2006年12月30日

ロミオとジュリエット 

 今年のイベントは今年のうちに!‐第2弾‐

 数ヶ月前から気になっていたんですが、引越しにかまけて書いてなかったバレエ「ロミオとジュリエット」について。

プレイビル 7月12日午後2時から、NYCのMetで、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)の「ロミオとジュリエット」を鑑賞しました。
  配役等は以下の通り。

振付: マクミラン
音楽: プロコフィエフ

ロミオ: アンヘル・コレーラ
ジュリエット: シオマラ・レイエス
マキューシオ: カルロス・ロペス
ティボルト: ゲンナジー・サヴァリエフ
ベンボリオ: サーシャ・ラデッキー
パリス: グラント・ドロング

 バレエ「ロミオとジュリエット」は、音楽も振付も様々なものがあるようですが、今回のもの(プロコフィエフの音楽にマクミランの振付)が、最も親しまれているものではないでしょうか。 



 ABTでは、ベテランダンサーのフェリ(ロイヤル時代からジュリエットを十八番にしている)と、今回のアンヘル/シオマラ組をロミジュリの代表格として宣伝していたのですが、フェリの相手役(ロミオ役)がホセ君なんですよね。 ホセ君は良いダンサーですけど、正直、フェリ/ホセ組は年寄りすぎて私の中のロミジュリのイメージではなかったので、アンヘル/シオマラ組を観る事にした次第。


 「ロミオとジュリエット」って、言葉として知らない人はいないと思うし、「おお、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの〜?」のバルコニーシーンは殆どの人が知ってるけど、その他の登場人物&ストーリーについては案外あやふやな人が多い。
 去年、フィラデルフィアでロミジュリのストーリーを読んだ友人が、「こんな話だったんだ〜!! 2ちゃん風(「電車男」が流行っていたので。笑)に言うと


もちつけ、もまいら!!(訳:落ち着け、お前達!!)


だね〜」って言ってたけど、まさにそう。
 とにかく若さゆえの情熱と突っ走り感が必要な作品で、冷静に考えると「アホか〜」みたいなことを何の疑問も持たせないままクライマックスになだれ込み、あげく最後の悲劇をも納得させる勢いみたいなものが必須で、そのためには主役のロミオ&ジュリエットが、「無謀さ」に無理の無いダンサーじゃないといけないと思うんですよね。 たとえば、悟りを開いたような容貌のジュリー・ケントなんかには向いてないし、年齢を感じさせたり、落ち着いて見えるタイプにも向いてないと思うんです。


 そういう意味で、ABTのペアの中でも、明るく元気な(=子供っぽい)ペアであるアンヘル/シオマラ組は、キャラ的にはぴったりでありました。 14歳と15歳(でしたっけ?)という10代中頃の設定ですから、背の低いこのペアにもちょうど良いと思えましたし(アンヘルのヒゲがちょっと濃いけどね)。

 案の定、シオマラちゃんのジュリエットは、無邪気で天真爛漫で、乳母に抱きつくところなんか他のダンサーではわざとらしくなりがちなのに、とても自然でした。 最後の墓場のシーンも、シオマラちゃんの演じる「既に亡くなっているジュリエット」は、純真な子供そのもので、小さな手の平、足の甲なんかがより悲劇を強調しているようです。
 ただ、ロミジュリの1つの見方として、少女から愛を知った女性への成長にポイントを置いた場合、彼女のジュリエットでは物足りないと思います。 彼女のジュリエットは、最初から最後まで、少女らしい無知と無謀さのまま突っ走ってるだけですから(私はロミジュリの見方はこちらの方が正しいと思いますが、フェリのジュリエットは前者ですね)。
 また、純粋にダンスという面では、マクミランの振り付けはアクロバティックなので、正直、もう少しスラッとした手足の長いダンサーの方が向いているのかなと思いました。

 最終的には、シオマラちゃんというダンサーをどれくらい好きになれるか、にかかっていると思います。 私は、シオマラちゃんの解釈するジュリエットが好きですが、シオマラちゃんのロナウジーニョ(サッカー選手)にそっくりな前歯がどうしても気になっちゃって、駄目なのです




takurere1025 at 03:31│Comments(0)バレエ・ダンス・舞台 

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