繁忙期につき今回も過去記事（ブリーデンメールマガジン２０１３年１１月１３日）からの転載です。
まあハードルアーに関する記述なのですが、道具や釣法の発展経緯には愛着や執着が最も必要であり、それはソフトルアーより、やはりハードルアーの方が思い入れが込めやすいというお話です。
そしてその思い入れが時として想定外の新釣法を産み出します。
情熱が発する確たる理論的裏付けと、かつ確実な再現性を伴ってこそ初めて『新ジャンルの発見』につながるわけです。
某物理学者の言い回しを拝借すると
『現実と理論、理論と実践、常に両者が手堅く結びついていないと再現性のある確実な発展は得られないのである』
ということなのですな。
まあハードルアーに関する記述なのですが、道具や釣法の発展経緯には愛着や執着が最も必要であり、それはソフトルアーより、やはりハードルアーの方が思い入れが込めやすいというお話です。
そしてその思い入れが時として想定外の新釣法を産み出します。
情熱が発する確たる理論的裏付けと、かつ確実な再現性を伴ってこそ初めて『新ジャンルの発見』につながるわけです。
某物理学者の言い回しを拝借すると
『現実と理論、理論と実践、常に両者が手堅く結びついていないと再現性のある確実な発展は得られないのである』
ということなのですな。
コメント
コメント一覧 (8)
加来さんの書かれている
『現実と理論、理論と実践、常に両者が手堅く結びついていないと再現性のある確実な発展は得られないのである』
は、ごもっともだと思います。
が、
【結果に基づく解釈】
例えば
【釣れた理由】
同じ結果でも、その結果をどう解釈するか？
これは人によって大きく異なりますよね？
その【解釈】の仕方によって
思考の方向性は人間それぞれ変わってきますね。
そこら辺はどうお考えでしょうか？
いきなりウザい質問
失礼を承知して書き込みしました。
どうも初めまして＾＾
なるほど、釣れた理由付けやその解釈の仕方ですか。
記事の内容と無関係ですし、すこしテーマが広すぎてお返事に窮しますし参考にはならないと思いますが、僕なりの基本的な考え方は以下の通りです。
まず、『釣れた理由』や『釣れる理由』は正直なところ、いつも『ヒトの勝手な解釈に過ぎない』『単なる推理であって確定された事実・正解では無い』と思っています。
釣れた本当の理由ばかりは動物の本能に帰属する事柄ですので釣れた魚に聞くしかありません。恋愛も同じだと思います。何故好きになったかは当の本人にさえ分かりません（笑）。
理由を聞かれれば『◯◯だったから』と答えますし、ソレを意識していたはずですから理由としてはあながち間違ってもないのですが、本当の理由は分かりません。少なくとも僕はそうでした(爆)
したがって僕は生涯の師として仰いでいる木原名人のメバル理論ですら全面的に受け止めてはいないのです。
僕に合うようにアレンジしてさらに追求したいと考えています。
間違いの無い正解なとあり得ないというのが前提で、です。
そしてその理由付けは釣り人それぞれでかなり違ってくるのが当然だとも思います。
こういう話になると僕はいつも思うのですが、『趣味の釣り人』は自分が良しと思える方向性で自分の釣りを昇華さすべく進めば良いと思っています。
なぜなら釣りの楽しみ方はそれぞれですので、他人の考え方にベッタリ沿ったやり方はいずれ面白く無くなってくるはずです。
そして僕が追い求めてきたのはルアーフィッシングです。それもハードルアーが主軸の釣りです。
したがって、リアルな餌で無い、木やプラスティックで成形されたもので釣る場合、何より大切なのがモチベーションです。
自分が使用するルアーやロッドなどの釣具に信頼が置けなければ到底釣りにはならないからです。
そこで道具に信頼を置けるようにするには何より実績を出すことが一番ですから、釣れた際に『何故この道具で釣れたのか？』を後付けでも良いから一旦構築させます。
そうすると次なる一匹を釣るための『大きなモチベーション』となり得るからです。
僕はこの際にその『後付け理論』が『正しくなくても良い』と考えます。
何故なら何が正しいのか本当に分かっているわけでは無いからです。
しかしそれを繰り返していく内に徐々に正解に近づいているのが分かってきたりすると、釣りは堪らなく面白くなってきます。
自分で立てた仮説に魚が応えてくれる・・・。
この部分に関してはルアーフィッシングは餌釣り以上に明確になりますからね。
ああ、こういうことを書き始めると際限がなくなります＾＾；
繁忙期でバタバタしておりますのでこの辺で締めくくらせて貰いますが、つまり僕の『釣れる・釣れた』に対する解釈や理由付けは時間の経過とともに変化します。
もちろんロケーションが放つ様々な現象を一生懸命捉えて考えて、『その時の一つの正解』として確立させるわけで、決していい加減にやっているわけではありません。
そしてそれらの中で紛れもなく再現性があるものを一つ一つ残していきたいと考えているわけです。
もちろん不正解の方が多いわけですが、そこから積み重ねないと正解には近づけ無いと考えているのです。つまり、釣りは自分が楽しく思える方法や考え方が一番だと思いますし、僕は非常に楽しくやれていると自負できるのです。
記事とは関係ない質問に対して、詳しく回答頂きありがとうございます。
何故？加来さんにこんな質問をしたかというと・・・
【釣れた理由】等に対するアングラーの【解釈】
これを【間違いないモノ】とするアングラーについてどう思われているか？を知りたく質問させていただきました。
＞『ヒトの勝手な解釈に過ぎない』『単なる推理であって確定された事実・正解では無い』と思っています。
加来さんはこう明確におしゃっておられますが巷に氾濫する情報は【釣れた理由】を１００％断定したような情報発信の多さに自分は大きな違和感、ぶっちゃけそれは人間の傲慢な思い込みだと感じています。
結果、そんな決め付けたような【釣れた結果】に対する【解釈】は・・・
『間違いではないだろうが、必ずしも正解ではない』
と思っています。
ここで、問題なのが『間違いかもしれない』とアングラーが感じないで決め付けてしまう事ではないかと・・・
加来さんもおっしゃっています
＞何故なら何が正しいのか本当に分かっているわけでは無いからです。
しかしそれを繰り返していく内に徐々に正解に近づいているのが分かってきたりすると、釣りは堪らなく面白くなってきます。 つまり僕の『釣れる・釣れた』に対する解釈や理由付けは時間の経過とともに変化します。
↑この部分、１００％決め付ける事は正解ではないから正解に近付けようと試行錯誤する。『間違いかもしれない』とアングラーが自覚する事。
そこが釣りの醍醐味であり、釣り人としての幅が広がるわけですよね？
なので【決め付け理論】は本当の意味の【釣りの楽しさ】を阻害するので、自分はどんなに釣れようが、それが１００％正解とは考える事はありませんし、そういう情報発信は重要だと考えています。
という事で【結果】に対する【解釈】のしかた、について加来さんの考えは承知すると共に納得いたしました。
更に・・
＞そして僕が追い求めてきたのはルアーフィッシングです。それもハードルアーが主軸の釣りです。
したがって、リアルな餌で無い、木やプラスティックで成形されたもので釣る場合、何より大切なのがモチベーションです。
↑加来さんのおっしゃるこの部分を履きちがえることでアングラーは・・・
『ソフトルアーで釣るよりハードルアーで釣る事に価値がある』
こういった短絡的な思考に陥る事を多く見てきました。
そこはアングラーそれぞれの楽しみ方の問題であって、どちらに価値があるとか、ないとか、そんな事はないのですが・・・
自分の話しで自慢げに書きますが、自分の場合はガキの頃、30年前からそれこそ人間の【想像を超えるモノ（ルアー）】で【想像を超える魚】が釣れる事を多く体験してきました。
例えば、スプーンでヘラブナとか・・・しかも再現性アリです。
そんなこんなでルアーの意外性に驚く事も少ないのでその部分での楽しみは感じる事が少ないのですが普通はその意外性に驚いたりするものなのでしょう。
リアルな餌で無い、木やプラスティックで成形されたもので釣る場合、何より大切なのがモチベーションです。自分が使用するルアーやロッドなどの釣具に信頼が置けなければ到底釣りにはならないからです。
↑について・・・
これはタックルやルアーに限らず、【カラー】にも同じ事がいえますよね？
自分はこれまで【カラー】について色んな検証をしてきましたが、未だに答えは出ず。です
加来さんのおっしゃる通り、カラーも信頼が置けないと釣りにならないし、モチベーションは保てないのが現実でしょうね。
そんなことから人間は【間違った認識】を正しいモノとして認識してしまう事が多いですね
信頼がおけるタックル、ルアー、カラーでならばキープキャスティングが可能になるわけで、その結果として釣果も出る。
そこで勘違いするのが
【だから釣れた】という【結果】対する【解釈】の思い込み。
本当は、そのタックル、ルアー、カラー、ましてやアクションで無くても釣れた可能性
これを否定して【だから釣れた】と考えてしまう事は、先にも書いたとおり、【正解に近い不正解】に近づく思考や試行や楽しみは無くなってしまいますよね。
何を申したいかと言いますと
巷に氾濫する色々な情報に対して、常にアングラーは疑問を抱く事。
加来さんの言うところの
＞僕は生涯の師として仰いでいる木原名人のメバル理論ですら全面的に受け止めてはいないのです。
こういう考えで無ければ
＞他人の考え方にベッタリ沿ったやり方はいずれ面白く無くなってくるはずです。
という事ですね。
本当に楽しいから伝えたい。
情報発信をする側としてもこの部分は明確に示す事をしなければ、釣りの楽しさを伝えるという目的から外れ、本末転倒の結果になるということですね。
若造が偉そうに失礼しました。
お忙しい中、若造の突拍子もない質問に丁寧に回答頂きありがとうございました。