今回は根掛かり回避のコツや、根掛かりしてしまった際の対処法を少し紹介します。


というのも先日二人のお弟子君と立てつづけにオフショアハタゲームやショアハタゲームに行った際、あまりにも二人の根掛かり率が高く、リグを次々にロストする…。

まあ経験が足りないので仕方がない部分は有るのだけど、根本的な事が理解できていなかったの改めてレクチャーをしました。



まず、同じ場所で釣っているのに、なぜ僕には根掛かりが少ないのか。彼らとの比率でいうとらおよそ十分の一くらい。
その差の1番の理由は、根掛かりしそうになった時の初期動作にあるのです。


image






◆根掛かりさせないための幾つかの条件



【着底の瞬間を常に強く意識する】

まずこれが分からないと全ての動作が遅れてしまいます。

難しい事であるかもしれませんが、ほっとけば着底するからと漫然とやらず、その瞬間を常に強く意識すれば分かるようになります。これを曖昧なままやらない事がまず出発点です。




【着底させたら余分なラインを出さない】

流れがある場所では、ラインスラックを出さずにテンションが掛かっていればリグは浮き上がって根掛かりしません。

しかし着底が分からずに余分なラインを出し続けていると、ラインがウオータープレッシャーでUの字状にはらみ、リグを引きずって根掛かりとなるのです。




【聞きにいく、という観念を持つ】

これは根掛かりさせないためでも有りますが、魚を掛けるためにも重要な観念です。

大事なのはティップにリグとは違う重みが掛かったり、コツンと当たりの様な振動を感じた時の初期動作です。

根掛かりの多い人を見ていると、魚だと勘違いをしていきなりフッキングに近いあおりを入れたり、根掛かりかな?と半信半疑の場合でもリグに掛けるテンションが【強すぎる】のです。

ここで重要なのは、ティップが軽くクッと止まった段階で手を止めることです。ティップに軽くテンションを掛けたまま一瞬保持して様子を見るのです。

これを昔から釣り人は「聞きにいく」と表現しています。

のべ竿に虫餌で探りの釣りをしているとこれが実に上手くなります。クッと止まっていきなり合わせる事など有りません。そこで止めて保持し、さらにグッグッと食い込むのを誘発させてから合わせます。

実はこれがそのまま根掛かりをさせないコツそのものなのです。
ティップが軽くクッと止まったらそこで手を止めて「聞きにいく」事をしさえすれば本格的なスタックもしませんし、よしんばそれが魚であれば、ほぼ必ず、そこからわずかであってもティップはさらに引き込まれるのです。電撃フッキングといっても、ベテラン達は魚のバイトだと完全認識した上でやっていることであり、魚なのか何なのか分からないうちに合わせることはほとんど無いのです。大抵の場合、喰いこむまで待っても魚は離さないものなのです。この辺の勘違いも根掛かりの大きな原因となっています。




【強く引かない】

止めて待ってもなんら応答が無く、魚では無いと認識できたら、次の対処です。

キュッと引っ張って外そうとするから余計食い込みます。くだんのお弟子君達は実にこれが多い(^_^;)

この場合、聞きにいく動作と変わらない程度のテンションの掛け方が大事です。そこからスッと緩めてスッと張ってスッと緩めて、を繰り返すと、フロロライン(リーダーの場合でも)などの伸びが手伝って、シンカーが岩にちょっと引っ掛かっているだけならバウンドして外れてくれるのです。

image










































◆掛かってしまった際の対処法

根掛かりしてしまっても、僕とお弟子君では回収率が3〜5倍も違います。これはルアーレスキューのテクニックなのです。

image
写真のオフショアゲームでは顕著でした。
お弟子君は10回根掛かりさせてルアーを6個ロスト。一方の僕は10回近くスタックさせながらもロストはゼロ。

ショアゲームの時は別のお弟子君が5個ロストで僕は1個のみ。

この差はあまりにも大きすぎます。




【聞きにいく】

ここでもまた「聞き」にいきます。
何に掛かっているのか、どう掛かっているのか、聞きにいけばある程度判断が付くものなのです。

軽く引っ張って相手が硬い物か硬くない物か、少しでも動くのか動かないのか、石なのか海藻なのかロープなのか、まずはフックを深く差し込まないように気を配りながら情報を得るのです。

これも魚と同じなのです。
フックポイントだけが刺さってる場合と、バーブまで深く刺さっているのでは天と地程の差が有りますからね。

魚なら強く合わせてバーブまで差し込むように努力するわけですから、相手が魚でなければ逆の努力をしなければならないのに…(笑)


例えば、ジグヘッドなどでは見分けはつきませんが、メタルマルなどの場合です。

本体がスタックした場合と、フックだけがスタックしてる場合、聞きにいけばちゃんと分かるのです。ガッツリ動かないのか、わずかに動くのか、手応えで違いわ分かります。




【掛かっている角度を考える】

引っ張って来たままの角度で外そうとしても、そのもの方向から寄せてきたからこそ引っ掛かったわけですから、ラインを出しながら、行けるならば可能な限り「反対方向」へいきます。

外すのが下手な方はこれも曖昧なのです。

堤防などからキャストして引っ掛かった場合反対側には行けませんが、横へ移動すれば案外イケるものなのです。

しかしお弟子君もこれが曖昧。せいぜい10m程度しか動かない(^_^;)

僕が外す時は、彼らが思っている3倍〜5倍くらいの距離を移動したりします。つまり、ライン角度を浅くすればするほど外れやすくなるのです。他人が居ない時には50mくらい引っ張っていくことも有ります。




【ラインやロッドの弾力を利用する】

引っ張って外すのでは無く、ラインやロッドの弾力を利用して逆方向へのモーメントを働かせるという事です。

具体的には、根掛かり初期であれば微テンションを掛けた状態からスッと抜くを繰り返す。これで結構外れる事も多いのです。

それでも外れなければ、今度はもっとテンションを掛けるのですが、その掛け方は、まずロッドを曲げてラインテンションを張り、さらにバットガイド辺りのラインを掴んで引っ張ってさらにロッドを曲げ、弓矢を放つ要領でパンっとラインを離すのです。これを何回か繰り返すうちに外れる事が有ります。




【テンションを掛けたまま待つ】

どうやっても外れない最悪の状況になったら切るしかないのですが、その前にもう1つやる事が有ります。

それは、フックを「曲げたり折ったりして、ルアー本体だけでも回収する」テクニックです。

もちろんフックの強度とライン強度のバランスが前提ですが、この場合はロッドの反発は一切使いません。

ラインを切る時の最大の要領(絶対に竿で煽ってはいけません。破損の元です)ですこ、【ロッドはライン方向へ一直線に】向け、ドラグが滑らないように片手でスプールをしっかり押さえ、引っ張り圧力の全てを【ラインだけ】に掛けるのです。


しかし諦めて一気にラインを切るように引っ張ってはいけません。この段階ではまだルアーレスキューが最大目的です。


どうするかというと、多分にラインの種類やタックルバランス(リグバランス)の問題が有るのですが、引っ張ったラインが切れるギリギリまで圧力を掛け、限界手前で止めて待つのです。

この「止めて待」つという事を知らない方が意外に多い事に驚きました。

実際、今回ショアゲームに同行したお弟子君も竿とラインを一直線にするまでは出来ているのですが、ラインの限界を超える時点まで一定の圧力で引っ張っているのです。これは切れて当たり前です。
image




ここで最後に少しだけ頑張りましょう。

切れる寸前で止め、そのままじっと1分くらい待つのです。

やってみると分かりますが、本体が岩のスリットなどにはまり込んで居ればどうやっても無理ですが、フックが引っ掛かっているだけなら、上手く引っ張れば【フックは伸びる】のです。


この際のコツは、使用しているラインやリーダーの破断強度寸前まで引っ張ったら、その時点で手を止めて圧力を掛けたままじっと【待つ】ことです。

そうすると案外フックは伸びて回収出来たりするのです。

この方法はトレブルフックなどの場合特に有効ですので、覚えておいて損は無いですから試してください。




ちなみに僕は、駐車場でフックを車のバンパーなどに引っ掛け、どれくらいの力でどれくらい待てば伸ばして回収できるか、検証したりもしているのです(笑)