黒碧天、逝去のお知らせ【黒碧天☆御絵描廟☆】様

 

コミックマーケット95二日目、昨年12月30日にコミケ会場内で心筋梗塞を発症されたサークル参加者の方が、真に残念ながら1月1日にお亡くなりに。

慎んで哀悼の意を表します。

リンク先はそのお亡くなりになったサークルのブログページで、弟さんによるご報告と関係者への謝辞が述べられています。ネットにはびこるデマ・流言に騙されないためにもご一読の程を。(一部無責任な流言、的外れな批判を流す者が散見されるので)

 

リンク先でも救命活動へ関わった皆さんへの謝辞がありますが、全く無関係の私からも。

12月30日に倒れ元日にお亡くなりになってしまいましたが、倒れた現場で救急隊が到着するまでの間、心臓マッサージが続けられていなければ、元日まで命が続くこともなかったでしょう。残念な結果になってしまったとは言え、救命活動をされた皆様の努力は決して無意味ではなかったと思います。そのご尽力に敬意を表します。

 

これもリンク先で触れられていますが、創作活動をする皆さんには、くれぐれも無理をなさらず、お体には気を付けていただきたいなと。

コミケ(〆切)前の修羅場は特に無理をしがちですが、その後に十分な休養を取らずにコミケに参加するのは、非常に危険だと思うのです。

実のところ「コミケでは必ず新刊を!」という風潮も、個人的にはやめた方が良いと考えています。そのせいで体を壊したり死んだりしたら元もこもないので。……生活がかかっている専業同人さんには難しいでしょうけれど。

ともあれ、自営業、フリーランスの人で同人活動をしてる場合は、各自治体でやっている健康診断には毎年参加していただきたいなと。基本的に無料のはずですし、各種がん検診をオプションで付けても1000円未満で受けられるはずですから。

 

さてここからが本題。

もしコミケ会場内で倒れている、それも意識がない、あっても呼びかけに返事が出来ないレベルの人に遭遇してしまったら、どうすれば良いのかというお話を。
 今回のような事例がこの先も起きないとも限りませんし、コミケの参加者が高齢化している昨今、増えていく恐れもありますので。
 

※なお、ここで書くのはあくまでコミックマーケットの場合の話であって、通常の場合とは異なる点がある事にご注意ください。

(以下「続きを読む」内で)

まずは、いざという時救護に当たれる心構えを持っていただきたいなと。

「救護に当たれる」と言っても、別に心臓マッサージ(胸骨圧迫)をしろというのではなく、

「倒れている人がいたら声をかける、危なそうなら周りの人にも協力を要請し、即座にスタッフを呼ぶ」

という程度でいいのです。

「こういう状況ならこうしよう」という「行動の指針」を決めておくだけで、実際に遭遇した時にスムーズに動きやすくなりますから。

倒れている人が心停止してしまっていた場合、本当に一刻を争いますから、「救援を呼ぶ」だけでも早ければ早いほど良いのです。

もちろん自分でできるなら、スタッフを呼んだと同時に自分でマッサージを始めるのがベスト。

今心得がない人は、救命講習などに参加して、心臓マッサージを習得しておくのが一番ではありますが、それは中々難しいでしょう。だから「周りの人にも応援を要請(心得のある人が周囲にいる可能性がある)してスタッフを呼ぶ」と覚えておくだけでも、しておいて欲しいのです。

ただもうちょっと詳しく、できればこうした方が良いというやり方も紹介しておきます。

分かりやすくするために箇条書きでまとめます。

 


「倒れている人をみつけたら」


・まずは周囲の安全を確認し(混雑箇所はしゃがむだけでも危険なので)、要救護者の  
元へ。


・両肩を軽く叩きながら「もしもし」「わかりますか?」など声をかけて、意識があるかどうかを確認する。

(この時点でその後の行動に自信が持てないなら、即座に周囲に協力を要請)


・反応があった場合:

会話ができる状態なら本人に今の状況やどうしてほしいかを聞き、応急手当や救護の要請などをどうするか相談、実行する。「倒れていた人の要望を聞く」のがポイント。ただし、どう見ても重病なのに「大丈夫」と言っている場合もあるので、注意が必要。その場合はスタッフを呼び任せる。

 

・反応がない・あるかどうか分かりづらい程微弱な場合:

 すぐに大きな声で「誰か来てください!人が倒れています!!」と周囲へ呼びかけ、協力を要請する。
 集まって来た協力者の一人を指名して「あなたはスタッフを呼んでください!」とお願いする。この際「〝意識のない人″が倒れている」と伝えるように念を押す。
(通常ならここで別の人に「あなたはAEDを持ってきて」とお願いするのですが、コミケの場合はAEDの場所を知るためにはスタッフに訊かないと分からないはずなので、二度手間になる。ちなみにAEDを装着すれば、倒れてる人の状態を自動で診断して、電気ショックやマッサージが必要かどうか教えてくれます。)

なお119番通報はしないでください。コミケの場合はスタッフ経由で呼ばないと、逆に到着が遅れます。


・スタッフが到着するまでの間に脈をみる、胸が上下しているかを「倒れている人の頭の側から」チェックし、呼吸の有無を確認する。
 胸を見るのは、「死戦期呼吸」と言って、「呼吸が無くても口だけ動いている場合」があるから。
(やり方が分からない、自信がない場合は無理せず周囲に応援を求め心得のある人に任せる)

・呼吸がない場合:心得があるなら気道確保から胸骨圧迫、人工呼吸を実施する。ない場合は周囲に心得のある人がいないか呼びかけ、いたらお願いする。
 この処置はスタッフ(または救急隊)が到着して交代できるまで、その場にいる人が交代しながら行う。

(人工呼吸は必要ないという説がありますが、特殊な事情がない限りやった方が良いと今の救命講習でも教えています。私が昨年秋に受けた時も人工呼吸も教わりました)

 

とにかく覚えておいて欲しいのは、「周囲に協力を求めスタッフを呼ぶ」こと。

救命の心得がない場合、自分一人では対応できずパニックになりかねませんが、そういう場合は「周囲に頼れば良い」のです。出来ない事を無理してやる必要はありません。
「できる人にやってもらえるように動く」だけでも、立派な救命行為です。

 倒れている人に「気づいた誰か」が動かなければ、助かるはずの命も助かりませんから、救命の心得がないからと言ってスルーするのではなく、「そこに倒れている人がいる」と周囲に知らせるようにしてほしいのです。
 周囲に向かって大きな声を出すのが恥ずかしい人は、声をかけやすそうな誰か一人にでもいいので「あそこで倒れてる人がいるみたいなんですが、スタッフさん呼んだ方がいいでしょうか?」と相談を持ち掛けるだけでも構いません。(それはそれで勇気がいるかも知れませんが)
 コミケには医師や看護師、警察官、消防士、自衛官などが一般・サークル参加してたりしますので、「心得のある人」が呼びかけに応じてくれる割合はそこそこ高いはずですし。(警察官は警備にも当たっている)

とは言え、救命の心得がある人は多ければ多いほど良いのは確かなので、お金と時間に余裕がある人には、救命講習の受講をお願いしたいなと。

「お住いの都道府県、または自治体名」と「救命講習」で検索すれば、身近で行われている講習の情報がでてきます。昨年秋に私が東京で受けた時は1400円でしたが、自治体によっては無料の場合もあるようです。


最後に東京都で応急手当(救命講習)を行っている団体のサイトを紹介しておきます。

東京防災救急協会

※今日の内容は「東京防災救急協会」発行の「普通救命講習テキスト」を参考に執筆しました。