待ち望んでいたよつあみの新PEラインがやっと届いた。



これ、リアルデシテックスプレミアムWX8だ。
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PEラインの製法に関してはひときわ抜きん出ているよつあみ製品は多くのジギングファンに信頼を得てきたが、そのよつあみがアジング、メバリングなど近年ますます進化・深化するライトゲームに対応する究極のラインを満を持してリリースした新製品だ。




ラインナップは下記の通り、0.3号、0.4号、0.5号に、それぞれ90m、150m、210mの3種。

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で、僕がこのラインの発表があった時から注目していたのが強度。
僕の使用率が一番高いのは0.5号なのだが、これが何と14ポンド!

これは凄い。
過去に散々色んなメーカーの細PEを試し、最終的に同社のパワージーニスウルトラサーフWX4に信頼を得て愛用してきたが、サーフの0.5号の強度が3kg(約6.6ポンド)だから、倍以上の強度という事になる。



過去にはサーフの0.5号マダイ70cmやハマチの70cmオーバーや、90cmオーバーのサワラやヒラスズキの76cmなどをキャッチしてきた僕にとっても、この強度数値が実戦においてそのまま鵜呑みに出来るものならとんでもない事になる。ライトゲームならではの細糸に小型ルアーで遠くにキャストしてシラス着きなどの大型魚を狙うスタイルにさらに信頼性が持てるというものだ。





そしてPEラインの強度を語る上で我々アングラーにとってもっとも重要なのが太さと強さの関係。
細くて強い方が当然良いのだが、PEラインの場合は未だに日本的表示の「号」が統一規格になっていない。

ナイロン、フロロ、エステルなどのモノフィラメントに関しても数年前までは各社バラバラで、表示が同じ1号でも実測において決して同一の線径ではなかった。細いものも太いものもあったわけだ。ましてポンド表示で購入すると同じ6ポンドでも太さが全く違っていた。

これでは非常に困る。
われわれアングラーにとって太さはリグのウエイトや飛距離に大きく関連する事であり、軽いリグは太ければ飛ばないし水流に押されるし風にも流される。だから使うリグによっては強さよりも太さの方が使用基準になっているわけで、次にくるのが細くても強い糸というのが選ぶ基準になるわけだから、まずは号単位での線径表示の規格統一を望んでいたし、合わせてポンドでもキログラムでも良いから強さの表示を明確にして欲しかった。




参考:糸(ライン)




そして現在ではモノフィラメントは例えば「0.3号は0.090mm」など全メーカー統一の規格になっていて、銘柄を選ぶ際に非常に便利になった。したがってアングラーは各銘柄の中から0.3号でより強いものをパッケージの表示で選べることになったわけだ。


例えばブリーデンフィネスフロロは0.3号(0.090mm)であり、強度は1.7ポンド(0.78kg)とフロロでは最強クラスであり、線径は号とミリ表示で、強度はポンドとキログラムとすべて表示してあるのは自信の現れでもある。

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しかし問題はPEなどのブレイデッドライン(編み糸、撚り糸)だ。
これは単線であるモノフィラメントのように断面が常にほぼ真円にはならず、押さえれば潰れて平たくなるので直径としての表示が無理であるから線径(太さ)の表示が各メーカー未だにバラバラであるのが現状だ。

我々アングラーとしては先にも述べたように、単純に強力表示だけでその釣り糸を良しとは出来ない。
ショアやオフショアでもキャストをする場合にはルアーの重量に対しての飛距離というのは釣果を大いに左右するものであるし、水中に入った場合には細いほど水抵抗は少なくなるからジギングなどでもフォールスピードや潮流に左右される率はグッと少なくなる。これは乗り合い船などを経験している方ならお分かりだろう。同じ重さのルアーやシンカーを使っていても太い糸を使っているアングラーの仕掛けは水中で潮流に流されて大きく膨らみ、隣りの釣り人とオマツリの原因となってしまう。

したがって僕としても各社のPEラインに関しては長年苦労をしてきた。
号=強さはパッケージの表示から読み取れるのだが、肝心の太さに関してはとても日本的な「号」という統一規格の無いあいまい表示であるから困ったものだ。

では現状のままでどうすれば各銘柄の太さが判断出来るかなのだが、残念ながら使ってみるまでは分からない。しかし飛距離や水抵抗での判断は感覚に頼る部分や自然条件が複雑過ぎて判断出来ない。

自身の経験で言えば一番分かりやすいのは同一スプールに何メーター巻けるかだ。

実際過去に驚くほどの違いを目の当たりにした。
ダイワ2004スプールに各社PE0.4号を巻いてみると、Aブランドがスプールエッジまでとは言え250m巻けたのに対し、Bブランドでは200mしか入らず、Cブランドでは驚いた事に180mしか巻けなかった。ようするに同じ号数で太さがバラバラであるということ。そして強さの表示を見るとCブランドはAブランドと同等でありBブランドの強度表示より上であった。何をか言わんやである。太いのだから強いのは当たり前だ。いかに自社基準とは言え、こんな事ではアングラーは号表示だけで「細さ」を選ぶ事など出来はしない。


その時点で改めてブレイデッドラインに対する信頼度に大いなる疑問を感じ、以降はいくら0.3号と書いてあろうが0.1号と書いてあろうが素直に受け止める事が出来なくなった。

僕がよつあみ製品に信頼を置くようになったのは各銘柄の「号表示=太さ」が他ブランドに対して概ね細くて安定しているからだ。そしてよつあみ社自身そのこと(線径と強さ)に関しての記述がHPのPEラインのページに記してある。

トップページから→ラインテクノロジー「重さ」でラインの強差が分かる→信じられないラインの表示→同じ号数でも直径が違う、と読み進めて行くと何を基準に考えれば良いか良く分かる。


同社が限りなく正確な「太さ=強さ」の表示を求めてデニールやデシテックスという規格基準を提唱している事は我々アングラーにとっても非常に重要な問題であると思われる。






ともあれ、今回の新製品に「リアル」と「デシテックス」という名を冠したのは相当な自信からくるものなのだろうし、ブレイデッドラインの世界に投じた「正味で勝負』という大きな一石であるのかもしれない。

まあ、僕自身がかなり偏ったよつあみファンだから期待値にブレがあるかもしれないが、こういう自信を見せつけられたら使うしか無い(笑)




まあしかし、僕自身は本来よつあみ製品であろうがどこの製品であろうが0.3号以下のPEにはまったく信頼を置いていない。

確かに部屋で色んなノットで結んでは切ってみて表示通りの強力が得られるのは確認出来るものの、実際にフィールドで使ってみると耐久面においてさすがに0.3号では扱いに恐ろしく神経を使わざるを得ない。ちょっとノットに失敗したり、ラインを何かに当てたりしたら酷く脆いのだ。

そしてメバリングやアジングにおいてショートディスタンス(概ね飛距離において30m内外)の釣りでは0.4号(この場合ウルトラサーフ)であれば十分に使用に値するから、近年は0.3号を使う事は全く無くなった。まして0.1号などの製品にはハナから太さに関して信憑性に欠ける意識しか無いから使ってみる気も起きないほどだ。

まあ、これではいけないと思っているし、最近は0.1号を下回るものも出てきているので、こういう事を書く以上は各銘柄を改めて試す必要が出てきてはいる・・・。






ということで久方ぶりにまずはリアルデシテックスの0.3号がどれほどのものか実釣に投入してみる。
本来ならニューイグジスト2003に合わせたいところだがまだ届かないのでセルテート2004RCSスプールに巻いてみた。
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カラーリングも視認性の良いライトグリーンで見た目も良いし、210mがすっぽり入ってまだまだ余裕がある。恐らく2003イグジストなら下巻き無しでピッタリな印象。

しかし正直言って、非常に高額だ。0.3号はなんとメーター当り100円もする。だから最長の210mなら2万1千円と言う事になる。ちなみに太くなるほどメーター単価は安くなるが、それでも他ブランドの物と比較するとかなりの高額商品だ。

僕のように100m先を視野に入れたライトショアジギングのスタイルならともかく、一般的なアジングスタイルで使用するなら210mを購入して70mずつ三回に分けて使用すれば多少経済的ではなかろうかと思う。







まあ、僕がこのラインに対して持つイメージは0.5号を使用したライトショアジギングであり、極細PEで100m以上の沖合へ小型ジグやメタルマルをキャストしてどこまで大型魚へ対応出来るかだから、納得のいく性能があるのならばいくら高額であろうが定番ラインとなる事を期待するに他ならない。