2014.8.5本日の表現:moon/month/mile/millennium
今日は所用で常磐線の北小金駅へ行きました。そこで、ホームに降り立ったときのことです。発車メロディーに、懐かしい曲が流れていました。映画「ティファニーで朝食(Breakfast at Tiffany’s)」の主題歌「Moon River」です。調べたら、この曲を使用しているのは、今やJR東日本で北小金駅だけとのこと。偶然でしたが、まるで一瞬、子供時代に戻ったような、懐かしい気持ちを覚えました。そこで、今日はMoon Riverの歌詞から、英語を取り上げてみます。
Moon River, wider than a mile
冒頭の一節ですが、直訳すると「Moon River(ムーン・リバー)は、1マイルより広い」となります。ただし、このmileにはマイルのように「とても長い距離」という意味がありますので、「ムーン・リバーは(幅が)とても広い」と考えればよいでしょう。
I'm crossing you in style some day.
次の一節のin styleは、堂々と、立派に、という意味です。いつか、胸を張って、ムーン・リバーを渡って見せると。そのように言う理由は、次節でそのMoon Riverの正体を知れば、わかります。
Oh, dream maker, you heart breaker,
wherever you're going I'm going your way.
ムーン・リバー、夢を与えてくれるのはあなた。でも、その夢を破るのもあなた。あなたがどこへ行っても、私も一緒に行く。人は夢を見て生きるけど、夢は破れる。しかし夢を見ずに生きていけない。たとえ破れてもまた夢を見ていく・・・とても甘く、切なく、儚く、愛おしいですね。
ちなみに、moonとmonthは同源です。だから日本語でも、moonを「月」といい、monthを「月」を訳すのですね。さらに、mileとmillennium(千年)は同源であり、ラテン語のmille(千)に由来します。これは、古代ローマにパッスス(passus)という単位があり、この1000倍がmileだったことに起源を発します。そして、このpassusが、英語のpace(ペース)の語源になっているという・・・語源をたどると、英語が見えてきますね。語源探訪は、実に面白いものです。