2018年06月14日

#震災が起きた後で死なないために 「避難所にテント村」という選択肢

震災が起きた後で死なないために野口 健

2016年4月14日に起きた熊本地震での野口健氏のテント村支援の体験を踏まえて、2017年3月に刊行された。

氏についてはかねて私は大ファンで直接に話をしサインをもらったこともあるほどで、また猖漂勠瓩箸いΕ董璽泙六笋離薀ぅ侫錙璽と言って良く、その意味では、興味深く拝読した。

防災士である私は、そもそも有事の際にごった煮状態となる避難所に対して、極力お世話になるべきでなく、であればこそ自宅をしっかり耐震化し、自宅内も家具等しっかりと固定しそのまま生活を営めるようにしておくべきと考えている。その意味では、本書は、現況の避難所環境は、爛好侫ア基準瓩望箸蕕靴騰爛愁泪螢△瞭駝吋ャンプよりも劣悪であり瓠△世らテント村を開設し、個々の家庭のプライバシーを確立すべしとの主張をしている。

「スフィア基準」とは、アフリカ・ルワンダの難民キャンプで多くの人が亡くなったことを受けて、国際赤十字などにより20年前に作られました。その後、災害の避難所にも適応されるようになり、日本では聞き慣れませんが、紛争や災害の際の避難所環境の“最低限の基準”として、海外ではその物差しとされている。

その基準では、具体的には、人間の生命維持に必要な水の供給量、食糧の栄養価、トイレの設置基準や男女別の必要数、避難所の一人当りの最小面積、保健サービスの概要などの詳細が定められており、たとえば、居住空間についても、「1人あたりのスペースは、最低3.5平方メートル確保すること」。3.5平方メートルとは、およそ2畳分。寝返りをうったり、スペースを保ったりするために最低でもこのくらいは必要だとされている。熊本地震の際、またはいずれの場合も避難所では、その被災規模が大きければ大きいほど、避難者一人あたりのスペースが1畳ほどしかないことを考えれば、いかに現状が悲惨かということだ。

また、トイレについても「20人に1つの割合で設置」。避難所でトイレが足りなくならないようにするためには、最低でもこのぐらい必要だと指摘されている。さらに大事なのが、男女比で、一般的にトイレにかかる時間が、女性は男性の3倍の時間が必要になるからだということで「男性と女性の割合は1対3」、男性トイレ一つに対して女性用は3つ作れということ。

そもそも避難所は、被災した後、新たに復興へと再出発する地盤となる。復興とは狠楼茘瓩箸いΥ超の復興であり、自分自身の狄誉犬篆喚瓩良興であり狄瓦僚の修復瓩任△蝓△修里燭瓩砲蓮避難所環境が劣悪ではダメ、まずはそこが安心できる場所であり、落ち着けて、ゆっくり休め、ゆっくり寝れる、これから生き延びるための、そしてリスタートするためのスペースでなければならないと氏はいう。

氏はここで、テントのメリットとして以下を上げる。
プライバシーが保立てる。プライバシーは大事。だから、車中泊をする人が出た。
建物の倒壊の不安がない。余震により倒壊の心配があるために、家の壊れていない人も避難所に来る。
ペットと一緒に過ごせる。避難所では無理。
自宅から近くに設置できる。避難所が必ずしも自宅近くとは限らない。
最後に氏は、
夫婦生活ができる、と書いている。人間は生命の危機に瀕すると、子孫を残そうとの種の本能から性欲が旺盛になるという。普通の避難所はここが妨げられるため、心の修復ができないという。

いろいろ勉強になり、平成30年の6月定例議会にて、避難所におけるテント村の提案をした。行政機関として、避難所にテントを十分に備蓄することはできないので、各家庭において、レジャー用を兼ねて、購入を勧めたい。


takosuzuki at 17:14│Comments(0)clip!LIBRARY-BOOK 

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