(アフラックダック)
2014.8.23本日の表現:It’s like water off a duck’s back.
Ice Bucket Challenge(アイス・バケツ・チャレンジ)に挑戦する人々の映像が、インターネットで急速に広まっていますね。この挑戦を受けた人は、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)研究支援のため、24時間以内にバケツいっぱいの氷水を頭からかぶるか、100ドルをアメリカALS協会へ寄付するか、いずれかの対応を取る必要があります。その中で今日、がん保険で有名な、あの「アフラックダック」が挑戦する映像を見ました。CMなどを見て、ご存知の方も多いでしょう。アフラックダックは、ただ「アフラック」としか言いません。ブラックスワンが、最近ブラックな発言でお茶の間を騒がしているのとは対照的です。そこで動画では、アフラック米国本社のCMO(最高マーケティング責任者、Chief Marketing Officer)がダックを代弁しています。ダックの健康に配慮して、バケツでなく紙コップで、氷水ではなくただの水を、ダックの背中に掛けました。ダックは、何事もなかったかのようにケロッとしています。この様子を見たCMOが放った言葉がこちら。
It’s like water off a duck’s back.(ダックの背中に、水を流すようなものだ)
これは通常、「カエルの面に小便」「ぬかにくぎ」「馬の耳に念仏」などの意味で使われる英語の諺です。つまり、ここでは「こんな水は君に効かないね」と言っているのです。それを文字通りダックに用い、動物愛護団体の批判もかわそうとしているところが、アフラック広報の上手なところです。
以上、今日はインターネットで出回る最新の動画から、生きた英語をお届けしました。