(ユナイテッド航空機)
2014.8.27本日の表現:divert / advertise / divorce
昨日取り上げたユナイテッド航空機内の乗客のトラブルについて、今日はFox Newsで報道していました。ここで、このニュースを理解するために必要な英単語について、触れておきます。
A United Airlines flight from Newark to Denver was diverted Sunday after passengers got into a heated fight over legroom.(日曜に、ニューアーク発デンバー行きのユナイテッド航空便は、足元の空間をめぐる乗客同士の争いが過熱して、行き先が転換された)
これはお決まりの表現であり、昨日のLondon Evening Standardも本日のFox Newsでも同じこのdivertが使われていました。それではなぜdivertが転換を意味するのでしょうか?
これは、語源を見てみることで、理解できます。divertはdiとvertから成っており、diは「分離」、vertは「回る」を意味しています。ここから「向きを変えて、当初の目的地から離れる」の意味になりました。そして、このdivertとほぼ兄弟語と言って差し支えないのが、離婚を意味するdivorceです。意外でしょうか?divorceは、diとvorceから成り立っており、diが「分離」、vorceは「向きを変える」を意味します。ここから「袂を分かち、別々の人生を歩む」となりました。さらに、広告を意味するadvertiseもadとvertiseから出来ており、adは「~に」、vertiseは「向ける」を表します。それが「人々の注意を向けさせる」広告の意味となったのです。
毎度思うことですが、語源を知ると意外な単語同士が英語の変遷と歴史の中でつながることを実感できて、面白いですね。