・特性を知ることが重要

メバルは「トップゲームだけ」に限ってみても恐ろしく深い。

もう随分昔の話だが、コアユ(色剥ぎVer)、エルフィンプラティ、ポップR、タイニートーピード、ザラパピーとローテしてみると、それぞれのプラグで特徴的なアタックの状況(差)が見てとれる。


例えば最もバイト効率(出るという意味で)が高かったのがエルフィンプラティ。
これはなんと他のトッププラグの3倍〜5倍も(あくまでこのタイミングでの話)出た。
しかし不思議なことに空振りが多く、フックアップするのは5回に1回程度。

そのタイミングでコアユを投入すると面白い。
こちらは5種中最も出が悪かった(あくまでこのタイミングでの話)のだが、フッキング効率はナンバーワンで、出さえすればほぼ100%に近い確率でフックアップする。




当時の僕はこの日の経験がきっかけで、トッププラグの「浮き姿勢」や「吃水」とメバルのバイト頻度やヒット効率との関係性を深く考えるようになった。



そんなことで毎回検証を重ねると色んな事象に出会うことになる。


ある日はザラパピー圧勝の日に出くわした。
この時は3〜5cm程度の他のトッププラグで小気味よく釣れていたのだが、釣れるサイズは17〜20cm程度まで。

「まあそんなポイントだろう」と思いながら8cmもあるザラパピーを試しに投入すると、途端にサイズが跳ね上がる。いきなり25cmがヒットし、続いて4連発したサイズは23〜26センチ。試しに元の3〜5cmに戻すとまた20cm以下がヒットし、ザラパピーに戻すとまたサイズアップする・・(あくまでこのタイミングでの話)。

そしてある日はタイニートーピードの圧勝。
この時はタイニーより小さいティニートーピードやプラティなども投げたのだが、圧倒的にタイニートーピードが魚を良く出してくれた。




また近年のある日では同じ機能のトッププラグでもサイズによって出方が違うことを何度も体験した。


検証に使ったのはメバペンメバルとメバペンマグナムだ。
概ねマグナムよりも普通サイズのメバペンメバルの方が出は良いけれども、釣行3回に1回程度の割合でマグナムが圧倒する。

こんなタイミングでザラパピーとそれよりも小さいザラポーチで試したが、やはりザラパピーの方が良く出た。

つまりデカいプラグの方が誘因力に勝ったケースだ。






こういった経験を繰り返すと、同じトッププラグでもザラパピーやコアユなどの「立ち浮き姿勢」と、プラティやトーピードやメバペンなどの「水平浮き姿勢」では魚が出るタイミングが入れ替わることが理解できるようになるし、プラグサイズでバイト効率が凄く変わる事も実感できるようになる。

そしてさらに波動の出ないペンシル(ザラなど)と、波動やスプラッシュが出せるプロップ(トーピードなど)は、それぞれ機能する場面が違うことも理解できるようになる。

だから、どれ(銘柄)が一番などと言う話では無い。
そのタイミングで、「どのタイプ、どの大きさが有利か。どんなアクションが有利か」という話で、この辺を見誤って欲しくは無い。

これだからメバリングは面白いし、特にプラグゲームは奥が深い。





ちなみに浮き姿勢を比べてみる。
水平浮のメバペンマグナム。立ち浮きのザラパピー。フォルムも相まって中間的姿勢のスープラ65PDの順だ。
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・パーツ一つで浮き姿勢も吃水も変わる


さらに言えば、僕はスープラ65PDでもフックチューンをして姿勢の違う物を幾つか用意している。
例えば、「リアだけ」スプリットリングを1番から0番へサイズダウンさせ、フックもオリジナルの10番から「がまかつトレブル17の12番」などの軽量細軸へ変更させる。こうすると浮き姿勢が限りなく水平近くになる。プラグは浮力の弱いABSインジェクションで作られていることが多いので、これほど些細な事で大きく変わる。つまり機能の違う2種類のスープラを持っているのと同義なのだ。

こういった事を具象化させるために、シンカーを調整してサスペンドモデルにして流通品としたのがジェイドINXサスペンドモデルだ。オリジナルが釣れないのでは無い。「サスペンドモデルも必要」だと言うことを理解して欲しい。厳密にフィールドに合わせるには両方必要であるからだ。


結局ね、釣り具って「いじってナンボ」なのよ。これはバスの世界では比較的普通のチューン。例として上げるとジョイクロなどがそう。メーカーもそれを公に推奨している。ベースとしてフローティングモデルを販売し、アゴや腹部に板オモリを貼ることでサスペンドチューンやシンキングチューンにマイナーチューンさせるわけだ。当然、シーンによって明らかに釣果が変わるからだ。




ソルトライトゲームでもこの辺が理解できるようになると視野が大きく広がるり、「〇〇が一番釣れる」などと軽々しく言わなくなるはずだ。そしてマイナーチューンが出来るようになれば釣果は格段に上がるし、持つ銘柄も必然的に少なくなるのだ。