2014.8.3本日の表現:リンガーハット、ハットトリック
今日は、日常生活でよく見るカタカナ語の中に隠れている英語を見てみましょう。
長崎ちゃんぽんで有名なリンガーハット(RingerHut)というお店がありますね。この中には、どんな英語が秘められているのでしょう?答えは、hutです。hutは「小さな家、小屋」を意味します。では、Ringerは何か?これは人の名前です。Frederick Ringer(フレデリック・リンガー)という、19世紀後半に長崎で活躍した英国出身の商人の名です。長崎に縁のある人の名前と、響きのいい英語を組み合わせた、というのがRingerHutの由来です。会社ロゴをよく見れば、小屋と思しき絵を見て取れるはずです。「ハット」といえば、日本人はまず「帽子」を意味するhatを想起しがちですが、英語に直せば、必ずしもそうでないことが分かります。
それでは、サッカーなどで使う「ハットトリック」はどちらのハットを用いるのでしょうか?答えは、hatです。ハットトリックとは、一人の選手が1試合に3点以上得点することを意味しますが、元々はクリケット用語で、投手が連続3球で打者三人をアウトにしたことを指していたそうです。そして、そのご褒美として選手に帽子が贈られたことから、ハットトリック(hat trick)と呼ばれるようになった、というのが由来です。
日常にあふれるカタカナ語(固有名詞を含め)に興味を持つ。そして、その語にまつわる歴史や由来を調べる。これだけでも、退屈になりがちな英語の勉強も楽しいものになる。その一例をご紹介しました。
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