【注意】この日記は2014年12月4日にアップしたものです。参考までに先日の日付でアップしております。





たかちゃんさんからPEラインについてご質問が有りましたのでこちらでお答えします。


Q.はじめまして。
レオンさん、教えて欲しいのですが、PEスペシャル93でメタルマルを100m位キャストする場合ですが、レオンさんはリールを何使ってますか?何メーター位のラインを巻けば良いのですか?
出来ればレオンさんのタックルを教えて貰えたら有難いです。
宜しくお願いします。





A.まずはじめに、必ず100m飛ぶという事でなく、飛距離と強度と操作性も含めての話になります。

使用しているラインはよつあみのパワージーニスウルトラサーフWX4です。
よつあみさんのHPトップからから「投」に入ってみてください。



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このラインを選んだ理由は二つあります。
まずは飛距離です。投げ釣りは数ある釣りのカテゴリーで最も飛距離が必要な種目であり、まさしくそのために作られたラインで、製法や表面加工が投げのために施されています。

ですので非常に使いやすく抜群の飛距離が出せます。

僕がメタルマル19gで100mキャストするのを信じない方が居ますが、ラインのせいが大きいのです。ラインが合っていなければ飛びません(笑)




二つ目の理由は長尺と線径です。
0.4号(5.5ポンド)と0.5号(6.6ポンド)は300m巻きがあり、0.6と0.8は250m巻きです。
こういう細くて長いラインは他の銘柄には無いのです。

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しかし僕がやっている釣りでは200m以下のラインは実質使い物になりません。


例えば20〜30g位のメタルジグをキャストすると100mは普通に飛びます。
そして100mも投げれば水深が20mも30mもある場所はいくらでもあり、また風や潮流も手伝ってラインは実質150mも出て行くわけです。

かりにこの状態で盛大にラインを引き出す青物がヒットしたと想定してください。またはどこかで高切れしたと想定してください。もうその日の釣りはアウトです。

質の良いPEラインは確かに高額です。しかし160mや180mでは何度かラインをカットすればその内に100mほどになってしまって使用不可になります。




アジングやメバリングなら100mもあれば十分だとおっしゃる方も居られますが、僕は通常の堤防メバリングやアジングだけではなく、本流をディープ撃ってメガメバルを狙うボトムワインドの釣りや、朝夕のマズメ時にメタルルアーを遠投して大型のメバルやアジを狙う釣り方を同じエリアで同時にやりますので、いつも最低200m巻いているリールが必要なのです。





PEラインは劣化も少なく、釣行後にしっかり水洗いしたり、長く使ったら巻き直して裏返すなどすると2年も3年も使えるラインです。だから多少高額でも長尺に余裕のある物を使った方が結果経済的なのです。

実際僕くらいの使用頻度でも2年使っています。

これをフロロで考えると、300m消費するのはあっという間で、2年で考えると軽く3万円超える出費ですよ僕の場合(笑)






次に使用するリールですが、PEライン使用の場合はハイギアでイグジストとセルテートの2506H、2004Hです。

2004はストレンジやエレクトロクラスにPEを使用する場合で、8フィートを超えるロッドには全て2506を使用しています。理由は先に述べたように1000〜2000番では0.4号以上を200mも巻けないからです。
だから僕はスプール径の大きなダイワを選択しました。

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僕はリールの大きさや重さはさほど気になりませんが、アジングなど軽いロッドを使用する飛距離もさほど必要でないPEの釣りなら軽いイグジストの2004を選択して、ドラグ性能や汎用性の方を重視しますので2004以下の小型リールは一切使用しません。

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それから、飛距離重視でPEラインを選ぶ場合「線径」が最も大事です。
まだご存知無い方も多いので改めて書きますが、各社の号表示やポンド表示は「線径」の表示ではありません。ようするに同じポンド数でも、同じ号数でも、PEの場合は銘柄によって太さと強さががバラバラなのです。


かつてはフロロやポリエステルも各社バラバラでしたが、現在モノフィラメントラインの世界はナイロン線径を基準に、例えば0.3号は0.09mmという風に号柄(号数)ごとの線径が統一されています。

したがって、各銘柄を同じ号数で強力表示(ポンドやkg)をみてください。結構バラツキが有ります。

例えば僕がお願いしてブリーデンから発売されるようになったフィネスフロロは0.3号でも1.7ポンド0.78kgもの荷重強度があります。


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モノフィラメントライン(撚り糸や編み糸ではなく、単線を指す)の場合は「○○ポンドを使っています」というのは現代の一般的ライトゲームには無意味な表現です。

非常に軽いリグをキャストして操作するわけですから、まずは線径の方が重要で「○○号を使っています」と言ってもらった方が共通認識を持ちやすく、さらに我々はIGFAやJGFAなどのポンドテスト記録(太さでは無くライン強度基準の記録)を狙っているわけではありませんので、強ければ強いほどありがたいわけです。






ですからブリーデンフロロには「線径」「号」「ポンドテスト」「荷重キログラム」それぞれの表示を明確にして貰いました。

これは製品に自信が無いと出来ない事です。
線径と荷重強度が明示されていないのは本当におかしな事なのです。



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PEラインとリールの話に戻ります。
ようするに太さの基準が業界で統一されているわけではないので、現在の各社の表示では、使用する我々は非常に判断がしづらいのです。



例えば2004スプールに銘柄Aの0.4 号が250mも巻けたのに対し、銘柄Bの0.4号では200mも入らないといったことが実際にあるのです。「号数って何?」と思わされました。



「弊社の○号は○○ポンドもあります」と言っても、線径が太ければそりゃ当たり前の話で、僕のように飛距離と長尺と強力のバランスを重視するアングラーには何の魅力にもならないのです。


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(サーフウルトラPE0.5号×イグジスト2506Hでの釣果)


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(サーフウルトラPE0.4号×イグジスト2004Hでの釣果。アジは45cm)





結局、フロロやポリエステルやナイロンは号数と強力を見て判断できますが、PEの場合は巻いてみないと判断出来ないというのが現実なのです。




ともあれ、PEラインは製法の性質上押さえると平たく潰れたりしますので直径など線径表示を号柄で統一する事が事実上出来ないのが難しいところなのです。

この辺はよつあみさんのHPでデシテックスという単位基準の説明を読まれると良いでしょう。



ちなみに同社から近々リアルデシテックスという名を冠したPEラインが出るようです。
見せていただいた表ではなんと、デシテックス基準0.5号で14ポンドもの強力表示になっていました。

お値段は1mで100円もするかもしれませんが、登場が非常に楽しみです。