2008年12月28日

今年のバレエを振り返る8〜ボリショイ・バレエ

 2008年は、海外の超一流バレエ団の来日が相次ぎ、バレエ鑑賞のためにアホみたいにお金が飛んでいった年でした。
 海外バレエ団の最後の締めくくりは、ボリショイ・バレエ団です。

ボリショイ ポスター1.白鳥の湖(2幕4場)

 私は「白鳥」は、もう正直飽きてるんですけど、姪っ子ちゃんに観せたくて、マチネを一緒に観に行きました。 結果、青白いシーンのたびに、2人で爆睡しちゃいました・・・

【日時・場所】
2008年12月7日(日)正午 東京文化会館

【振り付け】
原振付 : プティパ、イワノフ、ゴールスキー
改訂振付 : グリゴローヴィチ

【キャスト】
オデット/オディール : エカテリーナ・クリサノワ
ジークフリート : ドミートリー・グダーノフ
ロットバルト : ユーリー・バラーノフ
道化 : 岩田守弘

【演奏】
指揮者 : ハーヴェル・クリニチェフ
管弦楽 : ボリショイ劇場管弦楽団

 岩田さんの道化は、聞きしに勝る素晴らしさでした。 岩田さんが出るシーンは一切寝てないっす!!
 ロシア人ばかりのカンパニーでは、日本人としても決して大きくない岩田さんの体格は一見、少年か子供に見えるほどなんですよね。そんな体の小さな道化が見事な超絶技巧をみせてくれる。 まさに感動!、

 さて、ボリショイのこの白鳥は、少し変わった、というか興味深いバージョンなので、白鳥好きな方のマニア心をくすぐるポイントが沢山あります。
 書いておくべき点は、ロットバルトがジークフリートを影から操るように踊るシーン。 非常に印象的で、この箇所は両者の演技力も必要とされるところ。
 私は見比べてないので、分かりませんが、今回の両者はとても良かったのではないでしょうか。

 それにしても、このバージョンで私が分からないのは、王子が何に悩み、結果、どういう悲劇となったのか、という点。
 パンフレットにも抽象的にしか書いていない(というか、私にはごまかして適当に書いてるようにしか読めないんだが)。  誰か説明して。

2.明るい小川(2幕4場)

 ソ連邦時代の1930年代の演目。2003年に再演され、今回、日本で上演されました。 

【日時・場所】
2008年12月10日(水)午後7時
東京文化会館

【振付】
アレクセイ・ラトマンスキー

【キャスト】
ジーナ(ピョートルの妻) : アナスタアシア・ゴリャーチェワ
ピョートル(農業技師) : イワン・ワシーリエフ
バレリーナ : ナターリヤ・オーシポワ
バレエ・ダンサー(バレリーナのパートナー) : セルゲイ・フィーリン
アコーディオン奏者 : 岩田守弘

ボリショイ ここでも、岩田さんのアコーディオン奏者は光っていましたが、なんといっても目を引くのは、バレエ・ダンサー役のフィーリン(れっきとした男性です)が見せる、女性ダンサーの踊り。

 トゥ・シューズを履いてシルフィードの女装をした、フィーリンのダンスの素晴らしさと滑稽さは、目を見張るばかり。
 でも、トロカデロなどの女装コミックバレエとは、もちろん、一線を画しているのはさすがです。

 この2公演で特筆すべきは、オケがものすごく上手だったこと。
 すごかったわ〜。

 ところで、岩田さんは、12月9日のNHKプロフェッショナル仕事の流儀に出ていらっしゃったので(こちら)、録画して旦那と一緒に先日視聴。

 ボリショイで受けた過酷な差別と、それを乗り越えたお話をされていて、旦那と思わず見入ってしまいました。

 この番組の中で、36歳の岩田さんが、若手の代役でイン・ジ・アッパールームを踊る場面が出ていました。
 これ、群舞なんですけど、こんなに激しい踊りだとは知りませんでした。女性ダンサーの1人は、途中で足にケイレンが来て、舞台袖で号泣しながら足をさすっていました。 岩田さんも堪らず倒れ込んでいましたし。
 以前、NYCでABTのイン・ジ・アッパールームを観たときは(こちら)、昨年ソリストに昇進した加治屋百合子さんが出ていたのですが、舞台上では涼しい顔で何なく踊ってらしたのですよ。 舞台裏では息が上がっていたのでしょうに・・・。 あらためて、加治屋さん、立派です。
 もちろん、岩田さんも。 


takurere1025 at 22:15│Comments(0)バレエ・ダンス・舞台 

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