条件に、対象を制限する旨の文言が含まれている。先月発表された合意には、資金は「現在のAB886の文言に基づいて適格な組織に分配されるべき」とされている。

つまり、その文言が最終的に基金の資格を決定する場合、年間収入が10万ドル未満の最小の配信元や、最新のスタートアップが除外されることになる(この懸念を最初に提起したのは私ではない)。そして、これらは多くの場合、すでに資金調達が困難だと主張している媒体である事が分かっている。

まだ設立されていない非営利法人「ニュース変革基金」は、UCバークレーのジャーナリズムスクールに設置される予定である。基金は、7名の理事からなる取締役会によって監督され、資金が配分されていく。代表者には、伝統的なパブリッシャーを代表するカリフォルニア新聞出版社協会から2名、合意に反対するジャーナリズム組合メディアギルド・オブ・ザ・ウェストから1名、全国規模のジャーナリズム支援団体ローカル・インディペンデント・オンライン・ニュース・パブリッシャーズ(LION)から1名、国内およびカリフォルニアの地域出版者と協力する3つの協会(民族メディアサービス、ラティーノ・メディア・コラボラティブ、カリフォルニア・ブラック・メディア)から各1名ずつが含まれる。

「[基準]がどのように適用されるか分からない」とLIONのエグゼクティブディレクター、クリス・クルーソン氏はメールで述べた。

グーグルは州および他の関係者と合意の詳細を最終化するのを楽しみにしていると述べた。本稿配信の締切までに、グーグルの広報担当者は、ニューススタートアップや小規模パブリッシャーの資金適格性に関する具体的な情報を共有しなかった。AB886の著者であり、グーグルとの契約を発表したアセンブリーメンバーのバフィー・ウィックス氏のオフィスは、私の質問に対して同様に締切までに回答しなかった。

LIONにはカリフォルニアで76の会員配信元がある。そのうち約20は「新しすぎる(設立2年未満)か、小さすぎる(収入が10万ドル未満)ため、法案の文言に基づいて資格がない」とクルーソン氏は言う。「だが、我々はこの非営利組織とその基金がどのように運営されるかを知らず、おそらく数か月間はわからない(非営利組織のガバナンスは多くのことに関わるが、迅速ではない)と再度言う事となった」。ウィックス氏のオフィスによれば、非営利のニュース変革基金(およびAIアクセラレーター)は2025年に開始される予定である。

法案AB886が棚上げされる前に、LIONは「その障壁を法案から取り除くために戦っていた」とクルーソン氏は述べた。メタがカリフォルニアでのプラットフォームからニュースを引き上げると脅した事(カナダでの類似の法制化を受けてそれを実行した)と、グーグルもトラフィックを遮断するリスクを考慮に入れて、LIONはメンバーにその損失を埋め合わせるための資金が確保されることを保証したかった。

クルーソン氏は、合意が最初に発表された際にそれを称賛した。彼は「その合意を支持することができて嬉しい」と言い、「非常に小さな、萌芽的なニュースルームを構築する」というLIONの使命に沿っていると信じていると述べた。

※Sophie Culpepperはニーマンラボのスタッフライター。Eメール(sophie@niemanlab.org)またはTwitterDM(@s_peppered)で連絡可能。

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英国デイリー・メールの役員によるとグーグルはパブリッシャーのクーポン・コードを一晩で削除したそう

 

プレスガゼッテの記事を拙訳していきます(2024年9月19日付け)。

September 19, 2024
Google killing publisher voucher codes overnight part of wider trend, says Mail exec(英国デイリー・メールの役員によるとグーグルはパブリッシャーのバウチャー・コードを一晩で削除したそう)

Mail Online global head of SEO shared insights at Future of Media Technology Conference.(メール・オンラインのグローバルSEO責任者が『メディアテクノロジーの未来カンファレンス』で洞察を披露)

By Bron Maher

ある幹部がメール・オンラインで最近のグーグルアップデートの影響を明らかにしたように、パブリッシャーはニュース業界の収益を支配する巨大テクノロジーに対抗するために「結束」するよう求められた。
先週、プレスガゼッテのメディアテクノロジーの未来カンファレンスで講演した業界の専門家グループは、ニュース業界とテクノロジープラットフォームの価値の計算方法にミスマッチがあり、パブリッシャーだけでは対処できないと警告した。
メール・オンラインで検索エンジン最適化 (SEO) のグローバル責任者を務めるカーリー・スティーブン氏は、グーグルが6月に導入したスパム対策のアップデートによって、パブリッシャーの割引コードや賭け金などによるアフィリエイト収入が打撃を受け、「多くのパブリッシャーにとって非常に大きな収入源が事実上失われた」と述べた。
「本当に価値があり、我々は純粋に読者も非常に価値があると信じている全てのコンテンツが一夜にして消えてしまった」。
本人によると、ますます予測不可能になっているオンライン環境において、パブリッシャーがコントロールできなくなるという、より広範な傾向を示しているという。
「以前は、SEOエディターやこの業界で働いている人たちが多くのコントロールを持っていた...以前は、見出しを微調整し、リンクを追加し、何かを得られた。以前はとても簡単だった...全てのコントロールが失われた。それが出来なくなった」。
「仮に編集者が私に『この記事をトップ記事のレールの最初にランクインさせたい』と言っても、以前のような方法で実現出来ない」。
■グーグルのAIオーバービュズーの展開は週によって大きく異なる
グーグルが一部の検索結果のトップに表示し始めた人工知能が生成する要約機能「AIオーバービュー」に言及しながら、スティーブン氏は「直面している課題は...それが変化し続けることだ」と語った。
「我々は自分たちのキーワードを分析した調査に参加し、運営するウェブサイトにトラフィックを誘導するすべてのキーワードの23%にAIの概要が含まれている事を確認した。次の週には5%になる」。
「そのため、今あるデータに基づいて意思決定をすることは非常に困難なのだ」。
AIオーバービューズはグーグルの検索結果でリンクの上に表示されるため、パブリッシャーはページの下の方に移動し、トラフィックを共有せずにユーザーの問い合わせに答える可能性があるため、一部のパブリッシャーは懸念している。
一方、スティーブン氏は、それらがトラフィックに与える影響は今のところ不明だとし、「AIの概要の中にリンクがある場合、人々はクリックするのか?おそらくそうではないと思うが、我々には分からないのが現状だ」
「AIの状況を理解しようとするという意味で、継続的に追跡できるようにするツールを開発する事に私は時間を費やしている」。
SEOコンサルタントのバリー・アダムス氏は、AIオーバービューズを見て「パブリッシャーにとって脅威にはなっていない。少なくともニュースの世界では、AIオーバービューズはニュースのトピックにはほとんど登場しない」と言った。アダムス氏によると、「常習的な」情報のために提示されることが多い。
コンサルティング企業のAuthoritasが6月に実施した調査によると、英米検索された上位キーワードの17%で、AIの概要が提示されていたという。これに先立ち、Authoritasがプレスガゼッテに委託して6月に発表した調査では、パブリッシャーのトラフィックを誘導する上位キーワードの24%でAIの概要が提示されていた。
アダムス氏は、AIオーバービューズは「おそらく一部の人が予想していたほどにはトラフィックを共食いしていないようだ。トラフィック損失率は1桁台前半で、基本的にAIオーバービューズは以前のようなただの検索機能になっている...つまり、最適化すべきものがまた一つ増えただけだ。つまり、みんなの仕事が増えるということだ。やれやれ」と述べた。
■パブリッシャーとプラットフォームの価値評価の不一致
グライド出版プラットフォームのデニス・ハマンCEOは、パブリッシャーとプラットフォームの関係を「虐待的」と表現し、ビッグテックがニュースに意味のある価値を与えられるのか疑問を投げかけた。
「友達でもないし、フレネミーでもない。」と述べ「これが現実だ...汚職を暴露しようが、人生の物語を語ろうが、メディアは社会の中で役割を果たしており、それはメタの乱数クランチが割り当てるものよりも大きな価値を持っている」。
AIデータマーケットプレイスのヒューマン・ネイティブのシニアエグゼクティブコンサルタントで、グーグルでニュースエコシステム開発担当ディレクターを務めていたマダヴ・チンナッパ氏は、「現実には、テック企業は、カリフォルニアの本社から、自分達が触れている業界を見て、もたらす収益に基づいてそれらを評価している」と言う。
ニュース業界の場合、最小限ではという。
「私は実際、フェースブックの元関係者とパネルディスカッションをしたところ『フェースブックにとってニュースの価値はマイナスではないにしてもゼロだ。ニュースを外したら収益が上がったからだ』と答えていた」
「つまり、算盤ずくなのだ。一方、ニュース業界とニュース関係者は、社会的価値に基づいてニュース業界を評価していると思う....この関係が非常に難しい理由の基本的な要因の1つだと思える」。
■大手テック企業を丸め込もうとする業界の集団的な試みから生まれた「緑の芽」
スティーブン氏は、6月のグーグルのスパムSEOアップデートによるパブリッシャーへの「本当にポジティブな意図せぬ結果」として、「より多くのことを強制してくれた」と、もっと楽観的な見方をした。
「あのアップデートは酷かったが、関係者は皆、グーグルに圧力をかけ、話し合いを持つことを要求した」
「望んでいた解決策が得られたとは言わないが、本当に生産的で、ちょっとしたセラピーセッションに留まらなかった」。
それらの議論から「緑の芽」があったと述べた。
「個人的には、グーグルとの関係は、答えが得られないのでイライラする場合もあるが、小さな勝利がいくつかあったように感じている」
「もっと野心的に目標を設定する必要があるかもしれないが、我々パブリッシャーがまとめて提起したいくつかを背景に、グーグル側は...物事を明確にし、ルールを微調整した」。
スティーブン氏によると、グーグルは「読者個人には興味がない」という。
「だが、業界全体が一丸となって、『この変更により、何かが我々の全業界に集合的に起こり、その結果、グーグルでこの情報を検索しているユーザーにとって本当に悪い事が起きた』という証拠と証拠を提供出来るようになると、彼らはもう少し注意を払うようになる」。
SEOの専門家であるアダムス氏は、「グーグルに責任を負わせる必要がある。皆さんがグーグルをそのままにしておくと、我々の事を気にしなくなるから」と述べている。
「グーグルの検索結果の全てが純粋にアルゴリズムによるものというのは真実ではない。例えば、新型コロナ情報のように、手動でウェブサイトをホワイトリスト化するような特殊な分野もある」。
「そのベールを剥がし、これらは人間がコーディングしたアルゴリズムに過ぎないと理解する必要が我々にはある。何が効果的で何が効果的でないかについて編集上の決定を下す人々によってコーディングされたものであり、その責任を問う事に問題は無い」
チンナッパ氏は、大手テック企業に影響を与えるためにはパブリッシャーが協力する必要がある事に同意しつつ、テック企業はニュース業界とは「文化的に異なる」ため、彼らを動かすには「データを用いて、規模を拡大する」必要があると述べた。
■「あちこちのお金の断片で分断されてはならない」
パブリッシャーがコンテンツを人工知能企業にライセンスすべきかどうかという疑問について、チンナッパ氏は、グーグルやOpenAIのような巨大企業を離れ、「実際には、コンテンツへのアクセスを必要とする小規模およびそうでない開発者のAI開発者エコシステム全体が存在する。我々は、双方にとって持続可能なエコシステムを構築する手助けをする必要があると思う。データライセンスがパブリッシャーの持続可能な収入源になる事を望んではいるし、一緒にその方向に進む必要がある」
ハマーン氏も同様に、「新しい大手のテック企業が台頭している今、業界として団結し、政府に影響を与える事が出来るかどうかを確認する機会がある」
「大企業だけではない。ニューズ・コーポレーションは取引をするだろうし、アクセル・シュプリンガーももちろん取引をするだろう」
「だが、中小のパブリッシャーはどうだろう? 私は、彼らが突破口を開いて、突然、メディア産業が社会に(付加する)価値を見出すとは思わない」

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グーグルまた独禁法違反訴訟。連邦検察当局は、数十億ドル規模のオンライン広告事業について、その独占力が広告主やパブリッシャーに損害を与えているからと事業売却を要求



ワシントン・ポストの記事を拙訳してみます(2024年9月9日午前6時5分投稿。同日午後4時12分更新)。

News publishers in spotlight at Google’s latest monopoly trial(ニュース配信元がグーグルを被告とする最新の独禁法違反訴訟で脚光を浴びる)

Federal prosecutors are seeking a divestment of Google’s multibillion-dollar online advertising business, saying its monopoly power harms advertisers and publishers.(連邦検察当局は、グーグルの数十億ドル規模のオンライン広告事業について、その独占力が広告主やパブリッシャーに損害を与えるとして、事業売却を求めている)

By Eva Dou and Salvador Rizzo
Updated September 9, 2024 at 4:12 p.m. EDT|Published September 9, 2024 at 6:05 a.m. EDT

アメリカ司法省によるグーグルへの独占禁止訴訟の2件目が、9日にバージニア州の裁判所で始まった。今回はオンライン広告の仲介業であるグーグルの収益性の高いビジネスに焦点を当てている。

この訴訟は、ガネット、ニューズ・コーポレーション、ガーディアンそしてワシントン・ポストを含む主要なニュース組織にとって有利に働く可能性がある。これらのメディアは、ウェブサイト広告の仲介料としてグーグルに収益の一部を支払っており、多くがデジタル時代における財務の問題に苦しんでいる。また、このセクターで競合するメタやアマゾンも、敗訴なら利益を得られる。

検察は、グーグルがオンライン広告市場における独占的権力を乱用し、市場を支配していると主張している。あるグーグル幹部が内部メールで「ゴールドマンやシティバンクがニューヨーク証券取引所を所有しているようなものではないか」と法的問題を提起していたと述べた。結果として、広告主はより高い価格を支払いながら、パブリッシャーの収益は少なく、読者には質の低いニュースやコンテンツが提供される事になっている。

9日の冒頭陳述で、司法省の弁護士ジュリア・ターバー・ウッド氏は、グーグルが買収を通じてこの分野を支配し、広告オークションのルールを自らに有利に操作出来るようになるまでに至ったと述べた。「パブリッシャーは当然怒りを感じていた」とウッド氏は語り、「証拠は彼らが無力だった事を示すだろう」とした。

こうした主張に対して「事実に基づいて誤っている」とグーグルは反論している。バージニア州東部地区のレオニー・M・ブリンケマ判事に対し「成功は違法ではない」と述べた。クライアントはグーグルのサービスが最良であると選んでおり、競争は健全であると主張している。

グーグルの主任弁護士カレン・ダン氏は、同社が研究開発への投資を通じてこの分野を前進させ、マイクロソフトやディズニーのような大企業からクリテロやトレード・デスクのような小規模な競合まで多数の競争相手と対峙していると述べた。「我々は多くの競合する大企業の一つに過ぎない」とダン氏は述べ、オンライン広告販売市場は2008年の80億ドルから2022年には1400億ドルに急成長しているとした。

もし司法省の主張が認められれば、勝者はグーグルの競合企業、つまり具体的にはマイクロソフトやアマゾン、メタ、そしてTikTokになるだろうとダン氏は述べ、「こうした企業は皆、グーグルのシェアが減少している間に飛躍している」と語った(なお、アマゾン創始者のジェフ・ベゾス氏はワシントン・ポストのオーナーである)。

裁判では、グーグルが標的とされているものの、ニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナルなどの企業がどのように収益を上げているのか、インターネットの巨人が運営する複雑な市場にどのように依存しているかが明らかになる事も期待されている。ウッド氏は、USAトゥデーやWSJの親会社であるニューズ・コーポレーションやデイリー・メールの経営者らを今後数週間の間に証言台に立たせるつもりだと述べた。

この裁判は、グーグルが司法省と2つの面で戦っている事を意味する。どちらのケースでもビジネスの分割がかかっている。この法廷闘争は指針として見られており、他のビッグテック企業に対する連邦独占禁止法の訴訟が控えている。

司法省と訴訟に参加した17の州は、グーグルが1年の間に他の2つの反トラスト法訴訟で敗れた後、追い風を受けながら本裁判に臨んだ。D.C.の連邦裁判所は先月、グーグルがオンライン検索を違法に独占しているとの判決を下した。12月にはサンフランシスコの陪審が、エピック・ゲームズが起こした別の訴訟で、グーグルのアプリストアを違法な独占と断じた。

オンライン広告の裁判が9日に始まる前に、公判前整理では既に火花が散り、ブリンケマ判事はグーグルが裁判に関連しうる内部記録を削除したと非難した

「膨大な量の証拠が破壊された可能性が高い」とブリンケマ判事は先月の審理で述べ、これは裁判でのグーグルの信頼性に「非常に深刻な」問題をもたらしているとした。ブリンケマ判事は陪審員を交えずにこの問題について判断を下すとしている。

数多くのメディア企業幹部が証言のために出廷している。その中にはバズフィードの戦略・オペレーション担当エグゼクティブバイスプレジデントのケン・ブロム氏もいた。ブロム氏はグーグルの取引所を通じたオンライン広告売上が次に大きなベンダーからの売上のおよそ3~4倍だと語った。

司法省はブリンケマ判事に対し、ウェブページの上部や側面に表示される多くの長方形の広告を担当するグーグルのアド・マネジャーサービスの売却を命じるよう求めている。検察側は、グーグルが買収により広告市場を独占し、広告の買い手と売り手の代表を兼ねて行う不動産仲介業のように、広告市場を操作してきたと主張している。また、買い手と売り手の間にある主要な取引所を所有しているとし、グーグルはサービスを通じる広告ドルの少なくとも30セントを保持しているとも主張しているが、グーグルはワンストップショップの利便性が顧客に支持されていると反論している。

司法省の反トラスト部門の元主任エコノミストであるフィオナ・スコット・モートン氏によれば、市場の買い手側、売り手側、そして取引所を単一の企業が支配することには、ほとんど類似例が存在しない。さらに、この分野の技術的な不明瞭さが、グーグルが当局や一般の理解を妨げつつ、勢力を築くのを助けたと指摘する。

「これが例えば、自動車や鉄鋼の業界で起これば、政策立案者や規制当局、政府、そして消費者が『何かがおかしい』と言い始めるまで、さほど時間はかからないだろう」と述べている。

eMarketerによると、グーグルは米国のデジタル広告分野で常にトップに立ち、3030億ドルの市場で25.6%のシェアを誇る。次いでメタが21.3%、アマゾンが13.9%を占めている。検察側は、特定のサブセクターではグーグルの市場シェアがさらに高く、約90%のオンライン出版社が自サイトのディスプレイ広告掲載にグーグルを利用していると主張している。

グーグルは、多くの報道機関などが広告収入を増やすのを支援してきたと自慢している。宣伝資料によれば、グーグルのAd マネージャーは「タイム」誌のサイト滞在時間を40%伸ばし、「ウォール・ストリート・ジャーナル」が読者にウェブサイト広告をターゲット設定するのを助け、2021年には広告主のキャンペーン更新率を37%向上させたという。

グーグルは2018年、前年を超える「7桁の追加収益」をワシントン・ポストにもたらしたと述べており、バイヤーが取引所で広告スペースに入札できるようにする方法や、ニュースコンテンツに似たネイティブ広告によって実現したとしている。ワシントン・ポストはコメントを拒否した。

また、グーグルは、以前「ポリティコ」が25の新規広告顧客を獲得するのを支援したとも主張している。「ポリティコ」のオーディエンスソリューション担当エグゼクティブディレクター、ジェフ・デイカー氏は、この支援がなければ「数百万ドルを取り逃がしていただろう」と述べている。

「ポリティコ」の広告運営に詳しい人物は、グーグルの前向きな報告は約5年前のものであり、「ポリティコ」は市場の変化に適応可能だと述べている。

他のグーグルAd マネージャーの顧客には、「ガーディアン」、「アルジャジーラ」、カナダ放送協会、「ベストバイ」、「アキュウェザー」、「スポティファイ」、そして「ナスカー」などが含まれている。

全ての報道機関が満足しているわけではない。「USAトゥデイ」を所有するアメリカ最大の新聞チェーンであるガネットは、2023年にグーグルを訴え、同社がガネットの広告収入から多額を取り過ぎたために、2019年以来170以上の報道機関を閉鎖せざるを得なかったと非難している。

「その結果、最も必要な場所でニュースが不足している」と、ガネットの訴状には記されている。「全米の地域社会は、地元の出来事を伝える適切な地方紙を持たない状況にある」としている。

ガネットのティム・ウルフ収益運用担当上級副社長は9日、司法省の初の証人として立った際、オンライン広告の入札システムは複雑すぎて、ガネットが自社で構築することは困難であると述べた。また、現時点でベンダーを変更するというのは「レース中にレーシングカーのタイヤを交換するようなものだ」と語った。

ウルフ氏は、反対尋問で、ガネットがグーグルと並行して 小規模な広告仲介業者 をいくつか使用していることを認めた。

インデックス・エクスチェンジの社長であり、広告仲介におけるグーグルのはるかに小さい競争相手であるアンドリュー・カサーレ氏は、かつて同社の手数料をゼロにしたにもかかわらず、注文の急増を期待したが、販売の増加は「せいぜいわずか」であったと法廷で述べた。これは、グーグルが市場を支配していることを反映していると彼は見ている。

業界の監視団体「チェック・マイ・アズ」のインテリジェンス部門ディレクターであるアリエル・ガルシア氏は、多くの報道機関は大小を問わず、グーグルを公然と批判することには躊躇しているようだと述べた。それは彼らの収入がグーグルのAd マネージャーに依存しているためである。

「パブリッシャーたちの躊躇を見ることができる」と指摘し「グーグルは依然として彼らのビジネスの鍵を握っているのである」と続けた。


※By Eva Dou
ワシントンを拠点にワシントン・ポスト紙のテクノロジー政策を担当する記者。デトロイト出身で、ミズーリ大学でジャーナリズムを学んだ後、アジアのビジネスと政治を10年間取材。近刊に『House of Huawei: The Secret History of China's Most Powerful Company』がある。
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※By Salvador Rizzo

ワシントン・ポスト紙で犯罪と法廷を担当。2018年から2021年までThe Fact Checkerの記者で、以前はニュージャージー州の政治を担当していた。
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今回の報道機関を巡るグーグルとカリフォルニアの議員の合意について、意見が分かれているようですね


エディター&パブリッシャーの記事を拙訳していきます(2024年9月3日午後6時10分投稿)。

Lessons from California: How a divided news industry paved the way for Google’s deal(カリフォルニアからの教訓:分裂した報道業界が、どのようにしてグーグルとの取引をまとめたのか)

Posted Tuesday, September 3, 2024 6:10 pm

Diane Sylvester | for E&P Magazine

先月、グーグルとカリフォルニアの議員の間で驚くべき合意が成立した。グーグルに地元の報道機関のコンテンツ使用料を支払わせる2つの主要な立法努力を回避したが、影響はまだ定まっていない。この最終段階での内密の合意には、賛同の声と厳しい批判の声の両方が上がっている。

E&Pは、政府のギャビン・ニューサム知事とバフィー・ウィックス議員がグーグルと交渉を始めたのを知っていた立法活動の草稿作成に関与した業界団体リーダーに話を聞いた。

カリフォルニアの多くの地元ニュースリーダーや擁護者は、この初めての種の取引を進展と見ている一方で、必要性と期待には十分に応えていないと述べる人も多い。また、2つの法案を巡るニュースリーダー間の亀裂が、強力な技術大手に対する業界の立場を弱めた可能性があるとも指摘している。

「我々を分裂させた。業界を分裂させた。業界が分裂するのは常に良くない」と、アメリカで最も古い出版協会の一つであるニュース/メディアアライアンス(NMA)の社長兼CEOであるダニエル・コフィー氏が説明した。NMAはグーグル、メタなどの技術プラットフォームに、彼らが利用するコンテンツに対してニュース組織に報酬を支払わせ、広告収入で何百億ドルも稼いでいる事に的を絞って戦ってきた。そこにはカリフォルニアの法案の一部の策定を助けることや、連邦レベルの立法を推し進める事も含まれている。

カリフォルニアでは2つの競合法案が状況を複雑にしていた。2022年にバフィー・ウィックス議員が提出したAB886には、2023年にスティーブン・グレイザー上院議員が提出したSB1327が加わった。AB886は技術プラットフォームにニュースコンテンツの使用料を課す事を目指しているのに対し、グレイザー議員の法案は直接税を課そうとしていた。それぞれが、カリフォルニアのニュースルームに年間約2億5000万ドルから5億ドルの資金を技術プラットフォームからもたらすと見込まれていた。

結果的に、今回の民間-公共の合意は、グーグルと納税者の資金を合わせて5年間で約2億5000万ドルに相当する。7800万ドルは、AIアクセラレータープログラムに充てられる予定である。ただし、どの報道機関も、このプログラムを求めていない。

合意の条件の下で、グーグルはカリフォルニアの地元ニュースルームに5年間で全く新しい4500万ドルの資金を拠出することとなる。そこには、既存のグーグルニュース イニシアチブとショーケースプログラムを通じた継続的なサポートと組み合わされている。

「全く我々が望んでいた結論では無い」と、カリフォルニア・ニュース・パブリッシャーズ協会(CNPA)の社長であるチャールズ・チャンピオン氏はE&Pに話した。CNPAは州内の700以上のニュース組織を代表している。「ただし、始まりではある。そして、合意の詳細を最終決定するためにまだ解決すべき事が多々ある。更に出来る事があると私は期待している。しかし、現状では、これでは必要な事に対応していない」

チャンピオン氏は、ウィックス議員を報道機関の堅実な支持者と見なしている。「バフィー氏は何年にもわたってカリフォルニアのジャーナリズムを大いに支持してきた。ジャーナリズムのクールエイドを飲んでいる。彼女はできるだけ良い取引を得たのだと思う」

「一方、いくつかのパブリッシャーはこの中に納税者資金が含まれている事に不満を持っている。そして、多くの人は、それを使用出来たとしても、お金を受け取らないだろう。それを独立したメディアの原則に違反すると見ているからだ」

法案の策定に関わった者によれば、2つの法案の存在がグーグルに両方の努力を分断する事を許してしまったという。初期段階で、ギャビン・ニューサム知事は新しい税を承認しないと述べていた。8月の休会期限前の最終投票になりうる週に先立ち、こうした法案には署名しないと議員に明確に伝えた。

その代わり、ニューサム知事はウィックス議員に法案を進めるよりもグーグルとの和解交渉に臨むよう奨励した。なお、共同提案者であったにもかかわらず、グレイザー議員の事務所は交渉から外された。

「グレイザー法案が現れた際、ウィックス法案に取り組んでいた一部の人々を驚かせた。それは私たちを分けてしまった。一方、影響力を持つのは良い事だと思う人もいた。我々は施しを望んでいなかった。我々は技術プラットフォームがコンテンツにアクセスしようと報道機関に補償を求めていた。しかし、知事は、知事が法案に署名しないのが確実だと明らかになった。そして、どちらの法案にも署名しないことが明確になっていった」とチャンピオン氏は説明した。

コフィー氏はE&Pのマイク・ブリンダーとのポッドキャストインタビューで、ウィックス議員がカリフォルニアの報道機関に最善の取引を交渉したと信じていると述べた。

「これはグーグルの独占力を示しています。連邦政府が介入する必要がある理由です」とコフィー氏は述べた。NMAは、技術大手がニュースコンテンツから十分な報酬を支払わずに大いに利益を得ているデジタル広告市場の不均衡に対処するため、連邦の超党派法案であるジャーナリズム保護と保存法(JCPA)に焦点を当てている。

■何が入り、誰が除外されるか

取引の詳細はまだ不明であるが、ウィックス氏の発表により法案の詳細の一部が合意の枠組みとなり、一部の支持的な報道機関から賞賛を受けた。業界グループはカリフォルニアのニュースルームへの新しい資金をジャーナリスト1人あたり5000ドルから8000ドルと推定している。だが、それは最終的な適格要件と申請者の数次第だ。

現在のところ、プログラムはカリフォルニア大学バークレー校が管理する予定である。これには、カリフォルニア・ニュース・パブリッシャーズ協会(CNPA)、エスニック・メディア・サービス、ローカル・インディペンデント・オンライン・ニュース(LION)、ラティーノ・メディア・コラボラティブ、カリフォルニア・ブラック・メディア、ウエストのメディア・ギルドの代表者から成るパネルが含まれる予定である。また、サービスが行き届いていないコミュニティを報告する小規模な報道機関(ジャーナリスト5人以下)に特化した12%も設けられる事になっている。パネルに参加するよう指定されたすべての組織が合意に初期承認を与えており、いくつかは資金が州の地元ニュースが直面する課題を完全に解決するには小さすぎる事を認めている。

除外される可能性が高いのは、地元のテレビやラジオの報道機関だ。一方、大きな企業やヘッジファンド運営のニュースルームが資金にアクセス出来るかどうかは明らかではない。

カリフォルニア議会が年内の仕事を8月31日に終えたが、合意の詳細はまだ完全には決まっておらず、取引で提案された資金の割り当てはまだされていない。

これらの資金は、おそらく2025年の立法機会になるまで検討されることも、投票されることもないだろう。チャンピオン氏はE&Pに、11月の選挙までに新しい立法者が登場することを指摘した。

「完全に否定的に見える事はしたくない。これが我々が彼ら(グーグル)に独自の管理プログラム以外のことをさせることができたアメリカで初めての事だ」とチャンピオン氏は述べた。「なので、これは始まりです。バフィー・ウィックス議員が言ったように、『政治は可能性の問題だ』。この環境、この知事、これらの状況の中で、これが可能であったものです。他の州では異なる力学により、潜在的にもっと可能性があると考えている」

現在、取引は未決定の状態にある。したがって、報道機関と擁護者は、新しい立法サイクルまでの間で、声を届けようと奮闘している。

メディア・ギルド・ウエスト氏は両法案を支持し、今回の民間・公共合意を「秘密裏の取引」でありたかがであると呼んだ。そのリーダー、マット・ピアース氏は、交渉に招待されなかったと述べた。ギルドは立法会期の終わりに声明を発表し、次のように述べた。「カリフォルニアは、グーグルとの公民協力パートナーシップを実現するために必要な公的資金を割り当てていない。独占がカリフォルニアの選出された指導者とパブリッシャーを強いる後に閉じられたドアの背後で描かれたものである。立法の現実を考えると、我々はカリフォルニアのジャーナリストやニュース労働者を代表する単一の組織によって現在の形でサポートされていないドラフトフレームワークの現行性について懐疑的だ」

他の全国レベルの組織は、取引がより良いものになり得たと考えている。全米ヒスパニック・ジャーナリスト協会(NABJ)は、この法案がカリフォルニアのラテン系住民のニーズに対応するものではないと述べた。アジア系アメリカ人ジャーナリスト協会(AAJA)も、交渉された取引がジャーナリストを交渉に直接参加させ、報道機関のコンテンツの利用についての責任をグーグルや他の技術企業に負わせるのに失敗したと述べた。

■次は何か?

ウィックス氏やグレイザー氏の法案が進展する中、カリフォルニアが他の州にとって、地元のニュースを支援し、技術大手がカリフォルニアの報道機関からのコンテンツの利用やアクセスに対して支払いを強制する立法を使った方法を見つけるためのテンプレートであると言う人もいる。

ニュース/メディアアライアンスのダニエル・コフィー氏は連邦の行動に焦点を当てている。彼女は、連邦裁判官がグーグルが反トラスト法に違反したとする最近の判決があり、これがニュース業界の主張を強化するものだと考えている。「彼らはすでに独占とみなされており、我々のコンテンツから莫大な収益を上げている。それを止めねば」

バージニア州での広告慣行に関するグーグルに対するもう一つの進行中の反トラスト訴訟がある。

コフィー氏は、現在のところ、政府がこれらの事件でグーグルに財政的な罰則を科す決定をしても、そのお金がパブリッシャーに利用可能にはならないだろうと指摘した。法制者が介入しない限り、政府による罰金とみなされるだろう。

NMAの全国的な主要な焦点は、エイミー・クロブシャー・ミネソタ州知事が2017年に後援した超党派のジャーナリズム保護と保存法(JCPA)である。9月に、コフィー議員と、そのチームは120の地元ニュースパブリッシャーをワシントンD.C.に集め、議会メンバーに法案の可決を呼びかける予定である。コフィー議員は、カリフォルニアでの取引を強いる際に示されたグーグルの圧力が立法者にスケールのバランスを取る必要性を示していると述べた。

「ワシントンD.C.には多くの盟友がいて、彼らすべてが政府に目を向け、彼らの指導力に呼びかけて、公正な市場価値を見返りに引き出すために必要なレバレッジを求めています」とコフィー氏は述べた。

チャンピオン氏は、カリフォルニアからのパブリッシャーへの教訓があるとすれば、それは一丸となって大手技術企業や他の立法活動に取り組む際に団結した姿勢を示すことであると言った。

「グーグルは、我々を分裂させ、知事のオフィスに『神様、あなたたちは何を望んでいるのかさえわからない。税が欲しいのか、それとも仲裁が欲しいのか』と言わせる事に成功した。それが私の意見だ。一度分裂すると、本当に問題となる。そして、これに取り組もうとしている他の組織に私が与えるアドバイスは1つだ。団結を続け、ひとつの声で話しなさい。分裂すると、グーグルが勝ち、あなたが負けます、と」。


※Diane Sylvesterは受賞歴30年のマルチメディア・ニュースのベテラン。記者、編集者、報道戦略家として活躍。連絡先はdiane.povcreative@gmail.comまで。


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グーグルはAIおよび機械学習を用いて、ウェブサイトの内容、コンテキスト、およびユーザーの意図を理解する方向にシフト


dmnews.comの記事を拙訳していきます(2024年9月2日付)。
Google updates search protocol impacting SEO practices(グーグルが検索プロトコル更新。SEO慣習に衝撃が)
Murphy Lewis
September 2, 2024

グーグル検索が最近、検索プロトコルの文書を更新した。この更新は、SEOの実践における潜在的な変化を意味し、検索結果における表示タイトルを決定する際のタイトルメタデータの影響を確認するものとされている。

ウェブ開発者およびデジタルマーケターには、優れた検索エンジンパフォーマンスを実現するべく、ページの内容を正確に反映するタイトルメタデータを作成するよう求められている。さらに、更新されたプロトコルは他のメタデータ要素の最適化の重要性を明らかにしている。

更新では、検索結果でのタイトルリンク情報を取得するための9番目の戦略が導入された。これにより、検索結果の精度と関連性が向上し、ユーザーに最も適切な情報が提供される事が期待されている。

これまで、グーグルは主に視覚的タイトル、ヘッダー要素、ウェブテキスト、ページのアンカーテキストおよびリンクコンテンツから情報を取得してきた。メタデータ、例えばタグや説明も利用されていた。外部リンクの関連性と品質も重要な要素として考慮されていた。

一方、グーグルはAIおよび機械学習を用いて、ウェブサイトの内容、コンテキスト、およびユーザーの意図を理解する方向にシフトしている。

■新しいグーグルプロトコルへのSEO戦略の適応

この革新的なアプローチにより、検索結果の精度が向上し、世界中のユーザーが恩恵を受けている。

最近の更新には、「タイトルメタタグ内のコンテンツ」という新機能が追加された。この機能により、ページの見出しをタイトルメタタグに取り込むことで、ソーシャルプラットフォーム上でのウェブページの表示を制御し、ユーザー体験を向上させ、ソーシャルメディア上で共有されるURLのタイトルを決定する上で重要な役割を果たすとされている。その結果、タイトルメタタグを最適化することで、共有コンテンツのリーチを大幅に拡大する事が可能だ。

グーグルの検索結果スニペットにおけるタイトルリンクは、多様なソースから最適なタイトルを導き出すための機会も提供する。これによって、ユーザーに利益をもたらすだけでなく、グーグルが最も効果的なタイトルを生成し、検索エンジンの効率を最適化し、ブラウジング体験を改善することが可能である。さらに、適切なソースとタイトルをリンクさせることで正確かつ的を絞った検索結果を保証し、グーグル検索をより信頼できるものとする。

今回の更新は、HTMLのタイトル要素とそのタイトルが同期していないプラットフォームにも対応している、これによって特定の検索結果に最も適したタイトルを選ぶためのグーグルの選択プールに多様性を加える。この重要な改善により、各ユーザーの検索結果を最適化し、彼らのクエリに基づいた最も関連性の高い情報を提供出来るようになった。

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報道機関関係者必読! 検索トラフィックの為の検索とは



エディター&パブリッシャーの記事を拙訳していきます(2024年8月29日午前12時投稿)。

Searching for search traffic(検索トラフィックの為の検索とは)

Posted Thursday, August 29, 2024 12:00 am

Rob Tornoe | for E&P Magazine

記事への検索アクセス数が劇的に減少しているとしたら、、それは皆さんだけではない。

ここ数カ月、報道機関はグーグルにおける変更に直面し、オーガニック検索トラフィックが劇的に減少している。パブリッシャーは、人工知能の統合(まだ完全に知的でなくエラーを起こすことがある)が業界全体で混乱を引き起こしている中、グーグルがアクセス数を配分する方法に大きな変化があると見られ、それに対処せざるを得ない状況にある。

明らかに、グーグルはパブリッシャーに対抗しており、ニュース組織のオンライン読者の20%から30%を占めるウェブトラフィックの源を体系的に消耗させている。

また、別の説明がある可能性も考えられる。

SEO企業ポレミック・デジタルの創設者でありベテランの検索トラフィック専門家であるバリー・アダムス氏も、アメリカのパブリッシャーでの検索トラフィックの減少を確認している。だが、名指しでグーグルに責任を追求するのではなく、アダムス氏は大半の原因がパブリッシャー自身にあると考えている。

「多くのパブリッシャーは、グーグルからのアクセスを当然のものと考えすぎていると思う」と、これまでにニューヨーク・タイムズやフォックス・ニュースなどの大手ニュースブランドと協力した経験を持つアダムス氏は述べている。

アダムス氏の論旨は次のようなものである:インターネットがますます一般的になるにつれ、多年にわたるオリジナルの報道とブランドの評判を持つ新聞は、グーグルの検索ランキングを支配するようになった。それは、そのコンテンツへのリンク(権威シグナルとして知られる)によって強化されているという。

「ニュースパブリッシャーとして、ほぼ何にでもランクインが出来た。どんなキーワード、どんな検索でも、それに関連する記事があれば、それにランクインする事が可能だった」とアダムス氏は述べている。「英国の伝統ある新聞であるデイリー・テレグラフが、グーグルの全時代のトップ100歌ランキングでグーグルで1位になる事だって有り得る。それは音楽の配信元で無いのだから、本来あるべきではない」

2018年3月にそれが変わる事態が起きた。それをアダムス氏は「ニュースポカリプス」と呼んでいる。この時、グーグルはまず英国で、次いでアメリカで、特定のトピックの権威に関連するアルゴリズムを展開し始めた。アダムス氏の説明によると、英国でのテレグラフのような新聞は、音楽や車、スポーツではなく、政治、世界ニュース、ビジネスでランクインするようになった。デイリー・メールのようなタブロイド紙は、セレブリティとエンターテイメントニュースで高ランクを維持した一方、多くの非エンターテイメントニュースはグーグルから姿を消した。

「パブリッシャーはグーグルの特定の権威枠に入れられ、基本的に『あなたはこの分野では権威があるが、この分野では権威がない。だから、これについて書けば、ランキングは上がる。その枠から外れて、あまり知られていない事について書いたり、権威のあるパブリッシャーでない場合は、もうランキングされない」とアダムス氏は言う。「これが、それ以降のグーグルのアルゴリズム更新の一貫した部分だと感じている」。

グーグルがトピック特定枠の存在を実際に認めたのは2023年5月においてである。これは、「パブリケーションが特定の分野においてどれだけの専門知識を持っているかを理解する」システムとして説明されている。もっとも顕著な信号の一つには、トピックと位置が含まれており、例えばナッシュビルの高校フットボールニュースにテネッシアンを表示することがある。また、他のパブリッシャーによってどれくらい頻繁に顕著に引用されるかがあり、グーグルはコンテンツに「高引用」とラベルを追加している。

「グーグル自身、独占禁止法裁判の一環として、コンテンツを理解するのは得意ではないが、リンクやクリックのようなシグナルはよく理解していると認めざるを得なかった」とアダムス氏は指摘する。「グーグルはクリック行動を見ている。クロームブラウザで誰がどのページやウェブサイトを訪問したかを把握しており、それらのシグナルもグーグルのアルゴリズムに一役買っている。一方、グーグルのシステムで最も重視されるのは、特に大手新聞の引用である。

これらの変更は過去5年間にわたって展開されてきたが、今年3月に実感されたのは、クーポンやスポーツ賭博といった他社が作成したコンテンツを利用しようとする残りのトピック特定枠を活用しようとしている一部のパブリッシャーへのペナルティが始まったときである。潜在的に収益性の高い契約を終了することを拒むものに対して手動で罰を科してきた。

アダムス氏の経験からすると、ニュースブランドとの業務において、技術的側面がしばしば見過ごされ、ほぼ当然視されがちな事が多い。それにはインデックスに関する問題や、検索エンジンクローラーを混乱させる可能性のある画面の裏の問題も含まれる。一方、これには、検索エンジンのクローラーを混乱させる可能性のあるインデックスその他の舞台裏の問題も含まれる。公開されたすべての記事が検索読者を見つける最良のチャンスを確実にするために、ワークフローの一部としてある程度のSEOを持つ事も意味している。

特にアメリカを成長市場と見なしている英国やインドに拠点を置くパブリッシャーを念頭に、ニュースパブリッシャーがSEOの基本に集中する事はこれまで以上に重要である。アダムス氏はこうしたパブリッシャーが特に技術的側面を含め、検索の最適化の取組みにおいて一貫性を持っていると指摘する。

「アメリカのメディア市場に相当な進出をしており、確立されたニュースブランドと競争を始めている」とアダムス氏は述べる。「その点で自分たちを詳しく見つめ直す代わりに、アメリカのパブリッシャーはただグーグルのせいにしてグーグルが壊れていると言うが、単に自分たちのウェブサイトをもっと最適化する努力を注げば自分たちで修正可能なものかもしれない」

ではニュース組織はどこから始めるべきであろうか。アダムス氏はグーグルサーチコンソールへのログインを提案する。これは、ニュース組織のウェブサイトに関連付けられていると確認する事で、誰でも無料でアクセス出来る。これには、グーグルがウェブサイトをクロールおよびインデックスする方法、そして潜在的な問題に関する情報が含まれている。コンソールの検索パフォーマンスレポートでは、コンテンツがどのキーワードで提供されているかも確認できる。

「大多数のパブリッシャーはそれを十分に活用していないと思われる」とアダムス氏は言う。「それは本当に情報の宝庫である」

パブリッシャーが頼れる多くのサードパーティツールも存在する。SEOクロールツールのように皆さんのコンテンツをグーグルがクロールするときに何が浮上するかを見るためのものだ。アダムス氏は、グーグルでのランキングを追跡し、記事が「トップストーリー」ボックスやグーグルニュースのバーティカルにいつ上昇するか、そして「特にそれが消えたとき」に、NewzDashのような特定の追跡ツールを提案している。それにより、記事を更新したり、新しいものを公開して検索結果の最上位を再取得したり出来る。

良いニュースとしては、スタートアップを含むすべてのニュースパブリッシャーがトピック権威を向上し広げることができる。しかし、トリックやキーワードが多く含まれたコンテンツは役に立たない。グーグルはオリジナルで質の高い報告を報奨する方法を見つけようとしているので、アダムス氏はニュース組織の編集専門と一致するトピックで質の高い報告をできるだけ行うことを提案している。検索クリックについてあまり心配せず、時間と共にそれは自然とやってくるであろう。

アダムス氏はそれを一つの用語でまとめるのが好きである — 情報ゲイン。「もしあなたが他の報道をたくさん再報道しているだけなら、あなたは本当に情報ゲインがある記事を作成しているとは言えない。つまり新しい事をしていない」とアダムス氏は言う。「一方で、定期的に会話に新しい何かを追加し、新しいコンテンツを作成し、他が報じていないニュースについて報道するのであれば、それはアルゴリズムの更新に影響されない可能性が遥かに高い」


※Rob Tornoe氏はエディター&パブリッシャー誌の漫画家兼コラムニストで、デジタルメディアの動向について執筆している。フィラデルフィア・インクワイアラーのデジタル編集者兼ライター。連絡はrobtornoe@gmail.comまで

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グーグル、AIを活用した小売店向け機能を導入 2024年の米ホリデー商戦期間短縮で効率化を目指す



サーチエンジン・ジャーナルの記事を拙訳していきます(2024年8月27日付け)。グラフはサイトからの引用です。
Google Introduces New AI Features For Retailers Ahead of Holiday Season(グーグル、ホリデーシーズンを前に小売業者向けに新AI機能を導入)

Google introduces AI-powered features for retailers, aiming to boost efficiency during the shortened 2024 holiday shopping season.(グーグル、AIを活用した小売店向け機能を導入 2024年のホリデー商戦の短縮で効率化を目指す)

■ハイライト
  • グーグルが小売業向けAIツールを発表
  • 2024年の年末商戦は例年より短い
  • 2024年の年末商戦は例年より短くなる

※



小売業者が通常より短いホリデーショッピングシーズンに備える中、グーグルは広告やマーチャントツール向けにいくつかの新しいAI搭載機能を発表した。

今年はブラックフライデーが遅く訪れるため、感謝祭から新年までの期間が最近の年と比べ短縮されている。

グーグルの年次イベント「Think Retail」で、マーチャントセンターとグーグル広告プラットフォームの更新が発表された。変更には以下が含まれる:

  • AI生成によるショッピングトレンドの洞察
  • マーチャント向けの自動化されたパフォーマンスサマリー
  • 自然言語プロンプトを使用したカスタムデータレポートの生成
  • 地元の在庫データを同期するための簡素化されたプロセス
  • 広告キャンペーン向けの新しい顧客獲得目標
  • 一部のキャンペーンタイプにおける利益ベースの最適化オプション(ベータ版)

グーグルのシニアディレクターであるジェフ・ハレル氏は、新機能は「短縮されたシーズン中にビジネスが迅速に適応し、データを意思決定につなげるのを支援する」ことを目的としていると述べた。

■重要性

2024年のホリデーショッピングのスケジュールは圧縮されており、ブラックフライデーとクリスマスの間の日数が2023年の32日間に比べて26日間しかないため、小売業者にとっては課題となっている。一部のアナリストは、早期かつ積極的なプロモーション活動につながる可能性があると予測している。

グーグルの更新は、この重要な販売期間中に急速に変化する消費者行動に適応するべくビジネスを支援するよう設計されているようだ。一方、こうした新しいツールが実際にどれほど効果的であるかはまだ未知数である。

■どのように役立つか

※小売業者と広告主向け:

  • 在庫やマーケティングの意思決定を導くリアルタイムのトレンドデータへのアクセス
  • パフォーマンス問題や機会を迅速に特定するための自動化された洞察
  • 地方在庫広告の管理を簡素化
  • 新しい顧客をターゲットにして獲得するための新ツール
  • 収益ではなく利益に基づいてキャンペーンを最適化するオプション

※消費者向け:

  • 特に地元の店舗における製品の正確な在庫情報
  • より適切なタイミングで、より関連性のある小売業者からのプロモーションの可能性
  • オンラインとオフラインのチャネルにわたる最新の在庫情報による改善されたショッピング体験

■将来を見据えて

一連の更新は、アマゾンやソーシャルメディアサイトのようなプラットフォームからのeコマース競争の激化中に登場した。新機能は、オンラインショッピングの出発点としてのグーグルの地位を固めることを試みている。

グーグルのAI搭載ツールが短縮されたショッピングシーズン中に収益を上げることができるかどうかはまだ見ものである。


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グーグル、アメリカではじめて報道機関への資金提供で合意…もっとも、早くも不評だそうで

 

アドウィークの記事を拙訳していきます(2024年8月22日午前7時59分投稿)。

※グーグルはカリフォルニア州議会議員との間で、地元の報道機関に何百万ドルもの資金を提供するというアメリカ国内で初の取引を仲介した。これは、テック企業が利益を得るジャーナリズムを支援せよとする連の世界的な取り組みの最新版と位置づけられています(Politico)
※計画では、グーグルとカリフォルニア州が5年間で2億5000万ドルを拠出し、大半はカリフォルニアの報道機関への資金提供するというもの。同時に、ジャーナリストの仕事をサポートするための人工知能「アクセラレーター」を立ち上げることを求めているそう (CNN)
※もともとは、民主党のバフィ・ウィックス下院議員がグーグル、メタ、マイクロソフトのような企業に対し、そのコンテンツへのリンクに対する広告収入の一定割合をメディア企業に支払いを義務づけよと法案を提出したのがきっかけで、1年以上も紛糾していましたが、この合意によって事実上終結しました(The Guardian / AP)
※もっとも、この協定は、配信元や報道機関を代表するいくつかの専門家団体からは支持されているものの、ジャーナリストを代表する労働組合からは支持されていないのが現状です(LA Times)
※実際、ウェストメディア・ギルドのマット・ピアース会長や他のジャーナリズム組合代表も、多くの人が人間のジャーナリストを脅かすと考える技術であるAIへの資金提供が含まれている事に懸念を表明していました(SF Chron)

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グーグルがバイヤーに10代を示唆。社のポリシーに違反の恐れ




アドウィークの記事を拙訳してみます(2024年8月21日付け)。

Exclusive: Google Suggests Buyers Target Teens, Going Against Its Policies(特報:グーグルがバイヤーに10代を示唆。ポリシーに違反)

This activity is broader than the agreement between Google and Meta that FT reported this month(この動きは今月フィナンシャル・タイムズが報じたグーグルとメタの合意を超えるものだ)
By Catherine Perloff
August 21, 2024
アドウィークが閲覧した3人の広告バイヤーと文書によると、グーグルの営業担当者は、広告主がYouTubeでティーンエイジャーをターゲットにするよう提案していた。これはYouTubeのプラットフォーム自身のポリシーに違反している模様だ。この活動は、フィナンシャルグループ・タイムズが今月初めに最初に指摘した慣行を超えるものだ。

今月初め、FTは、グーグルがメタと協力して、13歳から17歳のユーYouTubeユーザーをターゲットに広告を出し、「unknown 」とラベル付けされたユーザー・グループ(グーグルが18歳未満に偏っていると知っていたグループ)をターゲットにしていたと報じた。

一方、バイヤーはアドウィークの取材に対し、この活動はFTが特定したメタとグーグル間の特別な取り決めよりも多くの広告主を巻き込んでいると語った。この記事のために取材に応じたバイヤーは、全員が機密性の高い業界関係について話すために匿名で話したが、身元はアドウィークが把握している。

グーグルは2021年、広告主が18歳未満のユーザーを年齢、性別、興味関心でターゲティングするのを許可しないと発表した。

同社のブログ記事によると、購入者は、ユーザーの人口統計学的情報がグーグルに知られていない未知のカテゴリをターゲットにする事が可能だ。グーグルの広報担当者によると、未知のユーザーには、アカウントにログインしていない人や、パーソナライズ広告をオフにすることを選択した人が含まれるという。

一方、FTの記事によると、グーグルは、携帯電話を経由したユーザーの位置情報から、アプリケーションのダウンロードやオンラインでの行動まで、数千ものデータポイントを持っている。この集団に若いユーザーが含まれている事を示しているという。


未知のカテゴリーに属するユーザーをターゲットにするのは、キャンペーンのリーチを広範なオーディエンスに拡大する戦術になり得ると、グーグルの広報担当者は述べた。

「18歳未満にパーソナライズされた広告を出すのは固く禁じている。我々のポリシーは、技術的な保護で強化されており、適切に機能し続けている」とグーグルの広報担当者はアドウィークに語った。「弊社では、この問題を非常に深刻に受け止めている。我々が言ったように、代理店や広告主が弊社のポリシーを回避しようとするのを助けてはならない。その強化向け、営業担当者に追加の措置を取る予定だ」としている。

グーグルはFTに対し、営業担当者がグーグルのポリシーを回避しようとする広告主を手助けしないよう、対策を講じるという同様の声明を出している。

この1週間、FTの記事を受け、グーグルの営業担当者はあるバイヤーに、不明と表示されたユーザーグループをターゲットにする事により、まだ10代の若者をターゲットにする事が可能と話したという。

「グーグルでさえグーグルを管理出来無い事を示している」とそのバイヤーは言った。「では、どの時点で立ち止まり、グーグルが我々に助言を与えてくれる最良のパートナーであるかどうかを問えばいいのだろう?」

■既知と未知

アドウィークが見た、最初のエージェンシーバイヤーに送られた8月のEメールでは、グーグルの担当者がクライアントのYouTubeメディアバイイングについて議論しており、そこには10代の若者がいる可能性があるため、未知のカテゴリーも取り込むべきだと指摘していた。

最初のエージェンシーのバイヤーは、「あんなに露骨なのはショックだった」と語った。

最初のバイヤーともう一人のバイヤーは、10代の若者が未知のグループに含まれているとは知らなかったと言い、グーグルの営業担当者から知らされなければ、こうしたユーザーをターゲットにすることはなかっただろうと述べた。


最初のバイヤーは、あるクライアントの複数のキャンペーンで6ヶ月以上も未知のカテゴリーをターゲットにしており、これがクライアントの戦略であるため、今後も続ける予定だという。

■10代が広告ターゲティングチャットに参入する場合

最初のバイヤーは、10代の若者の親をターゲットにするなど、間接的な方法で10代の若者をターゲットにしたいと既に考えているクライアントと仕事をしていた(子供が一緒にYouTubeを見ることを許可している大人をターゲットにしても問題ないという論理だという)。

グーグルの担当者は過去2ヶ月の間に、あるブランドの2番目のバイヤーに積極的に接触し、16歳以上のユーザーを獲得しようとした。グーグルは、このブランドは未知のユーザープールをターゲットにする事により、この16歳にリーチできると述べた。2番目のバイヤーはグーグルの申し出を断った。

2022年初頭、ある大手エンターテインメント・ブランドは、若者向けプログラムのために10代の若者をターゲットにしようとしていた。メタは10代をターゲットにするのを許可しているが、グーグルは許可していない(メタは2023年に広告主が10代をターゲットにする方法についてより多くの制限を追加したが)、とエンターテイメントブランドの代理店に勤める3人目のバイヤーは言った。


YouTubeで10代に訴求出来ない事へのエンターテインメント・ブランドの不満は、グーグルの担当者とのミーティングにまでエスカレートしたと、ミーティングに同席した3人目のバイヤーは言う。グーグルは、10代の若者をターゲットにするのはポリシーに反していると言ったが、クライアントがグーグルの広告費をメタに移すと脅したとき、担当者は、10代の若者はそこにいるかもしれないので、未知のユーザーをターゲットにしてはどうかと提案したと、バイヤーは言った。

このバイヤーは、最終的に、レポートがあまり詳細にならない(彼らの身元がわからないため、アトリビューションがより困難になる)点を考慮し、未知のカテゴリを介してターゲットを絞らないようにクライアントを説得する事が出来た。

だが、その年の暮れ、このエンターテイメントブランドはグーグルに、10代の若者に関する自社のファーストパーティデータのリストをアップロードして、YouTubeデータと照合し、YouTubeがそうした10代の若者をターゲットに出来るようにしてもらえないかと依頼した。これは、グーグルの一般的なティーン・ターゲティング・ポリシーにも違反するように思われる。

グーグルの担当者は、エンターテインメント・ブランドは自分のデータセットに好きな名前をつけるのは可能だが、ポリシーに反している事を示すプラットフォーム内の名前は削除され、非推奨になると述べた。

このブランドは最終的に、YouTubeでのターゲティングに10代の若者に関するファーストパーティデータを使用しなかった

グーグルの広報担当者は、10代の若者をターゲットにしないという方針を覆すような具体的な事例については回答しなかったが、営業担当者が、敏感な視聴者を特にターゲットにしようとする広告主を支援してはならない事を理解するよう、研修を一新すると述べた。

■子供を避ける


児童オンライン・プライバシー保護法(Children's Online Privacy Protection Act)では、子供をターゲットにするのは違法とされており、ティーンエイジャーをターゲットにすることも違法とする同法の最新版が7月にアメリカ上院を通過したが、まだ下院を通過する必要がある。

最初のバイヤーは、YouTubeの未知のユーザーグループの中に子供たちがいるかもしれないと心配した。

「この問題は、未知のアカウントをターゲットにした場合、COPPAで保護されている子供たちにも届く可能性があるという事だ」と最初のバイヤーは指摘している。


グーグル、クロームでのシンクデータ収集を巡り同意なしにデータ収集してるとして集団訴訟に再び直面



データコノミーの記事を拙訳してみます(2024年8月21日付け)
Google faces revived class action Chrome lawsuit over sync data collection(グーグル、クロームでのシンクデータ収集を巡り集団訴訟に再び直面)
The lawsuit alleges Google's Chrome browser collected user data without consent(同意なしにグーグルのクロームがユーザーのデータを収集していると訴えられ)
byEmre Çıtak
August 21, 2024
in Technology & IT

連邦控訴裁判所は以前の決定を覆し、グーグルに対するクラスアクションのクローム訴訟を進行させることを許可した。この訴訟は、技術大手がクロームウェブブラウザを通じてユーザーデータを同意なしに収集していたと非難している。

クローム訴訟のケースは、グーグルのクローム同期機能が、明示的な許可なしに閲覧履歴、IPアドレス、永続的なクッキー識別子、およびユニークなブラウザ識別子を収集していたという主張に基づいている。

原告は、このデータ収集が「意図的かつ違法に」グーグルによって行われたと主張している。

■クローム訴訟に対するグーグルの弁明

グーグルは当初、ユーザーが会社のプライバシーポリシーに同意した際にデータ収集に同意したと主張していた。

しかし、最近の決定でミラン・D・スミス氏は、下級裁判所がグーグルの開示をレビューして、「合理的なユーザーが彼または彼女がデータ収集に同意していると考えるかどうか」を判断するべきだったと述べた。

控訴裁判所の判決は、事件を再考のために下級裁判所に戻す結果となった。グーグルはこの判決に対して異議を申し立てており、クローム・シンクがデバイス間で情報にシームレスにアクセスできるように設計されているとし、明確なプライバシーコントロールを提供していると主張している。

この進展は、グーグルが保存情報にアクセスするためにユーザーにクローム同期を有効にすることを求めなくなる準備をする中でのものである。しかし、グーグルの広報担当者は、この変更は現在進行中の訴訟とは関係ないと明言した。

■クローム訴訟の重要なポイントは次の通りである:

・データ収集:グーグルは明確な許可なしに履歴、IPアドレス、永続的クッキー識別子、ユニークなブラウザ識別子を収集したとされる。 

・同意の欠如:原告は、グーグルのプライバシーポリシーがデータ収集の範囲についてユーザーに適切に知らせていなかったと主張している。 

・控訴裁判所の判決:控訴裁判所は以前の判決を覆し、訴訟の進行を許可した。

 ・判事の意見:判事は、下級裁判所がグーグルの説明をレビューしデータ収集について十分に明確かどうかを判断するべきと述べた。

 ・グーグルの弁護:グーグルは、ユーザーがプライバシーポリシーを通じてデータ収集に同意したと主張。

 ・事件の将来:ケースは下級裁判所で再考されることになる。

 ・クローム同期の変更:Googleは保存情報にアクセスするためのChrome同期の有効化要件を取り除く予定だが、この変更は訴訟とは関係ない。

■技術大手への注目

以下は注目されるものの一部である:

■独占禁止法訴訟

・司法省(DOJ)および州検事総長:2020年、DOJと州の連合は、デジタル広告技術を独占しているとしてグーグルを提訴。競争相手の買収やクライアントの囲い込み、広告のためのオークションメカニズムの歪曲など、反競争的な行為を非難。

・欧州連合(EU):EUもまた、独占禁止法違反によりグーグルに罰金を課しており、自社のショッピング比較サービスを優遇したり、競合社がアンドロイド端末を利用することを制限したりしている。

■著作権訴訟

AIトレーニングデータ:2024年、複数のアーティストがグーグルを提訴し、AIモデルを訓練するために許可なく著作権で保護された作品を使用したと非難。

最近のクローム訴訟とは別に、グーグルは近年、幾つかの注目が集まる訴訟に関わっている。

■プライバシー訴訟

データ収集:グーグルはユーザーデータの収集と使用に関して訴訟を起こされており、ウェブ全体でのユーザー活動の追跡を含む疑惑が持たれている。

■その他の訴訟

労働慣行:グーグルは不公平な労働慣行や差別の疑いに関連した訴訟に直面している。

知的財産:グーグルは、特許や商標など知的財産権に関する紛争に関与している。

これはグーグルに対するすべての訴訟の網羅的なリストではない。会社の規模と技術産業での影響力により、多様な法的課題に直面している。


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米カリフォルニア州ジャーナリズム法案合意案、AIイニシアチブに毎年4000万ドルを拠出へ



ポリティコの記事を拙訳していきます(2024年8月19日午後4時13分投稿)。

AI initiatives would get $40M annually in draft California journalism bill agreement(カリフォルニア州ジャーナリズム法合意案では、AIイニシアチブに毎年4000万ドルを拠出へ)

A draft agreement shared with POLITICO would see the state of California and Google form a public-private partnership supporting “democracy, journalism and AI innovation.”(ポリティコが入手した合意案では、カリフォルニア州とグーグルは、『民主主義、ジャーナリズム、AIイノベーション』を支援する官民パートナーシップを結ぶ事に)


【カリフォルニア州サクラメント】 カリフォルニア州議会で、グーグルやメタのような大規模プラットフォームにカリフォルニアの報道機関資金を提供させるという人工知能のイニシアチブ立案が上程されている。数千万ドルを受け取る事になるであろう。

17日の午後に日付が記された草案では、カリフォルニアがグーグルおよびニュース配信元と共に、州内のニュースルームとAIに対して5年間にわたる資金提供を行う公私協力のパートナーシップを形成するとしている。このパートナーシップは、5年間で合計3億ドル以上を提供し、その中の少なくとも年間4000万ドルを、まだ詳細が固まっていない非営利団体が管理する「AIイノベーションアクセラレーター」プログラムに向ける予定である。

草案の概要には、AIの未来における民主主義と未来の労働を強化することを目指していると記されている。ニュースリンク共有からの広告収益をカリフォルニアの報道機関に還元させる事を目的としていたバフィー・ウィックス議員の法案の当初の目的からの注目すべき変化を示している。

法案に関する合意はまだ発表されておらず、ウィックス議員の事務所はポリティコが独占的に入手した草案文書についての質問には即答しなかった。

この草案は、これまでウィックス議員の努力を支持してきたジャーナリスト労働組合から批判を受けている。17日の夕方に組合員に送られたメールで、メディア・ギルド・オブ・ウエスト会長のマット・ピアース氏は、この合意を「我々の報道機関に対するグーグルの独占権力の承認」と呼んだ。

草案提案でニュースルームに授与される資金は、UCバークレーのジャーナリズムスクールに設立される新しい非営利公益法人によって管理される。カリフォルニア州は、協定の初年度に3000万ドルを基金に拠出し、次の4年間には各年1000万ドルを拠出する予定で、州予算を通じて追加資金を承認する選択肢がある。

草案によれば、グーグルは初年度にUCバークレー基金に1500万ドルを、次の4年間には各年1000万ドルから2000万ドルを拠出する。また、グーグルは他の未特定のジャーナリズムプログラムに対して5年間で毎年1000万ドルを拠出する。

草案提案で示されたグーグルのカリフォルニアの報道機関への年間拠出は、昨年似た法案がほぼ可決されかけた際にカナダの報道機関に拠出することで合意した7400万ドルの年間総額の半分以下だ。

UCバークレー基金は、各メディアの雇用するジャーナリストの数に基づいて資金を配分する7人の運営委員会によって監督される。この委員会には、カリフォルニア・ニュース・パブリッシャーズ協会のために2席、民族メディア機関、地域独立オンラインニュース、メディア・ギルド・オブ・ウエストにそれぞれために席が予約されており、およそ12%の資金が「代表されていないグループおよび地方の配信元」のために保留される。

ウィックス議員の立法、アッセンブリ・ビル886は、現在上院規則委員会で審議中である。


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モバイルからメタバースまで。ビッグテックのデジタル財布支配の戦略とは



プログラムインサイダー・コムの記事を拙訳してみます(2024年8月16日午後12時6分投稿)。

Technology From Mobile to Metaverse: Big Tech’s Strategy to Dominate Digital Wallets(モバイルからメタバースまで。ビッグテックのデジタル財布支配の戦略とは)
 by Marc Berman August 16, 2024, 12:06

デジタル財布は過去10年間で大幅に進化し、モバイル中心のコンセプトから未来の経済における中核要素へと移行してきた。アップル、グーグル、メタ(旧フェースブック)などのビッグテック各社は、人工知能(AI)、ブロックチェーン、メタバースといった新しい技術を活用して、この分野の支配を目指して競争を繰り広げている。これらのテクノロジー大手は、モバイルデバイス上でのデジタル財布の機能を再構築するだけでなく、仮想世界の金融環境を形作る鍵として位置づけている。
先物取引会社のような技術と金融市場に深く統合されている業界にとって、ビッグテックがデジタル財布の支配を目指す戦略を理解する事は、取引、支払い、投資の進化を予測する上で重要だ。
■モバイルベースのデジタル財布の普及
デジタル財布はすでに主流となっており、世界中の数百万のユーザーが迅速かつ安全な取引のために利用している。ビッグテック企業は、最初にモバイル財布を導入する事でこの変化を主導してきた。アップルペイ、グーグルペイ、フェースブックペイは、利便性、安全性、シームレスなトランザクション体験を求める消費者にとって人気の選択肢である。モバイルデジタル財布の初期成功は、以下の要因に起因する:
・利便性:消費者はスマートフォンを使用して購入、送金、ローンや投資などの金融サービスを簡単に利用出来る事を楽しんでいる。
・安全性:生体認証、トークン化、暗号化といった高度なセキュリティ機能が、詐欺やデータ漏洩の懸念を減少させた。
・統合:デジタル財布がロイヤルティプログラム、ピアツーピア支払い、銀行業務など他のサービスと深く統合されているため、より魅力的になっている。
先物取引会社など即時かつ安全な取引が求められる業界にとって、デジタル財布は特定の支払いプロセスを簡素化し、より迅速な決済を可能にした。業界がより自動化された取引へと移行するにつれて、デジタル財布はリアルタイムのトランザクションの管理、リスク管理の向上、流動性の強化において重要な役割を果たす可能性がある。
■モバイルを超えての拡張:メタバースへの進出
ビッグテック企業はすでにモバイル決済を超えて、デジタル財布がメタバースにおける主要な金融ツールとして機能する未来を描いている。メタバースは、仮想現実に拡張された物理的現実と物理的に持続する仮想空間の融合によって作られる共同のバーチャル共有空間である。メタバースは、ソーシャルインタラクション、ゲーム、商取引の中心地となる予定であり、デジタル財布はこの新しい経済内での取引を行うために不可欠である。
※メタのメタバースに対するビジョン
メタ(旧フェースブック)は、メタバースの最も声高に擁護する企業の一つである。CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、人々が働き、遊び、交流し、取引する事が出来る相互接続されたバーチャル空間の構築計画を強調している。メタのデジタル財布であるフェースブックペイはすでにメッセンジャー、WhatsApp、インスタグラムといったアプリ群に統合されている。一方、メタのメタバースへの野心は、フェースブックペイ、またはその将来のバージョンが、メタの仮想環境内での主要な金融インタラクションの手段になる可能性がある事を意味している。
メタの計画には、暗号通貨やNFTのデジタル財布への統合も含まれている。デジタル資産や分散型金融(DeFi)の可能性が高まる先物取引会社のような業界にとって、メタの展開は金融市場との新しい関わり方を提供するかもしれない。仮想資産や通貨がメタバースで勢力を得れば、取引所はこれらの仮想経済内での投資や取引の新しいルートを見つけるかもしれない。
※アップルの戦略:統合を通じての支配
アップルはそのシームレスなエコシステムで知られ、アップルペイの広範なサービスとの統合に重点を置いている。一方、アップルはメタバースに関する計画については比較的静かである。それでも、アップルからの拡張現実(AR)メガネや仮想現実(VR)ヘッドセットの噂が、同社がメタバース分野への本格的な進出の準備をしている事を示唆している。
アップルが動を起こすとき、そのデジタル財布はこうした仮想環境におけるユーザー体験の重要な部分となる可能性がある。アップルペイは既にアップルのハードウェアとソフトウェアに深く統合されており、デバイス間で摩擦のない体験を提供している。メタバースでアップルはデジタル財布の機能を拡張し、仮想通貨、NFT、およびデジタル資産をサポートする可能性がある。これにより、先物取引会社にとって、アップルのエコシステム内で運営される安全な閉ループシステムで仮想資産を管理・取引する新しい機会が生まれる可能性がある。
※グーグルの相互接続性への推進
グーグルは、自社のデジタル財布「グーグルペイ」において、相互接続性とAIの利用に重点を置いている。また、メタバースへの関心も示している。AIとデータ駆動技術に強みを持つグーグルは、仮想経済の未来を形作る上で重要な役割を果たす可能性がある。グーグルペイはすでに、ユーザーがピアツーピアトランザクションを管理し、請求書を支払い、金融サービスにアクセスする事を可能にしており、これらはすべてグーグルの他のアプリやサービスと統合されている。
グーグルのメタバース参入は、現実と仮想世界を橋渡しするシームレスな体験を創造する事を含むかもしれない。グーグルが支配するメタバースでは、そのデジタル財布が仮想環境内での取引を容易にし、ユーザーにAI駆動の洞察や金融管理ツールを提供する可能性がある。これにより、先物取引会社は、高度な予測分析や市場情報を活用し、仮想取引環境でもその利益を享受出来るかもしれない。
■ブロックチェーンと暗号通貨:メタバース決済の基盤
ビッグテックがメタバースでデジタル財布を支配するための戦略の重要な要素の一つは、ブロックチェーン技術と暗号通貨の採用である。ブロックチェーンの分散化された特性は、仲介者なしで世界中の仮想環境で取引が行えるメタバースのビジョンと一致している。
ビッグテックのデジタル財布は、ブロックチェーンベースの決済ソリューションを取り入れ、ユーザーが暗号通貨を使って取引を行い、デジタル資産を管理し、NFTに投資出来るようにする事が予測されている。フェースブックが暗号通貨「ディエム(旧リブラ)」の立ち上げを試みた事は、世界的に使用されるデジタル通貨を創出する野心を示している。規制の課題がこのプロセスを遅らせているが、暗号通貨の重要性を示している。
先物取引会社にとって、ブロックチェーン技術は重要なメリットをもたらす。分散型台帳は、金融取引における透明性とセキュリティ、そして効率性を提供する。迅速で安全な取引と決済を必要とする先物取引は、ブロックチェーンによるデジタル財布を活用する事で、従来の金融仲介を必要とせず、リアルタイムの契約決済が可能となるかもしれない。
■デジタル財布革命における先物取引会社の機会
デジタル財布がモバイル決済ソリューションからメタバースの中心要素へと進化する中、先物取引会社はこの新しい環境で適応し繁栄するための独自の機会を得る事になる。いくつかの潜在的な利益には以下が含まれる:
・より迅速な決済:ブロックチェーンとスマートコントラクトによって強化されたデジタル財布は、先物契約のほぼ瞬時の決済を許可し、クリアリングハウスの複雑さとリスクを軽減出来るかもしれない。
・仮想資産の取引:メタバースが成長するにつれて、NFTや仮想不動産などの仮想資産に基づく先物契約が出現する可能性があり、取引所に新しい市場と投資機会を提供出来るかもしれない。
・強化されたセキュリティ:生体認証、トークン化、暗号化といったセキュリティ機能に焦点を当てるビッグテックの取り組みの結果、先物取引会社は詐欺の発生率が減少し、デジタル資産やクライアントデータの保護が強化される可能性がある。
・AI駆動の金融インサイト:ビッグテックのデジタル財布へのAI統合により、先物トレーダーに市場動向、リスク管理、取引戦略に関する貴重な洞察が提供され、最終的にはより良い意思決定につながるかもしれない。
■結論
アップル、グーグル、メタといったビッグテック企業は、モバイル分野におけるデジタル財布の支配を競うだけでなく、新興のメタバース経済での存在感を確立する事にも挑んでいる。彼らの戦略は今後の決済のあり方を形づくるものであり、先物取引会社のようないくつかの業界は注目する必要がある。デジタル財布が仮想資産、ブロックチェーン、およびAI駆動のインサイトをサポートするように進化するにつれて、物理的および仮想的な市場の両方で、より迅速で安全な取引と革新的な投資戦略に新しい機会を創出するだろう。モバイルとメタバースを基盤とする金融システムの融合は、現実世界から仮想の宇宙に至るすべての経済活動の中心にデジタル財布が置かれる未来を示している。

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