前回に引き続きベイトキャスティングのレクチャーです。

今回は「思ったより飛ばない」というお悩みにお答えしました。



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アドバイスする前に。 まず、キャストコントールの設定とブレーキ調整の数値はどうされているか教えて下さい。それからラインの種類。ラインの太さ。スプールに巻いている長さ。投げているルアーの種類など。 同じ5gでもルアーによっては飛距離が倍半分も違うケースも有りますからね。キャスト方法以前にその辺りのデータを下さい。



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なるほどです。

まずキャスコンですが、ゼロ設定を推奨します。キャスコンを締めると軽いルアーは全く飛ばなくなります。

キャスコンにはダイヤルメモリがありませんので、一旦キャスコンをめいっぱい緩めます。

この状態でスプールを親指で押さえて左右に動かします。緩めるとスプールが左右にカタカタ動きますので、チョット締めては動かしてみて、このスプールカタカタが無くなったところでOKです。この状態でクラッチを切ると、1gでさえスーッと落ちます。恐らくキャスコンを締めすぎていて5g以下では飛距離が出ていないのだと思われます。

ちなみに先ほどのご質問を見た直後に自宅の近くでキャストしてきました。PEライン1号にフロロリーダー2号。ルアーは尺ヘッドD5gにベイティ2.3です。

リールのセッティングは、キャスコンはゼロファンクション。ブレーキダイヤルは4です。
結果は、力6分程度のキャスト(平地・無風)で、出て行ったラインはハンドル35〜40回転です。僕のスティーズCTは700XHLですので、一巻き76cm×40=ですから約30mほど飛んでいます。そこからブレーキを3に落としてフルキャストすると今度はハンドル50回転以上飛びました。

ブレーキセッティングは投げ方や慣れにもよりますから、5から4、4から3と徐々に慣れて下さい。ダイヤル3はともかく、ダイヤル4で普通に投げられるようになっておかないと軽量ルアーでの実戦は難しいです。



ひとつ聞き忘れましたが「山なりになる」というのは、ひょっとして片手投げですか?サビオやサビアは基本的に「両手投げ用の竿」です。グリップ長もダブルハンドで作られていますので、キャスト練習は両手投げで練習して下さい。両手投げで山なりになるとしたら、それはロッドを振り切れていないからです。サビアがスイングでしっかり振れていたらルアーの弾道は軽くても山なりにはなりません。恐らくバックラが恐くてしっかり振れていないのでは無いでしょうか。

そしてしっかり振るために重要なのはバックスイング時に竿を曲げられているかどうかです。
軽いルアーはルアーの重みで竿が曲がりませんので、バックスイングでしっかり曲げ、それを押し出すイメージでフルキャストします。

したがってフィニッシュでは利き手の肘はキャスト方向を指さすように真っ直ぐ伸びます。


さいごに スティーズCTはフィネス機ではないので2gは快適ではありません。「下限が3g」だと思われた方が良いです。1gや2gを使用する事が多いのであれば、すなおにアルファスAirやアルデバランBFSを使い、スプールに入れるラインもPE05位を50〜70m程度に抑えたリールでやるべきです。 仮にスティーズで2gを投げるとしても、それは5gをバックラッシュなどのトラブル無くハンドル50回転以上が普通に投げられるようになってからの話です。上手になればブレーキダイヤルゼロ設定で1gをキャストする方も居られる世界です。


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やはりそうでしたか^^

ではもう一つアドバイスです。

サビアはサビオよりは短いですが、それでも6.7フィート有りますからライトゲームベイトロッドとしては長いのです。ロングロッドと言っても良いくらいで、4フィート台や5フィート台のように片手ではスイングでロッドをしっかりと曲げる事は難しいのです。

長い竿は片手バックスイングでしっかり曲げる事が出来ないので、飛ばすためにスピニングキャストのようにフィニッシュ直前辺りでティップ部にビュッと力を入れてしまい、逆にバックラッシュしやすくなります。 ベイトロッドはバット部までしっかり曲げてやる事によって、ルアーに「正しい初速」を与える事が出来、「スプールの回転より」「ルアースピードの方が勝つ」事によってバックラッシュが起きないのです。

もう一度僕のキャスト動画を見て欲しいのですが、オーバーヘッドで振りかぶる(バックスイング時)際に利き手の右手だけ(シングル)でバックスイングし、ルアーウエイトがしっかり乗る寸前でエンドグリップを左手で握り、ロッドを前に押し出す際に、「左手を手前に引く」事によって、「テコの原理」で右手だけで押し出すより「さらにロッドを曲げている」のです。





.丱奪スイングの際には利き手だけで振り上げる
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▲襯◆爾僚鼎澆しっかり乗った辺りで左手を添える
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1手で押し出すと同時に左手(引き手)で回転モーメントを与え、さらに竿を曲げる
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ぅ謄ップだけを効かすのでは無く、竿全体を押し出すようにフォロースルーするので、利き手は(肘は)伸びきっている
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サイドハンドでもアンダーハンドでも投げ方(バックラッシュさせずに遠投する)は同じです。

ダブルハンドで、「引き手」を使ってしっかり曲げてやる事によって、押し出す際に力を入れなくても、「曲がったロッドの戻り」でルアーはバックラッシュしない正しい初速でしっかり飛んでくれるわけです。 そもそもバックラッシュというのは、「ルアーが引き出すラインの速度」より「スプールの回転の方が上回って」「オーバーラン」してラインがスプールの上に吹き上がるわけです。



タイミングや力の入れ具合を映像でしっかり頭に焼き込んで練習して下さい。