今回はフックチューンの話です。
まずは現在フィッシュインから発売中のザラパピー及びタイニートーピードのフックからご覧下さい。



これが製品版に付いている米国のフック
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針先拡大
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そしてコチラが換装したカルティバST36RD10番
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針先拡大
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いかがですか?
針先の鋭利さが恐ろしく違いますね^^;

これがわざわざ付いている針を外して付け替えた理由なのです。バイトマーカーとしての機能に着目して赤針を選択しましたが、単に赤い針にした訳では無いのです。まずはトップゲームにありがちなフッキングの悪さを解消するのが目的だったのです。


そもそも海外ルアーを使ったことが無い方にはピンと来ないかも知れませんが、製品版に付いているフックの針先は非常にアマく、爪に当ててもつるりと滑って食い込んでくれません・・・。


これは釣り文化の差でもあるのですが、米国を始め海外では針先は釣りに行く前に「自分で研ぐ」のが当たり前なのです。ソコも含めてホビーの精神が発達しているわけです。細かい調整やチューンは自分でやるものだと。僕は基本的にはそれに賛同します。



しかし我が日本ではこれでは消費者は承知しませんし、作る側自体の製品に対する拘りがまさしく日本の職人魂に則って成され、非常にクオリティが高く出来ているのです。


(ついでに小ネタで紹介しますが、釣り針は形が出来上がった段階では針先は研がれていません。国内には沢山の釣り針メーカーがありますが、実は「針先を研ぐ工場」はごくわずかで数社ほどと聞いております。つまり釣り針メーカーさんは最終工程の「研ぎ」は専門工場に依頼していると言うことなのです。それだけ特殊な技術が要求される世界だと言うことですな)





で、これを踏まえて。
国産のプラグに最初から付いているフックを漫然と使っていませんか?
と言う話。

まあ、ほとんどが国産釣り針を使用していますから、もう十分な刺さりを見せてくれるのですが、やはり物事には等級と言うことがあるのですな。つまり「研ぎ」の等級も、詳しくは知りませんが存在するはずですし、さらにはギンギンに刺さるほど鋭利な針先にするにはそれなりの技術や時間も要するので値段に反映されるはずです。

で、我々アングラーは当然鋭利な方が良いに決まっているのですな。





そして我々はどのルアーにどういう目的を持ってどんなフックを使用するかです。
先に述べたザラやトーピードは僕のイメージではライトゲームといっても「ラフに豪快に」がテーマでした。実際実釣においても非常にシーバスやチヌに対してのアピールが強いので、10番フックでもライトゲームとしては比較的強め(中軸)のST36を選択したわけです。

これなら刺さりも良く、かつ強度も十分で50チヌや80シーバスが来ても勝負になると。
したがって、使用するラインもPE06〜08などメバリングとしては比較的強めのセッティングで使って欲しいのです。




で、ですね、先々月販売したシュガーミノー50Sや、もうすぐ販売する予定のメバペンメバルオリジナルカラーや、春先販売予定のシュガーミノースリム55Fオリジナルカラーのフックも拘りたいのです。

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コチラのテーマは「ハイパーフィネス」
まずは繊細な小型ルアーの動きを妨げない軽さとタイトさを求めます。

メバペンのようなトップウォーターはともかく、シュガーミノーなどは非常に繊細です。
フックを一番手大きくするだけで泳ぎが悪くなりバイト率も下がります。

我々メバラーには気にするアングラーはまださほど多くは無いのですが、これが渓流マンとなるとその拘りは非常に深くなります。何故ならアップにキャストしてリトリーブを開始させるのにプラグの泳ぎ出しが悪いとてきめんに釣果に響くからです。だから渓流マンはフックの銘柄とそれに伴うスプリットリングの銘柄に非常に拘るのです。


さて、では我々の良き相手メバルはどうなのかというと、さすがにヤマメやアマゴほど神経質では無い比較的フレンドリーな魚ですし、釣り場ロケーションも川の流れほど強い潮流もそうはありませんから渓流ほど難しくは無いのですが、それでもトップゲームなどではフッキングミスが多く、ミノーゲームでも時としてフック絡みが悪くてバラシが多発することがあります。



したがって、僕がメバリングの際に小型ミノーに求めるのは「鬼掛けフックチューン」です。
いわば触れなば刺さらんです(笑)

メバリング歴の長いアングラーならすでにご承知でしょうが、20cm前後なら唇も薄くて柔らかいので貫通しやすいのですが、25cmを超える当たりからキャッチしたあとポロリと外れることが良くあります。

これはメバルの顎の堅い歯列の幅が広くなって、硬いところにフックポイントが当たって貫通していないことから起きる現象です。そしてこれが尺クラスになると一層激しくなり、貫通しないまま頭を振られてフックが伸びてバレたり折れたりしますので、本気のメガメバルハンター達はフックの選定で大いに頭を悩ますことになります。

つまり、硬めのロッドに伸びないPEラインで太軸フックをガツンと貫通させるのか、それともフィネスタックルに細軸フックで上手く刺し込むのかの選択です。


ちなみに細軸の優位性ですが、細くて柔軟なタイプの鋼材を使ったフックでは面白い現象が起きます。
太軸だと硬い顎にフックが当たったら前述したようにハードタックルでガツンと骨を抜けば良いのですが、フィネスタックルにフロロに中軸(通常メバルプラグに付いているタイプ)くらいだとそういうわけにもいきませんから、貫通せずに首振りで外れたりします。

しかし、これが渓流で使うような細軸でやるとどうなるか。
柔軟な細軸は、骨に当たるとたわんで針先が抜ける場所を勝手に探すのです。
もしくは、骨で滑って口の内側の皮を縫うように刺さるのです。


これです!
港湾部灯り付きで中層から表層に浮いているメバルを釣るときは、磯のメバルと違って障害物に潜られることがほとんどありませんからドラグを利用できます。そうなると圧倒的にフィネスロッドにフロロのセッティングで優位性が出てきますし、フロロの伸びも手伝って細軸フックの機能が大いに活きてくるのです。





さて、では写真で比べてみましょう。
製品に最初から付いているフックと、渓流用フックの比較です。

左が渓流用フック16番に00番リング  右がメバルプラグフック14番に1番リングです
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いかがでしょう。
拡大しなくても針先の鋭利さと細さが確認できるはずです。


このフック、実はがまかつのトレブル17です。
これが実に素晴らしい。この春先から使い始めたのですが、それまで当たっても乗らなかったのがことごとくフッキングするので驚いたほどです。

これを今年の春先からずっと試していたのですが、素晴らしいの一言に尽きます。
じゃれついてきたのが全部勝手に掛かる(笑)

確かに細いのですが、貫通して懐まで入ってしまえばフックって意外に強いのです。貫通して居ないから曲がるのです。


そして小型細軸の良いところがもう一つ。
ラインさえ強めの4ポンド当たりをセットしておくとチヌやシーバスがヒットしても伸びて回収率が良くなるところ。我慢して泳がせてれば何とか外れてくれたりします。






と言うことで、あまりの良さに、手持ちの瀬戸内メバル用プラグの全てに装着し直しましたよ(笑)
サイズはプラグサイズに合わせて12番14番16番の3種類。


写真のシュガースリム55、シュガーミノー50、リッジ35を始め、メバペンメバルやジェイドには一番小さな16番をセット。65や70には14番や12番をセットしています。
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そしてこのチューンに欠かせないのがフックの相棒でもあるスプリットリング。
これもフィネスプラグには軽くてコンパクトで強いのが望ましい。


これです。デコイのR-1。
00番でなんと破断強度が12ポンドという素晴らしさ。
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比較写真です。
左が平打ちR00番 中が平打ちR0番 右が一般的な丸軸1番
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これが普通の丸軸
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こちらがデコイの平打ち
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平打ちで伸びにくく、セットもしやすい。
いやあ〜、こんな拘りは大歓迎ですな^^

これを僕はシュガーミノー系には00番。通常は0番。5cm以上のプラグには1番といった使い分けにしてます。






とまあ、これが今回の鬼掛けフックチューンの要諦ですが、このフックとスプリットリングはただ今準備中ですがフィッシュインでも販売します。



フックは消耗品ですので、コストパフォーマンスを高めたショップオリジナル大入りパック(25本入り)をオーダー中ですのでしばらくお待ち下さい。
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パーツが届き次第メバペンメバルと同時に販売開始をします。
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