「コンセッション」。おととい、妻と映画館へ『マレフィセント』を見に行った際に、売店の前で見た言葉です。一瞬「えっ?」と思いましたが、concedeの名詞形の"concession"。これをそのまま日本語のカタカナ語に置き換えた言葉です。concedeは「譲歩する」や「譲渡する」などを意味する英語です。なぜ、映画館内、売店入口のこんな場所で、この表現が使われているのでしょうか?
それは、concessionが「映画館の経営会社が、館内で売店を独占的に営業する権利を別会社に与える」ことを意味するからです。利用者からすれば、どこの会社が売店を経営していようが、あまり関係ないことだとは思いますが、元々、英語でそういう表現なのです。
では、OALD先生に、実際の英語の使われ方を聞いてみましょう。OALDとは、The Oxford Advanced Learner’s Dictionaryの略で、広く日本でも使用されている、英英辞典です。私の電子辞書にもありますし、オンラインでの利用も可能ですね。そのサイトはこちら。
http://www.oxfordlearnersdictionaries.com/
サイト上部の空欄に、concessionと入力すると、concessionの意味がたくさん出てきます。今回の意味は、5番目です。
5 [countable] the right to sell something in a particular place; the place where you sell it, sometimes an area which is part of a larger building or store
- the burger concessions at the stadium
- They went to the concession stand to get a hot dog.
スタジアムの「バーガー・コンセッション」に、ホットドッグの「コンセッション・スタンド(売店)」ですから、やはり元々英語でそのように使われている、ということです。ちなみに、販売の権利を与えられた別会社のことを、concessionaireといいます。主に、イギリス英語で使われます。
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