注:この日記は2011年3月30日に書いたものですが、現在執筆中の書籍と連動させるために改めて加筆したものです。













実は東北沖太平洋地震前日の3月10日に、「ロックフィッシュ地獄」の瀬戸内メバル取材に赴いていた。



テーマはズバリ瀬戸内での尺メバル実釣。



狙って釣ること自体がほぼ現実感の薄い瀬戸内尺メバル。
ましてや、日程(タイミング)その他において自由の効かない取材釣行で結果を出すのは至難の業だ。



しかし、自身で三年前から取り組んでいたこのテーマ(結果的に、では無く、狙って出すと言う意)は、昨年5月のメディアボーイ「メバル最新攻略供彈荳犹に仕留めた青地(黒メバル)32センチでにわかに現実味を帯び、また友人たちの協力によって新たなフィールドも増え、
自分の中ではかなりの確率で自信が持てて居た。






そして幸いな事に潮その他の条件がズバリな時期に同行取材の日程が取れ、気合満々の釣行だった。







現場へ到着したのは干潮前の夕方5時。
タックルの準備をゆっくり終えた僕は、おもむろにテーブルなどを出してコーヒーなどの準備を始める。

暗くなっていたので当然記者は釣りを始めるものと思っていたのだろう、かなり怪訝な顔になる。



「レオンさん、皆さん釣りを始めてますがイイんですか?」



と不信をにじませて聞いてくる。



「いやいや、今日はレギュラーサイズはうっちゃっとくの」
「20〜23は一晩中釣れるから慌て無くても大丈夫」

「今日はね、ビシッと決めて見せるから心配しないで」
「○○時から○○時の間にスーパーサイズを出して見せるから」



キャンピングチェアに深く腰を沈めてコーヒーをすすり、予言めいた事を言う僕に記者の不信はますます高まる(笑)







「いや、あの〜、23位を何匹か釣って貰えたら十分なのですが・・・。」



「何をおっしゃる兎さん、そうはいくものか。今日はメガを釣る取材だよアアタ(笑)」

「そして何より今日の俺には勝算がある」

「それは新釣法の『ボトムワインド』という強烈なリーサルウエポンなのだよアアタ」

「これはね、尺ヘッドを使って沖の本流のボトムをワインドさせてデカいのだけ釣るスペシャルな技なのよアアタ」

「まあ良いから、あたふたせずに、美味しいコーヒー入れてあげたからまあ吞みなさいよ」










てなもんで余裕のよっちゃんなのだよ今日の俺は(爆)









そして2時間を過ぎた頃、アノ潮が効き始めた。
尺を運ぶ潮だ・・・。

一瞬にして戦闘モードに入り剛竿93PESpecialを担ぎだす。





潮は右から左。
風は左から右。

そして狙いの「ピン」にヨレが出来始める。
平面的なヨレに加えて、見えはしないが縦のヨレである反転流がブレイクの壁に巻き上がっているはず・・・。




1投目、風と潮が逆なのでリグが思うようにゾーンに入らない。
ブレイクの上を空滑りして通過している気配がある。

なにせ沖合40mでさらにボトムまで15mもあるスーパーディープなのだ。

2投目も決まらない・・・。




3投目、上手く入った!
リグがキチンと着底した感じが腕に伝わる。

右手へ大きくフケたラインのスラッグを回収し、ジグヘッドの重みに集中する。
間違い無い、入っている!


そしてジグヘッドに命を吹き込む。
ボトムとブレイクラインを頭に描きながら、上潮に蹴られてリグが流されないように気を配って振り幅小さめのワインドダートを掛ける。





そいつは「プツッ」っという小さなバイトをPEスペシャル93に送り込んできた。
集中していないと取れないアタリであるし、0.5秒位で吐き出すのはすでに織り込み済みだ。考えるより先に腕は跳ねあがった。


「ドシッ」


瞬時に歓喜が突き抜けるような重みがロッドを絞り込んだ。
掛けた場所は落差3mのゴツゴツした岩礁ブレイク。もたもたしていたら根に突っ込まれる。何のためのPESpecialよとばかりにガンガン首を振るのも委細構わずに強引にリフトし、キャッチしたのは堂々の32cm白メバルだった。



(一連のニュアンスとこの詳しい模様は、雑誌が発売されて記者氏のプロの写真とプロの記事でご覧頂きたい)



取材での尺メバルヒット時刻予告フィッシング達成は自身初の快挙であったし、タイミングとアンジュレーションを読み切っての一発は、正に心震えるスーパーフィッシングとなった。

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もうね、100点満点の200点だコレは。
釣っただけではなく、時間予告がバッチリ決まったのはフィールドと魚の状況が読めている証し。

こんなこたあ滅多にない。

正にOnce in a blue moonだよ。







いずれにしても、ここ数年で山陰の闇磯や伊豆のゴロタ浜などでのメガメバルフィッシングが辛くなってきて居る。

視力も含め、自身のメバルに対する五感が足もとの悪い闇場ではまるで機能しなくなったからだ・・・。




メガの確率は低くても、長年親しんだ瀬戸内の堤防からの釣りがやはり一番性に合っている。何より潮位や流れの方向や強さや、刻々と変わるベイトの変遷などを読みながら釣るのが楽しい。


取り立てて尺を狙う事をせずとも十分以上に楽しいのが瀬戸内のメバリングなのだが、闇場を捨てた身ではこの土俵で尺を出すしかないのが「瀬戸内メバル師」に課せられた宿命でもあったはずだ。




ともあれ、一連の義務は果たせたように思う。
もう、ガツガツと尺を追っかけるような歳でもないし、ここから先は瀬戸内の春を十分に楽しむ事にしよう。







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◆追記


当日は友人も駆けつけて居てくれた。
13仲間のアクター君と、アクター君が和歌山のフィールドで知り合った、スーパーロコアングラーのカッキー君だ。

取材は本当は9日の予定だったが、当日は15mを超す強風で一日日延べをお願いして10日になったわけだ。


で9日は健康スパにて一日を過ごし、数時間にわたりみっちりと釣り談議。
アクター君とはさんざん時間を共にしているのでスーパーぶりは既に承知の助だが、さすがアクター君が釣れて来るだけの事はあってカッキー君がまた物凄い。

釣りは見なくても話だけで分かる。
やった人間でないと絶対表現できないニュアンスで、実体験がポンポンと口から飛び出る。



さすが太平洋側ならではのスーパーな釣果を聞かされ、中にはよだれが出るような魚種のスーパーサイズがボコった話などはもう居ても立っても居られなくなるほど(笑)


「出だしたら絶対釣れてけっ」


って別れたけどね(爆)





再開して竿を並べるのが楽しみな若きアングラーだった。






そしてカッキー君には初の瀬戸内メバリングであり、アクター君には久しぶりの瀬戸内を味わって貰った。
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十分なグッドサイズ。
ロッドは85PEスペシャル。






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カッキー君も発売なったばかりのバスディ:ビートイートでキャッチ!






かなり難しい条件下でやはりさすがな二人。
とうとう↓こんな事も。
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でかメバルとマダイの揃い踏み(笑)







カッキー君はこの52センチのマダイをエレクトロで仕留めた。
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ファイトを見ていればさんざん釣りこんでいるのが良く解る。
細竿、細糸でも余裕のファイトだった。




俺もマダイ釣りたかった(笑)










◆追記の追記
カマちゃん、当日は本当にありがとう!
ライド君、nisshing君、おかげさまで大願成就成りました。

今度は僕がお返しする番です。
秋のボートゲーム期待していて下さい^^