2014.8.8本日の表現:マレーシア航空記事に関する表現
今年の3月に370便が行方を絶ち、7月にはウクライナ上空で17便を撃墜され、大事故が相次ぐマレーシア航空。この度、上場を廃止する計画が、マレーシア国営投資会社より発表されました。その記事のヘッドラインがこちら。
Beleaguered Malaysia Airlines will be de-listed and taken private ahead of a revamp, following the double disasters of MH370 and MH17. (The Straits Times)(苦境に立たされるマレーシア航空は、370便と17便の度重なる大惨事を受け、経営再建に先がけ、上場廃止となる予定である)
最初に難しい単語が出てきていますね。beleagueredは「困難な状況にある」という意味のフォーマルな言葉で、記事本文の中でdeeply troubled(深い困難に陥った)にパラフレーズ(言い換え)されていました。ただし、beleagueredは「敵に囲まれる」という原義を知っておくと、<敵に囲まれる→たくさんの批判を受ける、困難に追い込まれる>と単語イメージをつかめて、よいでしょう。besieged(敵に包囲される)と同じ意味です。
次に、de-listedは「上場廃止となる」という意味です。なぜそうなるのか。それは、listedで、元々は上場株式名簿などのlistに載っていたものを、de-(否定)が付いて「削除する」からと考えればよいでしょう。
taken privateは能動態だとtake privateで「株式を非公開にする」。go public(株式を公開する)の反対ですね。
revampは、(経営)改革です。Merriam-Webster辞書によれば、reconstruct(再建)と同義です。
ちなみに、今回の記事のソースはThe Straits Timesで、シンガポール最大の新聞です。その名前の中のStraitsとは、Straits of Singapore(シンガポール海峡)を指します。Straitsは複数形ですが、正式名称はThe Singapore Straitで、theが付き、straitは単数形です。アメリカは、Americaだったり、the United Statesだったり・・・背景には理屈もありますが、最終的には、英語は慣れや感覚も大切です!