アップが、夜ですみません(笑)。今日は、朝の表現を取り上げてみたいと思います。8月に入り、夏至(the summer solstice)が近づくにつれ、日がさらに伸びていき、夜明けは早くなっています。
夜明けは英語で、dawn、daybreak、sunriseなどといいます。これらはみな「夜明け」という「名詞」表現ですが、では「夜が明ける」を英語でいうと、どうなるのでしょうか?
Day breaks.
The sun rises.
これだけです。名詞を分解して、動詞に三単現のsを付けるだけです。「夜が明ける」という日本語に引きずられて、×Night breaks.などというのは、もちろん間違いです。
さらに、dawnを動詞として使うこともできます。ただしその場合は、物理的に夜が明けるという意味ではなく「(夜が明けるように)初めて何かに気がつく、物事を理解し始める」という意味なります。OALD(英英辞典)より、以下の例文を挙げます。
Suddenly it dawned on me that they couldn’t possibly have met before.(彼らがそれ以前に会えたわけがないと、私はハッと気づいた。)…何だかとっても意味深な例文です。(笑)
それでは、「朝から虫の居所(機嫌)が悪い」ことは、英語で何というでしょうか?
get up on the wrong side of the bedです。この表現は、ベッドの左側から起きると、その日は縁起が悪いという迷信から、来ています。ちなみに、born on the wrong side of the tracksは「下層階級に生まれる」を意味します。これは、tracks(鉄道)を境に、片方が裕福で、もう片方が貧乏な地区といわれたことに由来します。
しかし「朝から体調が悪い」ことを「朝の病気」と置き換えてmorning sicknessとしては、いけません。なぜなら、morning sicknessは「妊婦のつわり」を意味するからです。ですから、男性は体調不良でも、間違ってもI have morning sickness.と言わないようにしましょう(不可算扱いのため、通常はaを付けず)。ちなみに、“morning” sicknessと呼ばれる所以は、つわりは朝に起こることが多いから、と言われています。