(上から:動画。BBC Newsより。オーストラリアで、ホームと電車に足をはさまれる男性。Live Leakより。日本で、ホームと電車の間に落ちた女性を助ける乗客たち。Yomiuri Onlineより)
2014.8.6本日の表現:band together / pitch in / team up
オーストラリアのとある駅で、電車とホームの間に足を挟まれた男性を助けるため、居合わせた人たちが力を合わせて車両を押したことが報道されていました。その「力を合わせる」に相当する表現が、複数の海外メディアで、いくつか使われていましたので、それらを取り上げてみることにしました。
Commuters banded together to rescue a man.(通勤客は男性を助けるために団結した)
Everyone sort of pitched in.(みなが、協力を申し出た)
Passengers teamed up to free a man.(乗客は男性を解放するために力を合わせた)
bandは、複数の物を紐で縛って結ぶように、人が結束している様子。pitch inは、日本語でも野球でピッチという言葉が定着しているように、協力や申し出を「投げ込む」様子。そしてteam upは、名詞の「チーム」を動詞として使っており「チームになって協力する」様子をイメージすればよいでしょう。
日本でも去年の7月22日に南浦和駅で乗客の女性がホームと電車の間に挟まり、救出された出来事がありましたね。殺伐とした人間社会において、このように人が純粋に他人のためにする行為を目の当たりにしたとき、よく英語ではFaith in humanity restored.(人間への信頼を取り戻せた)といいます。